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【速報】ライオン、インドに連結子会社を設立

　ライオンは8月29日、インドに全額出資の連結子会社を設立し、急成長する同国市場へ本格参入すると発表した。世界最大の人口を抱え、経済成長が著しいインドで、製品を通じたより良い習慣づくりで人々の毎日の健康に貢献していくとしている。
　同社は、今年からスタートした中期経営計画「Vision2030 2nd STAGE」で「海外成長施策の強化」を重点テーマに掲げている。これまで駐在員事務所を設置するなど、参入機会を検討してきた。
　インドは世界最大の人口を有し、2027年にはアジアで第2位の経済大国への成長が予測されている。同社は、中間所得層の拡大や健康意識の高まりを背景に、消費者が品質や付加価値を重視する傾向が強まっていると分析。同社の強みである製品開発力やマーケティング力が十分活かせる市場と判断し、新会社の設立を決定した。
　新会社の名称は「Lion India Private Limited」を予定しており、首都デリー近郊のハリヤナ州グルグラム市に拠点を置く。資本金は4億インドルピー（約6.8億円）。代表者には高井智美氏が就任する。会社設立は2026年1月（予定）、営業開始は同年10月を予定している。
　事業開始当初は、同社が海外で展開するベビー・キッズ向けブランド「KODOMO」を活用し、スキンケアやオーラルヘルスケア製品をオンラインで販売する計画。将来的には、ハミガキやハブラシ、洗剤、医薬品など幅広い製品の製造販売を目指す。