2026年6月3日号掲載記事より
ユニ・チャーム、26年秋の新商品発表会 ブランド価値最大化を推進
ユニ・チャームは5月27日、都内ホテルで「2026年秋の新商品発表会」を開催。全国の卸店、小売店など約500人が出席した。冒頭、あいさつに立った高原豪久代表取締役社長執行役員は、2030年に向け「相対価値」「絶対価値」を両立し、不織布・吸収体事業で世界No.1を目指す方針を改めて強調。インフレ環境下で高まる生活防衛意識に対応し、「ブランド価値の最大化」を軸にした成長戦略を推進するとともに、「第13次中期経営計画」のもと、AIと感性を組み合わせた人間中心の経営回帰などを進め、ライフサイクル全体を通じた「Life Time Value(LTV)」の最大化を図っていく考えを表明した。注目の秋の新商品では、肌を労わる新習慣を提案する「ソフィはだおもいおりものシート ヒアルロン酸配合」や本物素材の栄養と味わいで食事の時間を豊かにするドッグフード「Frecious Real Craft」など高付加価値商品の発売を明らかにした。
また高原社長は外部環境の変化についても言及。原材料高や物流費・エネルギーコストの上昇など不可避なコスト増に加え、長年続いたデフレからインフレへの転換期に入っていると指摘した上で、「こうした環境下では生活防衛意識が高まり、安心・信頼のブランド価値が企業価値に直結する」と語り、安定供給を前提に「ブランド価値の最大化」を推進していく考えを訴えた。その具体策として、機能価値・付加価値の高い商品を通じた「長く使える機能価値」の提供を強化。経済性と環境負荷低減の両立を図ることで、付加価値商品の浸透を進めていくとした。
JACDS、中東情勢緊迫化による影響について、行政に懸念事項を伝達
日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は5月26日、記者会見を開き、最近の活動状況や今後の取り組みについて報告した。
その中で、中東情勢緊迫化による影響については、経済産業省とのディスカッション(ヒアリング)において各社共通の懸念事項を伝達したことを報告。具体的には、生活用品メーカー側からナフサ不足による将来的な在庫・供給不安を理由に「極力販売促進策を控えてほしい」との要請が出ていることを明らかにした。
また、調剤現場においては、分包紙や容器の不足のほか、印字サイズを小さくしてインクの使用量を抑えるといった合理化の動きがある一方、メーカーからは包装紙は足りていると聞いているが、過剰に発注が入って滞っている模様。さらに、建築資材の不足によって、ドラッグストアの新店出店や改装計画にも影響が出ているとした。
PALTACと大王製紙、T2の自動運転トラック用いた商用運行に参画
PALTACと大王製紙は5月28日、T2が国内で初めて事業化した自動運転トラックで物流会社などの荷物を定期的に輸送する「商用運行」に同月からユーザーとして参画すると発表した。自動運転トラックの本格的な利用は国内の製紙業界において初めてとなる。
PALTACと大王製紙はトラックドライバー不足の深刻化による輸送力低下への対策として、レベル4(特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態)自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現を目指すT2が開発したレベル2自動運転トラックを用いて、紙おむつをはじめとするエリエール商品を輸送する実証を2025年7月から26年4月まで計4回にわたり、関東―関西の高速道路の一部区間で取り組んできた。
こうした実証を経て、PALTACと大王製紙は、T2の自動運転トラックが既存の運行と同等の輸送品質や安全性を担保できると確認し、商用運行への参画を通じた自動運転トラックの本格利用についてT2と合意した。この商用運行では、5月28日から、大王製紙西淀川DC(大阪市)からPALTACのRDC横浜(神奈川県座間市)までの約520㎞の区間において、レベル2(ドライバーの監視のもとに行われる特定条件下での高機能自動運転)自動運転トラックで、紙おむつをはじめとするエリエール商品を定期的に輸送する。
エステー、「恐竜時代のかおり」の芳香剤を北陸3県限定で発売
エステーは、福井県と共同開発したオリジナルフレグランスを採用した芳香剤「恐竜時代のかおり リードディフューザー」(全3種各80mL・オープン価格)を、福井県を中心に石川県、富山県の北陸3県の土産店や観光宿泊施設、ドラッグストアやバラエティショップなどでお土産アイテムとして5月末より順次発売している。
恐竜時代のかおりは、エステーと福井県の包括連携協定に基づいて開発されたオリジナルフレグランス。地域活性化や福井の魅力発信を目的に、“かおりブランディング”を推進する取り組みの一環として創香され、大阪・関西万博での福井県ゾーン「恐竜王国福井」や福井県立恐竜博物館の空間演出で活用され、来場者から好評を博した。
今回発売される香りは、恐竜と太古の大地をテーマにした香りの「Dinosaur Earth」、恐竜時代の植物をテーマにした香りの「Forest World」、翼竜が支配するドキドキの空をテーマにした香りの「Thrilling Sky」の3種で、店頭実勢価格は3850円前後の見込み。
クラシエ、発酵成分を肌の深部へ届ける浸透技術を開発
クラシエは5月25日、スキンケアに関する技術説明会を開催。ビューティケア研究所第三研究部フェイシャルグループ上級研究員の満田るな氏が、“一時的な潤い感”で終わらない保湿ケアを目指し、2種の発酵成分を多層リポソームに内包した独自成分「リポソーム発酵ドリップ」を開発したと発表した。
満田氏の説明によると、クラシエは微生物の力を活用して有用なはたらきをする成分を増やす「発酵技術」に着目し、スキンケアの技術開発を進めている。発酵の過程で生成される多様な成分は、肌のうるおい環境を整える有用な素材として期待される一方、発酵成分は「水溶性の多成分系」であることから、その機能を安定的に保持しつつ効率よく肌へ届けることが課題だった。
そこで同社は、リン脂質からなる小さなカプセル構造体を持つリポソームに着目。浸透が困難だった水溶性の発酵成分を多層リポソームへ内包することで、その特性を生かして安定的かつ効率的に角層へ届ける新たなスキンケアアプローチを確立したという。
なお、同研究成果は今秋発売予定のスキンケア製品に応用する予定としている。
2026年6月3日号 記事一覧
会合・発表会
- 都卸連、第46回通常総会開催 「インクルーシブリーダーシップ」が重要
- 関西卸組合、第48回定時総会開催 「深刻な状況と酷暑の夏を乗り切る」
- 流通問題研究協会・玉生会長が講演 「日本の経済基盤の発展と国民生活」
経営・施策
- 花王芸術・科学財団、花王科学賞受賞者決定および贈呈式・記念講演会開催
製品・サービス
- ライオンハイジーン、ユシロと共同で中食分野向け防カビ施工剤を開発
- ニベア花王、「ニベアディープモイスチャーリップ」リップクリーム新発売
- 大王製紙、「エリス コンパクトガード」エスターバニーコラボ限定品発売
- アース製薬、「スッキーリ!」なついろピーチソルベ新発売
- クラシエ、初のD2Cブランド「Hareca(ハレカ)」誕生
- コーセーコスメポート、「ジュレーム レイヤード」アナスイと共同開発品
決算
- 大木ヘルスケアHD、26年3月期は増収減益 SPB・新市場支援を強化
- 米P&G、25/26年度1~3月期は純売上高7%増の212億ドルに
研究・開発
- コーセー、「ナノコンシーラーシート」開発 しみなど深い肌悩みを解消
- 小林製薬、糸ようじによる歯間清掃が口腔内細菌叢を健全化する可能性確認
調査・統計
- スーパー3団体、販売統計調査 既存店0.7%増、来客数は低迷続く
- ユニ・チャーム、「育児における香りと記憶の調査」実施
イベント・展示会
- シャボン玉石けん、海響館で「洗おう 笑おう」イベントを期間限定開催
施設・店舗
- ローソン、岡山空港ゴルフコース店をクラブハウス内に初出店
訃報・葬儀
- 訃報 鈴木敏文氏(セブン&アイHD名誉顧問) 93歳
時評・コラム
- 時評 改めて問われる供養の意味 “手を合わせる理由”どう取り戻すか
特集 【薫香・ローソク】
- ローソク市場 神仏用の値上げ効果で市場規模は増加に転じる
- 線香市場は縮小傾向続く 変わる供養のかたち
- こもりコーポレーション 小森社長インタビュー 事業基盤投資と販路拡大
- 日本香堂 土屋社長インタビュー 日常から進物まで香りの価値提案強化
- カメヤマ 竹中営業企画部長インタビュー 「供養」に対する変化に対応
- 和仏交流社 日常使いの和ろうそく「feu.(ふう)」新発売
- 誠寿堂 「ことのは」「うらわか」が好評 お香で“心をケア”など魅力訴求
- ニホンローソク 新ブランド「ATASHINON」を立ち上げ
経営・施策
製品・サービス
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