今週の注目トピックス

2024年7月24日号掲載記事より

花王、「Essential PremiumバリアSP&CD」が累計出荷本数150万本突破

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 花王が4月13日に新発売した、「Essential Premium(エッセンシャル プレミアム)」シリーズの「バリアシャンプー&コンディショナー」が、発売約2カ月間(2024年4月8日~5月27日)で累計出荷本数(※)150万本を突破した。また、「シルキー&スムース」は、「@cosme2024上半期新作シャンプー・コンディショナー第3位」を獲得、「Essential Premium」シリーズは「MimiTV2024年上半期バズコスメ」を獲得するなど、多数のベストコスメを受賞している。
 「Essential(エッセンシャル)」は、新たに「Brighten Me Up!〈ときめきが世界を変える〉」をブランドコンセプトに、ときめくヘアケア体験を提供するブランドへとリブランディング。その第1弾として、「Essential Premium」シリーズを今春発売した。新しいブランドの世界観を体現したパッケージや、若年層にも人気のNewJeansを起用した新コミュニケーションとともに、メインアイテム「バリアシャンプー&コンディショナー」の翌朝までトゥルンとまとまる髪に仕上げる使用感が好評で、若年層の人を中心に支持を集め、この新コミュニケーションをきっかけに、「Essential」はシャンプー市場において10代~20代で高いシェアを獲得している。
 同社では、新世界観を体現する広告モデルにNewJeansを起用した新コミュニケーションで若年層のシェアアップに成功したこと、昨今のヘアトレンドならではの髪のダメージ悩みに応える提案に高い支持を得られたこと、美容のプロにも受け入れ性の高いこだわりの成分と感動的な使用感が好評なことが好調の要因と考えている。
 ※=2024年4月8日~5月27日までに出荷された本体とつめかえ総容量を、本体容量(ml)で本数に換算

エビス、第15回エビス協力会総会開催 新中期経営計画「V2026」を発表

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 エビスは、同社と取引先との相互の親睦を図るエビス協力会の第15回総会並びに2024(令和6)年度事業方針説明会を7月18日、大阪市内のホテルで開いた。
 初めにエビス協力会会長の髙田康弘氏(カルトンi社長)があいさつ。事務局による協力会会計報告のあと、乾正孝社長が2024年5月期の業績と25年5月期事業方針を発表した。
 乾社長は24年5月期業績について、前年比で売上高106.1%、営業利益63.4%、経常利益84.9%、当期純利益152.0%と増収も営業・経常減益になったと報告。
 事業報告では、前中期経営計画「Q-1計画」(21~23年)を振り返ったのち、新中期経営計画「V2026」(24年~26年)について説明し、基本テーマは①不変の経営理念(お客様の感動と信頼を獲得する企業を目指す)②エビスの志(オーラルケアサイエンス〈感染予防・口臭予防・楽しい会話・豊かな表情・おいしく食事・丈夫なからだ〉で健康寿命の延伸に貢献する)③ありたい姿(モノをつくる会社から笑顔をつくる会社へ)、ビジョンは①個性を磨き上げ、お客様にとってディファレントな存在になる②お客様の心に響く事業活動を展開する③多様化する社会ニーズに貢献し、企業としての社会的責任を果たす――としたことを紹介した。
 更に2025年5月期の事業方針についても言及し、重点課題を「強固なブランド構築と集中戦略で持続的成長」としたことや、業績目標を前年比で売上高102.7%、営業利益148.7%、経常利益120.1%、当期純利益101.3%に設定したことを明らかにした。

アース製薬、プロゴルファー笹生優花選手と所属契約を締結

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 アース製薬は7月16日、同社本社でプロゴルファーの笹生優花選手と所属プロ契約締結に関する記者会見を行った。
 会見には笹生選手、大塚達也会長、川端克宜社長が出席。冒頭、川端社長が「2021年に続き、今年の全米女子オープンゴルフ選手権を制し、海外メジャー2回目の優勝という快挙を遂げたプロゴルファー笹生優花選手と所属契約を締結できたことは大変喜ばしい。日本にとどまらず、海外にチャレンジする姿勢に大いに共感している。当社も日本だけでなく世界で事業を展開しており、共通するところがあり、縁とタイミングがあってこのほど所属契約を結んでいただいた。当社はビジネスでゴルフ界に大変お世話になっており、笹生選手を応援することでゴルフ界に恩返ししたい」と述べた。
 この後、大塚会長から所属契約を記念し、笹生選手に花束が贈呈された。
 笹生選手は「アース製薬様とはご縁を感じていますし、このような機会をいただきありがたく思っています。プロゴルファーとして一緒に世界を目指していきたいと思っています」とコメント。
 大塚会長は質疑応答で、「今後のゴルフ界へ期待すること」の質問に答え、「日本のプロゴルファーが男女を問わずどんどん海外に出ていき、活躍してほしいと願っている」と述べるとともに、「笹生選手がパリオリンピックで金メダルを取ったときには特別ボーナスを奮発したい」とオリンピックでの活躍に期待を込めた。
 また、笹生選手はアスリートとして口腔ケアを大切にしており、「モンダミン」が日本でしか買えないので、海外に持っていっているエピソードも紹介された。

イオン、2025年2月期1Q決算は増収減益に ヘルス&ウエルネス事業も減益

 イオンは7月12日、2025年2月第1四半期決算連結業績を公表。それによると、営業収益2兆4492億1600万円(前年同期比5.4%増)、営業利益477億9500万円(7.1%減)、経常利益453億9700万円(5.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益51億2500万円(71.1%減)の増収減益であった。
 同社は当期業績について、「営業収益はサービス・専門店事業を除く全てのセグメントで増収だった。しかし、営業利益は2期連続で時間給労働者の賃金を戦略的に増加させているGMS・SM両事業と、人件費に加えてポイントプログラム強化に伴い販売費と一般管理費が増加しているヘルス&ウエルネス事業が減益となった」と総括している。
 セグメント別業績ではGMS事業が、営業収益8539億3400万円(1.5%増)、営業損失34億4800万円(前年同期より46億1700万円の減益)。SM事業が、営業収益7317億9900万円(10.1%増)、営業利益36億7800万円(前年同期より26億100万円の減益)。DS事業は営業収益1004億6900万円(0.9%増)、営業利益19億1500万円(前年同期より2億3400万円の増益)。またヘルス&ウエルネス事業は、営業収益3179億5700万円(6.1%増)、営業利益53億4300万円(前年同期より18億1600万円の減益)で着地した。
 通期業績予想では、営業収益10兆円(4.7%増)、営業利益2700億円(7.6%増)、経常利益2600億円(9.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益460億円(2.9%増)を見込む。

イオンリテール、「そよら成田ニュータウン」内覧会開催

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 イオンリテールは7月19日、千葉県成田市にショッピングセンター(SC)「そよら成田ニュータウン」をオープンさせた。それに先立つ16日にマスコミ向けの内覧会を実施し、本館5フロア・別館3フロアに専門店約80店が入った「そよら」業態最大規模の旗艦店となる店内を公開した。(写真)
 今SCは1992年に開業した百貨店「ボンベルタ成田」を全館リニューアルしたもので、現在同社が進める、“日常生活で一番便利な都市生活拠点”をキーワードとする都市型SC「そよら」として生まれ変わった。
 そんな今SCにおいて核店舗となるのが「イオンスタイル成田ニュータウン」。同店では、「近隣にお住いの30~40代の子育てファミリーを対象とした商品やサービスを新たに拡充すると同時に、『ボンベルタ』時代に支持されていた商品やサービス、特にカウンセリング化粧品や銘菓ギフトの展開も継承して展開していく」と話している。
 フード&ドラッグエリアのフロントを担うのがカウンセリング化粧品売り場で、同社では「オープンを機にメーカーの美容部員ではなく、専門教育を施した自社スタッフによるカウンセリング販売を実施する。今後はお客様がいつ来店しても、どのブランドについてもしっかり接客できるよう育成していく」との考えを示している。
 同社では、「地域の日常生活拠点という『そよら』のキーワードを掲げることでの新規層の開拓と、課題となる『ボンベルタ』からの顧客をいかに継続して来店させられるかがポイントとなる」とし、まずは、この新たな品揃えとサービスをしっかりアピールしていく方針だ。


2024年7月24日号 記事一覧

会合・発表会

  • エステー、近畿支店で「秋の新製品商談会」開催

経営・施策

  • メディパルHD、レイヤード社と業務資本提携契約を締結 医療DXを推進

製品・サービス

  • ファンケル、「ファンケルメン オールインワンウォーター」新発売
  • 花王「メリット」、「すみっコぐらし」スペシャルボトルが今年も登場
  • 花王、「バブ」「めぐりズム」からポケモンスリープデザイン限定発売
  • ニベア花王、薬用ボディミルク「ニベア リペアエキスパート」発売
  • ニベア花王、「ニベアソフト スキンケアクリーム」処方改良 大容量品も
  • エステー、消臭力PAから深秋感じる「リッチフィグの香り」限定発売
  • コーセーコスメポート、「ジュレーム リラックス」金木犀の香り限定品
  • コーセーコスメポート、「ビオリス」からポイントヘアスティック限定発売
  • 花王「めぐりズム」、初の管理医療機器を一部ECで先行発売
  • コーセー、「コスメデコルテ」から薬用マイクロバームローション発売
  • ナリス化粧品、「ミルティー モイスチャーミルクスプレーVC」新発売
  • I-ne、「ボタニスト」から秋限定の「キンモクセイ&フィグの香り」発売

宣伝販促

  • サラヤ、「ヤシノミ洗剤ポケモンデザイン」キャンペーン実施

人事・組織

  • 大木ヘルスケアHD、役員人事を発表
  • J-NET、役員を選任
  • クラシエ、人事異動・組織改編
  • 大黒天物産、大賀昌彦副社長が8月22日付で新社長に

決算

  • 大黒天物産、24年5月期連結業績は増収増益に

研究・開発

  • サンスター、口まわりのシワグレード標準を作成 意識調査も実施

調査・統計

  • 粧工会 24年1~4月化粧品統計 リップクリームが大幅拡大
  • プラネット「防災対策に関する意識調査」 約半数が防災対策で備蓄を実施
  • KSP-POS 2024年6月 カテゴリー別ランキング
  • KSP-POS 2024年上半期 カテゴリー別ランキング

イベント・展示会

  • 貝印、包丁研ぎイベントを7月27~28日、静岡で開催

特集 【夏季特別号①】

    経営・施策

    • NSファーファ・J 里村社長インタビュー 「生活者に新たな価値を提供」
    • 家庭紙メーカーの取り組み 日本製紙クレシア 空き箱リサイクル実験開始
    • 家庭紙メーカーの取り組み コアレックス信栄 被災地域に素早く供給

    調査・統計

    • インテージ 「24年上半期 売れたものランキング」を発表

    特集

    • 【殺虫剤・虫対策用品】シーズン前半は前年同期比106%に
    • フマキラー 「虫ゼロバリア」等、新製品が好調 TV・SNS等宣伝を強化
    • 大日本除虫菊 「シンカトリ」「ダニムエンダー」が好発進
    • アース製薬 「ゴキッシュ スッ、スゴい!」など新発売
    • 【保存・調理関連品】アウトドア需要や冷凍冷蔵保存の機会増え好機に
    • 旭化成HP 全国キャンペーンで「冷凍貯金」を訴求 コラボ企画も展開
    • クレハ 「NEWクレラップ」の価値を伝える提案を積極的に実施
    • 宇部フィルム 高品質・安定供給で「ポリラップ」が高評価
    • 【入浴剤】 暑い夏こそ、入浴剤を使用した入浴で疲労回復
    • 花王 「バブ 暑い夏こそ逆にフロ」を訴求 「バブ」シリーズ提案
    • 白元アース 「いい湯旅立ち 和漢浴 にごり入浴液」など新発売
    • バスクリン 「きき湯清涼炭酸湯」をクール入浴剤の一押しに


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。