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2008年3月14日 速報号

医薬品卸の大木が日用品卸のウエキを7月1日付で完全子会社化

 医薬品卸の大木(東京都、松井秀夫社長)は3月13日、資本業務提携していた日用品卸のウエキ(大阪府松原市、植木正樹社長)の株式を7月1日付けで100%取得し、完全子会社化することを発表した。
 大木はこれまでウエキと双方の事業発展を目的にした業務提携を行うとともに、ウエキの発行株式の14%を所有して資本提携も行っていた。
 今回の動きは、09年に改正薬事法が完全実施となるのをにらみ、一般用医薬品の販売市場がコンビニエンスストアや食品スーパーに広がることを重視し、より強力な一体運営が最適であると判断したものだ。
 一方のウエキは、1945年の創業、07年12月期の売上高が96億5100万円、従業員数は47人で近畿圏の有力卸の1つ。同社は3月31日付けで共同仕入れグループである近畿共和を解散することを決定しており、次へのステップが注目されていた。同じグループのエイコー(和歌山市)は、4月からパルタックの完全子会社になることが決まっている。

ウエルシア関東と高田薬局が共同持株会社設立で経営統合

 ウエルシア関東(埼玉県さいたま市、鈴木孝之会長兼社長)は3月14日、高田薬局(静岡県静岡市、高田隆右社長)と、株式移転による共同持株会社を設立し、経営統合することを決議し、基本合意書を締結したと発表した。
 新会社の設立登記日/上場日は9月1日の予定で、4月4日に取締役会で決議、計画書を締結、5月27日の株主総会で移転承認を行う予定。
 株式移転比率は、ウエルシア関東の普通株式1株に対して共同持株会社は同1株、ウエルシア関東は同1171株をそれぞれ割り当て交付する。新株式数は1406万1474株(予定)。
 新会社は、本店所在地を東京都におき、代表取締役会長に鈴木孝之氏、同社長に高田隆右氏がそれぞれ就任する予定。決算日は2月末日。
 今後、地域の強固な地位を確保するため、両社のノウハウや人材資源を適宜共有することで、シナジー効果を発揮して、消費者に支持される独自性のある店舗つくりを目指し、将来のドラッグストア業界において存在感のある企業グループを目指していくとしている。
 ウエルシア関東は、売上高2000億円、店舗数500店舗を当面の目標にしており、埼玉県を中心に関東圏において、297店舗(2月末現在)を展開している。売上高870億円(19年2月度連結決算)。
 高田薬局は、静岡県を中心に98店舗(2月末現在)のドラッグストア及び調剤薬局を展開している。売上高295億円(19年9月度決算)。


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