2004年12月22日 速報号
伊藤忠エネクス、東海の保有全株式を米国のミングマネジメント社に譲渡
東海(本社東京都、本門俊一社長)の親会社、伊藤忠エネクス(本社東京都、山田清實社長)は12月17日、平成9年5月に資本参加以来、8年にわたり連結子会社として経営に携わってきた東海の保有全株式(4万4755株、全株式の78・25%)を「Ming Management(ミングマネジメント)LLC社」に譲渡することを決議した。翌18日、東海は東京笹塚の同社本社で関係業界紙を集め、本門社長、三井春男専務、大西巧企画管理部門分掌、徳村憲三販売部長、新城新一販売促進チーム長が出席記者会見を開き、この件に関する説明を行なった。
それによると、株式の譲渡は伊藤忠エネクスがエネルギー分野への集中に特化し、経営の特化を図るとともに、東海の成長戦略及びシナジーの創出にも最適と判断したとしている。
ミングマネジメント社は、米国カリフォルニアに本社を置き、傘下に米国内ライター販売大手の「Calico(カリコ)社」のほかに、不動産事業・ビジネスサービス業・卸売事業等の会社を有する持株会社。社員5人(グループ会社の社員合計850人)、株式譲渡契約書の締結・株式譲渡日は05年3月の予定。譲渡後の社長には三井専務の昇格が内定している。
三井次期社長は、「3月末日から株主が変わるが、基本的に今までの品質を重視する経営方針、販売方針で進める。日本で販売する製品は日本で製造していることが、輸入品より高い価格で流通が引き受けてくれる理由だと新しいオーナーに説明し、理解を得ている。今後、細かな話を詰めていくが、基本的にはこれまでと変わりなく、東海の成長戦略を進めていく。社内体制、人員なども変更しない予定だ」と語った。
本門社長は、「株式譲渡の3月末日まで経営の空白をつくることなく、頑張っていく。幸いにも三井専務が後任になり、新しい形で会社がスタートするので、一層の飛躍につながればと思っている」と語った。
一部、経営が苦しくて、譲渡するというニュアンスの報道があったが、今期も売上、利益ともに計画通り推移しており、東海の成長戦略は順調に推移しているという。
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