2004年8月10日 速報号
ライオン、韓国のCJ Corpの日用雑貨事業を買収、韓国市場へ参入
ライオンと、韓国のCJ Corp(本社ソウル市/キム・ジュヒョン社長、以下CJ社)は8月10日、CJ社が同社の生活化学品事業を、現物出資による100%子会社として分社化し、ライオンが同子会社の株式を取得し、事業を買収することで基本合意したと発表した。
韓国市場においてライオンは、1990年以来、CJ社と衣料用洗剤を中心に技術ライセンス契約を結び、市場開拓への協力を行っていたが、このほどCJ社側から事業再編の一環として生活化学品事業売却の申し入れがあり、①事業体制と市場プレゼンスが確保され、ライオンの経営資源・技術を導入することにより、さらなる事業拡大が見込まれる②日本と同水準の生産設備インフラが整っており、ライオンの生産技術を導入しやすい③ライオンのマーケティングノウハウを活用することで流通への販路拡大による成長が見込まれる--などの点から、ライオンの北東アジアの成長戦略において大きな効果をもたらすと判断、CJ社の生活化学品事業の分社化に伴い、同子会社の株式の81%を取得し、韓国市場に参入することとなったもの。
今後は、9月中旬に本契約締結、12月中旬にCJ社の生活化学品事業を分社化し新会社(社名は未定)を設立、2004年末までにライオンが新会社の株式81%を取得予定--となっている。
【CJ Corp概要】
設立=1953年▽資本金1389億ウォン(約132億円)▽連結売上高=4兆7046億ウォン(約4469億円)▽単体売上高=2兆4055億ウォン(約2285億円)▽従業員=1万1212名(連結)/3685名(単体)▽事業内容=食品事業、バイオ・医薬品事業、エンターテインメント・メディア事業、ホームショッピング・物流事業など。
【CJ Corp生活化学品事業概要】
売上高1596億ウォン(約152億円)▽従業員=128名▽事業分野=衣料用洗剤、台所用洗剤、歯磨き、歯ブラシ、石けん、育毛剤など。
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