2004年2月16日 速報号
カネボウ、花王との化粧品事業の統合を断念、産業再生機構の協力で再編へ
かねてより化粧品事業の統合を目指していた花王とカネボウだが、このほど両社の化粧品事業統合に向けた交渉がまとまらず、白紙撤回となったことが明らかとなった。カネボウは、16日16時半から「化粧品事業に関する再編新スキームについて」、花王は同日18時半から「カネボウの化粧品事業の営業権譲渡けに関する交渉終了」について、それぞれ緊急会見を開くとともにニュースリリースを発行し、今回の件に関する報告を行った。
この中で花王は、「協議を重ねてきたが、本日カネボウより本件交渉を白紙撤回したいとの通知を受け、残念ながら交渉終了に至った」と報告。一方、カネボウも、「交渉が合意に至らず、これまで進めてきた営業権譲渡の確定契約の調印を本日断念した」と発表した。カネボウは、今後の再編スキームについて、グループ全社の抜本的事業構造改革の断行と財務体質の改善を図り、将来の持株会社方式も視野に入れつつ産業再生機構の協力を得て、新生カネボウとして新たなスタートを切ると表明した。
【再編新スキーム】
(1)カネボウの化粧品事業を販売会社も含めて会社分割(吸収分割)し、産業再生機構等が分割継承法人の株式の過半数取得する。分割及び株式取得予定日は、平成16年5月初旬。
(2)分割継承法人が引き継ぐ借入金は、産業再生機構が額面で買取する。
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