2025年12月10日号掲載記事より
ツルハ、ウエルシアが経営統合 地域密着の「LIFE STORE」構想を表明
ツルハホールディングスおよびウエルシアホールディングスは12月1日、経営統合し、都内にて記者会見を開催した。会見にはツルハHDの鶴羽順社長、ウエルシアHDの桐澤英明社長、ならびにイオンの吉田昭夫社長が出席し、経営統合後の将来ビジョンについて説明を行った。
鶴羽社長は、今回の統合は単なる企業連携や店舗数や売上拡大、業界内競争の激化に対応するためのものではなく、地域の生活者にとって、最も身近で信頼される存在であり続けること、「お客様の生活に豊かさと余裕を提供しよう」という経営理念を進化させ、買い物だけでなく、健康に関する相談や困りごとにも応えられる店舗づくりを目指す考えを示した上で、統合で得られるスケールメリットは現場力の強化、お客様サービスの向上に活かし、地域密着の精神は決して揺らがないと強調した。
両社の統合により、国内全47都道府県をカバーする計5659店舗を展開し、売上高は2兆3124億円、従業員数は11万6343人に達し、国内最大、世界でも第6位という圧倒的な地位を確立した。
統合後の新たな経営理念は「お客様の生活に豊かさと余裕を提供しよう」とされ、3つの柱で構成される。これは「すべての行動はお客様の『また来よう』のために」(バリュー)、「あらゆるお客様に感動を与える圧倒的価値を提供する」(ブランド・プロミス)、「ドラッグストアから人生により添うライフストアへ変化する」(グループビジョン)である。
新たに提示された概念「ライフストア(LIFE STORE)」は、全国5600店舗のネットワーク、国内最大規模の調達力、約5万人の専門人材、1億人分の顧客データを活用し、顧客の人生に寄り添い続ける社会インフラ型店舗としての機能を担うことを目指す。
花王、2026年度方針説明会開催 「脱デフレから健全なインフレ」目指す
花王は11月26日、都内で「花王2026年度方針説明会」を開催した。長谷部佳宏社長は販売店各社を前に、脱デフレと決別し、健全なインフレへの移行を基本方針として掲げた上で、花王の良きモノづくりは商品力と科学的なマーケティング力に支えられており、これらを販売店とのデータ連携によって深化させることで、量の経済から質の経済へと転換し、商品価値を一段と高めていく考えを示した。また、花王グループカスタマーマーケティング(KCMK)の中尾良雄社長は、市場構造の変化に対応する「量から質への転換」と「ファン拡大・LTV最大化」、バリューチェーン改革による新しい共創の形、さらにアジア一体のマーケティング戦略の3点について説明した。
長谷部社長は、商品力と科学的マーケティングの融合により、ブランドの状態と施策が整合的に機能し、投資対効果を定量的に見積もれるようになったことで、ROIC改善が進んでいると説明。そして中期経営計画「K27」の4つの戦略であるグロース、アクティビティ、エフィシェンシー、シナジーを推進し、販売店とのデータ連携を一段と深めながら質の経済への転換を図り、商品価値の最大化に取り組む考えを示した。
KCMKの中尾社長は、AI活用によって生まれる余力をファン拡大とLTV最大化に集中させ、流通との共創を深化させていくと語った。
ときわ商会、「TOKIWA秋の講演会&製配販懇親の夕べ」開催
ときわ商会は11月27日、都内ホテルで、「令和7年 TOKIWA 秋の講演会&製配販懇親の夕べ」(後援・ときわ会)を開催。得意先販売店、仕入先メーカー、同社社員など約300人が出席、盛会となった。
会は2部構成で進められ、第1部は、相澤隆史社長があいさつに立ち、今年同社設立75周年について振り返った。社名である「ときわ」に込められた“永続”への思いや、過去の経営危機を乗り越えて今日の事業基盤を築いてきた歩みに触れるとともに、コロナ禍後の流通環境が大きく変化する中、設立100年に向けて正念場を迎えているとの認識を示し、今後はNBの拡売に加えて自社商品や専売品の育成を強化し、厳しい市況下でも付加価値を発揮、その対価をしっかり得られる卸売業へと変革を進めていく考えを表明した。
次にメーカーを代表して、ライオン・竹森征之社長執行役員があいさつ。続いて講演会が行われた。
第2部は懇親会が開かれ、日本香堂・土屋義幸社長の乾杯発声で歓談。途中、福引き抽選会やソプラノ歌手・田中彩子氏によるミニコンサートが行われるなど盛会となり、相澤昭三会長の御礼、エビス・乾正孝社長の中締めで終了した。
大木ヘルスケアHD、新本社「大木ビル」公開 業務効率と協働を強化
大木ヘルスケアホールディングスはこのほど、東京都文京区にある旧光文社第二ビルに移転し、新本社「大木ビル」として来年1月、本格稼働する。これに先立ち12月1日、報道関係者を招き「新社屋お披露目会」を開催。地上9階・地下2階(延床面積5345㎡)の新社屋内部を公開した。
新本社「大木ビル」のコンセプトは「コミュニケーションが価値を生み出す」。同社グループの多様な業務と個々の働き方に応じ、働きやすい職場環境を目指して各フロアに様々な工夫が施されている。
会の冒頭、あいさつに立った松井秀正社長は、今回の本社移転が、同社グループが創業以来掲げる「社会へのお役立ちを考える」という“大木の精神”を改めて示す機会になったと強調するとともに、その精神を空間づくりにも具現化した例が、1階のコミュニケーションフロアであると説明。「社会のお役立ちを担うのは当社社員だけでなく、得意先小売業様や仕入先メーカー様も同様である。その考えを踏まえ、気軽に立ち寄り、情報交換ができる場として整備した。業界関係者が集い、社会へのお役立ちに向けた協働の輪が広がることで、さらなる社会的役割を果たしていく場にしていきたい」と今後の活用に期待を示した。
エステー、保護ネコお迎えサポートキャンペ実施 システムトイレ贈呈
エステーは、保護猫をトライアルで迎える人に同社の猫用システムトイレ「ニャンとも清潔トイレ らくっとシンプル」をプレゼントする「保護ネコお迎えサポートキャンペーン」を実施。このキャンペーンに参加した保護団体を通じて、保護猫を迎えた人たちに281個の猫用システムトイレを贈呈したことを発表した。
このキャンペーンは同社の「保護ネコ応援プロジェクト」の一環として企画され、保護猫との新たな暮らしをサポートすることを目的に実施されたもの。
近年ペットを飼育する家庭が増える一方で、飼い主の都合による飼育放棄などによって、多くの犬猫が保護されている実態が社会問題となっており、同社では「こうした社会課題に対応するため、『保護ネコ応援プロジェクト』を通じて、飼い主も猫も幸せに暮らせる社会の実現を目指していく」としている。
2025年12月10日号 記事一覧
倒産・廃業
- 国光産業が破産手続きを開始
会合・発表会
- 花王、「キュレル」26年春新商品発表会開く 新技術搭載2品を来春発売
- 東京医療用品卸商協同組合、「第114回東京医療品フェア」説明会開催
- 日石工組東日本支部、「25年度第5回研修会」組合員の情報交換会等実施
- アースグループ、26年度発表会開催 来春の新製品や取り組みを紹介
- シード×伊勢半「ヒロインメイク」、アイメイク発想のカラコンから新色
製品・サービス
- 花王「merit」、ハローキティなどサンリオデザインボトル数量限定発売
- クラシエ「ディアボーテHIMAWARI」、ムーミンコラボ品限定発売
- コーセー、美白美容液「ホワイトロジスト」パワーアップリニューアル
- コーセー、「雪肌精BLUE」から日中美容液発売 未然ケア発想へ
- コーセーコスメポート、「ソフティモ」ポケモン特別パッケージ限定発売
- 日本製紙クレシア「クリネックス」、PEANUTSデザインパッケージ限定品
- ユニ・チャーム、生理用品ディスペンサーに完全密封型ナプキン提供開始
宣伝販促
- ユニ・チャーム、「ユニ・チャームペット公式アプリ」開設でキャンペ実施
- 小林製薬、「アイボン」新TVCM放映 ゆうちゃみが「アイボン愛」熱弁
- 日本製紙クレシア、「クリネックス」「スコッティファイン」キャンペ実施中
人事・組織
- 花王、2026年1月1日付執行役員の異動など発表
- ライオン、2026年1月1日付の組織改正、人事異動を発表
研究・開発
- ライオン、「すすぎのいらない衣料用液体洗剤」特許が地方発明表彰で受賞
- サンスター、糖尿病の状態により歯ぐきの出血反応に差があることが判明
調査・統計
- 首都圏卸組合、第21回アンケート結果発表 総合評価第1位は日本香堂
- 経済産業省 25年1~9月度洗浄剤統計 石けんがプラスに転じる
- 花王、見て見ぬふりする掃除箇所は? 「My Kaoくらしラボ」で公開中
- 粧工会 25年1~8月化粧品統計 ファンデーションが微増に転じる
イベント・展示会
- ハリマ共和物産、第118回ブツブツ会開催 取引先メーカーなど49名参加
- フマキラー、「第22回虫や植物とふれあうコンテスト」最終審査会開始
施設・店舗
- 「トライアル西友 花小金井店」グランドオープン スマートストア化推進
時評・コラム
- 時評 日本最大のDgSが誕生、新生ツルハHDの「LIFE STORE」構想
- 転新欄万 円高へのシフトこそが景況改善への近道
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。
