バックナンバー

全卸連、「卸流通アカデミー」再開へ準備　正副会長会など開催

　全国化粧品日用品卸連合会（全卸連、森友由会長〈写真〉）は9月18日、都内で第2回正副会長会、第2回常任理事会、第1回流通懇談会を開催。卸流通アカデミーの次期開催、中小卸の物流課題解決に向けた共同物流についての討議や各都道府県の活動、工場見学等について協議した。
　「卸流通アカデミー」はこれまで計5期実施されたが、その後、コロナ禍の影響で中断。2025年度は準備期間とし、2026年からの再開を目指している。これまでは1年間を通じての講座が行われてきたが、こうした過去の方法を踏襲するのではなく、現在の業界環境にマッチした内容の講座にしていくという。
　共同物流については、平井誠一常任理事（まさ屋）から物流課題解決に向けた提案書が提出されており、既に話し合いが始まっている。今回もどのような構想が描けるか、中小卸の物流課題を解決する共同物流とはどんなグランドデザインになるのかといったことについて意見交換を行った。
　流通懇談会は、プラネット・今村佳嗣執行役員マーケティング＆イノベーションユニット長が「日用品業界の商品情報一元管理への取り組みについて」のテーマで講演。また、「価格転嫁・適正取引について」中小企業庁から講師を2名招き、改正下請法などについての講話を聞いた後、グループに分かれて現場の課題について活発な議論を行った。この意見交換が非常に盛り上がり、中小企業庁の担当者も現場の声を直接聞く貴重な機会になったと評価したという。

東海卸組合、第7回化粧品・トイレタリー合同商品部会開催

　東海化粧品日用品卸組合（今村佳央理事長）は9月24日、名古屋市内で「令和7年度化粧品・トイレタリー合同商品部会」を開き、加盟組合卸・賛助メーカーら44名が出席した。（写真）
　今回は、①2025年度上期の実績動向と秋の新製品②今後の商品動向と返品削減③卸への要望／メーカーへの要望――の3つの議題を設定し、司会のPALTAC中部支社・菅健一営業統括部長と豊栄・水谷省二社長の進行により、合同商品部会が進められた。
　今回指名を受けたメーカーは計14社。各社は約5分の持ち時間の中で、参入カテゴリーの市場動向や、自社での取り組みや現状について報告した。
　各社の発表の終了後、会場を移して懇親会が開催され、今村理事長（元三）はあいさつの中で、「従来からの課題であった『新若手の会』を発足し、来年3月に開催する予定であり、卸売業のみならず、メーカーの若手の方にも参加いただきたい」と述べた。

花王とコーセー、「化粧品プラスチック容器の水平リサイクル」本格稼働

　花王とコーセーは10月1日から、イオンリテールと協働で、「化粧品プラスチック容器の水平リサイクルの取り組み」を本格的に開始した。
　この取り組みは、両社が推進してきた資源循環と環境負荷低減の施策の一環で、今回、花王とコーセーの化粧品プラスチック容器を水平リサイクルに活用する目的で協働回収し、取り組み規模を拡大することで、本格的な社会実装を目指す。また、化粧品業界におけるリサイクル全体の取り組みの先導役も担う。
　具体的には、東京、千葉、埼玉のイオン約70店舗内に設置された花王ソフィーナ、カネボウ化粧品、コーセーの各売り場の回収ボックス（写真）で、顧客が持参した使用済み化粧品プラスチック容器を回収。回収された容器から再生素材を生成し、再び花王グループやコーセーの化粧品容器の一部に活用する水平リサイクルを実施する。さらに今回の水平リサイクルを継続的に実施することで、化粧品容器の資源循環を推進していく。

富貴堂、藤本（愛知）と資本業務提携　事業発展を目指す新体制へ

　富貴堂（東京都八王子市）は、割箸および外食産業関連資材の卸売業などを手がける藤本商會本店グループの藤本（愛知県名古屋市）と9月19日付で資本業務提携を締結。これに伴い富貴堂は藤本商會本店社長の藤本孝宏氏を代表取締役社長に迎え、村田玲前社長は取締役に就任。新体制での事業運営を開始した。
　富貴堂は昭和26年の設立以来、卸売業の分野で顧客の多様なニーズに応えるとともに、高品質なサービスの提供に注力してきた。今回、藤本との友好的な資本業務提携により、さらなる事業拡大を目指すとしている。

ウエルシア薬局、ウエルシア松本渚店リニューアル　Care Capsule導入

　ウエルシア薬局は9月18日、長野県松本市内のウエルシア松本渚店をヘルスケアサービス拡充型店舗としてリニューアルオープンした。今回のリニューアルは、今年3月にウエルシア イオンタウン幕張西店で提供を開始した「Care Capsule（ケアカプセル）」の2店舗目となる。（写真）
　同店では、従来分離していた物販のエリアと併設する調剤のエリアを、サービスが一体に行えるよう共通のカウンターを設けた。これにより薬剤師と登録販売者、管理栄養士、栄養士が一体となって機能的に地域の生活者の健康に関わる相談に対応し、薬の提供についても患者の利便性が高まる体制とした。またケアカプセルのサービスでは、有料の栄養相談サービスおよび各種検査サービスに加え、無料の健康測定も提供している。