2025年8月13日号掲載記事より
粧工会、第3回定時総会開催 小林一俊氏(コーセー社長)を新会長に選出
日本化粧品工業会(略称・粧工会)は7月31日、都内ホテルで「第3回定時総会」を開催し、2024年度事業報告、25年度事業計画案・予算案などの各議案を滞りなく承認した。任期満了に伴う理事及び監事の選任も行われ、総会後に開かれた理事会で小林一俊氏(コーセー社長)が2代目会長に選出された。小林新会長は、各地域工業会の統合・再編を経て築かれた粧工会の“オールジャパン体制”のもと、会員サービスのさらなる充実・強化に引き続き努める考えを示すとともに、来年7月東京で開催予定の「ICCR(化粧品規制協力国際会議)」を通じて、日本の化粧品産業がウェルビーイングの実現に貢献し、社会にとって必要不可欠な存在であることを世界に広く発信していく考えを表明した。
懇親会であいさつに立った小林新会長は、「魚谷前会長の後任として、その重責を担うこととなった。身に余る責任ではあるが、これまでの取り組みと成果を未来へつなぐ“バトン”としてしっかりと引き継ぎ、日本の化粧品産業のさらなる発展に全力を尽くしていく」と新会長としての決意を力強く語った。
クラシエ、DAYLILY JAPANの株式取得、7月31日付で子会社化
クラシエはこのほど、台湾の漢方薬局から生まれたライフスタイルブランド「DAYLILY(デイリリー)」を展開するDAYLILY JAPANの株式を取得し、7月31日付けで子会社化した。
クラシエは、成長戦略の一環として、漢方の思想や考え方を取り入れることで、自然と調和した「医食美・快適」の領域で新たな価値創造を目指しており、今回のDAYLILY JAPANの株式取得は、その戦略の具体化の1つとなる。
今後は、ライフスタイルブランド「DAYLILY」のさらなる拡大を目指すとともに、両社が協業することで「暮らしの中にある身近なコト」を新しい漢方価値とした商品やサービスを展開していく。
イオン、首都圏、近畿圏のスーパーマーケット事業を再編
イオン、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)、ダイエー、光洋、マックスバリュ関東(MV関東)及びイオンマーケットは8月4日、今後更なる競争激化が見込まれる首都圏及び近畿圏でスピード感をもって顧客ニーズに応え続け、地域社会と共に持続可能な未来を築いていくために6社間で経営統合開始に向けた基本合意書を締結したと発表した。
首都圏ではU.S.M.Hの子会社であるMV関東と同地域でスーパーマーケットを運営するダイエーの関東事業及びイオンマーケットとの経営統合を図る。
近畿圏では、ダイエーがイオングループの近畿圏エリア戦略の中核企業となるべく経営資源を同エリアに集中し、光洋と経営統合する。
この経営統合でU.S.M.Hは総売上高1兆円超のSM企業集団として成長を加速。ダイエーと光洋の経営統合では売上高3000億円のSM企業として新たな成長を図っていく。
経営統合の最終契約締結日は12月、経営統合の効力発生日は26年3月1日を予定。
I-ne、同社初の研究所「日本美科学研究所〈JBIST〉」を設立
I-neはこのほど、同社初となる研究所「日本美科学研究所(Japan Beauty Institute of Science and Technology〈以下JBIST〉)」を設立したことを発表した。
インハウスラボを併設したJBISTは、同社の強みであるファブレス体制を活かし、差別化技術の内製化と商品化工程の外部連携を両立させたハイブリッドな「ファブレス型R&D」を実現するもの。
創業以来培ってきたファブレスでの商品開発の知見と、OEM・ODMパートナーとの強固なネットワークを活かし、技術に縛られないマーケティング視点を起点とした市場創造型の開発体制を構築し、スピードと独自性の両立を図る。
さらにマーケティングと研究開発を融合し、生活者インサイトに基づいた研究テーマの設計と社長直下の機動的な意思決定体制により、「売れる・選ばれる・続けられる」商品づくりを支える研究開発組織を目指す。
ジェクス「デンティスター」、ベビー用品初の「健康増進機器」認定
ジェクスはこのほど、「家族みんなで、Happyな育児」をコンセプトとする育児ブランド「チュチュ」から発売中の「デンティスターシリーズ」が、日本ホームヘルス機器協会の「健康増進機器認定制度」において、国内のベビー用品として初めて認定されたことを発表した。
デンティスターシリーズはオーラルケア先進国であるドイツの歯科医師と共同開発した「出っ歯になりにくい」おしゃぶり。正常な鼻呼吸を促すことを目的としたおしゃぶりで、前歯やアゴへの圧力を最小限に抑え、舌の自由な動きも損なわない形状により、自然な口腔の発達をサポートできることが評価され、「健康増進機器」に認定された。
2025年8月13日号 記事一覧
会合・発表会
- イオンリテール×エリザベス、新コスメブランド「メイクアンサー」発表
経営・施策
- セブン&アイ、国内コンビニを2030年までに1000店舗増へ
- ライオン、日本通運など、自動運転トラックと貨物鉄道での製品輸送実証
- PALTAC、大王製紙、T2、自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証開始
- サンスター、徳島県と連携・協力関係を強化 連携協定を締結
製品・サービス
- クラシエ、「旅の宿 金木犀の香り」限定発売 夏の疲れがたまった体をケア
- ニベア花王、「ニベア リッチケア&カラーリップ」色持続タイプ全国発売
宣伝販促
- エステー、「脱臭炭」「米唐番」新CM「素材のチカラ」篇を放映開始
- サンギ、「アパガード」40周年記念キャンペ実施 山本美月がアンバサダー
人事・組織
- クラシエ、人事異動・組織改編を実施
決算
- 花王、1~6月期は増収増益 GC事業の収益基盤がより強固に
- ライオン、25年度中間期決算は大幅増益 構造改革が奏功し「稼ぐ力」向上
- 小林製薬、25年12月期2Qは減収減益 国内は紅麹事案の影響残る
- エステー、26年3月期1Q決算はペットケア、ホームケア伸長で増収
- Genky DrugStores、25年6月期決算は増収増益 営業利益率4.8%達成
- ユニ・チャーム、25年度中間決算 国内過去最高もアジア不振で営業減益
イベント・展示会
- 大日本除虫菊、「除虫菊の日」イベントを万博で開催 約6000名が来場
- ライオン、ジェイテクトSTINGS愛知と手洗いの衛生出張授業を開催
- 牛乳石鹸共進社とBEAMS、「銭湯のススメ2025~大阪・関西編~」実施中
- ビジネスガイド社、「第100回東京ギフト・ショー」9月開催 概要発表
- アース製薬、「モンダミンセミナー2025」開催 オーラルケアを啓発
- ファイントゥデイ、「#シーブリーズ海風祭」開催
- サンギ、「歯が命アワード2025」表彰式開催 山本美月が受賞
- 日本製紙クレシア、第3回「#カクレシアワセ フォトコンテスト」受付中
時評・コラム
- 転新欄万 戦争をなくし平和実現の先頭に
特集 【洗濯用品】
- 衣料用洗剤市場は横ばい傾向 高付加価値洗剤の訴求が活性化の鍵に
- P&Gジャパン メルカリと「#洗ってはじメル_ミライプロジェクト」始動
- 花王 「アタック抗菌EXシリーズ」改良新発売 黄ばみ除去成分新配合
- ハイネリー ウール・おしゃれ着用液体石けん「ふわっと」を提案強化
- サラヤ 「ヤシノミランドリーシリーズ」が好調な動き
- ミマスクリーンケア 「緑の魔女 ソフナー」改良後売れ行き好調
- 東邦 「ウタマロ石けん」更なる新規ユーザー獲得へ WEBイベント実施
- ライオン 「NANOX One(ナノックス ワン)」改良新発売
経営・施策
製品・サービス
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