バックナンバー

2025年4月16日号掲載記事より

「大阪・関西万博」4月13日から184日開催 180超のパビリオンが出展

「大阪・関西万博」4月13日から184日開催 180超のパビリオンが出展

 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が主催する「2025年日本国際博覧会」(以下大阪・関西万博)が4月13日~10月13日の184日間、大阪市此花区の人工島「夢洲」で開催される。今回の万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をメインテーマに、国内外180以上にもおよぶパビリオンが約155ha(東京ドーム約33個分)の会場内に設置され、1970年の大阪万博から55年ぶり、2005年の愛知万博から20年ぶりに開催される国内の万博として注目されている。4月13日の開催に先立ち、4月9日には「メディアデー」が設けられ、国内外の報道関係者にその一部が公開された。

 会場の東ゲートゾーンに位置する、「REBORN」を出展テーマに2050年のミライの都市生活が体験できるパビリオン「大阪ヘルスケアパビリオン」では、自由閲覧に加え、「カラダ測定ポッド体験」を含めた「リボーン体験ルート」も併せて設定された。リボーン体験ルートとは、大阪ヘルスケアパビリオン公式アプリを事前登録し、館内で「リボーンバンド」を発行。カラダ測定ポッドに入り、心血管や筋骨格、髪、肌など7つの項目の健康データを測定し、その健康データをもとに、生成された25年後の自分(アバター)と出会い、2050年を想定した栄養・身体に関するミライのヘルスケアやミライの都市が体験ができるというものだ。
 また、今回の万博会場内には、飲食系・ショッピング系の店舗やコンビニエンスストアに加えて、ドラッグストアのアカカベが大阪ヘルスケアパビリオン内と、フューチャーライフゾーン・風の広場前に各1店舗を出店しており、それぞれ医薬品から飲料、暑さ対策商品、万博コラボ商品や大阪ならではのお土産品が揃う店舗となっている。
 なお、大阪・関西万博の4月13日~10月13日までの184日間の想定入場者数は、約2820万人が見込まれている。

ツルハHD、25年2月期2Q決算は増収減益 日用雑貨・食品は好調

ツルハHD、25年2月期2Q決算は増収減益 日用雑貨・食品は好調

 ツルハホールディングスは4月4日、「2025年2月期第2四半期決算説明会」をオンラインで開催。鶴羽順社長(写真中央)と三宅隆太郎執行役員財務経理本部長が決算概況と通期見通しなどについて説明を行った。
 また同社は冒頭、昨年末に予定していた当中間期決算発表の延期についてその理由を、「24年5月期末時点で誤謬が存在する可能性を会計監査法人から指摘されたこと」と説明。具体的には「閉店等物件の転貸に関する損失引当金の未計上」とし、陳謝した上で店舗管理に関する新たな体制を発表、再発防止に向けてしっかり取り組むとした。
 当中間期連結決算業績は、売上高5363億2900万円(前年同期比4.0%増)、営業利益267億7600万円(1.4%減)、経常利益270億2600万円(1.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益84億400万円(47.7%減)であった。
 三宅本部長は当期業績について、「増収を維持した一方、人流回復や物価上昇による売上げ増加に一巡感があり、売上粗利が想定を下回ったことで営業利益は前年割れとなった」と総括した。
 一方、通期業績予想は、売上高8456億円、営業利益382億円、経常利益381億円、親会社株主に帰属する当期純利益174億円を見込む(2月期に決算期変更のため、9.5カ月の数値となり、対前期増減率は不記載)。
 この数値について鶴羽社長は、「売上げと粗利の伸びの弱さは若干あるが、販管費コントロールを適正に行えたことから、営業利益は想定どおりの着地を見込んでいる。また決算期変更に伴う賞与引当金約31億円、減価償却費約7億円の特殊要因を除くと、中期経営計画の目標である営業利益率5%は達成できる」との見解を示した。

日本香堂グループ450年 「450(ヨンゴウマル)プロジェクト」始動

日本香堂グループ450年 「450(ヨンゴウマル)プロジェクト」始動

 日本香堂グループは今年450年を迎えるにあたり、香りの新たな価値を提案し世界を見据えたフレグランス企業へと躍進を図るべく、「450(ヨンゴウマル)プロジェクト“聞く~awake your spirit~”」を始動。これに伴い4月8日、東京會舘で記者発表会を開催し、プロジェクトの概要を公開した。
 それによると、同プロジェクトは4月から来年3月までの1年間を通して、3つのフェーズ①第1フェーズ「今までを聞く(過去)」②第2フェーズ「今を聞く(現在)」〈7月開始予定〉③第3フェーズ「これからを聞く(未来)」〈11月開始予定〉――で展開、新たな事業や新商品の発表を3段階に分けて行っていく。またプロジェクトの起点として、日本香堂グループの理念である「アドベンチャー精神」「価値創造」「美質」を継承した新たな経営ビジョン「世界のホームフレグランスをリードする」を掲げ、世界を見据えるグローバル企業としてさらなる飛躍を図る。
 第1弾として新グループスローガン「香りと旅する」、新GI/CI(グループアイデンティティ/コーポレートアイデンティティ)を制定し、記念商品の発売とイベント施策なども発表。日本香堂ホールディングス・小仲正克社長は新たな経営ビジョン「世界のホームフレグランスをリードする」を掲げ、世界を見据えるグローバル企業としてさらなる成長を目指す考えを示した。
 また会後半は、日本香堂グループの仏ホームフレグランスブランドESTEBANのドミニク・アリソン会長が登壇し、フランスにおける香り文化を紹介。さらに、ゲストとして御家流香道第二十三世宗家・三條西堯水氏も登壇し、自らが銘名した香木「羅国 しらべ」への想いを語った。続いて、デザイナー・アーティストの篠原ともえ氏、アートディレクターの葛西薫氏、日本香堂の調香師・堀田龍志氏によるトークセッションが行われた。

アイスタイル、新たなデータドリブンソリューション事業を開始

 アイスタイルは4月8日、ブランドの包括的なマーケティング活動を支援するデータドリブンソリューション事業を新展開することと、併せてこのデータドリブンソリューション事業を展開する新会社「アイスタイルデータコンサルティング」の立ち上げを発表した。
 これに伴い同社は同日にメディア向けの事業発表会を開催。新会社の代表に就任したアイスタイル執行役員兼ブランド体験ユニット長・天野博之氏と、同じく副社長に就任した押野卓也氏が出席して、アイスタイルのBtoB事業の提供価値拡大と新会社設立の意図、展開するデータドリブンソリューションサービスの概要などの紹介、解説を行った。
 それによると、このデータドリブンソリューション事業では、アイスタイルのコスメ・美容の総合サイト「@cosme」に寄せられた生活者のクチコミや評価等のデータベースから見える生活者のニーズを反映させたEC「@cosme SHOPPING」、実店舗「@cosme STORE」を展開するなど美容に特化した日本最大のプラットフォーマーを運営する中で蓄積してきたカスタマージャーニーを一気通貫した膨大なデータを統合した統合データ基盤を活用し、新たなサービスを提供していく。
 具体的には、①データコンサルティングサービス②AI分析ツール「@cosme Copilot」③リサーチサービス――の3つを提供する。
 なお、新会社は24年より協働してきたCXコンサルティングファーム・NODE社との共同設立となる。

ユニ・チャーム「ソフィ」、「妊活の選択肢を、もっと。」PJ開始

ユニ・チャーム「ソフィ」、「妊活の選択肢を、もっと。」PJ開始

 ユニ・チャームは、女性のウェルネスケアブランド「ソフィ」において、「妊活」に関する正しい知識を学べる機会を提供することで、社会全体の理解を深めることを目指す「妊活の選択肢を、もっと。」プロジェクトを、4月7日から開始している。
 本プロジェクトでは、賛同した企業や自治体と連携し「知ることから、はじめる。みんなの妊活研修」を4月21日から順次開催し、妊活に関する正しい情報の理解を促進し、すべての人が自分に合った選択肢を広げることができる社会を目指していく。
 「妊活の選択肢を、もっと。」プロジェクトは、性別やライフスタイルを問わず誰もが「妊活」について正しく学べる環境づくりを目指して開始。公式サイトでは「妊活」に関する調査データや、多様な立場の人々からのライフプランのヒントとなるコンテンツを順次掲載していく。
 一方、「知ることから、はじめる。みんなの妊活研修」は、性別や年齢に関わらず、参加するすべての人が「妊活」に関する正しい知識を学び、自分の身体や未来について考える機会を提供する。これにより「妊活」に関する知識の向上を図り、職場をはじめとする周囲の理解を促進するとともに、参加者が自身のライフプランやキャリアプランに応じた「妊活」の選択ができるよう支援していく。対象は、民間企業、地方自治体、教育機関など。
 ◎「妊活の選択肢を、もっと。」プロジェクト公式サイト:https://www.sofy.jp/ja/campaign/ninkatsu.html


2025年4月16日号 記事一覧

会合・発表会

  • サプリコ、第3回サプリコ九州支部営業合同研修会開催 活発に意見交換

経営・施策

  • エステー、連結子会社「エステービジネスサポート」を吸収合併
  • マンダム、オンライン診療「Oops」など展開するSQUIZと資本業務提携締結
  • ライオン、品質保証の国際規格「ISO9001」の認証範囲を拡大

製品・サービス

  • エステー、ティップネスの新業態ジムをオリジナルフレグランスで空間演出
  • 桃谷順天館、未来型スキンケアシステム「SKIN VOICE」を万博で披露
  • サラヤなど、自動手指消毒ディスペンサーを製作、万博会場内に設置
  • 花王、「ディープクリーンハブラシ すき間プレミアム」超コンパクト発売
  • 牛乳石鹸、「カウブランド赤箱」植物由来原料のシュリンクパック採用
  • サンスター、布製品用の除菌消臭スプレーをMakuakeで先行販売開始
  • ユニ・チャーム、「ウェーブ1枚完結フロア用起毛ウェットシート」発売
  • ユニ・チャーム、「シルコットウェットティッシュ」BRUNO限定品発売
  • クラシエ、「ディアボーテHIMAWARI」ムーミン80周年限定品発売
  • マツキヨココカラ、グローバルPB「ポリュバリア」フェイシャルマスク発売
  • マツキヨココカラ、PB「MQURE」水素トリートメントとドライスプレー発売
  • UYEKI、「ダニクリンウェットシート」新発売 汚れ拭き取り防ダニ加工
  • サンギ、「アパガードeco歯ブラシ」発売 プラ削減でCO2排出量低減へ
  • サンスター、「カラダにやさしいファスティング」新風味を追加発売
  • ファンケルグループ会社のネオエフ、「BRANCHIC」日やけ止めジェル発売

宣伝販促

  • 花王、「ビオレZERO」新CM「快適をまとってGO!」篇放映中
  • ニベア花王、「ニベア肌磨きジェルクレンズ」新TVCM放映開始
  • マンダム、「ビフェスタ」新CM放映中 「ZEROBASEONE」を起用
  • 大王製紙、「エリス 素肌のきもち ルナフィット」TVCM放映中
  • フマキラー、「フマキラーワンショット未来」新TVCM放映開始
  • フマキラー、3人の「ベープマン」が商品特長紹介する新TVCM放映開始
  • ライオンケミカル、創業140周年記念してCMをテレビ和歌山で放映中
  • サンギ、「アパガード」誕生40周年記念キャンペーン実施中
  • ファンケル、「トイロ バイタライジング」新アンバサダーに小倉優子

人事・組織

  • 旭化成HP、代表取締役社長に堀栄一氏が就任
  • アース製薬、新役員体制を発表
  • コーセー、取締役、監査役を選任
  • 大日本除虫菊、新役員人事決定

決算

  • セブン&アイHD、2024年度決算と2025年度の主要施策・戦略的施策を説明
  • 平和堂、25年2月期決算 食品伸長で増収増益 子育て世代取り込みが奏功

調査・統計

  • True Data、DgS・食品スーパー2月の対前年比伸び率TOP20カテゴリ発表
  • KSP-POS 2025年3月 カテゴリー別ランキング

イベント・展示会

  • 「インターペット2025」が盛況 4日間で7万人超が来場、過去最多に
  • ユニ・チャーム、「GO WITH わんこPJ」マナーアップキャンペーンを開催

時評・コラム

  • 転新欄万 旧知の退職に募る寂しさ
  • 記者の目 若き卸売業界のリーダーへの期待

特集 【保存・調理関連品】

    経営・施策

    • 24年保存・調理関連消耗品市場は微増に 食品値上がりの影響で需要変調

    製品・サービス

    • 旭化成HP 「サランラップ」リニューアル マーケティング施策積極展開
    • 東洋アルミエコーP アルミホイル国内No.1ブランドの価値向上へ
    • エステー 「米唐番」が伸長、「脱臭炭 冷蔵庫用」は大型のシェア拡大
    • 宇部フィルム 無添加ポリエチレン「ポリラップ」適正価格で安定供給

    宣伝販促

    • クレハ 新メッセージ“旬感キッチン”で市場活性化


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。