2025年3月5日号掲載記事より
東京医療卸組合、第112回東京医療衛生用品フェア開催 98社が出展
東京医療用品卸商協同組合(以下、東京医療卸組合)は2月20~21日、東京・浅草の東京都立産業貿易センター台東館で、「来て 見て 試して!『健康を支える商品提案!』」をテーマに「第112回東京医療衛生用品フェア」(以下、東京医療品フェア)を開催。取引先メーカー98社が出展、販売店関係者約1142人が来場した。
今回の東京医療品フェアでは、会場レイアウトや企画コーナーなどの改善を目的に、さまざまな新たな試みを取り入れ、出展メーカーおよび来場者の利便性向上が図られた。さらに、出展企業からの「より多くの来場者に商品を見てもらいたい」との要望を受け、会期初日の終了時間を午後4時から30分延長し、商談時間の拡充を実施。加えて、出展企業のみを対象としていたアンケート調査を今回から来場者にも実施対象を拡大した。
こうした取り組みに加え、毎回注目を集める企画コーナーも①新商品紹介コーナー②企画提案コーナー③おすすめコーナー(協力会)④メーカーによる商品体験コーナー(メーカー別)――の4つで構成し、充実した内容となった。
会期2日目には記者会見が開かれ、冒頭あいさつに立った松浦由治理事長は、「今回の東京医療品フェアも盛況となり嬉しく思う。私は、『展示会とは過去の実績と未来への期待が融合する場』であると考えている。これまで得意先様との良好な関係を築いてきたからこそ、多くの方々にご来場いただいており、その人数の多さが我々の活動の成果として評価される指標にもなる。また、未来への期待として、主催者と出展メーカーが得意先様の商売の新たな種やヒントをしっかりと提供することが重要である。今後も展示会の意義を常に念頭に置きながら、組合員卸と出展メーカー双方にメリットがあり、来場された得意先様の売上げや利益向上にも貢献できる展示会を目指していく」と述べた。
ハリマ共和物産、春の見本市開催し114社が出展 更なる効率化進める
ハリマ共和物産は、恒例の春の見本市を2月26、27の両日に開催した。
見本市のテーマとして「A whole new way~流通の新しい未来を切り拓く~」を掲げ、新規出展メーカー3社(オークローンマーケティング、グローバル・ジャパン、ニューホンコン造花)を含む114社が出展。来客数は150社700名。見本市2日間の売上目標は21億5412万円を見込んでいる。
会場には、メーカー各社のブースに加えてハリマ共和物産ならではの様々な企画提案コーナーを設けて来場者にアピールした。
定番の「新製品コーナー」では、各メーカーの新製品を一堂に展示。昨年は暑い日が多く残暑も長引くなどで夏物商品が好調に伸びたこともあり、今回の見本市でも夏物関連の新商品が多く見られた。
また、同社グループの物流関連の取り組みを紹介する「物流提案コーナー」では、卸売事業や受託物流事業における物流面での取り組みを紹介した。
津田信也社長は、今年の取り組みなどについて、「愛知県の小牧エリアに建設中の新物流センターは今年の秋から稼働を予定している。これまでのセンターに比べ建設費やマテハン機器も値上がっているなどコスト負担も少なくないが、積極的に投資も行いながら生き残りを図っていく。
特に最近の物流費や人件費のアップなど、経営環境は厳しくなっているが、当社は卸売業に加えて、3PL事業も行っており、商流・物流一体の取り組みをさらに進化させていきたいと考えている。
ただ、自社のみでできることには限界もあり、製配販での協働や更に異業種や同業者との連携など、更なる効率化に向けた取り組みを進めていきたいと思っている」と語った。
サミット、第45回新商品人気コンクール感謝式及び懇親会開催
スーパーマーケットのサミットは2月25日、都内ホテルで「サミット第45回新商品人気コンクール感謝式及び懇親会」を開催、同社が昨年1年間に販売した新商品の中から、お客様モニター約90人による人気投票で選ばれた入賞商品を発表した。
はじめに服部哲也社長があいさつに立ち、同社の事業ビジョン「サミットが日本のスーパーマーケットを楽しくする」という目標に沿って新商品をお客様に楽しく伝え、販売していく考えを表明し、メーカーに楽しい新商品をたくさん作ってほしいとの想いを伝え、感謝式の後に行われる意見交換会、懇親会でモニターであるお客様、同社との三者の交流を促した。
引き続き、新商品コンクールの概要が映像で紹介された後、感謝式に移り、生鮮食品、オリジナル半調理品、加工食品、菓子、デイリー、家庭用品、オリジナル商品(グロサリー)の7部門の入賞商品が発表され、入賞企業に記念の盾が贈られた。
家庭用品部門の入賞商品は、1位=「ジョイPRO洗浄 すぐ洗い用本体」(P&Gジャパン)、2位=「アリエールミライ 洗浄プラス本体」(P&Gジャパン)、同率2位=「使い捨てマルチスポンジ」(ジェムコ)、4位=「ジョイPRO洗浄 まとめ洗い用逆さボトル」(P&Gジャパン)、5位=「強力カビハイター 排水口そうじこれだけ」(花王)。1位に選出されたP&Gジャパンの渡邊綾乃ディレクターは「本日はこのような素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。『ジョイPRO洗浄 すぐ洗い用』は皆様に愛される商品として、本日、受賞することができました。これからも皆様の期待に応えられる商品を次々に生んでいきたいと思っています」とあいさつした。
なお感謝式終了後には意見交換会、懇親会が行われた。
インテージ、「男性化粧品」意識調査 24年市場規模は497億円
インテージはこのほど、全国15歳~79歳の男女5万3600人の消費者から継続的に収集している日々の買い物データ「SCI(全国消費者パネル調査)」から推計した男性化粧品の市場動向を発表した。
それによると、2024年の男性化粧品市場は、497億円(前年比114.8%)、2019年比では1.8倍となった。分類別では日焼け止めが2.0倍、基礎化粧品が1.8倍、メイクアップ化粧品が1.3倍となるなど、安定した成長基調を維持。価格上昇が市場拡大の一因という側面はあるものの、多くのカテゴリで、市場成長率が個数単価の上昇率を上回った。
男性化粧品の内9割近くを占める基礎化粧品の市場規模は、438億円(前年比115.7%)で、化粧水・洗顔が全体の5割を占め、その内、美容液、クレンジングなどが大きく伸長。男性の基礎化粧品購入状況を年代別に2024年と2019年で比較すると、全体として購入率は30.4%から33.2%へと1.1倍に拡大。購入金額は1869円から3131円へと1.7倍となるなど、購入金額の増加が基礎化粧品市場の拡大の主な要因となったと見られている。
また、年代別の購入金額は、20代と30代がそれぞれ1.8倍となり、年代が上がるごとに増加率は低いが、60・70代でも1.5倍の増加を見せ、男性の美容意識は、若年層だけでなく中高年・高齢層でも高まっていることが推察される。
サンスター、「サンスタートニックシャンプーCOOL BURST」リブランド
サンスターグループは、1968年の発売以来“圧倒的な爽快刺激”で56年以上愛されている爽快シャンプー「サンスタートニックシャンプー」を、2月19日から、「サンスタートニックシャンプーCOOL BURST」としてリブランディングし、発売している。(写真)
今回、「サンスタートニックシャンプー」は最大の特長である“圧倒的な爽快刺激”に原点回帰し、頭のモヤモヤを吹き飛ばし、頭皮も気分もリフレッシュする圧倒的な爽快刺激体験をより多くの人々に提供するため、「サンスタートニックシャンプーCOOL BURST」としてリブランディング。デザインを刷新し、“圧倒的な爽快刺激”を印象づける新しいパッケージで登場する。
近年は、真夏日の増加による清涼感ニーズの増加や仕事とプライベートのオンオフを切り替えたい層が増えていることから、シャンプーに「頭皮ケア」といった機能性に加え、「リフレッシュ効果」を求める声が増えている。このような市場背景を踏まえ、サンスタートニックシャンプーは発売当初より研究してきた“圧倒的な爽快刺激”という根源的な価値に立ち返り、“圧倒的な爽快刺激”で頭皮も気分もリフレッシュできるシャンプー「サンスタートニックシャンプーCOOL BURST」として、ブランドを再定義。今回のリニューアルでは、ロゴを含めパッケージデザインを一新。爽快刺激が頭皮を走る比喩表現として落雷のビジュアルを採用し、インパクトをもって直感的に“圧倒的な爽快刺激”を表現している。
シャンプー、リンスインタイプともに本体460ml・880円、詰替え用340ml・550円、詰替え大容量1200ml・1760円。
2025年3月5日号 記事一覧
会合・発表会
- 日本製薬工業協会、「ライフサイエンス知財フォーラム」開催
経営・施策
- エステー、フォレストデジタルの新株予約権を引き受け
- 大木、エスエス製薬と取引品契約締結 エスエス製薬製品の恩恵享受に貢献
- サンスター財団、ハーバード大等への海外留学生募集 糖尿病研究等支援
- 花王、「SENSAI」インドネシア初進出 アジア展開拡大を加速
- ユニ・チャームと住友不動産、再生パルプ配合トイレットペーパーを導入
- ライオン、「キレイキレイのまち坂出プロジェクト」活動を報告
- コーセー、消費者庁長官表彰を2年連続で受賞 同社の取り組みが高く評価
- ユニ・チャーム、“脱炭素チャレンジカップ”に10年連続で協賛
製品・サービス
- イオンペット、猫向けグルーミングサービス開始 先行15店舗で提供
- コーセーコスメポート、「サンカット」初のサンリオデザイン限定発売
- 伊勢半、「キスミー フェルム ルースヴェールパウダーEX」発売
- ファンケル、「クリアアップ」から小学生向けスティックタイプUV発売
- ユニリーバ、「ダヴ」洗顔料シリーズ初“シトラスミモザの香り”限定発売
- クラシエ、「ディアボーテHIMAWARI」からムーミン80周年品限定発売
- クラシエ、「プロスタイル」×「クロミ」コラボデザイン限定発売
- クラシエ、「エピラットオム」改良発売 使用部位拡大&新デザインに
- ジャパンゲートウェイ、「ISSHI」からUV&“髪変”キープオイル発売
- ユニ・チャーム、「銀のスプーン かつお節チップinクッキー」発売
- ユニ・チャーム、猫用健康機能食「AllWell」から「10種の自然素材」発売
- フマキラー、「フマキラーワンショット未来」など春の新製品・改良品発売
- ファンケル、子ども向けスキンケア「ファンケル クリアアップ」が好調
宣伝販促
- ファンケル、創業45周年記念キャンペーン実施 「紀ノ國屋」とコラボ
- 桃谷順天館、阪急電鉄・大阪梅田駅内に掲出中のエスカレーター広告刷新
人事・組織
- クラシエ、取締役、執行役員等異動、組織改編を発表
- クラシエ、同社・関連会社の人事異動を発表
研究・開発
- 油脂工業会館、油脂優秀論文表彰式開催 累計表彰件数は443件に
- 花王、高純度ローズマリーエキスが角化健全化効果に優れることを確認
- サンスター、唾液中のF.n.菌に28種の口腔内細菌の増殖助長を確認
調査・統計
- クラシエ「マー&ミー ラッテ」、親と子どものバスタイム意識調査
- 東家同、25年1月度市況概況価格調査 月間通して安定的に販売
イベント・展示会
- JILS、改正物流効率化法に関するウェビナーを3月18日開催
施設・店舗
- 東レ・モノフィラメント、大阪支店を移転
時評・コラム
- らいたあ 全国最高値となる大阪の銭湯入浴料にびっくり
特集 【防虫・消臭・芳香剤】
- 繊維製品防虫剤市場 「高単価香り付き」が伸長もダウントレンド変わらず
- 芳香消臭剤市場 24年は金額ベースで微増も、数量は前年割れに
- エステー 上質で特別なサボンの香り「消臭力PAサボンシリーズ」新発売
- 花王 「ニュービーズ」リニューアル 新しい香りの価値提案
- 大日本除虫菊 「クリーンフロー」シリーズのトイレ用消臭剤が好評
- 白元アース 「ミセスロイド さくらの香り」発売 防虫剤市場拡大に貢献
- ライオン 「ルックプラス トイレのまるごと除菌消臭くん煙剤」新発売
- 小林製薬 好評の「消臭元SAVON」からトイレ用消臭スプレー新発売
- P&Gジャパン 「レノア アロマジュエル」をリニューアル
- 晴香堂 お香の香りのルームフレグランス「ゆららか」新発売
経営・施策
製品・サービス
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