2025年1月8日号掲載記事より
「2025年日用品化粧品業界年詞交歓会」開催 286名が参加
2025年の日用品化粧品業界の幕開けとなる「2025年日用品化粧品業界年詞交歓会」(近畿石鹸洗剤工業協同組合、関西化粧品日用品卸組合、新報メディア共催)が1月6日、大阪市内のホテル阪急インターナショナル6階宴会場「瑞鳥」で開かれ、メーカー・卸売業をはじめ業界関係者286名が参加した。あいさつや懇親の場では、国内市場の活性化に向け業界・企業同士が互いに連携することを誓い合うものとなった。
交歓会は新報メディア・藤岡章浩社長の司会で進行。
初めに、参加団体から、年詞交歓会会長・宮崎悌二氏(牛乳石鹸共進社社長)、近畿石鹸洗剤工業協同組合理事長・奥中泰征氏(マスター社長)、関西化粧品日用品卸組合理事長・石原真一氏(イシハラ社長)、日本家庭用殺虫剤工業会会長・上山直英氏(大日本除虫菊社長)、日本繊維製品防虫剤工業会会長・上月洋氏(エステー社長)、日本衛生材料工業連合会副会長・森信次氏(ユニ・チャーム顧問)の6名が登壇した。
参加各団体を代表してあいさつした上山氏は、将来を考える時には常に楽観視することが重要として、「今年は絶対に良い年になる。共に希望をもって進もう」と呼びかけた。
続いて参加メーカーを代表し、ライオン・竹森征之社長が、25年前の2000年のヒット商品とその後の進化・衰退の事例を挙げ、確固たる定番は変化しながらも残っていると指摘、「個社だけの努力では限界があり、業界として束になって歴史に名を遺す確固たる定番を作り上げよう」と述べた。
乾杯に移り、PALTAC・糟谷誠一会長が、今年の干支の乙巳(きのとみ)は柔軟さで変化を繰り返し発展する年とし、「変革し、変化に対応し、柔軟にチャレンジしていきたい」と述べ、力強く乾杯を発声。
このあと懇親宴に入り、今年1年に臨む決意を語り合う多くの輪で溢れた。
最後に参加者を代表して、エステーの上月社長が、「コロナ禍では考えられない良い環境が生まれている」と述べ、大阪・関西万博などを起爆剤に前進を誓う中締めを行い、盛況の中で交歓会を終了した。
25年新年会 粧工会、歯磨工連合新年会 魅力ある産業として発展を
日本化粧品工業会(魚谷雅彦会長/資生堂)、日本歯磨工業会(濱逸夫会長/ライオン)の2団体は1月6日、ザ・プリンスパークタワー東京で「業界連合新年会」を開催し、政・官界からの来賓をはじめ、メーカー・卸関係者など約1100名が出席した。
はじめに、主催2団体の紹介に続いて、主催者を代表して日本化粧品工業会・魚谷会長があいさつに立ち、「化粧品産業は危機感を持って市場の活性化に取り組むことが求められる。特に、エイジングケアや若年層のニーズに応じた製品・サービスの提供、さらにはサステナビリティへの対応が今後より重要となってくる。さらに、企業規模を問わず、グローバル化への対応も重要である。その実現にはダイバーシティの推進、ひいては女性の活躍が不可欠である。顧客の大半が女性であるからこそ、化粧品産業がその模範となるべきであり、若い女性の感性を最大限に生かせる産業としての役割を果たすべきだと考えている。こうした取り組みを通じて、化粧品産業をグローバルに展開し、魅力のある産業として発展させていきたい」と述べた。
この後、来賓紹介に続き、日本歯磨工業会・濱会長の乾杯発声で開宴した。
石洗工、定例会見で容器包装プラ使用量削減自主行動計画進捗状況を発表
日本石鹸洗剤工業会(石洗工)は昨年12月20日、東京・日本橋の油脂工業会館で定例会見を開き、環境委員会・山内一美委員長(日油)、環境・安全専門委員会・瀬戸洋一委員長(P&Gジャパン)、容器・廃棄物専門委員会・玉谷真太郎委員長(花王)が出席して、容器包装プラスチック使用量削減に関する自主行動計画等の2023年実績を発表した。(写真)
それによると、同工業会は、1995年から容器包装プラ使用量に関して業界全体での実態把握を行うとともに会員各社において使用量削減に努力してきた。2006年には製品出荷量あたりの容器包装プラ使用量(原単位)を10年に95年比30%削減を目標とする第一次自主行動計画を、15年には削減目標を40%に引き上げる第二次計画をそれぞれ策定し、目標値を達成。20年には削減目標を42%に引き上げる「第三次自主行動計画」を策定し、達成。そして21年には第四次自主行動計画(主要5製品群で30年までに95年比42%以上削減継続)を策定しスタートさせた。
その結果、23年における対象製品群のプラ使用量は5万8400tで前年比3.6%減となり、95年比では21%増となった。一方、同工業会の自主行動計画の目標基準である「製品出荷量あたりの容器包装プラ使用量(原単位)」で見ると、23年は1t当たり42.5kgで前年とほぼ同等、95年比で43.2%減となり、計画目標値を達成した。
一方、洗剤の生態系(環境)への影響に関する調査結果(洗浄成分の生態系リスク評価23年度実績)についても発表し、国内4河川で主要界面活性剤(LAS、AE、AO、TEAQ)の濃度を測定し、「23年度も環境への影響に問題ないレベルである」との分析結果を公表した。
ファイントゥデイ、「+tmr with ME:I」コラボ記念発表会&内覧会開催
ファイントゥデイ初のオリジナルブランドとして昨春誕生した「+t m r(プラストゥモロー)」は、ガールズグループ「ME:I(ミーアイ)」を起用したコラボレーションを展開しているが、その一環として昨年12月18~22日の期間、東京・表参道でPOP-UPイベント「tmr playland(トゥモロープレイランド)」(既報)を開催。これに伴い、イベント開始前日の17日、「『+tmr with ME:I』コラボレーションプロジェクト発足記念プレス発表会&内覧会」が行われた。
会は2部構成で進められ、第1部の発表会では「ME:I(ミーアイ)」が登場し、「+t m r」や先般公開され話題を集めたオリジナルコラボ楽曲「Tomorrow」のコンセプトムービーに関するトークショーが行われたほか、コンセプトムービーのサビ部分の振り付け「髪をなびかせたらダンス」が披露され、会場を盛り上げた。
続いて行われた第2部の内覧会では、はじめに赤阪裕実ブランドPRマネージャーが「今回のPOP-UPイベントでは、髪のタンパク質を意識していない人にも興味を持ってもらえるような演出を取り入れており、コンテンツを体験することで“髪の本質ケア”を知ってもらえるようになっている。このイベントを通じて1人でも多くの人に『+t m r』を使っていただきたい」とあいさつした後、赤阪マネージャーと、Z世代の消費行動の専門家でもあるSHIBUYA109エンタテイメントマーケティング部SHIBUYA109lab.代表の長田麻衣氏によるトークセッションが行われた。
この後、内覧会が実施され、コンセプトムービー撮影セットの中で、まるでメンバーの一員になったかのように写真が撮れるフォトスポットやハートの雲間を見上げて写真が撮れるフォトブースなど、「+tmr with ME:I」が奏でる世界観が披露された。
イオンリテール、「ビューティーアーティスト」本格導入
イオンリテールは昨年12月、美容カウンセリングを提供する従業員「ビューティアーティスト」を本格導入した。2025年度中に100店舗に導入を目指すとしている。
ビューティアーティストは、メーカーやブランドを問わず、店舗にある制度品化粧品や推奨品から、顧客に合わせた化粧品を紹介する接客専門の従業員。同社は23年秋から選定店舗にて検証を行い、このほど社内認定資格となったことを機に、顧客1人ひとりに適した化粧品を紹介するカウンセリングを実施できるよう本格導入した。
ビューティアーティストは、“あなたらしさとトレンドを叶えるパーソナルコスメスタイリスト”を目指し、幅広い化粧品知識とメイクアップなどの技術を持って接客対応する。また、接客に加え、ビューティアーティストと顧客を繋げる自社の専用アプリ「Glam Beautique from AEON」の肌測定機能などを活用し、コンサルティングサービスを提供する。アプリでは、購入履歴の確認やポイント付与、クーポン配信のサービスもある。ビューティアーティスト在籍店舗のみで利用できる。
2025年1月8日号 記事一覧
会合・発表会
- エステー、春の新製品説明会開催 消臭力PAに新香調「サボンシリーズ」
- 25年新年会 粧工会西日本支部 「日本の化粧品産業の価値」を発信
- セブン-イレブン・J、独自の災害対策システム「セブンVIEW」公開
経営・施策
- ライオン、新入社員研修でオーラルヘルスケアプログラム実施
- ファイントゥデイHD、サステナビリティ評価2年連続「ゴールド」獲得
- ユニ・チャーム、浜松市の使用済紙パンツリサイクル実証事業に参画
製品・サービス
- サンスター、「G・U・M」デンタルペースト、デンタルリンス10年ぶり改良
- DECENCIA、敏感肌用BBクリーム&コンシーラー発売
- 宇部フィルム、「ポリラップ」安定供給で高評価 新製品も発売
- クラシエ、「ナイーブ」からさくらの香り数量限定発売
- クラシエ、薬用入浴剤「旅の宿 さくらの香り」数量限定発売
- 日本製紙クレシア、「スコッティ カシミヤ サクラ」数量限定発売
宣伝販促
- 牛乳石鹸共進社、今年も銭湯暖簾を配布 街の「お風呂屋さん」を彩る
人事・組織
- クラシエ、人事異動・組織改編
- ファンケル、新社長に三橋英記氏が就任 島田前社長はキリンHD特別顧問
- ファイントゥデイHD、組織一部改正及び役員人事異動発表
研究・開発
- バスクリン、毎日の入浴習慣が健康維持のカギであることを実証
時評・コラム
- 時評 国内経験を活かし応用し世界へ
年頭所感
- 正しい情報の発信へ 日本ヘルスケア協会代表理事・会長 今西信幸
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。