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2024年9月18日号掲載記事より

P&Gジャパン、記者懇談会開く 23/24事業年度は全分野が堅調に推移

P&Gジャパン、記者懇談会開く 23/24事業年度は全分野が堅調に推移

 P&Gジャパンは9月10日、神戸市内の神戸オフィス会議室で記者懇談会を開き、山田敦執行役員営業本部長がビジネスの概況や展望について報告。2023/24事業年度(23年7月~24年6月)は全てのカテゴリーでビジネスが堅調に推移し、市場成長に貢献したことを強調するとともに24/25会計年度のビジネス戦略について明らかにした。
 まず23/24事業年度においては、ビジネス成長を更に加速し、全てのカテゴリーで拡大がみられたことを挙げ、「カテゴリー全体の業績として、当初計画通りの1ケタ台後半を達成することができた」と述べた。
 また、ビジネス成長が加速した要因として、競争優位性戦略により、5つの領域(製品、パッケージ、ブランド・コミュニケーション、店頭展開、価値提供)での競争優位性が好調なビジネスを後押ししたことを強調した。
 続いて24/25会計年度におけるビジネス戦略について言及し、①新製品②店頭展開③サプライチェーンの3点について説明。
 特に店頭戦略では、ショッパーインサイトを深く理解した「消費者起点」と小売店別の店頭展開を実現する「強力なパートナーシップ」を強みとする店頭展開を実現することを打ち出し、ショッパーインサイトの課題である①欲しい製品をすぐに見つけたいという「タイパ」重視のお買い物②自分に最適な情報をというパーソナライズ化されたお買い物体験――と、小売店の課題である①人手不足の深刻化②在庫・棚管理の複雑化――に対し、P&Gのリテール・イノベーションとして、リテール・テック(AIなどの先進的なデジタル技術を活用)とリテール・データ・サイエンス(ビッグデータ分析から得られる実用的な知見・インサイトを活用)の両輪で、店頭展開を更に強化し、①お買い物体験の向上②店頭オペレーションの効率化③売上の最大化により「優れた店頭展開」を目指すことを明示するとともに、リテール・イノベーションを推進するデジタル人材の育成強化にもふれ、高度なデジタルスキルを持つ「カテゴリー・グロース・アナリスト(CGA)」チームをカスタマーチームに新設することを発表した。

プラネットトップセミナー開催 プラネットは業界企業の戦略的パートナー

プラネットトップセミナー開催 プラネットは業界企業の戦略的パートナー

 プラネットは9月10日、都内ホテルで「プラネットトップセミナー2024」を開催、メーカー、卸売業55社・61名の経営トップ・幹部が出席した。冒頭、あいさつに立った坂田政一社長(写真)は「プラネットは皆様の戦略的パートナーです」と宣言し、経営課題や今後の方向性について説明した。
 坂田社長はまず、現在の企業経営者が認識している課題の1つであるデジタルについては投資領域、活用場所が鍵となると示唆、そしてデジタルの活用範囲は、部門内から企業内、企業間へとシフトしていることを伝えた。さらにデジタルにおける課題はDX推進人材の不足で、このためIT取り組みの方向性は企業間活動と外部パートナーの活用が不可欠で、それによりコア・コンピテンシーの強化に集中することができると示した。また、坂田社長は、プラネットの強みについて、「1500社が繋がるネットワーク」と「企業間取引業務のパートナー」を挙げ、対象領域を①商流領域②物流領域③マーケティング領域へ拡大していることを説明した。
 次に今村佳嗣マーケティング&イノベーションユニット長が「これからのプラネットが目指す業界への貢献」をテーマに、①EDIの安全性強化②マスタ情報の再整備③持続可能なロジスティクス④POSデータクレンジング⑤返品適正化プラットフォームについて説明。小憩を挟み、落語家の林家たい平による「笑顔のもとに笑顔が集まる」をテーマとした基調講演が行われた。
 講演終了後には10月24日付で代表取締役を退任し、名誉会長に就任予定の玉生弘昌会長があいさつに立ち、貴重な出会いによってプラネットの設立が実現した逸話やVAN事業の難しさと安定成長を実現している同社のビジネスモデルなどについて語った。
 引き続き、懇親会が開かれ、松本俊男副社長が開会のあいさつ。掬川正純ライオン会長の発声で乾杯、歓談となり、須崎裕明あらた社長の中締め後、終了した。

花王、「ロリエ しあわせ素肌 もちふわfit」発表 新CMも紹介

花王、「ロリエ しあわせ素肌 もちふわfit」発表 新CMも紹介

 花王は9月5日、都内で「花王ロリエ新商品発表会」を開き、「ロリエ しあわせ素肌 もちふわfit」の発売並びに新CMを披露した。発表会にはCMに出演する「ロリエ」ブランドアンバサダーの二階堂ふみも登場し、会場を盛り上げた。
 はじめに登壇した花王サニタリー事業部の坂田美穂子ブランドマネジャーの説明によると、「ロリエ」はつらい生理時を少しでも快適に過ごしてもらいたいとの想いから「生理をもっと過ごしやすく」というブランドパーパスを掲げ、女性の生理の悩みや不安に寄り添い、生理現象をとりまく環境をより良くする提案を続けている。
 近年、女性の生活スタイルは多様化し、生理中でも動かなければいけなかったり、ナプキンを自分のタイミングで取り替えることが難しい場面が多かったりと、多くの女性がモレや肌負担への不安を抱えながら過ごしている。花王は、以前からモレの一因は「身体とナプキンのすき間」であり、座っても、立っていても身体の動きに合わせて常にナプキンがフィットし続けていれば、身体とナプキンの間にすき間ができず、高い吸収力が実現できる――という理想のフィット感の実現を目指し、10年かけて商品開発を進めてきた。そして、9月28日に「ロリエ しあわせ素肌 もちふわfit」を新発売する。
 次に花王サニタリー研究所の湯山暁グループリーダーが「ロリエ しあわせ素肌 もちふわfit」の商品特長を説明。究極のフィット感の目標である“低反発の枕”の特長をナプキンに持たせるために、不織布を細かくピース状にして集めた「もちふわクッション」を開発し搭載していることなどを詳述した。
 この後、CM上映、「ロリエ」アンバサダーの二階堂ふみが登場、対談トークが行われ、二階堂ふみは「ロリエのような歴史のあるブランドが、無理しなくてもいい、いつも通りの自分でなくてもいい、ということを商品と一緒に伝えていくのはすごくいいなと思いました。私もアンバサダーとして関わらせていただき、新しい視点をいただいていると実感しています」とコメントした。

牛乳石鹸共進社、nico and…とコラボ実施 雑貨30アイテムを販売

牛乳石鹸共進社、nico and…とコラボ実施 雑貨30アイテムを販売

 牛乳石鹸共進社は、アダストリアが展開するスタイルエディトリアルブランド「niko and...(ニコアンド)」とコラボレーションを実施する。
 9月6日から.st(ドットエスティ)WEBストアにてコラボ雑貨一部商品の先行予約を開始、10月4日から雑貨30アイテムの本販売を予定している。また購入者には先着で「コラボ限定デザインのカウブランド赤箱」「赤箱のイロハかるた型ステッカー」「赤箱のススメ特製マガジン」のノベルティをプレゼントする。
 今回、身近なライフスタイル領域においてモノやコトを提案する両社が、お互いの親和性や普遍性に魅力を感じ、コラボレーションを展開。カウブランド赤箱・青箱のパッケージデザインや牛マークを使用し、牛乳石鹸が持つ「やさしさ」「清潔」なイメージは残しつつ、アメリカンビンテージを意識したグラフィックを用いてniko and...らしさを表現した。
 今回のデザインは4つの柄をベースにしており、全てniko and...でしか手に入らないオリジナルアイテム。①カウブランド赤箱に「MEETS niko and...」が描かれた赤箱ベーシック柄②牛乳石鹸の創業者・宮崎奈良次郎氏のイラストと、かわいい泡のキャラクターが描かれた総柄③カラフルな牛の整列柄(衣・食・住・遊・知・健・旅・音・LOCAL)の9つの要素を色で表現④赤箱・青箱と石けんでデザインされたアメリカンビンテージのポスター風柄――となっている。
 コラボレーションアイテムは、日常使いがしやすい「タオルハンカチ」「ビニール傘」「腹巻」から、赤箱で洗顔する際にあわせて使いたい「前髪クリップ」やインテリアとしても楽しめる「ラッピングペーパー」など幅広いアイテムをラインアップ。さらに「サウナハット」や牛乳石鹸初となる「サウナマット」などのサウナグッズも展開する。

クラシエ、「ラメランス ボディウォッシュ」ウエルシアグループで再登場

クラシエ、「ラメランス ボディウォッシュ」ウエルシアグループで再登場

 クラシエは、同社独自の「ラメランス テクノロジー」により、肌のうるおいに大切な角質層のラメラ構造を壊さずにインナー保湿する「Lamellance(ラメランス) ボディウォッシュ/泡ボディウォッシュ」を全国のウエルシアグループの店舗(一部店舗除く)で9月13日、発売した。
 同社は、肌のうるおいの根源ともいえる角質層のラメラ構造に着目し、独自の「ラメランス テクノロジー」を開発して2017年秋に「ラメランス ボディウォッシュ」を発売。その後「ラメランス」ブランドは2022年春に販売を終了したが、肌本来のうるおいを守って洗い、お風呂から出た後もしっとりとした肌に導く「ラメランス ボディウォッシュ」の再発売を希望する顧客の声に応え、改めて発売することとなった。
 今回の発売に際し、肌をうるおいで満たす成分として「セラミドMix(グルコシルセラミド、ハトムギエキス、グリセリン)」を新配合。パッケージは、ラメランスのアイコンのイメージは残しながら、ビューティ感のあるデザインに進化させた。


2024年9月18日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日本ヘルスケア協会、定期会見で「鳥取大会2024」の成果を報告
  • コーセー、プロテイン市場に参入 新ブランド「ニューリズム」発表

経営・施策

  • P&Gとカインズ、包括的なサプライチェーン協働を強化
  • コアレックス信栄、渋谷区と協定締結式実施 災害時に紙製品などを供給
  • コーセー、TNFDの開示フレームワークに基づく生物多様性レポートを公開
  • 日本製紙クレシア、「deleteC大作戦」参画 SNS投稿でがん治療研究を応援
  • エステー、「第64回リバネス研究費 エステー賞」受賞者決定 授与式行う

製品・サービス

  • ファイントゥデイ「+t m r」、パッケージングコンテストで入賞
  • 花王、「SOFINA iP ゴールデンタイムリペア深夜浸透クリーム」新発売
  • BCLカンパニー、「乾燥さん」から化粧下地など発売
  • ファンケル、男性用化粧品「無添加メン」ウエルシアグループで販売開始
  • ユニリーバ、「ネクサス」初の季節限定製品 甘くて芳醇な金木犀の香り
  • サンギ、「アパガードセレナ」10%増量品発売 ステインケア提案の浸透へ
  • ファンケル×セブン&アイHD、「セブンプレミアム」シナモロールコラボ品
  • ナリス化粧品、「ワンリスト オールインワン デイクリーム」が好調
  • エステー、「消臭力PA」から新香調 シリーズ一部製品のパッケージも一新
  • ユニ・チャーム、「シルコット ウェットティッシュ」マカロン限定発売
  • ユニ・チャーム、「銀のスプーンにゃんSpoon」から健康機能新タイプ発売
  • UYEKI、「加湿器の除菌タイムアロマ」除菌と香りのW効果で人気

宣伝販促

  • クラシエ、いち髪「金のダメージケア」新CM「染めても絹髪」篇放映中
  • サンギ、創業50周年記念第2弾“あなたと輝く毎日へ”キャンペーン実施
  • 花王「est」、最高峰エイジングケアライン「エストG.P.」動画放映

研究・開発

  • サンスター、オーラルフレイルが抑うつ傾向の発症リスクを高めること確認
  • サンスター、地域ぐるみの啓発で住民の口腔保健の行動変容促すことを確認

調査・統計

  • プラネット、「Z世代の買物意識と行動2024」発行 消費行動を深堀

イベント・展示会

  • コーセー、高橋藍選手のファンミーティング開催 キャンペーンも実施中

時評・コラム

  • 転新欄万 ショー定着は朗報も異常気象に困惑も

その他

  • ライオン、日経ニューオフィス賞で「全国推進賞」受賞
  • I-ne、Forbes Asia's 200 Best Under A Billionに初選出

特集 【キッチン・手袋】

    経営・施策

    • 台所用洗剤 価格改定の影響で店頭消化ベースの市場規模は拡大
    • 家庭用手袋 2020年のピーク以降、市場は減少傾向が続く

    製品・サービス

    • 花王 「キュキュット」シリーズの洗浄力高めて改良新発売
    • サラヤ 「ヤシノミ洗剤プレミアムパワー」好調 ヤシノミ史上最高洗浄力
    • ライオン 「CHARMY Magica 酵素+」ライオン史上最強の洗浄力を実現
    • ハイネリー 台所用せっけん「純植物性 さくら」に注力
    • P&Gジャパン 「ジョイ PRO 洗浄 まとめ洗い用/すぐ洗い用」新発売
    • ショーワグローブ 若年層向け新ライン「ナイスハンドDAYS」全国展開
    • オーエ 「まんてん」新発売 泡立ち・水切れ・洗浄力・長持ち併せ持つ
    • エステー 「ファミリービニールうす手 指先強化」リニューアル発売
    • 旭化成HP 「フロッシュ プレミアム」新発売 日本とドイツで共同開発
    • ミマスクリーンケア バイオ洗剤「緑の魔女」キッチン業務用2L売れ筋に


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。