2024年8月28日号掲載記事より
「@cosme STOREアミュエスト博多店」リニューアルオープン
アイスタイルの子会社であるアイスタイルリテールは8月20日に、「@cosme STORE アミュエスト 博多店」をアミュエストB1Fに移転してリニューアルオープンした。(写真)
九州最大のターミナル駅である博多駅直結の商業施設「アミュエスト」B1Fにオープンした同店は、売り場面積をこれまでの44坪から127坪と約3倍に拡大し、取り扱いブランドも大幅に増加。「クレ・ド・ポー ボーテ」、「RMK」、「athletia」、「NARS」、「ボビイ ブラウン」、「ルナソル」をはじめとするラグジュアリーブランドから「The Ordinary」や「fwee(フィー)」などの話題のブランドまで、百貨店、専門店、通販からドラッグストア・バラエティショップなど様々な流通チャネルを横断し、博多駅商圏で圧倒的に幅広いブランドラインアップを実現した九州の旗艦店となる。
今回のリニューアルでは、従来の@cosme STORE同様、試しながら新しい商品に出会えるタッチアップスペースや、@cosmeでのクチコミ評価や手書きポップによる商品説明、美容部員によるカウンセリングなど、ブランドと生活者の出会いを生み出す仕掛けも随所に設けられている。
更に、フラッグシップショップである@cosme TOKYOや@cosme OSAKAのエッセンスを取り入れた、歴代から最新の受賞商品まで陳列する「@cosmeベストコスメアワードウォール」と季節やトレンドに合わせたテーマで商品を展開する編集企画スペースからなる、イベント広場を店舗中央に配置。また、これから流行りそうな気鋭のブランドや新たに誕生するニューフェイスブランドとの「出会い」を生み出す仕掛けとして、NEXT TRENDゾーンも展開し、いつ来店しても新鮮な出会いがある店づくりを目指している。
GSKコンシューマー・ヘルスケアが9月に社名変更 ヘイリオンジャパンに
英国・Haleonの日本法人であるグラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン(GSKコンシューマー・ヘルスケア)は8月19日、今年9月2日付でHaleonジャパン株式会社(ヘイリオンジャパン)に社名を変更すると発表した。
Haleonは2022年7月18日にグラクソ・スミスクラインからの事業分離により、コンシューマー・ヘルスケアに特化する独立企業として発足した企業。Haleonとは、“in good health”(健康)を意味する古英語の“Hale”と、“strength”(強さ)という言葉を連想する“Leon”との融合から命名されたもの。
現在同社は国内で、「シュミテクト」「カムテクト」「ポリデント」「ポリグリップ」などのオーラルヘルスケア用品、「コンタック」「ボルタレン」などのOTC医薬品を販売、展開している。
社名変更に当たって同社・野上麻理社長は、「Haleonの発足から2年を経て、この度日本法人名の変更準備が整った。現在、日本の社会においてもコンシューマー・ヘルスケアはかつてなく重要となる中、当社は皆様のニーズを捉え、生活者が日々の健康を維持し、健やかに生きることをサポートするべく、社員一丸となってより一層取り組んでいきたい」とコメントしている。
トライアルHD、24年6月期業績は売上高・営業利益とも過去最高を更新
トライアルホールディングスは8月13日、都内でメディア懇談会を開き、2024年6月期本決算並びに次期業績予想について亀田晃一社長(写真)が説明した。
同期本決算の業績は、売上高7179億4800万円(前年同期比9.9%増)、営業利益191億6100万円(37.2%増)、経常利益197億8900万円(37.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益114億3900万円(41.5%増)で24期連続の増収を達成、売上高、営業利益ともに過去最高を更新した。
現在の事業環境について亀田社長は、「消費は二極化が鮮明になっている。普段の生活における支出は引き締めムードで季節イベントや人の集まりを伴う特別な日は高単価商品を購入する緩和ムードを繰り返し、その緩急の程度が今年に入って顕著になった。お客様が求めるものは安さ一辺倒ではなく、美味しさなどの品質と価格の絶妙なバランス調整が例年以上に必要な1年だった。コロナ禍を経て、様々な物の価格が上がるインフレ局面という変化が大きい環境の中で、お客様の役に立つため、正直な商売に徹した」と話した。
そうした中、同期は売上高は新規客が増えたことが客数増につながり、増収に寄与。おいしさや競争力のある価格を実現した生鮮食品や総菜に対するニーズが特に高くなったという。
次期(25年6月期)業績予想は売上高8088億6600万円(12.7%増)、営業利益229億8600万円(20%増)、経常利益238億1000万円(20.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益137億5600万円(20.3%増)。
次期の重点戦略は、①既存店の強化②新規出店③収益性の向上④リテールテック――を挙げた。新規出店は27店を計画、高収益のスーパーセンターを中心に出店する。リテールAI事業は、データ分析に基づく各種施策で流通小売事業の持続的な成長をサポートする。
アース製薬、MA-T事業説明会開く 事業ポートフォリオの再編で期待
アース製薬は8月21日に行われた2Q決算説明会に引き続き、「MA-T事業説明会」を開催。川端克宜社長並びにMA-Tビジネスセンターの桜井克明センター長が、改めて「MA-T」に関する説明を行った。
この中で川端社長は、2019年にMA-Tと出会って、そこから大阪大学との共同開発をはじめ、本格的な取り組みがスタートしたと述べ、ちょうど2020年から新型コロナウイルス感染症が流行し、その中で除菌消臭剤としての1面ばかりが先行するかたちになってしまったが、本来は除菌消臭だけでなく、食品衛生や農業や医療、表面酸化、エネルギーなど6分野にわたる幅広い活用が期待されるものであることを説明。そして今後も新たな感染症の脅威、パンデミックに備え、感染症対策でのMA-Tの活用、更にカーボンニュートラルに向けてもMA-Tは大きく貢献できるものであると述べ、MA-Tにおける事業展開は、広範な社会課題解決につながるものであることを強調し、社会実装を目指した取り組みを加速させていくと語った。
同じくアース製薬のMA-Tビジネスセンター・センター長の桜井氏は、除菌消臭からエネルギーまでの6分野、それぞれにおける展開、進捗について説明を行うとともに、今年はこのMA-Tにおける取り組みが「第6回日本オープンイノベーション大賞」の内閣総理大臣賞を受賞(写真)したことや、来年の大阪万博に日本MA-T工業会が出展するなど、その取り組みは着実に進んでいることなども紹介した。
そして、MA-Tの社会実装に向け、現在は年間10億円規模での投資を行っているが、2026年には単年黒字化を実現し、2030年までに累積投資額を回収できる見込みであること、更にそこから先も、アース製薬の収益の柱として大きな飛躍が期待できるものであることが示された。
J-NET中央、「第85回MDフェア」開催 今期5カ月業績は増収増益
J-NET中央は8月21~22日の2日間、東京都立産業貿易センター台東館で、「第85回マーチャンダイジングフェア(略称・MDF)」を開催、会期中347社、723名が来場した。
今回のMDFはメーカー110社(参考出展含む、111小間)が出展。新規出展メーカーは3社(九州フラワーサービス、オカザキ、スギハラ)。メンバー社では花岡、ときわ商会が出展。2日目には、メンバー社の麻友によるプレゼンテーション「狭小商圏への対応2024秋冬」が午前・午後の2回行われ、注目を集めた。
初日に行われた記者会見で戸塚雄二社長(コスモプロダクツ)は冒頭、同社今期5カ月(24年2月21日~7月20日)の業績について触れ、「大平紙業がメンバー社として加入(23年6月)したことや各メンバー社の売上げが増加したこと、商品価格の値上げ、夏物商品の好調などにより増収増益で推移した」と報告。通期業績に関しても増収増益を見込んでいることを明らかにした。
続いて生活者の消費動向について「支出総額が減少する中で商品価格が上昇している結果、安い商品を求める一方、高単価で良い商品を少量で賢く使うという二極化の消費動向が鮮明になると考えている」との見方を示した上で市場活性化のポイントについて、「価格と品質のバランスを重視した厳選された商品をいかに取り揃えていくかがとても重要なことだと考えている。そのためにもMDFの重要度はますます増してくるだろう。MDFの来場者様には、出展メーカー様の商品をしっかり見ていただき、私どもは営業数値目標達成に貢献させていただくための商談に注力する」と述べた。
さらに戸塚社長は、大手事務用品メーカーのプラス(東京都港区)グループとの取り組みを強化していることも公表。「プラス及びグループ各社のトップと幹部が今回のMDFに来場することから、出展メーカー様の新たな販路拡大につながる」と強い期待感を示した。
2024年8月28日号 記事一覧
会合・発表会
- 日本ショッピングセンター協会、「夏季定例記者懇談会」を開催
経営・施策
- 全薬HD、都営地下鉄でマタニティマークとのタイアップ広告を1年間掲出
- プラネット、「日用品物流標準化WG」の物流改革への取り組みを支援
- 日本ロジスティクスシステム協会、24年度ロジスティクス大賞に4事例選出
- エステー、福井県と包括連携協定を締結 地域活性化や魅力発信を目的に
- あらた、大阪・東住吉区に新物流センター新設へ 2028年稼働予定
- コーセー、子どものスキンケア習慣化や健やかな肌と心を守る新事業を始動
製品・サービス
- サンスター、「おくち元気チェック」アプリにトレーニング機能を追加
宣伝販促
- 牛乳石鹸共進社、「#牛乳石鹸のうた歌ってみた投稿キャンペーン」実施
決算
- アイスタイル、24年6月期業績は過去最高の売上高に、利益も大幅増
- アース製薬、24年12月期2Q業績は増収増益に 事業の進捗など報告
- Genky DrugStores、24年6月期決算は増収増益に 食品展開が集客促す
調査・統計
- 東家同 24年7月度市況概況価格調査 T.P販売数量減、金額昨年同水準に
- 粧工会 24年1~5月化粧品統計 頭髪用が前年同月超え 染毛料が伸長
イベント・展示会
- 貝印、帽子デザインコンテストの優秀作品15作品を発表
時評・コラム
- 転新欄万 後半商戦の勝機はどこに
その他
- スギHD、ESG投資指数の構成銘柄に初選定
特集 【電池・防災用品】
- 9月1日は「防災の日」 防災用品備蓄への意識は高まる傾向に
- イオン、防災関連商品の品揃えを強化 8月から9月末まで約300店舗で
- FDK 65周年の吉本新喜劇とコラボ 防災アルカリ乾電池を限定発売
- インテージ 「防災意識・行動」調査 5割超が防災対策を実施
- 「高付加価値商品」市場の活性化・創造を最重要課題に更なる展開を
- あらた・畑中秀太取締役商品本部長兼商品部長インタビュー
- 花王 「Essential」リブランディング第2弾 ベーシックシリーズ改良
- 牛乳石鹸共進社 「カウブランド無添加ヘアケアシリーズ」リニューアル
- 日本香堂 「aroma SHIFT」香りで気分をシフトするアロマミスト誕生
- コーセーコスメポート 「ビオリス ピュアレタッチ」誕生
- ライオン 「hadakara増える泡ボディソープ」シリーズをリニューアル
- 大日本除虫菊 好評の「ムエンダー」に新アイテム「ダニムエンダー」導入
- クロバーコーポレーション 「からだの汚れ・体臭予防薬用シリーズ」人気
- ユニ・チャーム 「ソフィ超熟睡おやすみプレミアム」新発売
- ファイントゥデイ 「+t m r」から新ライン「モイスト」発売
- クラシエ 基礎化粧品ブランド「モイスタージュ」改良発売
- ユニリーバ 「ダヴ」洗顔料初“金木犀”の香り限定発売
- フマキラー ネズミ忌避剤「ドラネズミバリア ワンプッシュ」新発売
- 花王 「クイックルワイパー」×「3COINS」コラボ限定品発売
- 横井定 不織布性立体アイマスク「ひとみの休息3Dアイマスク」新発売
- デンタルプロ 「ブラックダイヤプラス」から2製品新発売
- 旭化成HP 「サランラップ」「ジップロック」「クックパー」を拡販
- エステー 「ニャンとも清潔トイレ おしっこチェックキット」拡販
- アース製薬 マウスウォッシュ新ブランド「ダモン」発売
- クレハ 「キチントさん ごはん冷凍保存容器」改良新発売
経営・施策
製品・サービス
調査・統計
特集 【高付加価値商品】
経営・施策
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