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2024年7月17日号掲載記事より

ライオンマーケティングコミュニケーション2024開催 約700人が来場

ライオンマーケティングコミュニケーション2024開催 約700人が来場

 ライオンは7月10~11日、都内で流通向けの提案説明会「ライオンマーケティングコミュニケーション2024」(LMC)を開催。同社の目指す姿や秋の新製品、コミュニケーション施策などを小売店、卸店に説明した。来場者は2日間で約700人。
 全体プレゼンテーションでは三國正晴上席執行役員ヘルス&ホームケア営業本部長が市場状況、同社の目指す姿、24年下期の取り組みについて説明。それによると、生活者が健康であり続けるために、より良い習慣づくり「Positive Habits(ポジティブハビッツ)」の創出を進め、①習慣の数を増やす②習慣の実践頻度を向上③既存の習慣をより良いものに置き換える④実践者数を拡大する――ことにより市場・経済・社会への貢献を目指すという。
 また浦尾康弘執行役員ヘルス&ホームケア事業本部長は同事業本部の方針について、習慣を3つの軸(習慣の効用・質、定着した人数、実践頻度)で捉えた提案を進めることが重要なことや、時代の潮流に合わせて常にアップデートしたより良い習慣「ポジティブハビッツ」を提案していくことを説明した。
 展示ブースでは、オーラルケア、ファブリックケア、ビューティケア、薬品の各事業から来場者に事業部のより良い習慣づくりの考え方、そのための新製品やコミュニケーション施策などが披露された。
 久米裕康取締役兼上席執行役員は今回のLMCについて、「ポジティブハビッツを創り出す各事業分での考え方、商品戦略、新商品などを紹介させていただいた。当社の高付加価値商品を正しく使っていただくことで、より良い習慣が定着し、快適で健康的な生活、そして市場拡大につながればと考えている」と語った。

花王「est」、最高峰エイジングケアライン「G.P.」を改良新発売

花王「est」、最高峰エイジングケアライン「G.P.」を改良新発売

 花王は7月4日、都内ホテルでプレステージブランドリニューアル及び新商品発表会を開催。「est(エスト)」最高峰のエイジングケアライン「G.P.」の改良新発売並びに「est」オリジナルの最新肌解析「True Beauty Scope」の導入について発表した。
 発表会は、はじめにプレステージビジネスグループ長の塩地秀行氏が「est」ブランドの位置づけと、これまでの取り組みについて紹介するとともに、花王が世界で初めて確立した「皮脂RNAモニタリング技術」を化粧品事業では「est」が初めて活用し、お客様1人ひとりの肌状態に合わせた商品提案により、満足度の高いブランドを目指すことを説明した。
 次に「est」のリニューアルについてブランドマネジャーの清原麻紀子氏が説明。それによると、「est」は肌悩みの根本原因にアプローチするために、世界初の「皮脂RNAモニタリング技術」と花王独自のAI技術を組み合わせた肌解析システム「Ture Beauty Scope」を開発。写真から肌の状態やエイジングの原因を解析し、最適なケア方法やライフスタイルのアドバイスを行う。
 また、商品では「エストG.P. セラムイン ローション」と「同 エマルジョン」を発売。花王独自の植物工場「SMART GARDEN」内の「est Plant」で栽培し、抽出した高純度植物エキス「SGローマカミツレエキス」「SGローズマリーエキス」を含む複合保湿成分を配合。活性成分を高配合しながら、余計なものを限界まで取り去ることで純度を高め、これまで提案できなかったような高い効果実感を実現する。
 この後、花王スキンケア研究所の小田島秀樹氏が技術について説明。引き続き、商品紹介、「True Beauty Scope」の実演などが行われた。

ユニ・チャーム、屋外広告等のデザインを「Love Your Possibilities」に

ユニ・チャーム、屋外広告等のデザインを「Love Your Possibilities」に

 ユニ・チャームはこのほど、新しいコーポレート・ブランド・エッセンス「Love Your Possibilities」を用いて、屋外広告などのデザインを刷新。7月から順次切り替えていく予定。
 同社グループは、80を超える国・地域で事業を展開しており、日本以外の売上高が66.5%を占める(2023年12月期実績)など、その活動は世界に広がっている。また、グループ社員約1万6000人のうち、日本以外の国・地域で活動する社員は約8割を占めるなど多様化が進んでいる。
 このような実情を踏まえ、今年から新しいコーポレート・ブランド・エッセンス「Love Your Possibilities」を掲げることとした。「Love Your Possibilities」には、すべての人が秘めている限りない可能性を信じ、その可能性を慈愛にあふれた利他の心で発揮することによって、互いに支え合う「共生社会」の実現に貢献したいという想いを込めている。

ウエルシアHD、25年2月期1Q連結決算は増収減益 たばこ販売縮小が響く

ウエルシアHD、25年2月期1Q連結決算は増収減益 たばこ販売縮小が響く

 ウエルシアホールディングスは7月8日、都内で「2025年2月期第1四半期決算説明会」を開催。桐澤英明社長、田中純一取締役、柴﨑孝宗取締役の3名が登壇し、当期概況並びに今後の事業展開等について説明を行った。
 冒頭、就任後初の説明会出席となった桐澤社長は、「大変厳しい結果となった」と振り返った上で、当期業績の総括と進めるPBや調剤等各事業の進捗を説明した。
 それによると、同社第1四半期連結決算業績は、売上高3047億3400万円(前年同期比2.2%増)、営業利益54億9700万円(25.5%減)、経常利益65億3400万円(23.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益28億2400万円(44.9%減)と増収減益であった。
 桐澤社長は、「前期より実施しているたばこの販売終了などの影響が大きく、売上げが伸びずに計画は未達、減益での着地となった」と総括した上で、「たばこ販売は前期までに約1000店舗で終了となり、そこで酒類等関連販売がマイナスとなった。また5月に実施したポイントサービスの変更で、変更の内容やそのメリットをしっかりお客様に伝えることができず、客数アップにつなげられなかった。H&BC・日用品等日常ニーズの高い商品の強化など対応策も不十分だった」とその要因について解説。
 また重点施策と位置付けるPB展開にも触れ、25年のPBの物販売上高構成比目標を9.2%としている旨説明した上で、「当四半期では8.9%まで伸長しており、目標は達成できる見込みだ。この6月にはプレミアム価格帯のヘアケアブランド『IT’S』を発売し、好調な推移を見せている」と現状を報告した。
 通期での展開についても、「今回、新任の取締役は皆50歳前後と若い経営体制となった。就任に当たり、“変わる、変える、未来のウエルシア”というスローガンを掲げたが、今の時代に即した経営に変えていく。自身が先頭に立ち、スピード感を持った体制で臨んでいきたい」と語り、調剤DX、新規出店の加速、既存店改装を絡めながら、計画値達成を図っていくとの見解を示した。

日本カイロ工業会 令和5年度カイロ数量動態調査 実売数量は大幅減に

日本カイロ工業会 令和5年度カイロ数量動態調査 実売数量は大幅減に

 日本カイロ工業会はこのほど、令和5年度(令和5年6月~令和6年5月)のカイロ実売・出荷・返品数量動態調査(会員13社の集計値)の結果を発表した。
 それによると、令和5年度の実売数量の合計は、17億4504万枚(前年同期比87.6%)と前年を1割以上下回る実績となった。
 タイプ別にみると、「貼らないカイロ」のレギュラーは3億7768万枚(93.1%)、同ミニは9431万枚(92.0%)とそれぞれ前年割れとなった。
 また、最も市場規模の大きい「貼るカイロ」においては、レギュラーが7億3987万枚(85.8%)、同ミニが3億3753万枚(88.5%)といずれも10%を超える大幅な減少となったほか、「足元用カイロ」についても7820万枚(84.9%)と貼るカイロ同様の大幅な減少を記録した。
 このほか、令和3年度(2021年度)に約3億枚を記録した「海外販売数量」も同様の傾向が見られ、2年連続の大幅減となる1億1745万枚(79.0%)となるなど、全ての項目で大幅な減少を記録することとなった。
 また、「返品数量」(※貼らないカイロ、貼るカイロ、足元用の合計)」においても、過去2シーズンは前年を下回っていたが、7644万枚(前年同期比160.6%)と急増した。
 令和5年度は、シーズンを通して「暖冬」で推移したことに加え、一部メーカーにおいて価格改定を行う動きも見られたことなどが、市場動向に大きな影響を与えたと見られている。


2024年7月17日号 記事一覧

特別企画

  • 最新健康食品市場動向 23年度は8995億円規模と微増傾向続く

会合・発表会

  • エステー、24年秋の新製品説明会開催 新製品13品・改良品53品発表
  • マンダム、「“制汗”は“眠汗”へ、汗マネジメントセミナー」開催

経営・施策

  • 花王、アイリスオーヤマへの意匠権侵害差止仮処分命令を申し立て
  • コーセーコスメポート「ビオリス」、第3回植樹活動を実施
  • 花王プロフェッショナル・サービス、共立メンテナンスと連携開始
  • ユニ・チャーム、卵子凍結保管受託サービスを社員の福利厚生制度に導入
  • エステー、猫用トイレ用品を全国22の保護猫団体に寄贈

製品・サービス

  • ユニ・チャーム「マナーウェア」、「ペット用品大賞」衛生部門で大賞受賞
  • 花王、「Essential Premiumウォータートリートメント」から限定品発売
  • クラシエ「いち髪」、キシキシ髪用「ダメージリペア&カラーケア」発売
  • クラシエ、「ナイーブ」ボディソープ限定品「ドラえもん」パッケージ発売
  • マンダム、「ルシードエル #プレミアムピュアオイル」など秋の新製品
  • ライオン、定番ノベルティ「開運干支石けん(巳)」数量限定で予約販売中
  • エステー「消臭力」、「金木犀」の香りを季節・数量限定品と定番品で発売
  • 大王製紙、「グーンプラス肌快適設計パンツ」等くまのプーさん限定品発売
  • コーセーコスメポート、「コエンリッチ」ポケモンパッケージ数量限定発売
  • 明色化粧品、「モイストラボ」シリーズから美容サプリ新発売
  • 花王、「ビオレZeroシート」累計出荷数量400万個突破

宣伝販促

  • 花王の想いをキリンへ、「ヘルシア事業の譲渡」でメッセージトレイン運行
  • 花王「アタックZEROパーフェクトスティック」100万個サンプリング実施
  • コーセー、「ファシオ」新ビジュアル公開 今田美桜を起用
  • ファイントゥデイグループ、「LinkedIn」に公式アカウントを開設

人事・組織

  • ハリマ共和物産、役員を選任
  • 住友化学園芸、役員を選任
  • ちふれHD 同社およびグループ会社の役員体制発表

決算

  • クスリのアオキHD、24年5月期決算は2ケタ増収 惣菜の全店導入を計画
  • スギHD、25年2月期1Q連結決算発表 売上高・各利益とも2ケタ増

調査・統計

  • 東家同 24年6月度市況概況価格調査 T.P再生紙価格が底上げ

イベント・展示会

  • サンギ、恒例のオーラルケアセミナーが盛況 エナメル質を美しく保つ秘訣
  • 大日本除虫菊 東京・入谷の伝統行事「朝顔まつり」に協賛
  • GSK、「カムテクト」歯周病啓発イベントを東京・浅草で開催

施設・店舗

  • ファンケル、基幹工場の安全安心への生産&管理体制を公開
  • ナリス化粧品、機能訓練や美容療法受けられる地域密着型通所介護施設開設

時評・コラム

  • 時評 上半期状況を振り返って

その他

  • 最近のPR誌 プラネットVANVAN第143号


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。