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2024年7月10日号掲載記事より

日本スーパーマーケット協会が設立25周年迎える 記念パーティーを開催

日本スーパーマーケット協会が設立25周年迎える 記念パーティーを開催

 一般社団法人日本スーパーマーケット協会は6月28日、都内ホテルで2024年度通常総会「設立25周年記念パネルディスカッション」並びに「記念パーティー」を開催、約800人が出席した。
 記念パーティーは、はじめに岩崎高治会長(ライフコーポレーション社長)があいさつに立ち、25年前に設立された同協会設立の趣旨は、スーパーマーケットの健全な発展、食品流通の近代化、食品の安定供給を通じて、国民生活の向上を図ることと述べた上で、この1年間は物流問題、人手不足、環境対策の3つに取り組み、一定の成果が得られた一方で、課題も残されていると指摘し、今後もこの3つの課題に取り組んでいく考えを表明した。
 続いて農林水産大臣の坂本哲志氏、経済産業大臣政務官の吉田宣弘氏、国土交通大臣の斉藤鉄夫氏、衆議院議員の小泉進次郎氏がそれぞれ祝辞を述べ、三菱食品の京谷裕社長の発声で乾杯、歓談となった。
 記念パーティー前に開催されたパネルディスカッションは、パネリストに岩崎会長、副会長の服部哲也氏(サミット社長)、平松正嗣氏(平和堂社長)、古瀬良多氏(マルエツ会長)、阿部秀行氏(万代社長)、川野澄人氏(ヤオコー社長)、猫宮一久氏(ラルズ副会長)が登壇。江口法生専務理事の司会で進行し、①2024年度の協会の取り組み②食品物流の効率化に向けた取り組み③人手不足対策としての外国人人材の受け入れ④年収の壁対策と年金制度改正に向けた意見集約⑤生産性向上・標準化の取り組み⑥環境に関する取り組み⑦製・配・販及び団体との連携――について語り合った。

イオンネクスト、ネットスーパー「Green Beans」戦略説明会を開催

イオンネクスト、ネットスーパー「Green Beans」戦略説明会を開催

 ネット専用スーパー「Green Beans」を展開するイオンネクストは7月3日、野澤知広代表取締役副社長兼イオンデリバリー代表取締役社長、太田正道取締役副社長出席のもと、都内で「2024年戦略説明会」を開催。事業の現況報告と今後の計画、価値向上を目的とした具体的な取り組みなどについて説明を行った。(写真)
 野澤副社長は「Green Beans」がスタートして1年が経過しようとする現在の状況について、「大田区と千葉市から開始したサービスは現時点で東京13区、千葉県5市、神奈川県川崎市まで拡充した。会員数も21万人を突破した」とその成果を強調。好評の要因についても、「共働き世代の30~40代、子育て卒業世代の50代の利用が多い。いずれも時間のない人からのニーズを獲得できている。特にタイパ重視のZ世代の時間的価値を高めるコンセプトとマッチしているので今後もニーズは拡大していく」との分析を披露するとともに、「一番支持を得ているサービスが、当日朝7時から夜11時まで1時間単位で商品が届けられること。到着時間が分かるのでストレスがない、時間が有効に使えると高評価」とその現状を語った。
 代わって登壇した太田副社長は、今後さらに顧客からの支持を得るための商品視点からの施策について説明。それによると、現在、生鮮3品・日配品の売上構成比が全体の半分を占めている。継続顧客の割合が5割超、一回の平均単価がこの半年で15%伸長したことなどを報告した上で、「大容量アイテムへの人気集中が顕著だ。その中の1カテゴリーに生活日用品がある。当社では総合スーパーを目指しているので、日用品・コスメ・調理雑貨・ペット&ベビー用品といった非食品分野にも注力してきたが、ここにきて売上構成比も全体の2割を占めるまでに伸長した」と語り、今後もアイテム数を増やすなど品揃えを強化していく方針を示した。

千葉卸組合、第56回通常総会開催 「地域を盛り上げ、組合活動にも注力」

千葉卸組合、第56回通常総会開催 「地域を盛り上げ、組合活動にも注力」

 千葉県化粧品日用品卸組合は6月28日、千葉市内のホテルで、令和6年度第56回通常総会を開催した。
 会は、橋本孝男理事(橋本商店)の司会で進められ、はじめに時友良明理事長(時友商店、写真)があいさつに立ち、「総会の開会に先立ち、去る1月24日にご逝去された全国化粧品日用品卸連合会(全卸連)・山田悦朗前専務理事に謹んで哀悼の意を捧げる。
 千葉卸メンバーの卸売事業は厳しい環境下ではあるが、十分に存在意義を発揮し、地域を盛り上げる存在になれると確信している。だからこそ、単位組合の活動が全国的に難しくなっている中、我々千葉卸メンバーはそれぞれの方向性のもと、創意工夫を凝らして厳しい市況を生き抜き、地域を盛り上げ、組合活動にも注力していく。今年度は昨年度に続き、当組合オリジナル事業『千葉を知る会』を実施する予定なので、賛助会員もぜひ参加いただき、より一層コミュニケーションの充実を図っていく」と述べた。
 続いて、出席者状況が報告された後、時友理事長を議長に選出し、各議案を審議、全議案滞りなく承認した。
 議案審議終了後にはライオン・古川太郎ヘルス&ホームケア営業本部首都圏支店エリア販売促進部部長、全卸連・箱守直人常務理事がそれぞれ祝辞を述べ、総会を終了。
 小憩を挟み、プラネット・玉生弘昌会長による講演「消費財流通業の社会的役割とは何か」を聴講。講演会終了後には別室で懇親会が催され、秋葉吉秋相談役(秋葉商店)のあいさつ、花王グループカスタマーマーケティング・戸田千弘ビジネス開発首都圏地区部長の乾杯発声で開宴。日本製紙クレシア・新濃尋史家庭用品東京営業支社ファミリーケア&パーソナルケア本部首都圏FC、PC営業2部長の中締めで散会となった。

ライオン、「おくちからだプロジェクト」でファンケルの食育活動とコラボ

ライオン、「おくちからだプロジェクト」でファンケルの食育活動とコラボ

 ライオンは6月28日、東京・谷中の寺院・本通寺において、「おくちからだプロジェクト」の一環で、ファンケルの発芽米を通じた食育活動、さらにはNPO法人まなび部が運営する「こども食堂」活動とコラボレーションした取り組みを初開催。参加した子どもたちからも高い反響を得るなど成功裡に終えた。
 約20人の小学生が参加した今回は、まずファンケルによる「発芽米講座」からスタート。栄養摂取の基本と発芽米の特長や身体にもたらすメリットなどを分かりやすく解説した。
 続けてライオンが「ミニ清潔ケア講座」と題して、自社商品「キレイキレイ除菌ウェットシート」を活用しての手指を清潔にすることの大切さと正しい洗い方などを、スライドによる解説を交えて分かりやすくレクチャーを行った。
 その後、ファンケルが販売する発芽米を使用したカレーライスを参加者全員で実食。和気あいあいの中にも、3者の担当者が子供たちの疑問に思うことに回答するなど常にコミュニケーションを取っていた。
 実食後はライオンの「おくちからだ体験プログラム」として、デコ歯ブラシの制作、簡単なオーラルケア講座、そして正しい歯みがきの実践を順次行い、正しい情報提供に努めた。途中、サプライズゲストとして、両社のキャラクター“ライオンちゃん”と“発芽ちゃん”が登場して場を盛り上げ、参加した子どもたちを大いに歓喜させた。
 ライオン・サステナビリティ推進部の柳澤素実子氏は、「通常は『食べて歯を磨く』という行為の『磨く』ことしかできないが、ファンケル社とのコラボで一連の流れが体験できたことで、より理解につながったと思う」と確かなものを感じたと総括。
 ファンケル・サステナビリティ推進室サステナビリティ企画グループ担当課長の中川亜衣子氏も、「いつもは栄養の話だけで終わるが、関連する口腔ケアも併せて啓発できたのが良かった」と振り返った。

マンダム、「ビフェスタ」リニューアル 新ラインアップとデザイン刷新

マンダム、「ビフェスタ」リニューアル 新ラインアップとデザイン刷新

 マンダムは8月26日、スキンケアブランド「ビフェスタ」をリニューアルし、肌への優しさはそのままに機能性を向上した新ラインアップとデザインで新発売する。
 2011年に誕生した「ビフェスタ」は、従来の常識や習慣にとらわれない自由なスキンケアブランドとして、日本を含めアジア11の国と地域で展開。生活者がスキンケアに求める効果感や充足感はそのままに、使用シーンやステップといったスキンケアに対する「義務感」「固定観念」から解放できる提案で支持を受けている。
 そして今回、ビフェスタは「クレンジングは大切なスキンケアのファーストステップである」という原点に立ち返り、肌への優しさはそのままに、一部商品の機能性を向上。さらに、多様化するライフスタイルや価値観に対応するため「セラムクレンジングオイル」「ミセラークレンジングシート パーフェクトグロウ」「リップスクラブバーム」「リップセラムパック」の4品をラインアップに加えて、使うたびに肌をうるおいでみたしこころが弾むようなスキンケアブランドにリニューアルする。
 またリニューアルに伴いデザインも刷新。見た瞬間に品質感と期待感が伝わるよう、トレンド感のあるニュアンスカラーと、うるおいにみたされた美肌を想起させる“うる玉”(うるおいの玉)を採用し、ブランドロゴもこれまでの印象も大切にしながら「自分らしく輝き、気持ちが上向く毎日へ」の気持ちを込めて、よりシンプルで軽やかなものへと一新した。


2024年7月10日号 記事一覧

M&A・設立

  • アインHD、Francfrancを買収 クロスMDでリテール事業を強化

経営・施策

  • ユニ・チャーム、生産子会社が共同物流の取り組みで物流環境大賞特別賞
  • エステー、筆頭株主シャルダンの子会社化を完了
  • イトーヨーカ堂、食料品・日用品等100品目の価格を見直し
  • 小林製薬、紅麹関連製品による被害の発生状況等公表 新たな事例を調査
  • シャボン玉石けん、森田社長インタビュー 無添加50周年迎え、更に発展
  • ファミリーマート×大塚製薬、オリジナル熱中症対策啓発動画を店舗で放映
  • 桃谷順天館、「桃谷政次郎記念財団」設立 大学・院生の奨学支援目的に
  • ちふれ化粧品、ジャパン・オーガニックを9月1日付で吸収合併

製品・サービス

  • ファンケル、美容液「コアエフェクター」リニューアル ハリ実感高める
  • 貝印「miness(マイネス)」、@cosme TOKYOでPOP UPイベント開催
  • 花王、「アタック抗菌EX」シリーズ改良新発売 ボトルもリニューアル
  • ファイントゥデイ、「SENKA」美容泡ピーリング洗顔数量限定品発売
  • クラシエ、トリートメント専門「CRESHE」からスペシャルケアマスク発売
  • クラシエ、「ココンシュペール」からアドバンスリペアパック発売
  • クラシエ、睡眠中の肌を考えたボディソープ「YOHADA」今秋発売
  • サラヤ、「ヤシノミ洗剤」ポケモンデザイン4品を期間限定発売
  • コーセー、「ワンバイコーセー」薬用導入美容液がパワーアップ
  • 花王、美容液「カネボウ フュージョニング ソリューション」発売
  • 花王、「ビオレZeroお風呂で使う汗ケアローション」MimiTVで受賞
  • ユニ・チャーム、PEFC認証資材使用の「ソフィ はだおもい」等発売
  • ユニ・チャーム、「マナーウェア 虫よけオムツ」限定発売
  • アース・ペット、「おから」再利用した猫砂を商品化 沖縄に工場を新設
  • サンギ、「アパガードセレナ」からトライアルサイズ発売
  • プラネット、「2024年秋冬 新製品カタログ」発行
  • UYEKI、「美香柑 レモンの生せっけん」最高品質の生せっけんが好評

宣伝販促

  • コーセー「雪肌精」、「エール for エール」プロジェクト開始
  • サンギ、「歯が命の日」記念キャンペ実施 12品目から好みの商品当たる
  • コーセー「雪肌精」、スペシャル動画「新しいステージへ」篇公開中
  • カメヤマ、「2024年カメヤマ夏フェアキャンペーン」6~9月末まで実施

人事・組織

  • 中央物産 役員就任
  • 牛乳石鹸共進社 役員選任
  • カルタス 役員人事
  • 小林製薬 人事異動・組織変更
  • ファイントゥデイHD 組織一部改正、役員人事異動
  • 日本製紙クレシア 役員人事
  • リブドゥコーポレーション 役員選任

調査・統計

  • 経済産業省 24年4月度洗浄剤統計 酸・アルカリ洗浄剤が堅調に推移
  • True Data、DgS・食品スーパー対前年伸び率TOP20カテゴリ発表

特集 【オールトイレタリーズ】

    経営・施策

    • 総論 2023年日用品・化粧品市場は微増で推移
    • 固形石鹸 スキンケア用途での需要の高まりが堅調となり回復傾向に
    • ハンドソープ 23年はコロナ禍を除き、販売金額・数量とも過去最高
    • OTC医薬品 インバウンド需要回復で23年市場は6.4%増
    • ヘアケア 市場はダウントレンドもプレミアムヘアケアは好調
    • ヘアカラーリング 白髪用はカラートリートメントが2ケタ増
    • スキンケア化粧品 脱コロナ、パーソナル化と多様化の動きが加速
    • ウェットシェービング 23年は2.5%増 製品価格値上げや消費の活発化で
    • 制汗・防臭剤 記録的猛暑の影響で23年市場は前年比2ケタ伸長を記録
    • 入浴剤 生活防衛意識の高まりで縮小もコロナ前より高水準
    • 洗顔・ボディ用身体洗浄剤 23年は918億円規模 大容量サイズの競争激化
    • ペットフード・ペット用品 フード出荷総額(22年)3875億円、7年連続増
    • 電池 自然災害での有用性、外出機会の拡大で需要が伸長
    • オーラルケア 衛生意識の高まりで市場は堅調 啓発活動と商品展開強化を
    • 保存・調理関連品 家庭用ラップ市場は堅調も生活防衛意識が市場に影響
    • 繊維製品防虫剤 23年も回復ならず3年連続で前年割れに
    • 線香 23年市場規模は300億円 値上げの影響受け微減に
    • ローソク パラフィンワックス高騰が直撃、非常に厳しい1年に
    • 大人用排泄ケア 23年市場は全年比8.6%増と好調 店頭展開も拡大中
    • 子供用紙おむつ 少子化進行で市場は縮小続くもパンツ式が好調
    • 家庭紙 23年市場は総計4075億円(前年比10.7%増)と好調に推移
    • カイロ・温熱ヘルスケア 暖冬や価格改定の影響で23年は前年割れに
    • コンドーム 市場下げ止まり回復に インバウンド需要も復活
    • マスク 23年市場規模は1841億円 依然として大きな市場を維持
    • フェミニンケア 23年は前年比8.7%増 コロナ禍以前の水準回復に期待
    • 芳香消臭剤 23年は微増にとどまるも市場回復に期待高まる
    • 家庭用殺虫剤関連 猛暑・残暑と価格改定効果で過去最高の市場規模に
    • 台所用洗剤 製品価格改定の影響で食器用洗剤の市場規模は拡大
    • 住居用洗剤 23年市場規模は前年割れも高止まりを維持
    • 洗濯用洗剤 各社、洗濯環境の変化、ニーズ多様化に対応する製品を投入
    • 洗濯仕上剤 柔軟仕上剤、衣類用漂白剤は安定した推移が続く
    • 家庭用手袋 2020年のピーク以降、市場は減少傾向が続く


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。