2024年7月3日号掲載記事より
JACDS、「第24回JAPANドラッグストアショー」開催概要を公表
一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は6月25日、今年8月30日(金)~9月1日(日)の3日間、東京ビッグサイトで開催する、生活者のセルフメディケーションを支える様々な商品・情報・システムが一堂に集結する展示会「第24回JAPANドラッグストアショー」の概要について公表した。
それによると、今年のテーマは、「これからの多様性のある社会に向けたドラッグストアの挑戦~自分にあったセルフメディケーションを探して~」。
JACDSでは、「SDGs・女性活躍・リスキリングなど、1人ひとりの生き方や働き方が多岐にわたって尊重される時代になってきた。ドラッグストア(DgS)の最近の新商品でもSDGsやフェムケアなどを意識した商品が増え、今までとは違った売り場づくりや接客環境、エコ意識が求められている」との見解を示した上で、現状のDgS店頭では、赤ちゃんから高齢者までの多様な商品を取り扱っていることなどから今回のテーマとなったとし、その内容も「DgS業界の課題や今後の取り組みに関する紹介の他、出展商品の注目をより高める施策や来場者へセルフメディケーションを効果的に推進していくイベントを企画している」と話している。
出展規模は、358社・1161小間(6月24日時点)。
また今年も「JAPANドラッグストアショー forビジネス」が併催される。会期は、8月30日(金)・31日(土)の2日間で、時間は午前10時~午後5時。会場は東京ビッグサイト東展示棟3ホール。なお、「~forビジネス」開催出展社との商談は8月30日(金)・31日(土)の2日間のみとなる。
◎公式サイト https://www.drugstoreshow.jp
ツルハHD、24年5月期決算 売上高初の1兆円超え 営業利益も過去最高
ツルハホールディングスは6月24日、都内で「2024年5月期決算説明会」を開催。鶴羽順社長(写真右)と村上誠執行役員が登壇し、当期決算概況や次期見通し、中期経営計画(23~25年)の進捗について説明を行った。
当期連結業績は、売上高1兆274億6200万円(前年同期比5.9%増)、営業利益492億500万円(8.0%増)、経常利益493億400万円(7.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益241億500万円(4.6%減)で、売上高は初の1兆円超えを達成し、営業利益も過去最高となった。
村上執行役員は当期業績について、「売上高・営業利益とも過去最高となり、売上高は初めて1兆円を超えた。人流の回復や季節商材の好調がコロナ関連商品の不振を吸収し、化粧品の回復や食品を中心に適正売価による粗利率の改善もあったことがその要因。支払手数料や人件費の増加から販管費率は0.1ポイント上昇した」と総括。既存店実績の好調と128の新規出店の効果などから、売上高はほぼ計画通りでの着地となったと振り返った。
また25年度を最終とする中期経営計画について鶴羽社長は、店舗・調剤・PB・DX・財務の5つの重点戦略の進捗を説明。特に店舗戦略において、「中計目標とするグループ2750店舗達成は未達」との見解を示した上で、その理由として「ドミナントの強化と調剤併設店舗の拡充は計画通りに進んでいる。一方で現在、出店精度を高めるために出店速度を抑制している。これは1店舗当たりの確実な収益性を求めてのこと」と説明。「不採算店舗の閉店、店舗の若返りを促進し、さらなる競争力の維持に努めていく」方針を示した。
白元アース、24年秋季新製品提案会開催 売り場活性化に向けた多彩な商品
白元アースは6月18~20の3日間、都内で「2024年秋季新製品提案会」を開催。昨秋の提案会来場者を大きく上回る744人が来場した。(写真)
会場では、防虫剤や入浴剤、除湿剤、マスク、保温具など秋冬シーズンに向けた新製品やリニューアル品、企画品がカテゴリーごとやテーマごとに展示され、市場のトレンドや商品性能の実演なども交えた説明や売り場提案が実施された。また、今回も会場の一角に、同社と同じくアースグループのアース・ペットのブースも設けられ、同社の取り組みや新製品をアピールした。
会場正面には、衣類用防虫剤や除湿剤、入浴剤など同社の主力カテゴリーから発売されている人気の香り「金木犀の香り」を取り入れた各商品が並べられ、香りを軸にした売り場提案やそれぞれの商品をアピールした。
また、今春新発売された脱臭機能をプラスした「ドライ&ドライUP 黒のNECO」を加えた次世代型除湿剤「ドライ&ドライUP NECO(ねこ)」シリーズや高機能マスク「快適ガードプロ」に人気のバイカラーを取り入れた「快適ガードプロ プリーツタイプ グレースタイル5枚入」など注力品の数々を各コーナーで紹介した。
同社の提案会は、シーズンごとの豊富な新商品や企画品、更に、それぞれの商品コーナーにおける説明に加えて、商品の機能や品質を具体的に表した実演も行い、商品性能や差別化ポイントなどを分かりやすく伝えることで、商品理解に基づく的確な売り場づくりにつながっている。
ピップ、「ウエルネスフェスタ2024」が盛況 初日だけで約700名来場
ピップは6月26~27日、東京流通センター(TCR)で展示会「ウエルネスフェスタ2024」を開催した。今回のウエルネスフェスタは、メーカーブース出展127社、専売品ブース出展46社(メーカーブースと双方の出展社含む)が出展、初日だけで673人(前年比106.1%)が来場した。
展示会のテーマは、「DELIVERING PERSONAL WELLNESS~一人一人に寄り添った健康の実現に挑む」で、多様性が尊重される現代社会で、パーソナル的な考えを健康分野に落とし込み、個人の悩みを解決し、健康に導くことができる出展社の商品と、様々なトレンドや裏付けのデータから導く同社の提案を行った。
松浦由治社長は、2日目に行われた記者会見で、「今回の展示会は過去に例がないほど朝早くからたくさんのお客様に来場していただいた。初日は673名と発表したが来場の際に当社がQRコードを読み損ねたお客様もいて、実際には700名を超えたと見ている。例年以上にお客様は新しい商品を探そう、新しい売り方を発見しようという意識が高まっていると感じられた。
出展メーカー様からはお客様が多く、朝からブースに立ち寄っていただけたという声が聞かれた。これは一方通行を止め、お客様が見たいところにすぐに行けるようにレイアウトを変更した効果だ。メーカー様も色々と工夫し、付加価値のある商品やニッチを狙った商品、さらに昔を懐かしむようなロングセラー商品も提案していたのが印象に残った。お客様もじっくりご覧になり、朝から夕方まで見ていた人も多くいた。
カウンターバーで『ピップエレキバン』をサンプリングするピップエレキバーは大変好評をいただき、お客様から『当社の店舗でもこういうことをやりたい』といったお声をいただくなど、この取り組みは販促手法としての可能性を感じられた。今回は商品だけではなく、情報提供、健康機器の体験など様々な提案を行い、お客様に満足いただけたと捉えている」と語った。
イオンペット、新業態「ネコライフストア」始動 保護猫の譲渡活動強化
イオンペットは6月22日、同社の新業態となる猫専門店「ネコライフストア」を「イオンモール幕張新都心」(千葉市)内にオープンさせた。(写真)
同社と千葉市は、22年11月に動物と人間の共生社会の実現を図ることを目的に「千葉市動物保護指導センターの収容犬猫の譲渡協力等に関する協定」を締結。この協定のもと、同社の保護犬猫譲渡施設「ライフハウス」を拠点としつつ、千葉市に収容される保護犬猫の譲渡促進と市民への適正飼養の発信を図っている。
同店はこの保護猫のふれあい型譲渡施設「ライフハウス」を常設(ピアシティ稲毛海岸に続き2店目)し、ペットオーナーだけでなく、飼育していない人々にも猫とのふれあいや適正飼養の知識とサービスを提供し、保護猫の譲渡促進を図るとともに、多様な猫用グッズ販売を行う猫専門店となる。
オープン当日には記念セレモニーが実施され、同社米津一郎社長の他、来賓として神谷俊一・千葉市長、赤津功一・トーラス会長など関係者が多数出席し、テープカットなどの行事が執り行われた。
挨拶に立った米津社長は「この場所が地域における保護猫との新たな出会いの場となるべく取り組んでいく。また当店が超大型商業施設内立地であることを活かし、多くの来場者に当社の活動を広く訴求していくことで、地域の皆様を通じて、社会貢献につなげていきたい」と抱負を語り、最終的には、動物と人間が幸せに共生する社会の実現を目指していくとの方向性を示した。
2024年7月3日号 記事一覧
会合・発表会
- SM物流研究会、食品物流維持への対応策の進捗を報告
- 日本通信販売協会、第15代会長に梶原健司氏(千趣会社長)を選出
- ファンケル、「健康食品 安心・安全セミナー」を実施
- 日本ゼトック、「ヘパトリート」ラウンドテーブルイベントを開催
経営・施策
- 大木ヘルスケアHD・松井社長が経営方針語る 新しい卸を再定義
- 花王「ビオレ」、町田市、FC町田ゼルビアと暑熱対策啓発で連携
- ファイントゥデイ「フィーノ」、医療用ウィッグPGで動画リレー公開中
製品・サービス
- コーセー「雪肌精クリアウェルネス」、導入美容液と保湿クリーム発売
- 花王「ビオレu」、横浜DeNAベイスターズ公認ライセンス商品を発売
宣伝販促
- ライオン、「LION Scope」公開 「世界の衛生習慣」対談記事を掲載
- 牛乳石鹸共進社、Webムービー「らしさの湯」篇を公開
- SK-Ⅱ、「クリアな素肌。#ありがとうピテラ」キャンペーン第2弾CM公開
人事・組織
- ファイントゥデイHD、役員人事を発表
決算
- サツドラHD、24年5月期決算発表 売上高&営業利益が過去最高
イベント・展示会
- 「チャネルトーク」、美の革新:次世代販売戦略イベントを開催
- ライオン、「ハブラシ・リサイクルプログラム」ポスターデザイン募集開始
時評・コラム
- 転新欄万 販売数量回復へ手立てが必要に
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。