2024年6月19日号掲載記事より
JACDS、第5回通常総会開催 新会長に塚本厚志氏(マツキヨココ)を選出
一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は6月12日、都内のホテルで「第5回通常総会」を開き、2024年度の組織・人事、事業計画を満場一致で承認した。改選期の人事では5年間会長を務めた池野隆光氏(ウエルシアホールディングス会長)に代わって、塚本厚志氏(マツキヨココカラ&カンパニー副社長)を新会長に選出。また、理事10名が退任し、新たに10名の新理事が就任する若返りが図られ、業界環境変化に速やかに対応する新組織・人事で新たなスタートを切った。なお、池野氏は名誉会長に就任した。
総会終了後に開かれた特別記者会見で塚本新会長は、JACDSが発足してから25年が経ち、発足時の業界売上高2兆6000億円から今では10兆円に届くところまで成長したが、これは歴代の会長はじめ理事の方々が業界を盛り上げ、生活者の支持を得てきたことによると語った上で、今後も常に生活者に寄り添い、より生活者に役立つ情報発信をする必要があるとの考えを示した。とりわけ2025年問題と呼ばれる超高齢化社会への対応が業界の大きな課題であると指摘。ドラッグストアにはセルフケア、セルフメディケーションの推進など、真の健康生活拠点として生活者に役立つことが求められているとの考えを示した。
また塚本会長は、業界関係者一丸となって企業の事業理念を実現できる環境づくりが重要であると強調。従業員など、ドラッグストア業界に夢を持って関わってきた人たちが誇りを持ち、加えてこの産業に関わりたいと思う人が増えるような協会活動を強化する方針を表明した。
さらに、特に医薬品に関わる制度に対して、生活者の声を代弁しながら、政府や行政に伝え、関係団体と協力し、より一層、生活者の役に立つ業界を目指すと述べ、その活動の結果として会員企業が尊敬される企業になっていくとの認識を示した。
ハリマ共和物産、第一線会開催 23年3月期は前期上回り過去最高を更新
ハリマ共和物産は6月7日、兵庫県姫路市内のホテルで第70回第一線会を開催し、仕入先メーカーや物流関係の取引先、同社社員など295人が出席した。
冒頭、津田信也社長が開会のあいさつを述べるとともに、2024年3月期の業績や今期の運営方針などについて報告を行った。
同社の2024年3月期の連結売上高は、615億8300万円(前期比2.4%増)で、5期連続の増収を達成。また、営業利益は18億2300万円(2.6%増)、経常利益20億5100万円(1.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益14億600万円(1.1%増)と、いずれも過去最高となった前期を更に上回る業績となっている。
津田社長は、今回の第一線会でも好調な業績を報告するとともに、改めて卸売業や受託物流をはじめ、ハリマグループとしての事業内容や卸機能について説明を行い、「卸機能を活かして流通の未来を創る」というテーマの下、日々取り組みを推進していることを伝えた。
一方、同社を取り巻く環境の変化について津田社長は「コロナ禍もほぼ終焉し、流通業界は、小売業の再編や卸売業でも異業種を含めた再編、更に物流の2024年問題の到来など、変化も大きくなってきており、コロナ禍の終息とともに、様々な面でその間にとまっていた変化が加速してきている」と述べるとともに、「持続可能なハリマグループを実現するために、何をすべきか真剣に検討する必要がある」と語った。
そして、2024年度のテーマとして「サステナブル経営 イノベーションリーダーシップ」に挑戦していくと述べた。
ピップ、「ウエルネスフェスタ2024」開催概要、テーマなどを説明
ピップは6月4日、同社東京本部で記者会見を開き、6月26~27日、東京流通センター(TCR)で開催する「ウエルネスフェスタ2024」の開催概要、テーマ、見どころなどを説明した。
それによると今回のウエルネスフェスタは、メーカーブース出展127社、専売品ブース出展46社(メーカーブースと双方の出展社含む)が出展、1200人の来場を見込む。
テーマは、「DELIVERING PERSONAL WELLNESS~一人一人に寄り添った健康の実現に挑む」で、「一人一人に寄り添った健康の実現」をコンセプトに、個人のニーズに合わせた提案を行う。LGBTQや身体的・宗教的・人種に関するマイノリティ、より身近なもので言えばパーソナルカラーや骨格診断、パーソナルジムなど、「個人の意見」に傾聴することが求められている中、これらのパーソナル的な考えを健康分野に落とし込み、実現に挑戦する。個人の悩みを解決し、健康に導くことができる出展社の商品と、様々なトレンドや裏付けのデータから導く同社の提案で、このフェアを通して得意先から消費者へ広がり、「一人一人に寄り添った健康の実現」に繋げていくことを目指す。
松浦由治社長は、「今回のフェスタでは健康について一人一人に寄り添った形で、小売店様がそのまま店頭に導入いただけるような提案やヒントをお示しする。例えば健康機器を使った展開は奥が深く、これからもっと進化する領域だが、現時点で当社ができる最大限の提案をさせていただくので、是非、ご覧いただければ思っている。開発商品の『スリムウォーク』は今年生誕25周年を迎え、新製品を大々的に紹介するので、会場で体験・体験していただきたい」と話した。
家洗工・安対協が定時総会開く 「混合使用」による事故を未然に防ぐ
日本家庭用洗浄剤工業会(家洗工)の「第54回定時総会」ならびに洗浄剤・漂白剤等安全対策協議会(安対協)の「第35回定時総会」が6月12日、東京・茅場町の東京証券会館及びオンラインで開催された。
第1部の家洗工定時総会は、はじめに岡本好正会長(花王、写真)があいさつに立ち、「2023年の住居用洗剤の市場規模は、1475億円(前年比98.8%)となり、トータルでは前年を若干下回った。
この市場を構成する洗浄剤においては、近年品種の多様化に加え、家庭用品品質表示法が定義する洗浄剤に該当しない製品が汚れ落ち等を訴求する例も出ている。また、液性が酸性の製品も散見されることから、従来想定していなかった混合使用のリスクが高まっているとの認識を持っている。
当工業界は不具合が生じた時に事後対応することが多かったと思うが、今後は消費者や社会の安心・安全に懸念がある場合、起こりうる事態を想定し情報発信を行い、事故を未然に防ぐことも家洗工の重要な活動と考える」と述べた。
この後、西口久雄事務局長が出席社報告を行い、岡本会長を議長に各議案を審議・承認。
続いて、第2部の安対協定時総会が開かれ、福井秀樹会長(大日本除虫菊)のあいさつに続き、西口久雄専務理事が出席者報告を行った後、福井会長を議長に各議案を審議・承認した。
両総会の終了後は、厚生労働省・医薬局医薬品審査管理課・化学物質安全対策室・田中里依室長を講師に迎え、「家庭用品の安全対策に関する取組について」をテーマに講演が行われた。
桃谷順天館、創業140周年に向けて記念ロゴデザインを公募
桃谷順天館は、来年創業140周年という節目を迎えるにあたり、記念のロゴマークデザインを公募する。
同社は1885年(明治18年)に桃谷政次郎氏によって創業した企業で、今年6月10日に創業139周年を迎える。来年は140周年という大きな節目を迎えることから、今回同社のパーパスやこれまでの感謝、また、これからの未来へ目指す姿などを表す周年記念ロゴを公募するに至ったもの。
募集テーマ(作品に込めて欲しい想い)は、①パーパス「人と地球の美しい未来を創る For Beauty and Well-being」②140周年を越えて、新時代へ踏み出す期待感③時代の変化に応じ「美と健康」の領域で人々の悩みを解決し続ける企業である④お客様の求める「美」を、様々な商品・サービスを通じて提供するためチャレンジし続ける姿勢――などで、ロゴデザインには「140」の数字を入れることを必須としている。
応募期間は、6月10日~8月31日まで。デザインは同社グループ全社員で最終投票を行い決定(結果発表は2025年1月下旬予定)し、採用者には10万円分の商品券と同社のグループ企業・明色化粧品の化粧品セットを贈呈する。採用されたロゴは140周年に関わる同社の広報物等に活用される。
応募方法および応募資格の詳細は、「創業140周年限定ロゴ募集」のホームページ(https://www.e-cosmetics.co.jp/140th-logo/)で告知している。
2024年6月19日号 記事一覧
M&A・設立
- グラフィコ、Church & Dwightの傘下に 7月16日付で上場廃止
会合・発表会
- 日本VC協会、第58回全国大会開催 「広報・教育・VC拡大で改革を」
- 九州卸組合、第15期通常総会開き106名が出席 課題解決へ連携深める
- 埼玉卸組合、第45回通常総会開く 相互扶助の姿勢と連携の重要性再確認
- 北海道卸連合会、第99回総会開催 中島理事長「第100回総会に向けて」
経営・施策
- イトーヨーカ堂、「SM物流研究会」に参画 業界全体の効率化目指す
- ライオン、個人向け細菌叢検査を実施する企業へ出資
- 大王製紙、「ハートサポート」プロジェクトで世界の女の子の自立を支援
- ライオン、国内熟練技術者の技術継承に向け生成AI活用した取り組み開始
- ライオン、グループ「生物多様性方針」を制定
製品・サービス
- 花王、皮脂RNAモニタリング技術を用いた受託分析サービスを開始
- ライオン、アプリ「CoCoRe」リニューアル 女性特有の気持ちの悩みに対応
- ユニリーバ、「ドメスト」からアイスミントの香り限定発売
- 花王、「トイレマジックリンこすらずスッキリ泡パック」上半期ヒット大賞
宣伝販促
- フマキラー、みんなでアクティブMovie「大冒険!2024」公開中
- 貝印「AUGER」、パデル日本代表コーチ村澤智明氏とスポンサー契約
- WADAI 大日本除虫菊、恒例のシーズン直前の新聞広告企画を掲載
決算
- フマキラー、24年3月期業績は増収増益 日本の売上げ前期並みも海外堅調
調査・統計
- 東家同 24年5月度市況概況価格調査 ソフトパック数量シェア伸長
- プラネット、「湿気」意識調査 湿気が最も気になるのは「梅雨時」
- KSP-POS 2024年5月 カテゴリー別ランキング
イベント・展示会
- 貝印、高校2年生30名を対象に包丁研ぎに関する授業を実施
時評・コラム
- 転新欄万 対処に悩む昨年超えの猛暑予想
特集 【コスメレポート夏】
- 今夏も猛暑の予想で期待高まる制汗・防臭剤、UVケア商品
- エリザベス 今年創業70周年 特設サイト開設&記念商品発表
- コーセー 雪肌精「SAVE the BLUE~Ocean Project~」7月1日から開始
- 花王 「ビオレUV アクアリッチ アクアプロテクトミスト」1000万本突破
- ファンケル 新中計で化粧品事業の「肌不調解消」ブランドへの進化を宣言
- 伊勢半 「ヒロインメイク」から夏限定リキッドアイライナー新色追加
- マンダム 「ギャツビーアイスデオドラントスプレー」人気の香り発売
- ロート製薬 「スキンアクアスーパーモイスチャーUVジェル」を改良発売
- PRページ 花王 湿度・温度ストレスから解放する「ビオレZero」誕生
- マツキヨココカラ 新PB「nake」から「メイクフィックスミスト」新発売
- クロバーコーポレーション 敏感なお肌のための泡のボディソープが好評
- 明色化粧品 「モイストラボ パウダレスフィットファンデーション」発売
- フェザー安全剃刀 「ピアニィVIO」シリーズが好調
- ライオン 「Ban」から「ユニバースターBT21」タイアップ企画第2弾
- ナリス化粧品 夏の肌をやさしく潤すボディ用化粧水「マモナ」から発売
- クラシエ 「肌美精CHOI」が好調 「肌・毛穴ケア」ライン今春追加
- ファイントゥデイ 「SENKAパーフェクトホイップ」新CM放映中
- コーセーコスメポート 「サンカット」紫外線・日やけ止め意識調査実施
- インテージ調査 好調な韓国コスメ市場 ユーザーはどこまで拡がった?
- アイスタイル 「@cosmeベストコスメアワード24」上半期発表会開催
経営・施策
製品・サービス
宣伝販促
調査・統計
イベント・展示会
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