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2024年5月1日号掲載記事より

インテージ、24年GW「意識と行動」調査 予算は2万7857円と前年並み

インテージ、24年GW「意識と行動」調査 予算は2万7857円と前年並み

 インテージはこのほど、全国の15~79歳の男女を対象に2024年3月27日~4月1日に実施した「ゴールデンウィーク」に関する調査結果を公表した。
 それによると、新型コロナ5類移行後初となる今年のGW予算は、平均2万7857円となった。昨年は平均2万7870円で前年比1.7倍と大きく伸長したものの、今年は昨年並みにとどまった。
 今年は、連休の間に3日間平日があり、大型連休が取りづらい日程の並びであることよりも、物価高や円安が予算を引き締める要因となっていると見られ、物価高や円安の今年のGWにかける予算への影響については、「かなり影響する」「やや影響する」を合わせると63.4%となった。
 今年のGWの過ごし方(予定/複数回答)については、「自宅で過ごす」が34.1%で最も高く、「外食に行く」(20.5%)、「ショッピングに行く」(16.7%)が続き、上位は昨年と変わらなかった。しかし、「ショッピングに行く」は昨年の23.5%から6.8ポイント減少、「国内旅行」(2023年14.4%、2024年15.6%)、「海外旅行」(2023年0.8%、2024年1.0%)も昨年から大きな増加はなかった。
 今回の調査結果と15~79歳の推定人口(2020年の国勢調査データをもとに人口動態などを加味した同社独自の母集団人口データ)から試算した「GW市場規模」は、2024年の見込みは2兆6952億円となり、2023年の2兆7114億円と同水準となった。

界面工、第74回定時総会開き、新会長に原田正大氏(三洋化成工業)選出

界面工、第74回定時総会開き、新会長に原田正大氏(三洋化成工業)選出

 日本界面活性剤工業会(界面工)は4月24日、東京・丸の内の東京會舘で第74回定時総会を開き、任期満了に伴う役員改選では新会長に原田正大氏(三洋化成工業)を選出した。原田新会長は世界的な環境規制強化の動きをチャンスと捉え、工業会活動を通じて会員各社の生き残りを図っていく考えを示した。
 総会終了後に行われた記者会見で、原田会長は「私は、界面工の活動に携わるのは今回が初めてだが、34年にわたり化学業界に関わってきた。その中で日本の化学業界は全般的に厳しい状況あり、それを打破するには会員各社が国際競争を勝ち抜き、生き残れる取り組みが重要になってくる。そのためには、カーボンニュートラルやPFAS(有機フッ素化合物)など環境問題解決に向けた世界的な規制強化の動きをチャンスと捉え、工業会が先頭に立って規制に関する情報を収集・共有化し、それに対応した会員各社の優れた製品を世に出していくことが重要だ。これが日本の化学業界全体の生き残る道になると考えている」と抱負を述べた。
 また、事務局から2023年の界面活性剤販売実績について、数量79万1990t(前年比92.1%)、金額3061億2800万円(100.3%)との報告がなされた上で、今後の見通しについて原田会長は、「コロナ禍で苦境にあえいでいたホテル業界は、インバウンド需要の回復で活況を呈しており、その影響でリネン業界も良くなっていると聞く。そうなるとホテル業界に関連した界面活性剤の需要も増えることが考えられる。つまり、人流が活発になれば景気はおのずと良くなるのでコロナ禍を脱した今年、界面活性化市場の本格的な回復が期待できる」との見解を示した。

SM3団体 24年3月度・総売上高は13カ月連続前年比クリア

SM3団体 24年3月度・総売上高は13カ月連続前年比クリア

 全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会の業界3団体は4月23日、都内で月例の「スーパーマーケット(SM)統計調査(販売・景気動向)記者発表会」を開催。オール日本スーパーマーケット協会(AJS)の中村伸一郎常務理事が24年3月度販売実績(速報版)について説明した。
 3月度の販売実績調査結果は、総売上高(270社)が1兆415億6014万円。前年同月比は全店ベースで106.3%、既存店ベースで105.2%。うち日用品等の非食品部門は売上高588億2436万円(構成比5.6%)。全店ベースで103.7%、既存店ベースで103.2%といずれも前年を上回った。
 中村常務理事は今概況について、「総売上高は13カ月連続での前年比クリアとなっているが、来客数は減少し、マイナス圏に入った。また日用品の調子が良かったが、ドラッグストア(DgS)等競合を意識して販売促進をかけた企業は数字を確保できた」との見解を示した。
 また当日はゲストスピーカーとして、昨年6月にAJSに加盟したSM・丸江(岩手県)の江口大洋社長が登壇。地域SMの実情と、競合するDgSとの差別化展開等事業施策の現状について報告するとともに、AJS加盟については「商品や競合等様々な情報が入ってきた。会員企業の成功事例など役に立つものも多い。またPB商品も提案力の強化につながった」と振り返り、特に利益面の改善に寄与したことなどを説明した。

サンギ、“宇宙技術の殿堂”入り NASA技術ヒントに開発の歯みがき剤で

サンギ、“宇宙技術の殿堂”入り NASA技術ヒントに開発の歯みがき剤で

 サンギは4月17日、米国航空宇宙局(NASA)の技術をヒントにむし歯予防成分「薬用ハイドロキシアパタイト」配合の歯みがき剤を開発したことが、優れた宇宙技術開発を表彰するアワード「Space Technology Hall of Fame」(宇宙技術の殿堂)において、日本企業として初の殿堂入りを果たしたことを公表した。
 この「宇宙技術の殿堂」は、1983年に米国で設立した非営利団体「Space Foundation(宇宙財団)」が、宇宙技術に関する優れた開発を表彰する目的で1988年に創設したアワード。今回、同社の歯みがき剤は、NASAのOnline Journal Spinoff記者から推薦を受けてのエントリーであった。
 今年4月8日~11日に米国コロラドスプリングスで開催された「宇宙シンポジウム」の期間中に表彰式が行われ、同社の佐久間周治会長やロズリン・ヘイマン社長はじめ、開発パートナー・製造委託先の日本ゼトック関係者らが出席。表彰式では、ロズリン・ヘイマン社長がスピーチを行い、今受賞の喜びとハイドロキシアパタイト配合の歯みがき剤の開発に至った経緯や薬用成分となるまでの道程、事業展開などについて説明を行った。(写真)
 また同社は公表前日の4月16日、都内でその表彰式の報告会を開催。挨拶に立ったロズリン社長は、「思いがけない受賞だった」と振り返りつつ、今年が創業50周年に当たる記念の年であることも紹介した上で、開発に関わった全ての人たちのサポートに感謝の意を表した。
 また佐久間会長も挨拶に立ち、「今受賞で歯みがき剤業界は市民権を得られたのではないか。これを機に、大きなマーケットの創造、社会貢献につながる新製品の誕生につながることを期待している」と、今受賞の社会的意義の高さを強調した。

フマキラー、AIで病害虫を診断する園芸用アプリを共同開発

フマキラー、AIで病害虫を診断する園芸用アプリを共同開発

 フマキラーとグループ企業のFSブルームは、GreenSnapとWebアプリ「AI病害虫診断 園芸はかせ カダンくん」を共同開発し、4月17日から運用を開始した。
 園芸用品ブランド「カダン」を展開するフマキラーと花卉種苗の生産・販売を手掛けるFSブルームが保持する病害虫に関する専門的なデータと、花や植物好きが集まって楽しむ日本最大級のSNSグリーンコミュニティサービスを運営するGreenSnapが保持する投稿画像のビッグデータをもとに、投稿された画像から病害虫を特定できるAIエンジンを共同で開発し、家庭園芸やガーデニングを楽しむ人たちを幅広くサポートする。
 「AI病害虫診断 園芸はかせ カダンくん」は、園芸を始めたけれど、害虫が付いたり病気になったりで枯れてしまった、対策したいけど、どうしていいのか分からないし、そもそも害虫のことも病気の名前も知らないなど、悩みを解決するAI病害虫診断サービス。
 診断の流れは、まず、Webアプリを使って対象となる植物や花の画像を選択するか撮影をし、その写真から該当する病害虫を判定し、その結果に応じて適用できる商品をレコメンドする。
 調べたい内容は、「虫」「病気・わからない」の2項目から選択することができ、AIエンジンが利用者の提出した写真で判断する。


2024年5月1日号 記事一覧

会合・発表会

  • セブン&アイHD、事業方針説明会開き次世代店舗「SIPストア」の現状報告
  • 全家協・協力会、第48回通常総会開く 「力を合わせて組合活動を推進」
  • 流通BMS協議会が総会開く、J.フロント リテイリング林常務が記念講演
  • LEFT-U、未来美肌を守る熱中熱射対策クリーム発売 発表会開く

経営・施策

  • ウエルシアHD、ウェルパークを完全子会社化 首都圏のドミナント化加速
  • 花王、資源循環型社会の実現に向け、活動を加速 2023年進捗を報告
  • 桃谷順天館、ECサイト「Cosmetic Museum」オープン 新ブランド発売
  • ニベア花王、東京駅に「NIVEA自販機」設置 旅のお供にニベアはいかが?
  • サラヤ、「いのちをつなぐ学校 by SARAYA」教育支援プロジェクトを開催
  • 貝印、「つめとつめ切りのお話」授業動画配信サービスを開始
  • 牛乳石鹸共進社、小学生向けオリジナル手洗い教材を今年も提供
  • 王子ネピア、コーポレート・タグラインを17年ぶりに刷新
  • オカモト、「パーパス」策定 社会での役割、存在意義を明文化

製品・サービス

  • ライオン、「トップクリアリキッド/同抗菌」つめかえ用超特大改良発売
  • P&Gジャパン、「レノア オードリュクス マインドフルネス」新香調発売
  • クラシエ、ヘアケアブランド「ココンシュペール」数量限定品発売
  • 白元アース、「ノンスメル清水香」ラベンダーの香りを数量限定発売
  • 大王製紙、バンダイ「ガシャポン」コラボ企画第2弾が順次登場
  • 日本製紙クレシア、「アクティ 楽ケア」からおしりふき大容量パック発売
  • 花王、「メンズビオレ顔もふけるボディシート」ポケモン限定品発売
  • コーセーコスメポート、「ソフティモ」からポケモンパッケージ限定発売
  • ナリス化粧品、「ワンリスト オールインワンデイクリーム」新色限定発売
  • ユニ・チャーム、「シルコットフェイシャルタオル素肌おもい」7枚入発売

宣伝販促

  • ファンケル、スキンケア新シリーズ「toiro」新CM放映開始 杉咲花を起用
  • 貝印、「母の日SALE 2024」オンラインストアにて割引コード配布中
  • エステー、「理想のクローゼットを叶えるタイパ術」ガイドブック公開
  • 花王「マジックリン」新CM「ホント毎日マジ助かる!」な、おそうじ実現
  • サンスター「ガム」、「チコちゃんに叱られる!」コラボキャンペーン実施

人事・組織

  • キリン堂HD・キリン堂、取締役候補者、執行役員を決定

決算

  • サンエー、24年2月期連結決算発表 営業利益147%の大幅増益に
  • ミニストップ、24年2月期は経常利益が5期ぶりの黒字に 業績改善進む
  • PALTAC、24年3月期の通期業績予想・期末配当予想を上方修正

研究・開発

  • 油脂工業会館、第56回油脂産業論文募集要項を発表

調査・統計

  • KSP-POS 2024年3月 カテゴリー別ランキング

イベント・展示会

  • 花王、「第15回花王国際こども環境絵画コンテスト」募集開始
  • ユニリーバ「ラックス」、VOCEサウナ部とのコラボ品発売でイベント開催
  • 牛乳石鹸共進社、ライブイベント「OTODAMA」に協賛 手洗いブース設置

時評・コラム

  • 転新欄万 ドラッグストアの勢いどこまでも

特集 【衛生材料】

    経営・施策

    • 衛生材料市場 高まる機能性、お徳用タイプがトレンドに

    製品・サービス

    • 花王 「リリーフ 上げ下げらくらく うす型パンツ」新発売
    • 日本製紙クレシア 「ポイズ メンズパッド」改良 お徳パックも
    • ユニ・チャーム 「ライフリーさわやかパッド多い時でも快適用39枚」発売
    • リブドゥコーポ 「リフレ超うす安心パッド」から大容量パック上市
    • 大王製紙 生理用ショーツ型ナプキン「エリスショーツ」L~LLサイズ発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。