2024年4月3日号掲載記事より
ツルハHD、24年5月期3Q決算(累計)は売上高・各利益共過去最高
ツルハホールディングスは3月21日、オンラインによる「2024年5月期第3四半期決算説明会」を開催。鶴羽順社長、村上誠執行役員管理本部長らが出席し、当期概況及び通期見通し、新中期経営計画の進捗について説明を行った。
第3四半期連結決算業績(累計)は、売上高7741億1300万円(前年同期比5.8%増)、営業利益402億6700万円(6.8%増)、経常利益406億4400万円(7.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益235億5700万円(8.5%増)の増収増益。村上本部長は今結果を、「売上げ・利益共堅調な結果となり、第3四半期の累計では売上高、利益とも過去最高となった」と総括。具体的には、「引き続きの人流の回復や季節品の好調など、コロナ関連商材のマイナスを吸収し、販売の回復が継続している。また化粧品の回復や食品を中心に適正売価の設定による粗利率の改善も見られた」と振り返った。
一方、中期経営計画の進捗について解説した鶴羽社長(写真)は、店舗戦略について、「最終年度の2025年5月期末で2750店舗の目標に対し、さらなるドミナント出店を重点的に行い、今期に126店舗出店の計画達成が可能な見込み。期末店舗数は2651店舗まで拡充できる」と述べ、スクラップ・アンド・ビルドの推進、全面改装による店舗の若返りに努めていく方針を示した。
王子ネピア、国内における子供用紙おむつ事業を9月に終了
王子ホールディングスは3月25日、子会社である王子ネピアの国内における子供用紙おむつ事業を9月をもって終了すると発表した。
王子グループでは企業価値向上に向け収益性・成長性の高い事業に投資を集中させ、事業ポートフォリオの転換を目指しており、今回の決定はこの戦略に基づくもの。今後は市場の成長が続く海外(マレーシア、インドネシア)において子供用紙おむつ事業の継続・拡大を図るとともに、国内においては成長が見込まれる大人用の紙おむつ事業を強化していく。
また、王子ネピアの主力事業である家庭紙事業は、引き続き環境負荷低減商品の開発や生活者の利便性向上のための商品開発など、事業拡大と顧客価値の向上に務める。
JSA・SM物流研究会が報告、「荷待ち超過率が8.1%まで低減」
全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会(JSA)の業界3団体は3月21日、都内で月例の「統計調査記者発表会」を開催。その中で、昨年3月に発足したJSA内で組織する「SM物流研究会」の活動報告が行われ、ライフコーポレーション首都圏物流部長・渋谷剛氏、カスミSCM担当マネジャー・斎藤雅之氏が登壇し、取り組みの進捗と今後の活動等について説明を行った。
それによると「物流センターのトラック荷待ち時間を24年3月末までに1時間以内へ」「首都圏エリアでの共同配送の研究」などの施策について、毎月開催されている研究会に参加する関係団体やメーカー、卸と協議・連携して取り組んでいることを強調。特に「物流センターの荷待ち時間を1時間以内へ」の取り組みでは、参加10社による23年10月から24年2月までの計測結果が出ているとし、具体的には直近24年2月での計測で「荷待ち1時間超過のトラック台数」は全2万4454台のうち1978台、超過率は8.1%。同じく2月の「荷待ち・荷役作業時間2時間超過のトラック台数」では、全2万4454台のうち2022台、超過率は8.3%だったことを紹介。今取り組みが成果を上げつつある現状を明らかにした。
斎藤氏はさらなる削減のための今後の対策として、バース予約率の向上とバラ積みからパレット積みへの移行推進を挙げ、「各社で情報共有や意見交換をしながら全体最適を目指す」と話した。
また直近の話題として、この3月に平和堂(滋賀県)・エコス(東京都)・たいらや(栃木県)・マスダ(茨城県)・与野フードセンター(埼玉県)の5社が同会に参画した。これで同研究会参加企業は15社になった。
千葉卸組合、「千葉を知る会」実施 18名参加し千葉・大多喜町を散策
千葉県化粧品日用品卸組合(時友良明理事長、時友商店社長)のオリジナル事業「千葉を知る会」が、3月23日、千葉・いすみ市内で行われ、組合員卸、賛助会員メーカーなど総勢18名が参加した。
「千葉を知る会」は、「千葉ロッテマリーンズ応援企画」、「視察研修事業」を含む千葉卸組合オリジナル主要事業の1つ。普段通り過ぎる県内の地元の散策を通して、会員、賛助会員との親睦を深めるという活動で、毎回好評を得ている。2010年に開始した「千葉を知る会」は今回で11回目。これまでに佐原や佐倉、船橋、銚子、木更津、茂原、旭を巡り、コロナ禍を経て5年ぶりの復活となった。
当日、JR外房線大原駅に集合した一行は、駅前の日本料理店にて昼食を兼ねた懇親会を実施。その後、いすみ鉄道に乗車して徳川四天王の1人である本多忠勝の城下町・大多喜町に移動し、江戸時代の風情が色濃く残る歴史的な建物や町並を見て回った。
「千葉を知る会」の実施などについて時友理事長は、「今回はコロナ禍を経て5年ぶりの復活ということもあり、組合員だけでなく賛助会員メーカー様にも積極的に参加を呼び掛けた結果、これまでで最も多い参加人数となった。この会をはじめ、当組合のオリジナル事業は、我々組合員卸と賛助会員メーカー様との親睦を深める貴重な場にもなっている。コロナ禍で中断している他のオリジナル事業も順次復活させ組合活動の活性化に繋げていければと考えている」と話した。
第一三共ヘルスケア、「クリーンデンタル」シリーズ全面リニューアル
第一三共ヘルスケアはこの2月に、高機能歯周病予防歯みがき剤「クリーンデンタル」シリーズ(6アイテム)の全面リニューアルを敢行。それに伴い、3月21日に都内で「歯周病予防セミナー」及び同剤の「新CM発表会」を開き、新キャラクター起用TV-CM2篇の披露と、今リニューアルの概要説明を行った。
当日は、吉田勝彦社長と「クリーンデンタル」ブランドマネジャー・松田一成氏がブランドの歴史と実績、今リニューアルについての解説や、歯科医の照山裕子氏とタレント・横澤夏子による女性を視点とした「歯周病予防セミナー」、新CMキャラクター・松本若菜が登壇してのCM披露とクイズ対決など、その内容は盛り沢山であった。
冒頭、吉田社長は世界的にも歯周病予防がウェルビーイングの鍵と認識されるようになったことなどを背景に、「発売以来38年に渡って歯周病予防効果を追求してきた当ブランドの果たす役割は大きいものがあるとの自負を持ち、歯周病歯みがき剤のトップシェアを目指したい」との考えを示し、国民全てがより長く健やかで暮らせる基盤として、自身の口腔環境に関心を持ってもらいたいとの願いを込めて、新キャラクターの起用・新CMの制作に当たったなど、今リニューアルに込めた思いをそのように説明した。
一方、松田氏は今回の全面リニューアルのポイントについて説明。①殺菌成分をシリーズ最高濃度で配合②選べるケア処方強化〈口臭ケア→におい吸着成分を2倍、知覚過敏ケア→Pos-Caを新配合、美白ケア→ステイン除去成分を2倍〉③ワンタッチキャップを採用--の3点について詳述するとともに、同ブランドのリピート率の高さの理由を“実感”だと分析し、現在、“一生ものの歯と歯茎のために”というメッセージとともに、キーワードとして提案していることを紹介した。
2024年4月3日号 記事一覧
会合・発表会
- 東海卸組合、令和5年度日用品・駆虫環境衛生合同部会を開催
- セブン-イレブン・J、24年度商品戦略は基本商品磨き込みと価値伝達
- ローソン、24年上期商品戦略説明会開き“レコメンド№1ストア”実現へ
- マンダム、メンズスタイリングに特化した美容家電「ium」体験会を実施
経営・施策
- PALTACとオークラ輸送機が技術提携 段ボール自動開梱装置を製品化
- 小林製薬、紅麹関連製品の自主回収を発表 「紅麹コレステヘルプ」など
- 桃谷順天館、岡山工場の地元小中学校卒業生に同社化粧品を贈呈
- ユニ・チャーム、鹿児島県志布志市ごみ回収所に紙パンツ専用ボックス設置
- サンスター、「チームスズキ」に熱処理廃止鉄製ブレーキディスクなど提供
- ウエルシア薬局、6自治体から受託した特定保健指導を実施
製品・サービス
- 花王、「キッチン泡ハイター」発売27年目で初の改良新発売
- 花王、「トイレマジックリンこすらずスッキリ泡パック」累計700万本突破
- ユニ・チャーム、「ソフィ超熟睡ショーツ/ガード」から涼肌タイプ発売
- リブドゥコーポ、「リフレひとりで簡単装着紙パンツ用パッド」新発売
- 王子ネピア、新ブランド「ネピアよそいき」立ち上げ 第1弾商品を発売
- 王子ネピア、「ネピアネピネピTR2倍巻8ロール」(S/W)発売
- コーセーコスメポート、「ウルミナプラス」から生つやキープミスト発売
- 花王、「ビオレUV アクアリッチアクアプロテクトミスト」限定品発売
- ファンケル、「パーフェクトブライトニングキット」数量限定発売
- クラシエ、「エピラット 脱毛テープ」改良発売
- 貝印「KOBAKO」、ネイルケアラインアイテムを改良 FSC認証紙を採用
- UYEKI、「カビトルデスPRO グリーンジェル」リニューアル発売
- P&Gジャパン、「ジョイ」リニューアル 新CMに山里亮太を起用
- ライオン「Ban」、ユニバースターBT21とのタイアップ企画第2弾限定発売
- ライオン、宇宙生活の“ニオイ“に着目した「relaXspace A」ISSに搭載へ
- 薬王堂、秋田市でWoltデリバリーサービス開始 キャンペーンも実施
宣伝販促
- ユニリーバ「Dove」、東京・東中野銭湯「松本湯」とコラボ実施
- マンダム、「ルシード薬用スカルプデオシャンプー」新TVCM放映中
- 富士薬品、人気アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」コラボキャンペーン実施
人事・組織
- 日本チェーンストア協会、新会長に尾﨑英雄氏(フジ会長)
- ユニリーバ・ジャパン・HD、松井さやか氏が代表職務執行者に就任
- 小林製薬、役員及び執行役員人事を発表
- ライオン、4月1日付人事を発表
研究・開発
- ライオン、日本水環境学会「ライオン賞」の受賞者決定
- マンダム、40歳代女性特有の頭皮汗様臭を発見
イベント・展示会
- 大阪卸組合、第3回ゴルフコンペ開催 女子プロ7名も参加し盛大に
- 東京商工会議所、「首都園バイヤーマッチング商談会」サプライヤー募集
- ユースキン製薬、花と植物のイベントに参加 ユースキン・エシカルを推進
時評・コラム
- 転新欄万 異次元緩和転換だけでの解決はない
特集 【殺虫剤・虫対策用品】
- 家庭用殺虫剤関連市場 2023年は猛暑・残暑と価格改定効果で過去最高に
- フマキラー 「新価値創造型商品」「市場創造型売場」をテーマに展開
- 大日本除虫菊 平野営業本部長インタビュー 「シンカトリ」に期待
- 児玉兄弟商会 「パワー森林香 缶ホルダー8巻入」新発売
- アース製薬 「ゴキッシュ スッ、スゴい!」など新発売
- 立石春洋堂 「虫よけサマー・ビーズタイプ260日用」が好評
経営・施策
製品・サービス
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