2024年2月7日号掲載記事より
「PALTACフェア2024」開催 春の新商品を一堂に紹介
PALTACは2月1~2の両日、大阪市内のマイドームおおさかで、47回目となる「PALTACフェア2024」を開催した。全国の同社取引先企業から約1700名の来場を見込み、「勝売繁盛」をテーマに、今春発売される新商品や「美と健康」に関連する新しい切り口による売り場提案に加え、同社の最新物流機能や物流効率化の取り組み事例も合わせて紹介した。
今回は、①機能紹介コーナー②流通開発コーナー③MD提案コーナー④メーカーブースゾーン――を会場の1~3階にレイアウト。
3階の会場入り口すぐのスペースに設置された「機能紹介コーナー」では、小売業が抱える様々な課題の解決に貢献し、サプライチェーン全体の発展に向けて進化を続ける同社の機能を、①サプライチェーンマネジメント(欠品探知AIカメラ・自動棚割・需要予測とCRP〈連続補充〉など)②リテールサポート(情報連携プラットフォーム「PITシステム」の概要・機能紹介)③海外事業(ベトナム・インドネシアの現地法人紹介)④ロジスティクス(RDC埼玉ヴァーチャルツアー〈動画〉/物流効率化の取り組み事例)⑤営業ツール――の5つのテーマを軸に、パネルと動画を組み合わせ具体的な取り組みについて説明。
また、「流通開発コーナー」では、①いち推し限定商品コーナー(PALTAC専売商品)②Kヘルスケア(注目の韓国製品の新カテゴリー〈スキンケア、ヘルスケア、ヘアケアなど〉)③新規メーカーブース(新規商品・新規メーカー)など、現在と将来の流行を捉え、同社が取り組み強化を進める国内外メーカーの注目商品を紹介した。
さらに、162社の出展によるメーカーブースゾーンでは、来場者がメーカーの提案内容を把握しやすいよう「SNSで話題」「注目成分」「タイパ」「サステナブル」「フェムテック」――など、合計12項目の統一テーマを設定し、ブース内に掲示。今回は、試飲や試食、試用など来場者が商品を体感できるコーナーが復活するなど、リアルならではのある活気あふれるフェアとなり、初日から多数の情報収集を行う来場者が詰めかけ盛況となった。
フジとイオン、「新生フジ経営方針発表会」開き中期経営計画を発表
フジとイオンは1月30日、広島市内のホテルで「新生フジ経営方針発表会」を開催。3月1日付で、フジ、フジ・リテイリング、マックスバリュ西日本が統合して誕生する「新生フジ」の経営方針、2024年度を初年度とする中期経営計画(25年2月期~27年2月期)、新スローガンの「地元に、新しいつながりを。」を発表した。
発表会はフジの尾﨑英雄社長、山口普副社長、平尾健一副社長、イオンの岡田元也会長、吉田昭夫社長が出席。はじめにフジの尾﨑社長が能登半島地震で亡くなられた方々への哀悼の意を表し、被災者へのお見舞いの言葉を述べた後、統合の経緯と取り組みについて説明。次に新生フジの社長に就任する山口副社長が新生フジの経営方針、中期経営計画を説明した。
それによると、3月1日に2社が合併すると営業収益7959億円、店舗数514店舗、従業員数4万9000人となる。中期経営計画は基本戦略として、①企業文化の確立②既存事業の改革③事業インフラの統合とシナジー創出――の3つを掲げ、3年で重点エリア(広島、愛媛、香川、岡山、兵庫)150店舗の活性化とスクラップ&ビルドを実施するほか、ノンストア事業などの新たなチャネルづくり、PBの拡大と推進にも取り組むことで、2026年度営業収益8450億円、営業利益160億円(営業利益率2%)を目指す。さらに2030年には営業収益1兆円、営業利益率3%を目指す。
この後、質疑応答が行われ、発表会を終了。会場を移し、社内向けのイベント「こころあわせの集い」が行われた。
JILS、24年の活動方針発表 「サプライチェーン通じた最適化図る」
公益社団法人日本ロジスティクス協会(JILS)は1月26日、都内で「新年記者発表会・講演会・賀詞交歓会」を開催。特に、大橋徹二会長(小松製作所会長)、渡邉健二副会長(NIPPONEXPRESSホールディングス会長)、寺田大泉専務理事が出席した新年記者発表会では、2024年の活動方針が具体的に示され、課題解決への取り組みなどが説明された。
大橋会長は冒頭、業界の喫緊の課題である「物流の2024年問題」について触れ、「特にサプライチェーンに係わる全てのプレイヤーが協力して商慣行の見直しや物流の効率化、そして行動変容を進めていくことが重要だ」と強調。今後、JILSはこの「物流の2024年問題」の解決に向けた支援やロジスティクスの高度化の普及推進を通じて、「我が国の産業と国民生活の持続可能な発展に向けて活動していく」との方向性を示した。
また大橋会長は、業界を取り巻く環境についても言及。「『物流の2024年問題』への懸念が高まる中、今や我が国全体の認識へと変わった。この危機を乗り越えるべく、政府が出した『物流革新に向けた政策パッケージ』『物流革新緊急パッケージ』は制度的処置が盛り込まれ、これまでより一歩踏み込んだ内容となっている。今年はこれまでにない転機を迎えるが、中でも3つの課題、商慣行の見直しと物流の効率化、行動変容については、対象となるのが、トラックドライバーをはじめとする物流現場の方々、企業の関連部署の方々のみならず、経営者、そして消費者と社会全体の広い範囲に及んでいる」と指摘。従って、もはや物流の現場で可決することは不可能な状態で、「より高い視座を持ってロジスティクスやサプライチェーンを俯瞰した解決策を導き出すべき」との見解を示した。
最後に大橋会長は、JILSの24年の活動方針①時代の物流システム構築と持続可能な社会の実現②人的資本経営の推進と企業価値向上③LX(Logistic Transformation)による全体最適の実現、を公表した上で、引き続き社会の要請に応え、企業活動の支援に注力する意向を示し、会見を締めた。
ファイントゥデイ、「+tmr」発売記念イベント開く
ファイントゥデイは、同社初となるオリジナル新へアケアブランド「+t m r(プラストゥモロー)」(既報)の全国発売(2月7日)に先駆け1月29日、都内で報道関係者を対象に「『+t m r』新商品発表会兼本格ローンチ記念イベント」を開いた。
はじめに赤阪裕実日本事業本部ブランドPRマネージャーがあいさつに立ち、「『+t m r』は昨年11月から限定先行販売しているが、その実績は計画比147%と好調な滑り出しを見せた。またSNSでは4.7万件以上の声が寄せられるなど、多くの生活者から好評を得ている。さらに昨年、都内で開催したPOP UPイベント『あなぼこをみっちりうめたい展』(11月16~19日)の累計来場者数は2000人以上、当イベントに関するSNS投稿件数は250件以上、リーチ数520万人超となり成功裏に終了した。2月7日、『+t m r』はいよいよ全国発売する。多くの生活者に店頭で手にとって頂きたい」と述べた。
続いて堀内明子ブランド統括本部ブランドマネージャーと永見恵子R&D本部有用性・情報開発グループが「+t m r」の特長について説明した後、赤阪マネージャーが再び登壇してプロテインシャンプー市場が世界的に拡大傾向にあることを紹介したほか、「+t m r」では2月中旬以降、「『+t m r』の体験」をテーマに東京(渋谷・表参道が中心)・大阪・名古屋でプロモーションを行うことを明らかにした。
この後、「+t m r」のタッチ&トライが行われた。
花王、茶カテキン飲料「ヘルシア」をキリンビバレッジに譲渡
花王は2月1日、茶カテキン飲料「ヘルシア」に関する事業を、キリンホールディングスのグループ会社・キリンビバレッジへ譲渡することを決議し、同社と譲渡契約を締結したと発表した。
花王グループは、中期経営計画の目標達成に向けて抜本的な構造改革へ取り組んでおり、事業ポートフォリオの強化を推進している。その一環として、同事業の譲渡を決定した。
「ヘルシア」は、体脂肪や内臓脂肪に関する長年の代謝研究をベースに、2003年に茶系飲料として初めて体脂肪低減機能を謳った特定保健用食品として発売した。以降、健康茶飲料市場を創造するとともに、ロングセラー商品として多くの支持を得て、これまでに累計約31億本を販売してきたが、市場環境が急速に変化するなか、同事業のさらなる成長・発展に向けて検討した結果、飲料事業はもとより免疫研究のリーディング企業であるキリングループのもとで再出発することが最良の選択肢であると判断した。
対象は、ヘルシアブランドの茶カテキン飲料「ヘルシア緑茶」、「ヘルシア緑茶 うまみ贅沢仕立て」、「ヘルシアウォーター」、「ヘルシアmyリズム スパークリング」、「ヘルシア 茶カテキンの力 緑茶風味 30本」の5製品8品種(特定保健用食品及び機能性表示食品)に関する事業。
2024年2月7日号 記事一覧
M&A・設立
- イオン、ツルハHDの株式取得へ独占交渉を開始
会合・発表会
- 24年新年会 日石工組 今後歩むべき方向性を見定めて事業を展開
- 大木ヘルスヘアHD、カテゴリー提案商談会の事前説明会を実施
- 白元アース、「春季新製品提案会」開催 注目の「黒のNECO」新発売
- アサヒグループ食品、事業方針説明会で新サプリメント「ララフェム」発表
経営・施策
- 小林製薬、製品の出荷価格改定・容量変更を発表
- 小林製薬、熱さまシートの増産対応でタイに現地法人を設立
- ユニ・チャーム、「令和5年度 東京都スポーツ推進企業」に認定
- ローソン・ローソン銀行、銀行ATMの新型機導入開始 利用シーン拡大へ
- ライオン、「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」構成銘柄選定
- 小林製薬、通販事業の2030年ビジョン策定と事業名称変更を発表
製品・サービス
- ブラウン、AI搭載し学習する光美容器「スキンアイエキスパート」発売
- PALTAC、「AI需要予測による自動発注サービス」の提供開始
- 花王、「ビオレUV」から「アスリズム プロテクトミスト」新発売
- 花王、スイサイビューティクリア「ピーリング パウダーウォッシュ」発売
- マンダム、「冷肌ミスト リフレッシュミント」など新商品・限定品発売
- クラシエ、「肌美精CHOI」シリーズから肌・毛穴ケア新ライン登場
- コーセーコスメポート、「モイスチュアマイルド ホワイト」新製品発売
- pdc、「ワフードメイド」酒粕グローラインから数量限定の香り発売
- P&Gジャパン、「ボールド ジェルボール4D」香りを更にグレードアップ
- ユニ・チャーム、ペット用吸収ウェア「マナーウェア」新デザインで発売
- ユニ・チャーム、ライフリーRefF一晩中安心さらさらパッドウルトラ改良
- フマキラー、「どこでもベープ 未来蚊取り」等春の新製品を発売
- エステー、「ドライペット」ウォークインクローゼット専用除湿剤発売
- 西日本衛材、「hanauta」から「うたうミモザの香り」限定発売
- 白十字、「眼帯用あてパッド」新発売 コットン100%でやさしい肌あたり
- P&Gジャパン、「h&s」から新ライン「5in1 HAIR&SCALP SOLUTION」
- コーセーコスメポート、「マニフィーク」スタイリングシリーズに追加品
決算
- PALTAC、2024年3月第3四半期決算短信発表 増収増益で推移
調査・統計
- バスクリンが調査 子の入浴の世話に不満持つ割合は母親が多い結果に
- オカモトなど、性交における不安・心配に関する調査実施
イベント・展示会
- AJD、「2024AJD商品フェア(春・夏)」開催 238社・1654人が参加
訃報・葬儀
- 全卸連・山田悦朗専務理事の通夜告別式が執り行われる
時評・コラム
- 転新欄万 改めて思う業界品の温かさと必需性
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