2023年12月13日号掲載記事より
全卸連、業界紙記者懇談会開催 来年設立50周年 記念事業行う計画示す
全国化粧品日用品卸連合会(全卸連)は12月7日、都内で「2023年度業界紙記者懇談会」を開催。芳賀愉一郎副会長(東流社)、今村佳央副会長(元三)、白石恵一副会長(北九州共和)、箱守直人常務理事、武馬光子クラーク、東京都化粧品日用品卸連合会・石川享事務局長が出席し、最近の活動状況について報告した。山田悦朗専務理事は体調不良により欠席した。
全卸連では今年3月の森友徳兵衛会長の急逝に伴い、今年度のみ会長職空席、副会長会議による合議制で活動を進めており、今年度中に会長人事を決定する予定で現在調整が進められているが、今回の懇談会では冒頭、箱守常務理事からその進捗状況について、「現在、山田専務理事が中心となって新会長人事を進めている」と報告があり、未だ新会長が決まっていない状況を明らかにした。その上で全卸連の活動状況や今後について今村副会長が言及し、「新会長が決定していないからといって、全卸連の活動に何か大きな問題が発生している訳ではない。副会長による合議制のもと、決めることはしっかり決めて、事務局とコミュニケーションを取りながら全卸連活動を問題なく進めている。ただ、来年5月の通常総会で全卸連設立50周年を迎えることから、やはり卸が主体性をもって組合活動を推進することは必要であり、こうした観点からも総会に向けて新会長を決めなければならない」と述べた。
また、全卸連設立50周年に向けた記念事業について箱守常務理事は、「森友会長は生前、50周年について『派手なイベントは行わないが、何か記念になることをしたい』と話していたこともあり、第50回通常総会において記念講演会を開催するとともに、出席者に対して記念品の贈呈を計画している」と、森友会長の意思を継いで記念事業を行う計画を伝えた。
首都圏卸組合、第19回首都圏卸アンケート発表 総合評価1位はエステー
首都圏化粧品日用品卸組合(東京、千葉、埼玉、群馬、茨城)は12月4日、組合員卸を対象に実施した主要メーカーに関するアンケート調査「2023年度第19回首都圏卸アンケート」の集計結果を発表した。
今回は首都圏24社の卸店から回答を得た(昨年29社)。評価項目は、「店頭価格安定度」「商品供給対応度」「販促金透明度」「情報提供満足度」「売上高貢献度」「利益率貢献度」の6項目。点数配分は前回同様、利益率貢献度のみ30点満点、他5項目は20点満点、総合評価130点満点で評価した。
調査の結果、「販促金透明度」「情報提供満足度」の2項目で“次点”を獲得したエステー(昨年2位)が総合評価98.3点で第1位となった。第2位は前回1位の日本香堂(総合評価97.9点)となり、「商品供給対応度」「販促金透明度」「利益率貢献度」の3項目で最高点を得た。第3位の貝印(総合評価96.1点)は前回24位から大幅に順位を上げた。
今回の調査結果について、東京都化粧品日用品卸連合会理事会は、「対象メーカー27社の平均点を昨年と比べると、総合評価は0.9ポイント増の89.7点。また、6項目のうち情報提供満足度は0.3ポイント増の13.6点、売上高貢献度は0.2ポイント増の13.8点、利益率貢献度は1.0ポイント増の18.1点となった。こうした評価は、コロナ禍を乗り越えて新たな日常の中で、業界全体が健全に発展していることの表れの1つといえる。
このアンケートは決してメーカーの優劣を付けることが目的ではなく、少しでもメーカーと卸が共存共栄共振を達成するための改善の手段として行っており、この趣旨をご理解頂くことを切に希望するものである」とコメントしている。
サンドラッグ、キリン堂HDの株式取得し、持分法適用会社化へ
サンドラッグは、11月29日開催の臨時取締役会において、キリン堂ホールディングス(以下キリン堂HD)の株式を所有する㈱BCJ-47の33.4%に相当する間接持分をBain Capital Private Equity, LP(そのグループを含む)が投資助言を行う投資ファンドより取得し、キリン堂HDを持分法適用会社化することについて決議し、同日付でPURCHASE AND SALE AGREEMENTを締結致したことを発表した。
サンドラッグは今回の株式取得の理由について、「当社のオペレーション構築力、医薬品・ヘルス&ビューティケア商品の販売力、顧客のニーズに合わせた店舗づくりのノウハウと、キリン堂HDの店舗における高いサービス品質、特徴あるPB商品開発ノウハウなどの強みは補完関係にある」とし、「当社とキリン堂HDは、出店エリアには重複が少ないため、相互補完関係のある効果的な店舗運営が可能であると考えており、両社が様々な連携を行うことで、相互に更なる成長を目指すことができるとの考えに至った」としている。
サンドラッグの株式取得日(予定)は2024年2月。
スギ薬局、「プリエクラ」から「ラディアントパワーセラム」発売
スギ薬局は11月30日、「SUGI+羽田イノベーションシティ店」内において、PBブランドに関する新商品発表会を開催。12月1日より発売されたスキンケアブランド「プリエクラ」からの美容液「ラディアントパワーセラム」と、ヘアケアブランド「ティースリー」からの「スムース&モイスト シャンプー・コンディショナー」について説明を行った。
発表会では、澤田則子取締役営業本部副本部長ビューティ事業推進室長(ビューティ統括部長)を筆頭に商品開発担当者らが登壇し、ブランドの主旨や新商品の特長、開発経緯などを説明した。
澤田取締役は「プリエクラ ラディアントパワーセラム」について、「悩みの根本にダイレクトにアプローチでき、ブランドを象徴する美容液を目指した」と強調。具体的には、「肌の再生と修復に係わる成長因子GF(グロースファクター)・幹細胞という肌機能からの再生力・修復力に着目し、肌が生まれ変わったようなエネルギーを与える画期的な象徴美容液とした」と解説した。
なお、会場となった「SUGI+羽田イノベーションシティ店」は、羽田空港に隣接する新商業施設に今秋出店したDX実験型店舗。同社によれば、地元企業のアイシンと協業し、リアルタイムで音声認識して文字化する「YYProbe」や販売員の会話内容をミラー表示する技術の導入、エッジAIカメラの設置など、ヘルスケアの最先端技術の実証を行っているという。
マンダム、メンズオーガニックコスメブランド「aono」オンラインで新発売
マンダムは、心身ともに変化を感じ始める30代を中心とした男性の肌と心に着目したメンズオーガニックコスメブランド「aono(アオノ)」を新提案し、2024年1月29日よりオンライン(マンダムオンラインショップ/Amazon)で発売する。(写真)
100%自然由来の原料で構成された独自の高浸透ナノキャリア「ナチュラルバイセル」が3種の発酵エキスを含んだうるおい成分を角層深くまで素早く引き込み、肌内部はうるおいが失われているのに表面はベタつく「インナードライ」な肌をみずみずしく満たす。
ブランド名の「aono」は大和言葉の「青野」に由来し、“青く茂る草木”を意味する。「aono」は肌や心の変化と向き合う男性のためのオーガニックコスメで、自然の力で30代を中心とした男性の肌と心を「青く茂る草木」のように生き生きとした状態に導く。
共通の特長は、男性特有の肌ダメージに着目して厳選した3種の自然由来発酵エキス(アスペルギルス培養物〈整肌〉、シュードアルテロモナス発酵エキス〈保湿〉、加水分解エンドウタンパク〈保湿〉)をシリーズ共通配合していることで、角層内部をうるおいで満たし、みずみずしい肌に導く。
2023年12月13日号 記事一覧
会合・発表会
- 日本OTC医薬品協会、「第4回アドバイザリーボード」開催
- 日石工組東日本支部、23年度第4回研修会開く 第一石鹸神谷社長らが講演
- NSファーファ・J、24年度上期新商品発表会開催 「利益重視の経営を」
経営・施策
- ファンケル、再配達なしの「置き配」利用者にポイント付与
- 花王、「一般財団法人 花王みらい共生財団」を新設
- サラヤ、インクルーシブな社会の実現目指すアート作品の貸出事業に参画
製品・サービス
- PRページ ライオン 年末年始に「ストッパ」「スクラート」の展開を強化
- 花王、「KANEBO」から24年春節限定デザインの洗顔料セット発売
- ホーユー「シエロ」、初のヘアケアアイテムとカラートリートメント登場
- ライオン、「デントヘルス」から「薬用ハミガキDX」新発売
- クラシエ、「マー&ミー ラッテ」ボディソープ発売
- 大王製紙、「エルヴェール ペーパータオルクリア」2商品発売
- ライオンハイジーン、手指用消毒剤がフェーズフリー認証を取得
- UYEKI、薬用入浴剤「百薬湯」“温浴効果で免疫アップ”が期待できる
宣伝販促
- 牛乳石鹸共進社、「スキンライフ」60周年記念してSNSドラマ公開中
人事・組織
- 花王、来年1月1日付の人事、役員等体制発表
- トゥディック、役員を選任
イベント・展示会
- 牛乳石鹸共進社が協賛 「かんさい銭湯博」が盛況 銭湯文化に再注目
施設・店舗
- ファイントゥデイHD、資生堂ベトナム工場取得 「技・生・販」一貫体制
時評・コラム
- 時評 脱コロナも不安を残し越年へ
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。