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2023年11月29日号掲載記事より

花王、「2024年度方針説明会」開催 “よきモノづくり”で「四方良し」へ

花王、「2024年度方針説明会」開催 “よきモノづくり”で「四方良し」へ

 花王は11月22日、都内で「花王2024年度方針説明会」を開催、24年度の経営方針、事業戦略、販売方針などを販売店に説明した。長谷部佳宏代表取締役社長執行役員は、厳しい環境の中、“よきモノづくり”を追求し、花王、取引先、生活者、社会の“四方良し”の実現を目指す考えを強調した。
 長谷部社長の経営方針説明によると、現在の日本では、超高齢化・医療費破綻、温暖化・感染爆発、過剰消費・貧民化、資源枯渇・消費汚染が起きており、こうした中、花王は、「薬だけに頼らないヘルスケアの民主化」「期待を裏切らない信頼の絆」「感染が自然に広がらない世界」「自然環境が良くなっていく消費再生の世界」の4つの方向性で“よきモノづくり”を推進していく。SKUを増やすのではなく、繰り返し選ばれる魂を込めた商品づくりにより、一過性で捨てられる商品をなくし、容器も全て回収、リサイクルを目指していく。花王は高付加価値商品を開発し、ユニットプライスを上げ、SKUを削減、小売業は高いブランドロイヤリティで回転率・リピート率を上げ、在庫数を削減、その結果、生活者は満足度が高まり、一過性で捨てるモノがなくなっていく、その世界を目指していく。
 長谷部社長は、前述の内容について、“よきモノづくり”の現場である化粧品の小田原研究所、最先端のモノづくりの拠点であるすみだ事業場、グローバルサロンのイベント、コールセンターの紹介を交えて説明し、「“よきモノづくり”は、感謝される品、汗をかく人、心を込めた魂がコンバインされたものである。“よきモノ”は、取引先様が生活者に届けてくれて初めて完成するものであり、我々とお取引先様、生活者そして、社会全体が良くなる“四方良し”の世界を目指さなければならない。花王は渾身の力を込めて仕事を進めていく」と述べた。

ときわ商会、「秋の講演会&製配販懇親の夕べ」を開催

ときわ商会、「秋の講演会&製配販懇親の夕べ」を開催

 ときわ商会は11月17日、都内で4年ぶりとなる「ときわ秋の講演会&製配販懇親の夕べ」(後援・ときわ会)を開催。得意先販売店、仕入先メーカーなど約220名が出席、盛会となった。
 第1部は、フリーアナウンサーの谷岡惠里子氏の司会で進行。冒頭、1950(昭和25)年に設立し今年73年を迎えた同社の軌跡を紹介した映像「“ときわ商会73年の歩み”動画」が上映された後、相澤隆史社長(写真)があいさつに立ち、出席者へのお礼を述べるとともに、今上期の業績は増収増益になったことを報告。引き続き、自社商品の開発・販売と卸売事業を展開し、厳しい市況の中、常に変化し進化して事業を展開していく考えを示した。
 次にメーカーを代表して、ライオン・三國正晴上席執行役員ヘルス&ホームケア営業本部長があいさつ。
 続いて講演会に移り、サッカー元日本代表監督の岡田武史氏(今治.夢スポーツ会長)による講演「チームマネジメント~今治からの挑戦~」が行われた。
 第2部は懇親会が開かれ、相澤淳史専務による同社社員紹介の後、日本香堂・土屋義幸社長の乾杯発声で歓談。途中、福引き抽選会やときわ商会70周年を記念して制作された同社テーマソング「Future is yours」が披露されるなど盛会となり、エビス・乾正孝社長の中締め、相澤昭三会長の御礼で終了した。

富士薬品、連結子会社・協和商事(オーエスドラッグ)の株式譲渡

 ドラッグストア(DgS)「セイムス」を展開する富士薬品は11月17日、連結子会社である協和商事(大阪府、今中伸行社長)の自社保有の全株式(75%)を、協和商事の自己株式取得に応じて譲渡することを発表した。同日開催の取締役会で決議した。
 またこれに合わせて今中氏との買収に関する契約の締結を合意。これにより協和商事は富士薬品グループから外れる形となる。
 株式譲渡の経緯について同社では、「当社が2003年に協和商事の株式75%を取得し連結子会社化して以降、協和商事は富士薬品グループのDgS事業の一角を支えてきた。一方で、協和商事は当社グループとは一線を画する独自の販売戦略を維持・継続し成長してきた経緯がある。昨今、当社は飽和しつつあるドラッグストア業界において、DgS事業基盤をさらに強固なものとすべく、DgS事業におけるグループ間の連携強化を方針に掲げ、チェーンストア経営のもとシナジーの最大化並びに効率化に取り組んでいる。こうした中で、本方針のもとでは協和商事との事業シナジーが将来的にも限定的であることから、中長期的な成長を見据え、協和商事の株式を譲渡し、得られた資金を当社のDgS事業や現在取り組むDX化の推進等に投下することが最善と判断した」と説明する。
 株式譲渡実行日は12月29日を予定。

バローHD、24年3月期2Q決算・営業収益は過去最高を更新

 バローホールディングスは11月16日、都内で「2024年3月期第2四半期決算説明会」を開催。当日は、小池孝幸社長が推進する成長戦略の進捗、次期中期経営計画。篠花明常務が当期概況などについてそれぞれ説明を行った。
 それによると当上期決算業績は、営業収益3991億4000万円(前年同期比6.5%増)、営業利益111億4200万円(16.5%増)、経常利益126億4300万円(13.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益66億2700万円(15.5%増)と増収増益であった。
 篠花常務は当業績を、「営業収益は昨年に続き過去最高を更新し、営業利益・経常利益は過去3番目の数値となった。SM事業は営業利益がコロナ禍前の高水準に近づき、DgS事業も既存店売上高が伸長して増収増益となった」と総括。営業収益、全利益段階で計画値を超過したことを報告した。
 また成長戦略について説明した小池社長は10月のトーホーストア(兵庫県)13店舗の譲受を受け、特に「ヘルス&ビューティと調剤の強化による収益改善を図るDgS事業を軸に、目指すデスティネーションストア化に向けて関西圏に本格進出していく」との意向を示した。

ファイントゥデイ、ヘアケア新ブランド「+t m r」のPOP UPイベント開催

ファイントゥデイ、ヘアケア新ブランド「+t m r」のPOP UPイベント開催

 ファイントゥデイは、同社初となるオリジナルヘアケア新ブランド「+ t m r(プラストゥモロー)」の来春発売に先駆け、11月16~19日の期間、東京・渋谷でPOP UPイベント「あなぼこをみっちりうめたい展」(入場無料)を開催。会期中、多くの人で賑わった。
 同展は、多くの人が経験しているダメージ毛が「あなぼこ」になってしまう不思議や、髪の毛髪の主成分であるタンパク質に着目した「+ t m r」が提案する「いい髪はタンパク質から、つくられる。」について知ってもらうことを目的としたイベント。
 会場内は、ダメージを受けた毛髪内部でおきている穴が空いた状態をイメージした“ぼこぼこ髪ゾーン”と、「+ t m r」による髪の本質ケアによって満たされた状態をイメージした“みっちり髪ゾーン”の2つのエリアで構成。“ぼこぼこ髪ゾーン”は、見渡す限り「あなぼこ」だらけの世界。その「あなぼこ」を埋めるためのカギを会場内から探し出し、“みっちり髪ゾーン”への扉を開いてもらう。“みっちり髪ゾーン”では、みっちりした空間の中で思わずカメラを向けたくなるフォトスポットや、参加者がギフト用サンプルをさらに“みっちり”することができるギフトパッケージエリア、その日のあなたの「晴れやかさ」を占う“みっちりくじ”などのコンテンツを用意した。
 同社の堀内明子ブランド統括本部ブランドマネージャーによると「11月1日から@cosme STORE及び@cosme SHOPPINGで先行販売しているが、反響は上々で売れ行きは好調に推移している」とのこと。


2023年11月29日号 記事一覧

経営・施策

  • 花王、DXアドベンチャープログラム開始 全社員のデジタルスキル向上へ
  • コーセー、絵本「ゆきゆきだいすき」読み聞かせ動画を公開
  • 小林製薬、全国の小学校10校へ洋式トイレを寄贈 累計148校に
  • エステー、埼玉県本庄市へ業務用除菌剤など約2万個を寄贈

製品・サービス

  • コーセーマルホファーマ、「カルテHD」フェイス&ボディスプレー発表
  • PRページ 花王 「トイレマジックリンこすらずスッキリ泡パック」新発売
  • クロバーコーポレーション、人気の「素肌志向」に新アイテム登場
  • ライオン、「おくちプラスユー」提供人数が累計1万人を突破
  • 東洋アルミエコープロダクツ、「サンホイル」をリニューアル

宣伝販促

  • ユニ・チャーム、「ムーニー」デジタル広告に横澤夏子を起用
  • ライオン「LION Scope」元卓球日本代表・石川佳純氏との対談記事を掲載

人事・組織

  • PALTAC、人事異動を発表
  • クラシエ、人事異動を発表
  • KSP-SP、代表取締役社長に相澤淳一郎氏が就任

決算

  • いなげや、24年3月期上期決算・SM・DgS既存店好調で増収増益

研究・開発

  • エステー、バーチャル森林浴をマンションで実験 事業概要など説明

イベント・展示会

  • 桃谷順天館×近畿大、大阪・天王寺公園のイベントに共同出展
  • JNA、「ネイルオブザイヤー2023」授賞式開催 安藤優子など表彰

時評・コラム

  • 転新欄万 ビジョンなき政府持つ国民の嘆き

特集 【世界エイズデー】

    経営・施策

    • 12月1日は「世界エイズデー」 エイズ・性感染症予防意識の啓発が重要

    製品・サービス

    • オカモト 天然ゴムラテックスコンドーム「GROOVE」拡売に注力
    • ジェクス 「グラマラスバタフライ」リニューアル 「メルティ」が好評
    • 不二ラテックス 新スタイルコンドーム「Beside」を積極訴求

    宣伝販促

    • 相模ゴム工業 「サガミオリジナル」オープンキャンペーン実施


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。