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2023年11月8日号掲載記事より

生防協、2023年度通常総会を開催 新会長に上月洋氏(エステー社長)

生防協、2023年度通常総会を開催 新会長に上月洋氏(エステー社長)

 生活害虫防除剤協議会(生防協)は11月1日、都内ホテルで「2023年度通常総会」を開催した。リアル開催は4年ぶり。今通常総会では役員改選が行われ、上月洋氏(エステー社長)の新会長就任が承認された。
 当日は、出席会員企業14社・委任状提出企業27社の計41社の承認を得て成立。中嶋政裕会長(住化エンバイロメンタルサイエンス社長)が議長を務め、23年度の事業報告と収支決算報告、並びに24年度事業計画案・収支予算案議案を審議。さらには任期満了の伴う役員改選(理事・監事等)が行われた。
 23年度事業報告については千保聡専務理事が報告。主な活動として、①消費者及び流通関係に対する「登録マーク」の啓発・宣伝②製造及び製品に関する自主基準の実施と遵守・及び見直し③関係官庁との折衝及び関係団体との連携、の3つを挙げ、それぞれ内容を説明した。
 また役員改選については、10月11日開催の理事会で選任されていたエステー社長の上月洋氏の会長就任の他、理事・監事等が承認された。副会長には、中嶋政裕氏・上山直英氏(大日本除虫菊社長)の2名が就任した。いずれも任期は2年。
 上月新会長は、就任の抱負を「近年、温暖化をはじめ事業環境がかなり変化している。住みよい生活環境を目指し、信頼される商品の供給に努めるという生防協の目的を果たすべく尽力していきたい」と語り、あらためて会員企業の協力を求めた。
 なお、23年度中に退会した企業は1社で、当期末での会員数は49社となった。

セブン-イレブン・ジャパン、新業態「SIPストア」の方向性に言及

セブン-イレブン・ジャパン、新業態「SIPストア」の方向性に言及

 セブン-イレブン・ジャパンの永松文彦社長は10月31日、セブン&アイホールディングスとして機関投資家向けに各事業戦略を解説する「IR DAY2023」の中で、注目される現在開発中の新業態店舗「SIPストア」の考え方や計画などについて言及した。
 永松社長はこの新コンセプト店舗について、「コンビニとスーパーを組み合わせたスタイルで、その規模は約100~150坪で約5000SKU~を想定するが、従来のミニスーパーとは異なった視点で展開する」とのその位置づけを説明した上で、具体的には、「需要が見込める冷凍食品や現在9000店舗に導入済みの“顔が見える野菜”等の生鮮食品の売り場を拡充するなどの地域ニーズに合った品揃えを強化させて、タイパや調理定年など高齢化等の社会変化に対応しつつ、イトーヨーカ堂等で培ってきた食の知見を活かし、新たなコンセプトを持った店舗の在り方にチャレンジしていく」との見解を示した。
 また1号店開店時期についても「2023年度内」と語り、現在プロジェクトチームで日々議論を重ね、検討を行っている旨明らかにした。
 永松社長はさらに出店についての考え方にも言及。「エリアにおける既存店との競合も考えた上で出店しなければならない。どのエリアでも高齢化・人口減少といった社会変化は変わらない。その中で当社の強みは、近くて便利、いわばタイパであり、中食が揃っていることだ。この強みをさらに促進させていくことが『SIPストア』となる」と語り、むしろ既存店を「SIPストア」に変えていく方法こそ、より地域ニーズに適合していくのではないかとの考えを示した。

NSファーファ・J、50周年創立記念祝賀会開催 約100名が出席

NSファーファ・J、50周年創立記念祝賀会開催 約100名が出席

 NSファーファ・ジャパンの50周年創立記念祝賀会が11月1日、都内で開かれ、取引先原料メーカー、金融機関関係者、同社OBなど約100名が出席、盛会となった。
 記念祝賀会は、笠原秀郎専務の司会で進められ、はじめに里村治社長(写真)があいさつに立ち、「当社前身のニッサン石鹸設立から50周年という大きな節目を迎えることができ嬉しく思う。当社がこれまで事業を続けてこられたのは、大きな成長はなくても会社の業績が安定してきたからであり、これも偏に社員並びにステークホルダーのお陰である。
 洗剤市場は、大手メーカーのメガブランドが犇めいているが、その中で当社は、消費者に納得してもらい、買い続けてもらえる良い商品を提供していくことを重視している。人口減少で今後ますます市場が細分化していく中、変化するトレンドをいかに先読みして商品を開発、販売していくことが当社が生き残る上で重要な要素だと考えている。
 当社は今後も事業を継続するために、10~20代に支持される五感で差別化できるNBづくりを強化するとともに、海外市場も視野に入れた展開を行い、成長できる企業を目指していく」と述べた。
 続いて、猪熊幸二会長のあいさつの後、エステー・鈴木貴子会長の乾杯発声で開宴。種々歓談となり、奥野泰永取締役の中締め後、終了した。

マンダム、2024年3月期2Q決算は営業・経常利益が大幅増加

マンダム、2024年3月期2Q決算は営業・経常利益が大幅増加

 マンダムは10月31日、2024年3月期第2四半期決算説明会を開催。西村健社長執行役員、亀田泰明副社長執行役員、澤田正典執行役員、川北英男IR室長が出席し、業績並びに国内外の事業状況などを説明した。
 同期の連結業績は、売上高371億3300万円(前年同期比13.7%増)、営業利益16億4500万円(58.4%増)、経常利益20億6400万円(51.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益15億8400万円(62.6%増)となった。海外その他が36.8%増の大幅な増収となったことから、営業利益・経常利益も大幅に増加した。
 連結売上高では、日本の猛暑でフェイス・ボディケアの夏シーズン品が伸長したのをはじめ、国内外ともに女性メイク機会の回復によりビフェスタ、シルキーガールが大きく伸びた。また営業利益ではインドネシアの営業損失が7億2000万円に拡大したものの、海外その他がカバーして増益となった。なお増収により原材料高は吸収され、想定額を大幅に下回り、6.5億円程度の影響で終えたとした。
 続いて西村社長執行役員(写真)が事業推進概況並びに下期取組事項について報告。特に下期取組事項では、①ヤング男性、ミドル男性それぞれに対するスキンケア製品の強化②マス流通のシャンプー・トリートメントカテゴリーにおいて“酸熱ケア”という新ジャンル創造への挑戦――を打ち出すとともに、現在策定中の次期中期経営計画「MP-14」にもふれ、創業100周年にあたる2027年度が最終年度になることから、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を検討しているとし、「トップラインとなる売上拡大はもちろん、収益性向上に向けた資本効率を重視していく」と説明した。

インテージ、店頭販売価格の値上げ調査(9月)発表

インテージ、店頭販売価格の値上げ調査(9月)発表

 インテージは、全国約6000店舗から収集している小売店販売データ、SRI+(全国小売店パネル調査)をもとに、食品・日用雑貨など主な消費財を対象として店頭販売価格の値上げについて調査を実施。このほど2023年9月までの調査データの分析結果を発表した。
 食品の価格(スーパーマーケットでの価格)では、食用油は店頭価格が最高値より値下がりが見られるも、主食は夏頃から再上昇の動きとなり、2023年9月は値上がり前の2020年の平均価格との比較で、小麦粉が128%、袋ラーメン・カップラーメンが123%となるなど、本格値上げが起こる3年前を2割上回る価格で推移している。
 また、値上げ幅の大きい食品は販売数量の減少が顕著となり、2023年9月と2021年9月の販売数量との比較では、キャノーラ油が4割減、小麦粉が3割減となるなど軒並み2ケタ減となった。
 一方、日用雑貨の価格(ドラッグストアでの価格)は、一昨年夏ころから始まる値上げの動きの中で、食品ほどの大きな動きは起きていないが、今年に入りティッシュペーパーやトイレットペーパーなど紙製品や洗濯用洗剤などで店頭価格が高い状態が続いている。
 ただし、ドラッグストアにおける日用雑貨の販売数量を見ると、価格が上がっていても販売数量が2ケタ増の商品もあるなど底堅い動きが見られている。ドラッグストアは値上げ期やコロナ禍に来客数が大幅に増えた業態で、その影響もあるが、全業態で見ても販売数量は堅調。2023年9月と2021年9月との比較では販売数量がプラスになった商品もあるなど、食品とは大きな傾向の違いが見られている。


2023年11月8日号 記事一覧

特別企画

  • いい歯の日 ライオン、「使用品の高付加価値化」など3つの戦略推進
  • いい歯の日 サンスター、「GUM」高付加価値シリーズの育成を推進
  • いい歯の日 花王、「PureOra36500濃密泡ハミガキ」新発売

会合・発表会

  • シック・ジャパン、「Men'sメディアセッション」開催 主力製品を紹介
  • ライオン、「プレママの歯科検診のメリット」啓発 メディアセミナー開催

経営・施策

  • イオンリテール、リユース容器利用の「Loop」、東海で初展開
  • コーセー、2023年「雪肌精 SAVE the BLUE~Snow Project~」がスタート
  • ライオン、連結子会社ライオンカロールがバングラデシュに新工場建設
  • 大王製紙「えがおにタッチPJ」、ツルハとの協同キャンペで寄付を実施
  • 花王 歳暮ギフト戦略 「アタックZEROギフト」を中心に展開
  • 小林製薬、おりものの不快感と生理痛の疑似体験会を開催
  • サンスター財団など、「第6回世界歯科衛生士賞」表彰を内容新たに開催
  • シャボン玉石けん、坂本龍一氏が生前最後に手がけた「TIME」特別協賛
  • アース・ペット、愛知県尾張旭市とコラボ ペット防災啓発を実施

製品・サービス

  • ユニ・チャーム、「超快適マスクSMART COLOR」バイカラー限定発売
  • ユニ・チャーム、「ライフリー」紙パンツ用尿とりパッドに大入り数パック
  • 日本製紙クレシア、秋の新製品・リニューアル品発売
  • アース製薬、「ゼロノナイト ダニ用 1プッシュ式スプレー」新発売
  • クラシエ、「旅の宿 湯ったり周遊パック」数量限定発売
  • SK-Ⅱ、「Maison Kitsune」とコラボ 限定デザインホリデーコフレ発売
  • UYEKI、薬用入浴剤「百薬湯」が好調 “温浴効果で免疫アップ”が期待
  • ファンケル、「プレミアムビューティセレクション」限定発売

人事・組織

  • エステー、11月1日付人事異動を発表

施設・店舗

  • ファンケル、銀座スクエア4階にイベント専用フロア新設

時評・コラム

  • 転新欄万 新コラム「転新欄万」を始めるにあたって

その他

  • エステー、お客様相談センター・沼田氏が電話応対コンクール東京大会優勝

特集 【シニア・ヘルスケア】

    経営・施策

    • 大人用排泄ケア関連市場 コロナ禍の収束とともに市場は拡大傾向

    製品・サービス

    • 花王 超うす型紙パンツ「リリーフまるで下着」積極展開
    • 日本製紙クレシア 「アクティにおいが良い香りに変わるおしりふき」好評
    • ユニ・チャーム 「ライフリーさわやかパッドオーガニックコットン」発売
    • リブドゥコーポレーション 介護施設・病院向けサイト「リフレラボ」始動
    • フェニックス 「アラ!弱酸性薬用デオリーフォーム」の拡販図る
    • ロート製薬 「メディクイックH頭皮のメディカルシャンプー」改良発売
    • グリーンベル 「刃間の広いステンレス製つめきり」が好評

    研究・開発

    • エステー 実験住戸内に「自然空間」を投影 バーチャル森林浴の効果検証

    調査・統計

    • 小林製薬 「働く女性の睡眠」調査 8人に1人が年間10万円以上出費

    イベント・展示会

    • SOMPOケア 「秋の介護セミナー」4年ぶりにリアル開催


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。