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2023年10月18日号掲載記事より

イオン、2024年2月期2Q決算発表 営業収益・営業利益が過去最高

イオン、2024年2月期2Q決算発表 営業収益・営業利益が過去最高

 イオンは10月11日、都内で「2024年2月期第2四半期決算説明会」を開催。出席した吉田昭夫取締役兼代表執行役社長は、「小売事業が全体をけん引した決算だった」と総括。営業収益から純利益まで全ての段階利益で増収増益となったことを明らかにした。
 発表された同社連結業績は、営業収益4兆7113億3500万円(前年同期比5.0%増)、営業利益1176億2300万円(22.7%増)、経常利益1119億600万円(17.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益233億1800万円(29.3%増)と増収増益。かつ営業収益、営業利益、経常利益は過去最高を更新した。
 セグメント別では、GMS事業が営業収益1兆6710億円(4.5%増)、営業利益36億円(前期より73億円増益)と、13年以来10期ぶりの上期黒字化となった。
 SM事業は営業収益1兆3538億円(3.4%増)、営業利益164億円(前期より79億円増益)。DS事業は営業収益2004億円(4.8%増)、営業利益42億円(前期より33億円増益)に。ヘルス&ウエルネス事業も営業収益6137億円(8.6%増)、営業利益242億円(前期より6億円増益)と、営業収益は全事業が増収、営業利益は主力の小売事業含め6事業が増益となった。
 今業績について吉田社長は、「インフレ環境に対応できた小売事業がけん引、コロナ後の環境変化へのマッチフォーマットでの適応が増収増益を実現させた決算」と総評。一例として、人流回復を受けた都市型業態「まいばすけっと」の客数増加が顕著となり、新たな顧客向けの商品展開も強化し、好調を持続させたこと、DS業態が生活防衛意識の高まりに合わせて大容量タイプの展開や独自のPB開発を加速させたことなどを挙げ、多様な業種業態を展開する同社ならではの事業推進策が世の中の新たな動きを捉えたことが増収増益につながったとの見解を示した。

ウエルシアHD、2024年2月期2Q決算 2Q単体の営業利益は過去最高値

ウエルシアHD、2024年2月期2Q決算 2Q単体の営業利益は過去最高値

 ウエルシアホールディングスは10月11日、都内で「2024年2月期第2四半期決算説明会」を開催。池野隆光会長、中村壽一副社長、柴﨑孝宗取締役兼執行役員最高財務責任者が出席し、業績概要と総括、業界を取り巻く環境などについてそれぞれ説明した。
 上期連結決算業績は、売上高6110億1700万円(前年同期比8.6%増)、営業利益247億3500万円(3.1%増)、経常利益267億9700万円(4.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益162億3300万円(5.0%減)と増収減益であった。
 中村副社長は当決算総括として、「1Qでは営業利益がマイナスとなったが、2Q単体では前年比をクリアし、計画も概ねクリアできたとみている。これは当社の強みである既存店が堅調に推移し、調剤を核とする現場力が奏功した結果と認識、この勢いは下期につながる」との認識を示した。
 また池野会長(写真)は業界での大きな変化に言及。特に医薬品の区分見直しと若者の薬物濫用への対応が求められていることを挙げ、これら課題に対して「国の意向として区分見直しでは医薬品販売で正しい使用方法がしっかり説明・接客ができるのかが、濫用問題では販売側の責任が問われている」とし、自社としても教育含め対応していく考えを示した。
 さらには現在注力する在宅事業についても触れ、対応店舗を今期中に1200まで拡充する計画を提示。また来月より在宅対応店舗の存在が分かるよう、調剤室に看板を掲げることも明らかにした。

日工組、東日本支部創立60周年祝賀会を開催 組合員など57名が出席

日工組、東日本支部創立60周年祝賀会を開催 組合員など57名が出席

 日本石鹸洗剤工業組合(日工組)は10月6日、東京都中央区のラグナヴェール東京で、「日本石鹸洗剤工業組合 東日本支部創立60周年記念祝賀会」を開催、組合員、賛助会員など57名が出席した。
 会は井手一敏専務理事の司会で進行。はじめに稲岡幸久祝賀会実行委員長・東日本支部理事長(ミマスクリーンケア)があいさつに立ち、「東日本支部が60周年を迎えられたのは先々代、先代の理事の方々、組合員の方々、盛り上げてきていただいた事務局の方々のお陰である。個社単独でできることは限られているが、こうして集まり、情報交換、勉強会、またその後の楽しい時間を過ごすことを通じて力になる。今日は60周年だが、この先、70周年、80周年、100周年を迎えた時、その時活躍している人たちから先代の人たちがよくやってくれたと言ってもらえるような活動をしていきたい」と語った。
 次に長年、役員を務めた三木晴雄名誉理事長(玉の肌石鹸/ミヨシ石鹸)、島田昌一監事(カゴメ)、袖山昭家監事(洋明化学)、倉橋公二理事(ヱスケー石鹸)、松山剛己理事(松山油脂)、安部徹理事(ミツエイ)、友田直樹理事(旭合成化学)を表彰。出席した島田氏、倉橋氏、松山氏、友田氏に表彰状が贈られた。
 引き続き、堀田一夫日工組理事長(堀田勘兵衛商店)が「この60周年は大変な時間の流れで、戦後の混乱の中、先人たちが努力し、協力し合って、今の状況が生まれたと思う。60周年という長い時間の中で石鹸洗剤を作り続けてきた技術や、知恵、先を読む勘も含め、力を最大限発揮していただき、10年先、20年先、30年先に創造力豊かに商品が作られ、そして地球に優しいメーカーとして存続できるように願っている」と祝辞を述べた。
 この後、志水双葉日工組副理事長(フタバ化学)の発声で乾杯、歓談となった。

トモズ、「Femtech Tokyo」トークイベントでフェムテック売り場提言

トモズ、「Femtech Tokyo」トークイベントでフェムテック売り場提言

 10月5日から7日まで東京ビッグサイトで開催された「第2回Femtech Tokyo」。期間中、小売店のフェムテック商品導入の現状と課題を探るトークイベントが実施された。
 当日、ドラッグストア(DgS)チェーンからはトモズ・営業推進部長兼TDXプロジェクトリーダーの小室伊都子氏が参加、注目の新カテゴリーとなるフェムテック展開についてDgSとしての考え方や店頭販促について持論を展開した。
 イベントで掲げられたテーマは、「フェムテック売り場づくり、集客の秘訣~女性の健康支援のために、いま小売店ができること」。利用客の約8割が女性、40~50代がコア層というトモズでは現在、236店舗のうち約5分の1の店舗で“フェムテック”商材を取り扱っている。
 同社ではこのほど販売動向調査を実施。結果、期間内(22年10月1日~23年6月30日)内で生理用品を購入した人〈23.8%〉のうちフェムテック商材を購入した人の割合は5.6%に留まり、小室氏は「未だ認知が進んでいない」と判断。また、そのフェムテック商材購入者が、「20~30代の女性が圧倒的に多く、関心度は若い層の方が高い。かつ、その人たちも来店頻度が通常の人よりも3倍高かった」との結果を明らかにした。
 一方で、トモズではフェムテックへの認知度向上の方策として、様々なメディアとのコラボレーションを実施している。その際、小室氏は重要ポイントとして、「コンテンツとして発信するだけでなく、必ず紹介した商品が店頭で手に取れるよう売り場を構築すること。またアプリ会員にはクーポンからサンプルが手に入るようにした」と述べ、実際に商品に触れる機会を創出することが必須との見解を示し、顧客が情報取得後に店頭を訪れた際、それと分かる売り場と、その中に情報にあった商品を確認できることが重要と提言した。

D-neeコスメティック、コスメブランド「3650」第2弾コレクション発表

D-neeコスメティック、コスメブランド「3650」第2弾コレクション発表

 あらたのグループ会社で化粧品等輸出入及び製造、販売を手掛けるD-neeコスメティックは10月11日、都内で報道関係者を対象に新製品発表会を開き、この夏誕生したコスメブランド「3650(san roku go zero)」から、第2弾コレクション「3650マスカラ」を11月1日、発売すると発表した。
 「3650」は“ひとつ上のメイクで、毎日、あらたな自分を楽しもう。”をコンセプトとするコスメブランド。この夏に発売された第1弾コレクション「3650アイライナー」は、その描き心地や毎日使いやすい自然な発色、こすれ、にじみへの強さなどから多くの顧客から支持されている。
 今回発売する第2弾コレクション「3650マスカラ」は、「なりたい“美ロング”が見つかる」を商品コンセプトに、全8種類のマスカラに、オフ&ケアのアイテムを加えた全10種類(1320~1650円)をラインアップ。
 まつげを美しく長く見せるべく、処方、ブラシ、美容構造などあらゆる細部を独自技術で開発。ナチュラルなお湯オフタイプや上向きカールが持続するウォータープルーフ、束感マスカラなど、好みやシーンに合わせて選ぶことができる。
 発表会では宇佐美朋美ブランドマネージャーが「3650マスカラ」の開発背景について説明したほか、韓国の人気女優・パク・ミニョンを特別ゲストに招いたトークショー、ヘアメイクアップアーティスト・石川ユウキ氏による秋冬向けアイメイクのポイント解説が行われた。


2023年10月18日号 記事一覧

M&A・設立

  • 小林製薬、米国の一般用医薬品・サプリなどの製造販売行う企業を買収

会合・発表会

  • 麻友、三愛会総会・ゴルフ大会開催 新会長に日本香堂HD小仲社長
  • KPS、ソリューションフェア開催 厨房、施設の衛生対策等を提案
  • フマキラー、園芸用品政策共有会開催 園芸ユーザー育成し、市場を活性化
  • 日本ゼトック、「ヘパトリート」TVCM発表会&販売戦略発表会開催

経営・施策

  • サンスター、ESG対応の各種活動の進捗発表 重点目標にゴール13追加
  • 牛乳石鹸共進社、こどもホスピスの子どもと家族をキッザニア甲子園に招待

製品・サービス

  • 貝印、「紙カミソリL型」などグッドデザイン賞を受賞
  • PRページ ライオン「フェルゼアプレミアム HPブーストフォーム」新発売
  • 牛乳石鹸共進社、「泡で出てくるミルキィボディソープ」ペアセット限定品
  • P&Gジャパン、「ファブリーズ 速乾ジェット」から新製品発売
  • 小林製薬、インテリアフレグランス「Sawaday香るStick The TEA」発売
  • ユニ・チャーム、「ライフリーRefF横モレ安心テープ止め」からS・L発売
  • ユニ・チャーム、「ライフリー うす型快適パンツレギュラー」発売開始
  • ミヨシ石鹸、「ナチュラルクリーニングシリーズ」オンラインで発売
  • クラシエ、「ディアボーテHIMAWARI」ムーミンコラボ限定品発売
  • 花王、「ソフィーナiPうるおい高密着ショット」マツキヨココで限定発売
  • 明色化粧品、「明色美顔水」ブルーロックとのコラボデザイン限定発売
  • クラシエ、「ディアボーテHIMAWARI」限定ムーミンデザイン発売
  • サンスター、ペット用除菌脱臭機の住宅設備用モデルを新発売
  • サンギ、「アパガードプレミオトラベルセット」改良 北欧柄ポーチ
  • 大王製紙、「アテント うす型パンツ 下着気分ボクサータイプ」発売

宣伝販促

  • ライオン、「ソフラン アロマリッチ」新TVCM放映中 新垣結衣を継続起用
  • クラシエ、「ディアボーテHIMAWARI」新CM放映中 Xキャンペーンも
  • 日本製紙クレシア、「スコッティティシューフラワーボックス」新CM放映
  • サンギ、「ハップアール」5周年記念キャンペーン実施 特別セット発売
  • 日本製紙クレシア、「ポイズ ポイ活!キャンペーン」来年1月末まで実施
  • 大王製紙、「クラブエリエール3周年記念キャンペーン」実施中

研究・開発

  • 富士薬品、創薬の研究拠点を「湘南ヘルスイノベーションパーク」に移転

調査・統計

  • 粧工会 23年1~7月化粧品統計 化粧水、美容液が急回復
  • 東家同 23年9月度市況概況価格調査 前月(8月)と同水準を維持
  • KSP-POS 2023年9月 カテゴリー別ランキング

イベント・展示会

  • 大島椿、「大島椿椿図書館」開館1周年記念イベントを開催
  • ライオン、台東区との生物多様性について考える親子イベント第1弾開催

時評・コラム

  • 泡沫 「日本がダメに」の連呼にモノ申す

その他

  • 最近のPR誌 プラネットVANVAN第140号

特集 【カイロ・温熱ヘルスケア】

    経営・施策

    • カイロ・温熱ヘルスケア市場 カイロ市場はコロナ禍以降3年連続で拡大

    製品・サービス

    • エステー 「はるオンパックスAiry」パッケージを縦型に変更
    • 小林製薬 「桐灰ブランド」から2つの足用温熱製品新発売
    • 花王 「めぐりズム蒸気でホットアイマスク」キンモクセイの香り限定発売
    • オカモト 「土に還せるカイロ」外袋を紙パッケージへリニューアル

    特集 【入浴剤・ボディソープ・バスグッズ】

      経営・施策

      • 入浴剤市場は高止まり継続 ボディソープは2年連続需要拡大で安定市場に
      • バスクリン 小沢マーケティング本部長に聞く 入浴剤市場の活性化へ

      製品・サービス

      • 花王 「バブ あふれるのはきっと、お湯だけじゃない」新発売
      • 牛乳石鹸共進社 無添加・低刺激の「カウブランド無添加ボディケア」改良
      • ユニリーバ 「ラックス ボディソープ」から「キンモクセイ」限定発売
      • ライオン 「hadakaraボディソープ」薬用ピュアマイルドタイプ積極展開
      • アース製薬 「ウルモア」大幅リニューアル 入浴しながら全身スキンケア
      • シャボン玉石けん 「全身ケアソープ バブルガード」が好評
      • 紀陽除虫菊 「Yunone(湯の音)」など入浴剤新商品を積極投入
      • 日本石鹸 保湿剤配合で素肌にやさしい「WINSボディソープ」を展開中
      • クラシエ 「旅の宿」数量限定品発売 「ナイーブ」からオイルインタイプ
      • 澁谷油脂 「SOC薬用柿渋ボディソープ/炭ボディソープ」が好調
      • 白元アース 好調な入浴剤カテゴリーで更に商品展開を強化
      • バイソン フェムケアブランド「フェムイロ」から入浴剤2種新発売


      上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。