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2023年8月30日号掲載記事より

「JAPANドラッグストアショー2023」に3日間で約6万人が来場

「JAPANドラッグストアショー2023」に3日間で約6万人が来場

 一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が主催するドラッグストア(DgS)業界の大イベント「第23回JAPANドラッグストアショー」が、8月18~20日の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。コロナ禍明け、メインテーマに「新しい生活提案と実践、持続可能社会の実現、課題と向き合うドラッグストア~セルフメディケーションとともに歩むこれからの暮らし」を掲げて臨んだ今年。蓋を開ければ昨年を大きく上回る475社・1310小間の規模、3日間の来場者数も6万人に迫るなど、コロナ禍明け、新たな時代を象徴するように盛況となった。
 「コロナ禍を乗り越えて新しい時代がやってきた。これはまさにヘルスケア時代の到来と言える。いまだ閉塞感もあるが、ヘルスケアを軸に誇れる日本を創っていきたい」
 開会式で挨拶を行った池野隆光会長(ウエルシアHD会長)は開口一番、そう宣言。その上で、そのスタートこそ「DgSショー」であると強調。一緒に登壇した今年の大会実行委員長・櫻井寛氏(丸大サクラヰ薬局常務取締役)、副実行委員長・佐藤文則氏(よどや社長)を前に、「その時代はこうした若いリーダーがけん引していくこととなる。まずは当会場を大いに盛り上げてもらいたい」と、最後は若い世代へのエールで挨拶を締めた。
 それを受けて挨拶を行った櫻井実行委員長は、「多くの出展社に協力をいただき、予想以上の規模での開催となった」とまず出展企業関係者等に向け感謝の意を表した上で、アフターコロナ、インバウンド復活と、現在DgSの動向に注目が集まっていると強調。「DgSショー」が出展社にとって有意義な展示会となるよう注力するとした一方、池野会長同様、DgS業界のさらなる発展につながる機会として取り組む旨を語った。
 なおJACDSによれば、3日間の来場者数は5万8872人。特にビジネスデー(18日)の来場者数が2万6573人と、一般デー(19・20日)の各1日来場者数を上回るほどの盛況ぶりとなった。

花王、「SOFINA iP」をリブランディング 象徴アイテムを改良発売

花王、「SOFINA iP」をリブランディング 象徴アイテムを改良発売

 花王のスキンケアブランド「SOFINA iP」は11月4日、同ブランドの象徴アイテム「ソフィーナiPベースケアセラム〈土台美容液〉」をリニューアルするとともに、ブランドとして初となる化粧液「ソフィーナiP角層トリートメント 基礎化粧液」(2品目4品種)を発売する。来年1月13日には化粧液のレフィルも上市する。8月22日、都内で開催した発表会でこの新製品に採用した技術や商品特長などについて説明した。
 モノや情報があふれている昨今、スキンケアに関しても様々な情報が飛び交い、情報や商品選びに対して迷いや不安を抱えている人が増えている。こうした中、「SOFINA iP」は、1人ひとりの肌をきれいに導く提案を強化するためリブランディングする。ブランド象徴アイテムである「ベースケアセラム〈土台美容液〉」のリニューアルに加え、花王独自の角層細胞のうるおい可視化技術を評価法に用いて開発した化粧液「角層トリートメント 基礎化粧液」を発売。さらに、角層細胞の形状の美しさから着想を得た新しいブランドロゴを採用した。パッケージは、研ぎ澄まされたサイエンス感を表現しつつ、機能をわかりやすく示すデザインに仕上げた。今回発売する商品は、環境配慮のため外装包装フィルムを廃止する。
 今回のリブランディングについて化粧品事業部門マステージビジネスグループ長の小林恵美氏は、「原点に立ち戻り、皮膚科学に立脚した本質的なスキンケアを手に取りやすい価格で提供することで、1人でも多くの方にお使いいただき、モノや情報が溢れ、悩まれているお客様の迷いをしっかり解決していきたいと考えています」と話している。

ホーユー、白髪改善・予防研究成果を発表 「ヤーバサンタ」に可能性

ホーユー、白髪改善・予防研究成果を発表 「ヤーバサンタ」に可能性

 ホーユーは8月23日、都内で白髪改善・予防に関する新たな研究成果について記者発表会を開き、ハーブの一種である「ヤーバサンタ」に含まれるステルビンに白髪改善と予防に貢献する可能性があることを発見したと発表した。
 はじめに、尾関宏之総合研究所長があいさつに立ち、「当社は1923年に創業し、今年100周年を迎えるが、お客様が直接触れる製品を展開しているだけに、安全性や基礎研究について長年取り組んできた。その中で、『白髪染めにかわる技術が生まれるとしたら、ホーユーがリードすべきである。』という当時の社長、故・水野新平の一言がきっかけで2006年、白髪改善研究をスタートさせ、今回はその成果について発表する。この成果が、お客様にとって白髪との新しい向き合い方や、新しい白髪ケアの習慣に繋がるよう今後も研究を続けていく」と述べた。
 続いて行われた先端技術研究室・伊藤健氏と岐阜大学大学院医学系研究科・青木仁美氏の説明によると、ホーユーが白髪改善に関する研究を行ってきた中、白髪改善に効果がある成分として、フラボノイドの一種であるステルビンを見出し、ステルビンを含む植物を探した結果、北米大陸に生息するハーブの一種・ヤーバサンタ(スペイン語で聖なるハーブの意味)に行き着いたという。
 この種の配合製剤を使った研究では、毎日2回、半年間塗布し、白髪の変化を評価した結果、5名の被験者全員で最短2週間から3カ月以内の間に白髪改善効果が見られ、効果があった毛髪は根元から途中にかけて黒やグレーに変化した。
 これにより、ヤーバサンタに含まれるステルビンには、メラニンを産生する“色素細胞”と色素細胞を産み出す“色素幹細胞”の両方に作用することを確認するとともに、白髪を黒髪に戻す白髪改善だけでなく予防も期待できる。また、メラニン産生に必要な4つのシグナル伝達すべてを活性化できることを確認した。但し、色素細胞と色素幹細胞の双方が枯渇している場合は白髪を黒髪に戻すことは期待できないという。

J-NET中央、MDFを開催 2日間で740人が来場

J-NET中央、MDFを開催 2日間で740人が来場

 J-NET中央は8月23~24日、東京都立産業貿易センター台東館で「第83回マーチャンダイジングフェア(略称・MDF)」を開催、2日間で334社、740人が来場した。
 今回のMDFにはメーカー114社(116小間)が出展。新規出展メーカーは8社(日本製紙クレシアプロフェショナル営業本部、トラスト、シンメイ、宝商、mki、寿衛材、大和物産、ドウシシャ特販営業DIV)。メンバー社では中日物産、花岡、マルキホームズ、ときわ商会が出展した。
 2日目にはメンバー社の麻友によるプレゼンテーション「狭小商圏への対応2023秋冬」が午前、午後の2回行われた。
 初日に行われた記者会見で戸塚雄二社長(コスモプロダクツ)は、「2月に開催した前回のMDFは感染対策のためにレイアウトを大幅に変更し、商談スペースを別フロアに設置し、出展メーカー、お客様に不便をおかけしたことから、今回はコロナ禍前のレイアウトに戻し、前回同様、来場者にしっかり商品を見てもらうことに重きを置いた。
 国内経済がデフレからインフレに転換したが、これが長期にわたって続くことが考えらえる。これからの2、3年は、我々が経験したことのない、社会と経済の大転換期になる可能性もあるが、大きな変化のときこそ、変化にしっかり対応することで大きなチャンスもある。
 我々、卸売業のビジネスの基本は商品である。消費者の購買行動の変化を見極め、消費者の求める商品を積極的に探し、様々なチャネルを通して、消費者にお届けするという基本的なことに全力を挙げることが重要だと考えている」と述べた。

アイスタイル、23年6月期決算は営業利益黒字で着地 店舗売上高46%増加

 アイスタイルは8月15日、オンラインで決算説明会を開き、2023年6月期(22年7月~23年6月)の決算概要、今後の事業方針について説明した。
 遠藤宗社長の説明によると同期の業績は、売上高428億9000万円(前期比24.7%増)、営業利益8億1700円、経常利益4億1000万円、親会社の株主に帰属する当期純利益2億7500万円となった。売上高は過去最高、営業利益は約13億円増加し、黒字で着地した。
 On Platform事業はBtoBサービスが伸び、8%の増収、5億円の増益で着地。Beauty Service事業は店舗の売上高が46%と大幅増収、営業利益は10億円の損益改善となった。Global事業は香港店舗の健闘により3.5%増収で着地、営業利益は韓国事業の不振により赤字も1.2億円の損益改善となった。
 今後の事業方針については、吉松徹郎会長が説明。@cosmeという基盤があるからこそ、広げられる事業機会は、①ユーザーアクションの拡大②化粧品専門店の流通拡大へ③美容部員の新しい働き方④ブランドユーザーとの新しい出会い創出⑤信頼を軸としたtoCビジネスの開拓――があり、「Beautyの世界をアップデートしながら、多くの人を幸せにしよう」というミッションを実現する。
 中期で目指すボリュームイメージは、①アクションユーザー200万人②+③店舗数50~80店舗②+③小売流通総額1000億円④BtoB売上高120~150億円⑤toCの新しい収益の柱は今後見極めていく。
 次期は更に売上高を伸ばし、費用増をカバーして増益を目指す。計画値は売上高500億円(16.6%増)、営業利益12億円(46.8%増)、経常利益10億円(143.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7億円(154.3%増)。


2023年8月30日号 記事一覧

会合・発表会

  • BCLカンパニー、薬用スキンケアシリーズ3品を新発売 セミナーで紹介
  • アルビオン、「フラルネ」アンバサダーに渡辺翔太を起用 発表会開催
  • バスクリン、「きき湯」“サステナパック”を発表 高地優吾が新CM出演

経営・施策

  • 桃谷順天館、武庫川女子大の学生対象に実践学習を実施

製品・サービス

  • 小林製薬、「命の母」120周年 日本女性とともに歩んできた歴史を紹介
  • 小林製薬、「声がれ」を改善する漢方薬「コエキュア」新発売

宣伝販促

  • バスクリン、「バスクリン ミュージアム」特設ページ公開中

人事・組織

  • エステー、人事異動を発表

決算

  • コーセー、23年12月期2Q決算は増収増益 コーセーコスメポートも増収に

研究・開発

  • サンスター、化学物質の皮膚感作性を定量的に予測するAIを独自に開発

イベント・展示会

  • JACDS、「ブースデザイン表彰」発表 大賞は「資生堂ジャパン」
  • 全家協、「リビングワンダーランド2023」9月6~7日開催
  • 牛乳石鹸共進社、「赤箱AWA-YA」今年は横浜赤レンガ倉庫で開催
  • 貝印、「帽子デザインコンテスト」優秀作品15作品を発表
  • シャボン玉石けん、ドラッグストアショーに初出展

訃報・葬儀

  • 訃報 宮越一郎氏(トゥディック相談役・前社長)68歳

時評・コラム

  • 時評 問われる防災意識の大転換

特集 【電池・防災用品】

    経営・施策

    • 9月1日は防災の日 経験のない災害への対応で一層の幅広い提案が不可欠

    製品・サービス

    • FDK、「FUJITSUアルカリ乾電池」の連続放電性が向上

    宣伝販促

    • サンスター、災害時にお口と体の健康を守る最新防災情報を公開

    特集 【H&BC/高付加価値商品】

      経営・施策

      • 今こそ「高付加価値商品」で生活の快適・健康をサポート
      • あらた 畑中常務インタビュー 「重要な高付加価値商品の販売を強化」

      製品・サービス

      • 花王 「キュキュット未来にecoペコボトル」新発売
      • ジェクス 「グラマラスバタフライ」リニューアル 「メルティ」が好調
      • ユニ・チャーム 「ソフィ」から妊活をサポートするおりものシート新発売
      • ライオン 「NANOX One(ナノックスワン)」新発売
      • エステー 「消臭力PA For Sleep寝室用」新発売
      • 小林製薬 香りで「安眠空間」をつくる機能性芳香剤など発売
      • デンタルプロ 「デンタルプロブラックダイヤ超極細毛ワイド」かため追加
      • 日本香堂 「アンミングプラス クール」からバスエッセンスを発売
      • PRページ 旭化成HP「ジップロック」 ジッパーバッグ市場を牽引
      • コーセーコスメポート 「ジュレーム」リラックスシリーズから新製品発売
      • 牛乳石鹸共進社 「カウブランド無添加シリーズ」リニューアル
      • サンスター 「ガム・ラボ」シリーズ新発売 「ハグキ下がり」に着目
      • 大日本除虫菊 好評の「ムエンダーシリーズ」に新アイテム導入
      • クレハ 「キチントさん」から「スマートプッシュ」など新発売
      • サンロード もっと息のしやすい不織布マスク「LIKEAIR LIGHT」発売
      • フマキラー 「ウイルシャット メディカルケア」(第2類医薬品)新発売
      • 大王製紙 エリス初の生理用ショーツ型ナプキン「エリスショーツ」発売
      • P&Gジャパン 「h&s」からプレミアムライン「深体験ヘッドスパ」
      • バスクリン 「日本の名湯 夢ごこち」「ポッピンアロマ」など発売
      • クラシエHP 「ナイーブ 金木犀の香り」「旅の宿 大容量アソート」発売
      • P&Gジャパン 「ファブリーズ W除菌+消臭プレミアム」発売
      • ユニ・チャーム 「超快適マスク SMART COLOR」大入り数パック発売

      宣伝販促

      • コーセー 「コーセー敏感肌ケア」キャンペーンを実施 目黒蓮をCM起用

      調査・統計

      • プラネット 「衣類のお手入れ」意識調査実施 大事な服、自宅で洗う?

      イベント・展示会

      • RX Japan 「COSME Week 大阪2023」9月27日からインテックス大阪で開催


      上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。