2023年6月7日号掲載記事より
ユニ・チャーム、23年秋の新製品発表会開催 独自性ある市場価値創造図る
ユニ・チャームは5月30日、卸・小売業者の首脳・幹部など多数を招き、都内で「2023年秋の新商品発表会」を開催。高原豪久社長執行役員は、商品とサービスを通じて新たな価値提案を続けるとともに、ユニ・チャームが掲げるパーパス「SDGsの達成に貢献する」ため、Mission〝共生社会の実現〟、Vision〝NOLA&DOLAの実践〟、Value〝共振の経営の実践〟を指針に市場価値創造を図る決意を述べた。また新製品では、独自技術により日常から妊活サポートする「ソフィ妊活おりものシート」をはじめ注目度の高い新商品を発表した。
高原社長は、初めに新商品説明会としては3年半ぶりとなることにふれ、「コロナ禍では、オンラインにより世界中とコミュニケーションがとりやすくなった半面、仕事面では会話はできても対話ができないという課題が生まれた」と言及。ポストコロナにおいて、デジタル面も含めた対話ができる環境づくりを重視するとともに、「他社製品との比較ではなく、独自性のある商品開発・生産・マーケティング・営業のもとに、流通の皆様とともに真のライフラインを守るために力を尽くす」と述べた。
新商品は、今回も高付加価値高機能な商品が続々と登場。フェミニンケアでは〝生理から妊活〟という想いのもと、いつもの日常から妊活サポートする「ソフィ妊活おりものシート」、ウェルネスケアでは独自の特許技術でウエストゴムの巻き込みを防止する「ライフリーうす型軽快パンツ」、ペットケアではオーナーのインサイトから開発した独自の新価値提案の「グラン・デリ マリービスケット」など、すべての新商品で顧客が〝際立つ独自性〟を感じられ、エンドユーザーのライフタイムバリュー最大化と、新たな需要創造に貢献できる新製品を投入する。
都連、第43回通常総会開催 平木、桑原両副会長が退任
東京都化粧品日用品卸連合会(都連)は5月26日、都内のホテルで第43回通常総会を開催。2022年度決算書類承認の件、2023年度事業計画、収支予算など議案を審議・承認した。
総会後、4年振りに行われた懇親会では会員、賛助会員、関連団体等、80社145人が出席。桑原啓一副会長(花生堂)の司会で進行。平木正人副会長(エーアンドティー、写真)があいさつに立ち、「3月13日に森友徳兵衛会長が急逝され、大きなショックを受けた。森友会長は都連の会長を19年間務められ、全国化粧品日用品卸連合会(全卸連)も17年近く会長を務められ、この業界に多大な貢献をされた方である。改めてご冥福をお祈りする。
今後の執行体制だが全卸連は会長不在の中、副会長の合議制で1年間運営することになった。都連については本日で私と桑原氏が副会長を退任し、7月から始まる部会の前に新たな会長、副会長を選任する予定である。後任候補は多数いるので、今後の都連の運営をお願いしたい。
我々を取り巻く環境は大変厳しいが東京は恵まれた市場である。東京を中心とした都市は千葉、神奈川、埼玉も含んでいるが3000万から4000万人いる。これは世界断トツの1位である。つまり東京の卸としてはメーカー様と情報連携しながら営業戦略を練っていけば今後も売上げを伸ばせると考えている。メーカー様には今後もご指導をお願い申し上げる」と述べた。
次に来賓を代表してライオン・板鼻竜太郎ヘルス&ホームケア営業本部首都圏支店支店長が祝辞を述べ、同氏の発声で乾杯し、歓談となり、桑原副会長の中締め後、終了した。
サンスター、メディアセミナー開き災害時のオーラルケアの重要性を紹介
サンスターグループは5月30日、報道関係者を対象に「サンスターMouth&BodyメディアセミナーVol.2 防災の専門家から学ぶ、最新のサステナブルな防災対策 誰にでも起こりうる在宅避難と災害時のオーラルケア」を開催。平時と非常時をつなぐ〝サステナブルな防災対策〟と災害時に欠かせないオーラルケアの重要性について説明した。
はじめに、中谷道子広報部長(写真)があいさつに立ち、「サンスターは『災害避難時の口腔ケアの重要性』、中でも災害避難時における誤嚥性肺炎予防や水が使えない時のオーラルケアについて積極的に情報を発信している。今回は、そうした情報に加え、防災の専門家も講師にお招きし災害が起こる前の普段の備えについての情報も発信する」と述べた。
続いて2部構成でセミナーが行われ、第1部は危機管理教育研究所・国崎信江代表が、「最新の防災トレンド~生活に取り入れる防災の知恵~」をテーマに、防災にも生かせる日常生活のポイントについて解説。
第2部では、草野彰吾広報部サステナビリティグループ長が、「災害時におけるオーラルケアの重要性、サンスターの取り組み」をテーマに講演し、「災害関連死の1つである肺炎は、高齢者による誤嚥性肺炎が主な原因で、その予防には液体ハミガキの使用が最適である」と述べたほか、家庭のオーラルケア製品の備蓄意識は低いとの認識を示した上で、2023年版防災備蓄リスト中にオーラルケア製品が記載されていることなどを紹介した。
コーセー、新サービス「Mymits」始動 TVCMも放映
コーセーは、同社の直営店およびオンラインサイトの「メゾンコーセー」にて、3つのアイテムだけで、いまの気分やシーンを彩るメイクが完成する新サービス「Mymits(マイミッツ)」を6月1日に開始した。〝3つのアイテム〟と〝レシピ〟で心理的ハードルを下げ、純粋にメイクを楽しめるようになってほしい、メイクと共に自分自身の可能性も広げてほしいという願いを込めて、〝Find Your Own Beauty〟をテーマに掲げ、同サービスで〝私らしい美の発見〟を提供する。
「Mymits」は、「メイクへ苦手意識を感じ、楽しめていない」「メイクは好きだけど画一的になっていて、〝多様な自分〟を表現できていない」という悩みを取り除き、3つのアイテムで、性別・年代・メイク経験を問わず、どんな人でも気軽にメイクを楽しめて、新たな自分を表現できる新サービス。
「はじめて」「オトナめ」「カラフル」など30種類のテーマに合わせて、同社の13のブランドとシリーズからブランド横断で選定された3つのアイテムをセット。それぞれにメイクアップレシピ(テクニック)もあり、〝3つ〟という少ないアイテム数で、いま、なりたい自分を叶えることができる。
また、「Mymits」のスタートに合わせて、乃木坂46の遠藤さくら、賀喜遥香、井上和を起用したテレビCM「Mymits、はじまる」篇を全国で放送開始。さらに、乃木坂46の筒井あやめ、川﨑桜、菅原咲月を加え、「Mymits」の概要や使い方を解説するWebムービーも公開した。
BCLカンパニー、初のD2Cブランド「エフボーテ」EC限定発売
スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーはこのほど、同社初となるD2Cブランド「エフボーテ」を立ち上げ、第1弾商品「HTアイクリーム〈目元用美容液〉」を5月26日、EC限定(自社EC、Amazon、楽天、Qoo10)発売した。
同社の商品はバラエティストアやドラッグストアをはじめとした小売店での販売が主だが、コロナ禍に伴う市場環境の変化や競合との店頭での競争が激しさを増す中、拡大傾向にあるEC市場に注目。今後本格的にECで市場を開拓し、従来の販路ではできなかったより高付加価値な商品開発や顧客とのダイレクトなコミュニケーションを図るべく、D2Cブランドを立ち上げた。
「エフボーテ」は、〝強く〟を意味する音符記号・フォルテ(f)を冠したパーツケアに特化したブランド。「チャームポイントを磨くことで全体美は引き出せる。」をモットーにパーツケアから全体美を引き立てる。
その第1弾となる「HTアイクリーム」は、塗るたびに目元を明るく潤す集中アイクリーム。「20代から本気で始めるアイクリーム」として、目元メイクやケアに関心の高い20代女性をターゲットに展開する。
また、同品は配送で顧客のもとに届けるため、商品が手元に届いた時に開封したくなるワクワク感から使った時の満足度までを一気通貫で体感できるよう様々に工夫を凝らしているのも特長となっている。
2023年6月7日号 記事一覧
M&A・設立
- 貝印、乾燥野菜ブランド“OYAOYA”運営会社を連結子会社化
会合・発表会
- 製薬協、新会長に上野裕明氏(田辺三菱製薬)を選出
- 大阪卸組合、第45回定時総会開催 「業界あげて価格の安定に取り組む」
- 全日本ブラシ組合、第54回通常総会を開催 「健康への取り組みを継続」
- ユニ・チャーム、GHG排出量の可視化に関する情報交換会を開催
- 大下財団がシンポジウム開催 「感染症との絶え間ない闘い」がテーマ
経営・施策
- 富士薬品、店頭ストアメディア機を全店に導入 購買データをAIが分析
- 小林製薬、8月からカイロなどの出荷価格を改定
- 大木ヘルスケアHD、決算説明会で近況報告 卸売事業を核に業務機能拡大
- ライオン、自社開発の対話型AIを公開 国内従業員約5000人が活用
- ライオン、「ライオン統合レポート2023」をWebで公開
- ユニ・チャーム、「サステナビリティレポート2023」日本語版を公開
- ファイントゥデイHD、創業後初のサステナビリティレポートを発行
- ユニ・チャーム、使用済み紙おむつリサイクルについて研修を実施
- 日本ロレアルと東京ガス不動産が提携 循環経済社会の形成への貢献図る
- ライオン、製品づくりの職場がオンラインでみられる!「リコチャレ」参加
- 花王、「花王社会起業塾」23年度塾生募集開始 卒塾生の事業継続率97%
- 花王、「家庭品点字シール」リニューアル より便利に自由な発想で使用を
製品・サービス
- エステー「消臭力ナチュリーフ」、JPCで一般雑貨部門賞を受賞
- 花王「エスト」、「ザ ローション ジェリー」数量限定で発売
- 花王「エスト」、「オズの魔法使い」をイメージした特別シリーズ登場
- ナリス化粧品、ポイントメーキャップ「ヴィータ」からアイカラーセット
- BULK HOMME、香港市場に本格進出 売れ行きは想定の3倍に
- P&G、「h&s」からプレミアム「深体験ヘッドスパ」一部店舗先行発売
- バイソン、新サステナブルブランド「マドカ」シャンプーバーなど発売
- I-ne、初の医薬品となる涙に近いナチュラル成分の目薬を新発売
- サンギ「アパガードプレミオ」、花嫁美容アワードで5年連続1位
- 白元アース、早い梅雨入りで除湿剤の売れ行き拡大に期待
宣伝販促
- WADAI 大日本除虫菊、すべてムカデネタの「金鳥新聞」広告に注目
- 大王製紙、「エリエール」ブランド新TVCM放映 キャンペーンも実施
決算
- エステー親会社・シャルダン、23年2月期決算を発表
研究・開発
- 花王、フローティングリニア技術を利用した加飾成型技術を独展示会出展
調査・統計
- 経済産業省 23年1~3月度洗浄剤統計 合成洗剤・洗濯用は液体が金額増
イベント・展示会
- アース製薬、「虫ケアセミナー2023」開催 虫媒介感染症対策など啓発
- ファンケル、「ファンケルクラシック」PGAシニアツアー開催
- ライオンハイジーン、食品製造総合展「Fooma JAPAN」に出展
時評・コラム
- 泡沫 自然が教える恵みの力
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。