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2023年5月31日号掲載記事より

全卸連、第49回通常総会を開催 23年度は副会長会議・合議制で活動

全卸連、第49回通常総会を開催 23年度は副会長会議・合議制で活動

 全国化粧品日用品卸連合会(全卸連)は5月19日、東京・大手町の経団連会館で第49回(2023年度)通常総会を開催した。今回の総会は森友徳兵衛会長(森友通商会長)の急逝から2カ月ということもあり例年より謹厳な雰囲気の総会となった。注目の新会長人事は、1年間、会長職空席、副会長会議による合議制で会長決裁事項を議決し、今年度中に会長人事を決めることが報告された。16年間の長きにわたり全卸連活動を牽引してきた森友会長の後任は急には見つからず、来年度の設立50周年には新体制で臨むことになる。
 総会は石原真一副会長(イシハラ)の司会で進行。国家斉唱、来賓紹介に続いて平木正人副会長(エーアンドティー)が会長代行あいさつに立ち、森友会長の数々の功績に敬意と深い哀悼の意を表するとともに、組合員一同一致団結し、今後の全卸連活動をさらに強化していく考えを伝えた。
 次に石原副会長が出席状況(出席20社、来賓卸店・メーカー合計182名)を報告した後、平木副会長を議長に各事項を報告。この後、来賓を代表して日本衛生材料工業会・澤田道隆会長(花王)があいさつし、総会を終了した。
 引き続き別室にて懇親会が開かれ、白石恵一副会長(北九州共和)の司会で進行。経済産業省商務・サービスグループ堀部敦子氏の来賓祝辞、ライオン・竹森征之社長の乾杯発声で開宴。相互に親睦を深めた後、今村佳央副会長(元三)の中締めで散会した。

石洗工、令和5年度(第73回)定時総会開催 新会長に宮道建臣氏(日油)

石洗工、令和5年度(第73回)定時総会開催 新会長に宮道建臣氏(日油)

 日本石鹸洗剤工業会は5月19日、東京・丸の内の東京會舘で令和5年度(第73回)定時総会を開催。事業計画など各議案を審議・承認し、役員改選では第32代会長に宮道建臣氏(日油社長)を選出した。宮道新会長は、これまでの工業会活動を継続強化していくとともに、サステナビリティ関連では10月インドで開かれるアジア・オセアニア石鹸洗剤工業会会議に出席して、同工業会の活動を広く世界に発信するとともに各国工業会の事例を参考に今後の活動に生かしていく考えを示した。
 総会終了後に行われた記者会見の冒頭、宮道新会長(写真)は、「長谷部前会長(現・副会長、花王)の後任として、私が2年間、第32代会長の重責をお引き受けすることとなった。まずは、長谷部前会長が取り組んできたことをしっかり継続し、強化していく。また私は過去2年間、広報委員長を担当していたが、一般消費者に対する活動内容の認知は充分に得られているとはいえないので、今後その部分でも強化を図り、活動内容を広く発信し、認知度を高めていきたい」と今後の抱負を語った。
 また、質疑応答で工業会のサステナビリティの取り組みについて、「つめかえ容器の普及推進や界面活性剤の河川水モニタリング調査といった当工業会の取り組みは、世界的に見て一定水準以上のレベルにある。この10月にはインドで開催されるアジア・オセアニア石鹸洗剤工業会会議に出席して、そうした取り組みを世界に向けて発信していくと同時に、各国工業会の特色あるサステナビリティに関する取り組み事例を学び、工業会の今後のサステナビリティ活動に生かしていきたい」と言及した。

東流社、なとわ会総会開催 隆盛の30周年へ、変革を推進

東流社、なとわ会総会開催 隆盛の30周年へ、変革を推進

 東流社(宮城県仙台市)は5月19日、仙台市内のホテルで同社とメーカーとのコミュニケーション組織「東流社なとわ会」の令和5年度(第24回)総会を開催。第7次中期経営計画の初年度第28期(令和4年2月~令和5年1月)の業績を発表するとともに、第29期(令和5年2月~令和6年1月)の基本方針・事業計画・予算などを発表した。増収減益だった第28期の実績を踏まえ、第29期は「危機感を持って計画数字を必達させる」考えを強調した。
 総会は、はじめに東流社なとわ会会長の加藤進一郎ライオンヘルス&ホームケア営業本部北海道東北支店支店長があいさつ。同会長を議長に事業計画(案)、収支予算(案)など議事を審議・承認した。
 次に芳賀愉一郎社長(写真)が経営方針を説明。芳賀社長は第29期についてウィズコロナからアフターコロナ、物価上昇、金融緩和政策の見直しの予想など、大きな転換点になり、その変化に対応できるかが問われるとの認識を示すとともに、労働生産性人口の減少、物流2024年問題を踏まえるとサプライチェーン全体での生産性向上が求められ、協業、協働に取り組む必要性に言及した上で、第29期は希望と飛躍の年にする考えを伝え、「今後も信用第一の商いの心を大切にしながら、信頼される変革を推進する」と語った。
 引き続き、熊谷泰専務管理本部本部長が第7次事業計画、第28期の業績、第29期の事業計画について説明。次に木村信吉営業本部本部長兼カテゴリー・商品部部長が第29期の営業本部、カテゴリー商品部の方針について説明した。

マツキヨココ、自社EC購入品の店舗デリバリーサービスを開始

マツキヨココ、自社EC購入品の店舗デリバリーサービスを開始

 マツキヨココカラ&カンパニーは5月16日、自社オンラインストア購入品の店舗デリバリーサービス「マツキヨココカラQ(キュー)」を本格稼働させたと発表した。
 同サービスは、消費者が同社の豊富な品揃えの中からオンラインで注文した商品を、購入者の近隣の店舗から指定された場所にスピーディに届けるもの。ネーミングには、Qualified(専門性)・Quality(品質)・Quick(迅速)という3つのQを込めている。
 同社では、「注文しやすく、欠品が少ない、専門スタッフが直接届けるから安心できるなど、店舗に訪れたような体験を提供する」と話すほか、配送の際はEV車両の活用や可能な限り移動距離を短縮することでCO2排出量の削減に努めるとともに、エコな梱包材を採用するなど環境へのやさしさにも配慮する。
 店舗展開(対象エリア)については、当初は同社が想定する配送可能範囲で現在の77エリア(2023年3月時点で人口カバー率45%、東京23区は99%)から開始し、2024年3月には170エリア(人口カバー率65%)まで順次拡大していく計画。
 現在同社では、重点戦略として「利便性の追求―お客様との繋がりの〝深化〟」「独自性の追求~体験やサービス提供の〝新化〟」を設定しており、今サービスを1億3000万超の顧客接点と3400超の店舗網と1兆円の商品調達力を活かしたリアルとデジタルの融合プラットフォーム構築への取り組みとして展開する構え。

コーセー、「雪肌精 SAVE the BLUE」プロジェクト 15年目の今年も展開

コーセー、「雪肌精 SAVE the BLUE」プロジェクト 15年目の今年も展開

 コーセーは、同社を代表するスキンケアブランド「雪肌精」を通じ、キャンペーン期間の売上の一部を自然保護活動に寄附する支援活動や、地球の環境保全に対する関心を高め、理解を深める啓発活動に取り組む雪肌精「SAVE the BLUE」プロジェクトを15年目となる今年から夏のキャンペーンは~Ocean Project~と題し、7月1日から8月31日まで展開する。
 今年で15年目を迎える雪肌精「SAVE the BLUE」プロジェクトは、対象商品の売上に応じ環境保全活動を支援できるというキャンペーン型の社会貢献活動として2009年にスタートした。夏季の活動は、雪肌精の青いボトルから連想される美しく青い海を守る取り組みとして、海への関心が高まる夏の商戦を盛り上げながら、環境保全活動への関心を高めるキャンペーンとして定着している。
 2011年からは活動の範囲を海外にも拡大し、8つの国と地域(中国・台湾・韓国・タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア・アメリカ)においてもサンゴ保全や植樹活動など、各エリアの独自性を活かしながら「SAVE the BLUE」プロジェクトをグローバルに展開していく。
 日本では、期間中、購入された「雪肌精」ブランドの対象商品の容器の底面積分の合計に相当する面積のサンゴ育成活動費用を、「海の種」(代表・金城浩二氏、沖縄県読谷村)へ寄付し沖縄のサンゴ保全に取り組む。
 また、今年はプロジェクトのキャンペーン動画を視聴の上、SNSでシェアされた数をカウントする、「SHARE COUNTER」をWebサイトで展開する。国内外問わずシェア数をカウントし、その数に応じて沖縄の海へサンゴの植えつけを行う他、「SHARE COUNTER」のイラストがにぎやかに変化していく。


2023年5月31日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日本グローブ工業会、第58回通常総会開催 新理事長に政岡憲氏
  • 家同連・東家同、定時総会開催 「家庭紙の価値向上に注力」
  • OTC薬協が記者会見開く、新会長に杉本雅史氏(ロート製薬)を選出
  • 日石工組、第64回通常総会を開催 「一致団結して活動を強化」
  • 日本ショッピングセンター協会が創立50周年で記念式典・懇親パーティー
  • JILS、「全日本物流改善事例大会」開催 花王が優秀事例2題を発表
  • 花王、「希少がんコミュニティ オープンデー」に参画

経営・施策

  • JACDS、24年度調剤報酬改定に向けた要望書公表 機能への評価求める
  • サンスターと山梨県など、無料公開講座を6月11日に山梨県庁で開催
  • 小林製薬、プロトタイピングの研修を導入 デジタル領域の製品開発加速
  • ロート製薬、おいしいプラスと資本業務提携締結
  • フマキラー、G7広島サミットに消毒・除菌剤を提供

製品・サービス

  • ナリス化粧品、ふきとり化粧水「ナリスコンク」復元デザイン限定発売
  • 牛乳石鹸、「泡ミルキィ」ポンプ付+詰替用お買得ペアセット限定発売
  • PRページ ライオン 「ソフラン Airis」本格的な店頭展開始まる
  • 花王、今中元期は「アタックZEROギフト」中心に洗剤ギフト市場活性化

宣伝販促

  • 日本製紙クレシア、「ポイズ 超スリム&コンパクト」新CM放映

人事・組織

  • 日本製紙クレシア、安永敦美氏が代表取締役社長に就任へ

決算

  • コーセー、23年12月期1Q決算は増収増益 営業利益が大幅に増加
  • 大木ヘルスケアHD、23年3月期業績は取引強化・拡大等で増収増益
  • P&G米国本社、22/23事業年度3Q業績 純売上高が前年同期比4%増

調査・統計

  • SM3団体 23年4月度統計調査発表、売上高は全店・既存店共昨対クリア
  • 粧工会 23年1~2月化粧品統計 仕上用がプラス転換 皮膚用は大幅減

イベント・展示会

  • ライオン、「第80回全国小学生歯みがき大会」6月1日~10日に開催

施設・店舗

  • ユニ・チャーム、7月1日に本社事務所を移転

時評・コラム

  • 時評 流通の2・3月決算を見て

特集 【薫物・ローソク】

    経営・施策

    • 線香市場 22年市場は3年ぶり増加 コロナ禍前の水準に回復
    • ローソク市場 原材料高騰と価格改定実施の狭間で揺れる業界
    • 日本香堂・土屋社長インタビュー 供養文化と香り文化の創造を使命に
    • こもりコーポレーション・小森社長インタビュー 価格転嫁進み売上高増
    • カメヤマ・竹中本部長インタビュー 次世代へバトンつなぐ事業を展開
    • 日本薫物線香工業会・畑理事長に訊く 仏様と向き合う時間の大切さを啓発
    • 日本ローソク工業会・塩田会長に訊く 全員参加型の会として活動を推進

    製品・サービス

    • 天昇堂 「和花ごこち」「白檀乃木」リピート購入で定番ブランドに
    • 誠寿堂 「ことのは ひとひらサイズ」など新たな展開で市場活性化図る
    • マルエス 「道しるべ 我が家の小さなお坊さん 般若心経」が人気


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。