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2023年3月29日号掲載記事より

JACDS、2022年度DgS実態調査公表 全国総売上高は8兆7134億円

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は3月17日、都内事務所で定例記者会見を開催。席上、田中浩幸事務総長が「2022年度版業界推計 日本のドラッグストア実態調査〈推定値〉」の結果速報値を公表した。
 それによると、全国総売上高(381社・2万2084店舗)は8兆7134億円で、前年比伸び率は102.0%であった。
 また、カテゴリー別売上高〈同〉では、「調剤・ヘルスケア」が2兆8463億円(構成比32.7%)で伸び率104.2%、「ビューティケア」が1兆5729億円(18.0%)で伸び率101.6%、「ホームケア」が1兆8878億円(21.7%)で伸び率99.5%、「フーズ・その他」が2兆4064億円(27.6%)で伸び率101.7%となった。
 田中事務総長はまず、今数値が昨年11月に調査用紙を発送したことから昨年末のインバウンド需要や抗原検査キット販売等の業績が反映されていないとあらかじめ断った上で、「全体的には前年と比べて伸び率が鈍化したのは確か。一方で、ビューティケアは底を打った感じがあり、ホームケアはコロナ禍の影響から2年連続で高い伸び率を示していたが、ここにきて落ち着いてきたと捉えている。調剤・ヘルスケアは順調な伸びを示しているが、フーズ・その他が期待していたほど伸びなかった」と総評。全体的な鈍化の要因が、このフーズ業績推移にあるとの見解を示した。

クラシエHD、グループ統合再編 「クラシエ㈱」10月1日発足

 クラシエホールディングスは3月22日、同社完全子会社のクラシエホームプロダクツ、クラシエ製薬、クラシエフーズを吸収合併し、「クラシエ㈱」を10月1日、発足させると発表した。
 クラシエグループは、VUCAの時代、不確実性レベルが高まる2030年代以降におけるビジネス環境の激変を乗り越え、これに適合するには従来の延長線上のグループ運営体制では困難との判断から、このほど、メーカー機能を軸に1社に統合再編、「クラシエ㈱」を発足する経営機構改革を実施する。
 人材や情報・インフラ等のリソースを共有・再配分することで、一層の企業運営の最適化を講じながら、成長し続ける組織への変革に取り組むとともに、「世界を夢中にする100年企業」を目指してグループ本来の総合力を発揮する「クラシエの綜合化」を実現させ、自然と調和した「医食美・快適」の領域で新たな価値創造やイノベーションの創出を図り、顧客への提供価値を高めていく。

花王「ビオレ」、横浜DeNAベイスターズと衛生・快適パートナー契約

花王「ビオレ」、横浜DeNAベイスターズと衛生・快適パートナー契約

 花王と横浜DeNAベイスターズは3月20日、横浜市内で共同会見し、花王のスキンケアブランド「ビオレ」と横浜DeNAベイスターズが「スタジアム衛生・快適パートナー契約」を締結したと発表した。
 今後、「横浜DeNAベイスターズ」の試合を多くの人に快適に観戦してもらうために、横浜スタジアム内やSNSなどを通じて、手洗いや手指消毒により手指を衛生的に保つための啓発活動、及び冷却シートによる暑熱対策の啓発活動を展開していく。
 会見であいさつした花王ヘルス&ビューティケア事業部門スキンケア事業部長の西田雅英氏は、「コロナ禍の規制緩和や人流回復に伴い、プロ野球観戦は声出し応援の解禁などコロナ前の応援スタイルに戻ることになった。
 こうした中、ファンの皆様には安心して快適に楽しく応援していただきたい。『ビオレ』は環境ストレスから肌を守ることを使命として掲げ、コロナ禍で心も体も疲弊した人たちを元気にする商品、生活提案を行ってきた。横浜DeNAベイスターズ様が目指している快適なスタジアム環境づくりと『ビオレ』の考えが一致し、パートナー契約を結ぶこととなった。好きなことを思い切り楽しむための安心で快適な環境づくりをベイスターズ様と一緒に整えていきたい」と述べた。
 パートナー契約の取り組み内容は、ビオレ製品の立売販売、球団公式YouTubeコラボ、ビオレ専用自動販売機の導入、スタジアムへの消毒液の設置、ビオレママと選手のイラストコラボ、手指衛生啓発動画放映――など。

小林製薬、一部製品で新梱包方法を導入 梱包資材ごみを約50%削減

小林製薬、一部製品で新梱包方法を導入 梱包資材ごみを約50%削減

 小林製薬はこのほど、ヘルスケアカテゴリーの什器一体型製品の一部において、販売店舗納品時に発生する梱包資材ごみを重量比換算で現行品から約50%削減できる新しい梱包方法を導入したことを明らかにした。
 今回導入した梱包方法とは、店舗の陳列棚に設置する什器一体型製品の一部において、同社初となるシュリンクフィルムとエアクッションを梱包資材に採用するというもの。多品種でサイズや形状が様々な同社製品に対して、これまでダンボールの緩衝材を組み合わせて対応していたが、新しい梱包方法では、より少ない資材での梱包を実現しているという。
 同社では、「この取り組みは、ヘルスケア業界において先駆けとなる活動であり、今後社内で水平展開を行い、一層のごみ削減を目指す」としている。

マツキヨココ、オリジナル韓国コスメ「iisam(イイサム)」開発

マツキヨココ、オリジナル韓国コスメ「iisam(イイサム)」開発

 マツキヨココカラ&カンパニーはこの春、PB「matsukiyo」からオリジナルの若い男性向け韓国コスメブランド「iisam(イイサム)」を立ち上げ、メイクシリーズ2アイテムを4月1日に新発売する。
 同社が実際に韓国で製造する韓国スタイルの新ブランド。新商品は、1つで7役のメイクができる「matsukiyo iisam マルチパレット」と、自然に肌をワントーンアップする「同トーンアップクリーム」の2品で、自社オンラインストアと全国のマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループの一部店舗で販売を開始する。
 ブランドのネーミングは、韓国語の「1(イル)・2(イ)・3(サム)」から。またイメージカラーは、多様な調査から得た「今、男性層に流行っている旬の色」とするアッシュグリーンとなっている。
 店頭プロモーションでは男性化粧品売り場を軸に、ハンガー什器を活用した展開を実施する。同社では「エンドやフック、時には単品陳列で、テスターをはめ込みながら、その店舗で若い男性層の立ち寄り率の高い場所で展開する。並行してオウンドメディアを駆使してPRしていく」と話している。
 なお、同社は発売に先駆け、“卒業”をキーワードに3月14日から3日間限定のポップアップイベント「卒アル写真館 by iisam」を東京・渋谷で開催した。


2023年3月29日号 記事一覧

会合・発表会

  • JAHI、日本ヘルスケア学会年次大会をリアル開催
  • ファイントゥデイ、「シーブリーズ」新CM発表 なにわ男子の2人が出演
  • 近石工、情報交流会・環境保全部会合同部会を開催 30名が出席
  • 麻友、清水政弘社長の子息・直哉氏の結婚披露宴を盛大に開催

経営・施策

  • パナソニックCM、新社名「パナソニックマーケティングジャパン㈱」に
  • 大王製紙「エリエール」 売上の一部を子どもの愛顔応援ファンドに寄付
  • スギ薬局、高齢者施設38カ所にAEDを寄贈
  • スギ薬局、Vリーグで「ウェルネスフェスタ」実施 企業PR展開

製品・サービス

  • P&Gジャパン、「ジレットヴィーナス」VIOヘア&スキン第2弾製品発表
  • ライオン「Ban」、ユニバースターBT21とタイアップ 企画品限定発売
  • UYEKI、“泡で落とす!泡で洗う”浴用化粧料「ボディクリン」新発売

宣伝販促

  • 牛乳石鹸共進社、駅媒体企業広告を刷新 「さ、洗い流そ。」
  • クラシエHP、「ディアボーテHIMAWARI」新WEB動画を公開
  • コーセーコスメポート、「ソフティモ クリアプロ」新製品CM放映
  • 花王、「トイレクイックルSTRONG」新WEBCMを公開中

人事・組織

  • 白元アース、役員人事を発表

調査・統計

  • SM3団体 23年2月度統計調査発表 節約志向強く、既存店業績は前年割れ

イベント・展示会

  • サンスター、「第12回インターペット」に「QAIS-air-」ブース出展

訃報・葬儀

  • 訃報 森友徳兵衛氏(全卸連会長、森友通商会長)67歳
  • 訃報 石井淳氏(全家協・石井亮管理部部長の尊父)91歳

時評・コラム

  • 時評 2024年問題が待ったなしに

その他

  • 花王、タイ子会社が日本能率協会「ものづくり人材育成貢献賞」を受賞
  • ユニ・チャーム、「みんな子育て応援団大賞」香川県知事賞を受賞

特集 【殺虫剤・虫対策用品】

    経営・施策

    • 家庭用殺虫剤関連市場 2年連続前年割れも市場規模は高止まり
    • 児玉兄弟商会 新社長の下、更なる成長目指す 「パワー森林香」など好調
    • 大日本除虫菊 平野営業本部長に訊く 空間虫よけ売り場で積極展開図る

    製品・サービス

    • フマキラー 「ベープ」60周年 新製品・リニューアル品を発売
    • 立石春洋堂 虫よけサマー・ビーズタイプ新発売 充実の品揃え
    • イースマイル ハウスダスト抑制するミスト「さよならハクション」新発売
    • アース製薬 1度で1年効く「ゼロノナイトG ゴキブリ くん煙剤」新発売
    • レック 「バルサン」からダニよけ燻煙剤と3WAY虫よけプレート発売

    特集 【卸流通】

      会合・発表会

      • 東海卸組合 日用品・駆虫環境衛生合同部会をリモート開催

      経営・施策

      • 社会インフラとして機能を発揮する卸売業 “次の一手”と今後の戦略追う
      • PALTAC 「人々の豊かで快適な生活」の実現に向けて活動推進
      • あらた・表副社長インタビュー 「世の中のお役に立ち続ける」会社へ
      • 中央物産・井上取締役インタビュー マーケ&セールス活動は「三方よし」
      • プラネット・上原執行役員インタビュー ロジスティクスEDIの活用推進
      • 森友通商・森友社長インタビュー 来年、創業170周年の節目
      • ハリマ共和物産 2023年3月期第3四半期は売上高約457億円に
      • 東流社 “21世紀型卸売業”目指して 生活者の生活の質・利便性向上へ
      • カルタス・小澤社長インタビュー 製配販で価格転嫁の必要性を啓発へ
      • サプリコ・平井社長インタビュー 「共に協力し、共に成長」する
      • シンタクス ノンリテール向け事業の拡大に向け基盤づくりに取り組む
      • ときわ商会・相澤専務インタビュー 稼ぐ力養い、生存領域の発掘を目指す

      製品・サービス

      • イースト 「1週間安心の防災セット」販売中 防災関連商品の品揃え強化

      イベント・展示会

      • 全卸連 「第4回CSSカップ」決勝に総勢51名が参加
      • 麻友 「第111回見本市」3月30~31日、ウェスタ川越で開催へ

      施設・店舗

      • カルタス、東京都品川区に本社を移転 4月24日から業務開始

      訃報・葬儀

      • 森友徳兵衛会長、全卸連改革の足跡


      上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。