2023年3月8日号掲載記事より
P&Gジャパン、トルスカ新社長就任懇談会開催 競争優位性で成長加速へ
P&Gジャパンは3月2日、東京オフィスにメディア関係者を招き、3月1日に新社長に就任したヴィリアム・トルスカ氏が出席する記者懇談会を開いた。トルスカ氏は、日本で営業して50周年となる記念すべき年の社長就任に「胸躍る思い」と述べ、事業成長・人材育成・社会貢献に注力するとともに、競争優位性による成長を加速させる決意を表明した。
会見は広報渉外本部・星川聡ディレクターの司会で進行し、初めにトルスカ氏の経歴を報告。続いてトルスカ氏が通訳を交えながら、就任への思いや今後の取り組みについて語った。
初めに、2016年から執行役員マーケットストラテジー&プランニング兼ホームケア事業代表として日本に在籍していた期間に、日本の市場展開戦略やホームケアカテゴリーに携わったことが、その後P&Gグループの南アフリカやサブサハラ・アフリカ地域でシニアバイスプレジデントとしての職務を全うする上で大いに役立ったことに言及。「日本の消費者の要求水準は非常に高く、グローバルにおいても非常に重要な位置にある」とし、同社50周年を迎える中「その日本でジャパンプレジデントとしての仕事ができることに胸躍る思い」と述べた。
続いて社長就任後の取り組みについては、①カテゴリーの成長に全力を尽くす②競争優位性により成長を加速③小売店とのパートナーシップによる店頭展開――などを挙げた。
また、人材育成への強い思いも語り、特に日本の人材が優れている点として①一度決めたら最後までやりぬく実行力②消費者を理解し商品化に繋げる開発力やデザイン性を強調。また日本社会の成長への貢献を、強力なビジネス成長とともに実現したいとの思いを述べた。
中央物産、新社内研修制度でプラネット玉生会長が「問屋有用論」を講演
中央物産は2月28日、社内研修プログラム「OPEN FARM」をオンラインで開催。プラネットの玉生弘昌会長を講師に招き、「問屋有用論」をテーマにした講演を聴講、活発な意見交換を行った。参加者は約150人。
同社は2022年秋に社内研修プログラムのリニューアルとして、学びの場「OPEN FARM」を立ち上げ、一般的なビジネスに関するテーマから専門的なテーマまで幅広く扱い、社員同士が学び合える環境を整備している。
この「OPEN FARM」は、社員のモチベーション向上や自律的な人材を育成することを目的に、多角的な視点を養い、垣根を越えて共に学び合える場所づくりを目指した研修プログラムだ。ビジネスに関するテーマから専門的なテーマまで幅広く扱い、テーマにあった講師を社内で選抜、月に1つテーマを定め、毎月2回オンラインで開催している。参加条件はなく、年齢、役職、部署、入社年など問わず全社員が参加可能。毎月1つのテーマに向き合い、同じ時間を過ごし、同じ課題について熟考することで「思考の軸」を合わせている。
今回は、日本の流通機構の中核である卸売業の存在意義や役割を改めて認識しながら、同社がこれからの時代のあるべき姿へと力強く歩んでいきたい想いから、卸売業の有用性を数学的に証明した玉生会長を迎え、「問屋有用論」をテーマとした講演を聴講。玉生会長は、まずアダム・スミス、ケインズ、リカード、クズネッツなどの経済理論を解説し、現在の経済状況について触れた後、問屋の歴史、問屋無用論(「流通革命」〈林周二著〉)が与えた影響などを詳述しつつ、自身が唱えた問屋有用論について説明、さらにプラネットの存在意義についても紹介した。
サンスターがセミナー開催、女性の妊娠期のオーラルケアの重要性を説明
サンスターグループは3月1日、報道関係向けに「サンスター Mouth&BodyセミナーVol.1 女性ホルモンの変化と口腔環境の変化~ライフステージ別オーラルケア 妊娠期編~」を開催した。
同セミナーは、「女性の健康週間」(3月1日~8日)に合わせて行われたもので、妊娠期・妊娠前における意識調査をもとに、女性特有の歯周病リスクやライフステージに合わせて必要なむし歯・歯周病予防についての説明、口腔ケアの専門家である歯科衛生士による母子の健康を維持するために必要な妊娠期・妊娠前後に実施するべきオーラルケア行動についての説明が行われた。
はじめに中谷道子広報部長が登壇し、「人生100年時代と言われている中、当社はお口の健康を通じて全身の健康を支え、そして健やかに過ごしてほしいと考えている。今回のセミナーでは、女性のライフステージにおいて影響を受けやすい、口腔状況が変わりやすい時期ということで妊娠期、そして妊娠前からのオーラルケアの大切さ、予防意識の重要性を伝えていきたい」とあいさつ。
次に一坂理絵広報部広報グループ長から「女性の健康と口腔に関する意識調査」の発表があり、続いてサンスター財団歯科衛生士の平塚江玲奈氏が「女性ホルモンの変化と口腔環境の変化~妊娠期のオーラルケアの重要性~」について説明。妊娠ステージ別のオーラルケアとして、初期はセルフケア、中期は歯科検診・歯科治療、後期は丁寧なセルフケアと、特に安定期である中期にプロフェッショナルケアを実施することが重要であることなどが伝えられた。
スギ薬局、新PB「T3」発売 シャンプー&コンディショナー
スギ薬局はこのほど、パーツケア化粧品専門のプライベートブランド「T3(ティースリー)」ブランドを新開発。その初の製品となる「ボリューム&シャインシャンプー/コンディショナー」を、3月6日から全国のスギ薬局店舗で発売した。
「ティースリー」は同社独自の特殊親油性層ナノコーティング技術「SNDP」をメインテクノロジーに据えた新PBで、「TOP TO TOE~髪1本から爪の先まで、美しくなりたい全ての人に」をコンセプトに、浸透・保護に着目したパーツケア製品を提供。
また、こだわった成分を角層や毛髪のすみずみまで送り届けることで、より効果的・効率的なケアシステムを構築。髪にはじまり、爪、まつげ、かかと、唇、手、足など全身のあらゆるパーツに着目した、新たなケアを提案する。
新商品「ティースリー ボリューム&シャイン」シリーズは、弾むようなふんわり髪へ導くボリュームシャンプーとコンディショナー。独自技術「SNDP」により角層浸透力をアップ。地肌環境を整えダメージによるうねりまでケアする。
また、コーティング成分NFG(ナノファイバージェル)により美容成分をギュッと閉じ込め、ぺたんこになりがちな髪のハリ、コシを向上。シャンプーとコンディショナーのセット使いによる「Wケラチンリペアリングシステム」で髪・地肌を同時ケアしながら髪密度にアプローチする。
伊勢半、マスク着用緩和による化粧品(メイク)の意向について調査
伊勢半はこのほど、20~60代女性605名を対象に実施した調査「マスク着用緩和による化粧品(メイク)の意向について」の結果を次の通り発表した。
それによると、コロナ禍前に使用していた化粧品と現在使用している化粧品の違いに関して「違いはない」と回答した人は69%で、半数以上が使い慣れた化粧品を使用していると回答。一方で、愛用している化粧品でもメイクの仕上がりによっては「合わない/しっくりこない」と感じるかという質問では、65%の人が「よくある/たまにある」と回答し、2人に1人は日によってメイクの感じ方が変わることが分かった。
続いて、自身の顔について変化を感じると回答した人は56%となり、コロナ禍におけるこの間、半数以上が顔に変化を感じている。特に変化を感じる部位で最も多かったのは「口元」だった。
人は時間を重ねるとともにホルモンバランスの変化や筋肉の衰えなどの内的要因、紫外線や乾燥など外的要因により「口元」だけでなく、「目元」「肌質」なども徐々に変化し、顔全体の印象が変化するといわれる。
顔立ちの変化に伴い、過去に似合っていた化粧品が現在の顔に必ずしも合うとは限らないため、使用している化粧品は定期的に見直し、今の顔にあった化粧品を選ぶことが重要だと伊勢半では説明している。
2023年3月8日号 記事一覧
会合・発表会
- JACDS、そらぷちキッズ事業で寄付金贈呈式開く オムロンHCが寄付
- 坂出市・ライオン、「キレイキレイのまち坂出プロジェクト」活動を報告
- 小林財団、「小林賞贈呈式」開催 生命科学分野の研究者を表彰
- 近石工、石鹸部会が講演会開催 石鹸新報社・由上主幹が講演
経営・施策
- 花王のブラジル子会社に三井物産が出資 スキンケア事業で戦略提携
- ユニ・チャーム、ペットケア事業の生産・物流機能分割、連結子会社に移管
- スギ薬局、フードバンクに食品を寄贈開始 7拠点で実施
- エステー、「脱臭炭」「米唐番」などの出荷価格を改定
- ローソン、生理用品2個購入で30円引を実施 国際女性デーに合わせて
- ライオン、バングラデシュの合弁会社が増資
- エステー、オリジナルミュージカル「赤毛のアン」を休止へ
製品・サービス
- 花王、フロア用そうじ道具「クイックル マグネットワイパー」新発売
- 大王製紙、「ナチュラ さら肌さらりコットン100%」ロハコで先行発売
- エステー、「消臭力トイレ用スプレー」一新 内容量を365mlに増量
- ユニ・チャーム、「超快適マスクSMART COLOR」に新色パールホワイト
- ユニ・チャーム、「トレパンマン」にトミカ・プラレール・リカちゃん採用
- ユニ・チャーム、「銀のスプーン パウチ」から“総合栄養食”発売
- ライオン、「ルックプラス バスタブクレンジング」パッケージ刷新
- ライオン「キレイキレイ」、アパレルブランドとのコラボ商品限定発売
- 大王製紙、「エルフォーレ」FSC認証ピュアパルプ100%仕様に変更
- バスクリン、美人湯帰りのつるつる肌になるボディソープなど新発売
- コーセーコスメポート、「マニフィーク」にヘアスタイリングシリーズ追加
- クラブコスメチックス、「クラブすっぴんシリーズ」10周年でリニューアル
- BCLカンパニー、「ツルリ トータルケアバッグ」など新商品発売
- 明色化粧品、明色美顔シリーズからメイク落としと美容液ジェル新発売
- 貝印、ビューティーツール新商品発売 ヘアスタイリングアイテムなど
宣伝販促
- 大王製紙、「エリエール 暮らしにエール!還元キャンペーン」実施中
- 楽天ポイントカード、サンドラッグ 花王商品ポイント10倍キャンペ実施中
- サンスター「G・U・M」、スタンプラリーキャンペーン実施中
人事・組織
- イオン、機構改革・人事異動を発表
- あらた、役員異動・組織変更を発表
- エステー、組織改定・人事異動を発表
- ユニ・チャーム、取締役、執行役員人事を発表
- KCMK、中尾良雄氏の代表取締役社長執行役員就任を内定
決算
- P&G米国本社、22/23事業年度2Q業績発表 純売上高1%減に
研究・開発
- 花王、皮膚バリア機能が低下傾向の敏感肌についての研究内容を発表
調査・統計
- NSAJ、スーパー業界・企業の賃上げ実態を緊急調査
- 西化工 22年1~11月化粧品統計 口紅は47.4%増に
イベント・展示会
- サミット「新商品人気コンクール」、家庭用品部門入賞商品を発表
時評・コラム
- 時評 待ちわびた春を感じながら
その他
- シック・ジャパン、青少年の体験活動推進企業表彰で「審査委員会優秀賞」
特集 【防虫・消臭・芳香剤】
- 芳香消臭剤市場 22年は部屋用・トイレ用が前年割れ 消費者ニーズに変化
- 繊維製品防虫剤市場 22年も回復ならず 若年ユーザー獲得施策に期待
- エステー 「消臭力」から新シリーズ・新アイテムを導入
- 花王 新感覚の消臭スプレー「リセッシュ除菌EX WIDE JET」新発売
- 大日本除虫菊 「ゴンゴン クローゼット用」をメインに展開
- ライオン 「ソフラン アロマリッチ香りのミスト」発売
- 晴香堂 「グリッツィ」「アロマスト」から新製品 新剤形を導入
- 小林製薬 詰替可能な芳香消臭剤「消臭SAVON」発売
- P&Gジャパン 「ファブリーズW消臭 トイレ用消臭剤」改良新発売
- 香料工業会 21年1~12月香料統計 国内生産総計は数量微減、金額微増
経営・施策
製品・サービス
調査・統計
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