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2022年12月7日号掲載記事より

ライオン、経営戦略・新製品発表会開催 「Positive Habits」を提案

ライオン、経営戦略・新製品発表会開催 「Positive Habits」を提案

 ライオンは11月28日、都内で「LION経営戦略・新製品発表会」を開催。より良い習慣「Positive Habits(ポジティブ ハビッツ)」を力強く提案していく新しい経営方針と、それを具現化する第1弾の新製品「ソフラン エアリス」(2023年4月6日)の発売について発表した。
 掬川正純社長のプレゼンによると、同社は創業から131年の間、習慣づくりがいかに大切で様々なことに役立つかということを繰り返し体験。現在は同社のパーパスである「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」に沿って、“より良い習慣”とはどのようなことか、それを創出する要件とは何かを追求してきた。その結果、“より良い習慣”を「Positive Habits」という言葉で定義したという。
 「Positive Habits」の要件は、価値の基本要素である「Effective(性能・機能を超える効果)」、「Emotional(前向きな気持ち)」、「Ethical(社会や地球環境への良い効果)」の「3E」であり、この3つをバランス良く組み合わせた提案を行う。これは商品だけではなく、サービスを通じた生活習慣の提案を含めている。
 同社は、「Positive Habits」をつくり出すためのプロジェクトとして、横軸に「プロダクト」「プロダクト&サービス」「サービス」を、縦軸に「新しい習慣の創出」「現状の習慣の進化」を設定し、同社が注力している4つの領域「オーラルヘルス」「スマートハウスワーク」「インフェクションコントロール」「ウェルビーイング」のマトリクスで創出していく。
 新製品「ソフラン エアリス」は、「スマートハウスワーク」の領域の中の「J計画」と呼ぶ第1弾の柔軟剤プロジェクト。さらに来年の6月、12月には第2、第3の習慣提案に向けた新製品の提案を予定。「Positive Habits」の創出により顧客拡大とロイヤリティ向上を図り、市場全体をリードしていく。

エビス、事業方針説明会開く 次の25年に向け“EBISU”らしさを追求

エビス、事業方針説明会開く 次の25年に向け“EBISU”らしさを追求

 エビスは11月29日、同社の取引先卸業者41社71名を招いて事業方針説明会を開催。乾正孝社長が2022年5月期の業績と2023年5月期事業方針を発表した。
 乾社長はまず、創業期から25年区切りの特徴を挙げ、100年(1996年~)の価値創造期を経て125年(2021年~)の今は共創価値創造期に入ったとし、今回のテーマは「125+1 Next Quarter Century~次の25年に向けて~」であると言及。
 2022年5月期業績は、前年比で売上高100.5%、営業利益65.5%、経常利益85.3%、当期純利益103.9%、売上高営業利益率6.4%、売上高経常利益率9.3%、売上高当期純利益率4.8%となったと報告した。
 またSDGsの重点課題では、①健康寿命の延伸に貢献②健全な地球環境の実現③あらゆる人々の活躍の推進――に取り組んでいることを明言。
 続いて2023年5月期の基本方針は、売上拡大局面での足踏み克服に向け、真の実力をつけるために“EBISU”らしさを追求するとした。
 また基本方針を踏まえた上での基本戦略は、①基軸は不変の企業理念(感動を与える製品の提供→お客様の心地よい生活の実現→信頼性の高い企業という循環)②多様化する社会ニーズ貢献――を、更に重点課題として、①高付加価値商品の継続的創出②製造DXに向けてのスマート工場化③顧客との価値共創を挙げた。
 最後に2023年5月期の業績目標は、前年比で売上高103.3%、営業利益78.4%、経常利益91.9%、当期純利益85.5%を見込んでいるとした。

花王、新化粧品ブランド「アンリクス」新発売 Z世代男子に向けて

花王、新化粧品ブランド「アンリクス」新発売 Z世代男子に向けて

 花王は11月29日、化粧品新ブランド説明会をオンラインで開催。美への好奇心を無限にかきたてる“Z世代男子”に向けた新ブランド「UNLICS(アンリクス)」(12月1日発売)の商品特長やコミュニケーションなどについて説明した。
 「UNLICS」は、“HUNGRY FOR BEAUTY(欲望のままに美しく)”をブランドスローガンに掲げ、飽くなき美への欲求に対応するためのアイテムを順次展開。
 第1弾は、肌印象を自分らしくアップデートしながら透明感を演出するメイクアップベース「インプレスカラーウェア」(1品目4品種)、みずみずしくやわらかな肌へ導く化粧水「アクアハグウォーター」(本体、レフィル)を新発売。2023年1月12日には第2弾として、べたつき感や閉塞感がなく肌を包み込む5種類の美容液などを発売し、アイテムを拡充する。
 「UNLICS」では、デジタルネイティブのZ世代男子に向け、美への欲望を満たすブランドの世界観をオンラインでダイレクトに伝達していく。12月上旬公開予定の動画コンテンツでは、Z世代男子が、化粧をしていくうちに、前向きな気持ちへと変化していく様子を紹介。美への好奇心を刺激するコンテンツをシリーズ化し、ブランドの認知獲得と理解・共感を図っていく。
 さらに、ブランドパートナーとして迎えた3人のインフルエンサー(車谷セナ、USUKE、翔貴)がSNS上でのライブイベントなど通じ、ブランドの魅力を積極的に発信していく。
 まずは公式オンラインショップ、楽天、Amazonから発売、その後、リアル店舗での発売、グローバル展開を予定している。

大日本除虫菊、サッサのええとこ募集キャンペ実施 交通広告も展開

大日本除虫菊、サッサのええとこ募集キャンペ実施 交通広告も展開

 大日本除虫菊はこのほど、発売から50有余年を迎えたお掃除シート「サッサ」の実態を明らかにすべく行った「全国統一サッサ年代別認知度調査」の結果から、20代の認知率が50代のわずか3分の1という深刻な世代間ギャップが明らかとなったことを受け、若年層に対して「サッサ」の魅力を伝える複数のプロモーションを行うことを明らかにした。
 20歳以上の男女を対象に行われたこの調査では、サッサについて41%の人が「知っている」と回答。年代別では、50代では63%が「知っている」と回答したのに対し、20代は23%にとどまるという結果となった。
 また、サッサの使用中止者に、「最後にサッサを使用したのはいつか」を聞いたところ、44%の人が「20年以上前」と回答。その理由で最も多かったのは、「かわりになるものを見つけたから」で、次いで「存在を忘れていたから」となり、多くの人の中でサッサが「過去のもの」になっていることが判明した。
 今回の調査結果を受け、同社ではサッサファンからサッサの魅力を募集する「サッサのええとこ教えてキャンペーン」を11月28日から(2023年1月13日23時59分まで)開始。特設サイトおよびハガキで「ええとこ」を投稿した人に抽選で33名に「金鳥商品詰め合わせ」をプレゼントする。
 また、11月28日~12月4日の期間は、東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードに、壁一面にサッサが貼り付けられた巨大交通広告を掲出。全国統一サッサ年代別認知度調査の結果を受けた同社の嘆きの声や、「みなさん! わたしのええとこ、教えてください」といったメッセージを記載するなど、多くの人にサッサのSOSを呼びかける。

ローソン、サステナブル対応店舗「グリーンローソン」開設 内覧会実施

ローソン、サステナブル対応店舗「グリーンローソン」開設 内覧会実施

 ローソンは11月28日、東京都豊島区に、食品ロス削減やプラスチック削減などの環境負荷軽減、アバター接客での制約のない働き方の実現、DX活用で創出する消費者とのコミュニケーションなど、23の新サービス&コンテンツを付加し、サステナブル対応を実現させた「グリーンローソン」を開設した。当日は、記者説明会及び店舗内覧会が開催され、出店背景や各施策などを公開した。
 説明会では同社執行役員インキュベーションカンパニープレジデントの酒井勝昭氏が“お客様・マチと一緒に創るサステナブルな店舗”とのコンセプトを披露した上で、「グリーンローソン」を通じて現在取り組む「3つの約束」(圧倒的な美味しさ・人への優しさ・地球〈マチ〉への優しさ)を実現させることで、社会課題の解決を目指すという方向性を示した。
 具体的には①省人化・全員参加型社会コミュニケーション創出(セルフレジ・スマホレジ導入、アバター接客、処方箋受取ロッカー等)②CO2排出量削減・環境配慮(省エネ什器、リサイクルウェア回収等)③食品ロス削減(冷凍弁当販売、できたてモバイルオーダー等)④脱プラスチック(レジ袋・カトラリー撤廃、マイバック販売等)――の4領域で取り組みを進めていく。
 今後について酒井氏は、「現段階で具体的に何店舗設置ではなく、この店舗を実証実験の場とし、それぞれの取り組みを全国の最適な店舗への導入を図る形としている」と説明。実験を重ねつつ最適なサービス化を見出し、自社が目指す“近未来型店舗”を実現させる考えを示した。


2022年12月7日号 記事一覧

会合・発表会

  • 殺虫工、創立50周年記念式典開催 「なくてはならない存在として発展を」
  • アース製薬、大阪府と包括連携協定締結 感染症対策など幅広い分野で
  • 東北3卸組合、合同賀詞交歓会の中止を発表
  • 大王製紙、「アテント新商品発表会」開く 新TVCMを発表

経営・施策

  • ライオン、一般用医薬品の新工場を建設 解熱鎮痛薬市場の拡大に対応
  • スギ薬局、地域医療連携で災害物資の備蓄を開始 学校法人と共同実施

製品・サービス

  • 資生堂ジャパン、「オイデルミン エッセンスローション」新発売
  • ファンケル、新スキンケアライン「ブライトニング」発表
  • 大塚製薬、新スキンケアブランド「サクラエ」を発表 ダブル“美白”効能
  • ライオン、自宅で気軽にお口のフィットネス「ORAL FIT」販売開始
  • ニベア花王、「ディーププロテクト&ケアトーンアップエッセンス」新発売
  • I-ne、夜間美容ブランド「YOLU」から春限定シリーズ発売
  • コーセー、「メラノショットW」発売 未来のシミまで防ぐ美白美容液
  • コーセーコスメポート、「ビオリス ボタニカル」につめかえ大容量タイプ
  • ライオン、新感覚のランドリーウォーター「ソフラン エアリス」新発売
  • 大王製紙「キレキラ!」、「アナと雪の女王」など限定デザイン品発売
  • エステー、消臭力PAから「春」を感じさせる季節限定品発売
  • 良品計画、「湯せん調理ができるポリエチレン袋」など日用品発売

宣伝販促

  • BARTH、「『シン・疲労』白書 by BARTH」キャンペーン実施 蛙亭起用
  • ウテナ、自分だけのアバターが作れる「マトーメージュ メーカー」復活
  • PRページ 花王 「花王×鬼滅の刃 大そうじキャンペーン」積極展開
  • 日本製紙クレシア、「肌ケアアクティ」QUOカード300円分キャンペ実施
  • コーセープロビジョン「米肌」、東方神起とのコラボキャンペーン実施中

人事・組織

  • 花王、来年1月1日付の人事異動、組織改革を発表
  • 花王、12月1日付の人事異動を発表
  • 永廣堂本店、新役員人事を発表
  • キリン堂HD、役員人事を発表
  • 中央物産、来年1月1日付役員人事を発表
  • ライオン、来年1月1日付の人事異動・組織改正を発表
  • 小林製薬、来年1月1日付の人事堂・組織変更を発表

研究・開発

  • 花王、「バイオIOS」の界面活性と水溶性の両立メカニズムを解明

調査・統計

  • 西化工 22年1~8月化粧品統計 化粧水と美容液の回復トレンド続く

施設・店舗

  • ライオン、来年1月1日の本店移転を取締役会で決議

時評・コラム

  • 泡沫 明るさ呼び込む話題を待ちわびる

その他

  • ユニ・チャーム、男子プロテニス公認の愛媛国際オープンに協賛


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