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2022年11月9日号掲載記事より

花王、武田薬品とタイでのデング熱感染症対策支援強化へ覚書締結

花王、武田薬品とタイでのデング熱感染症対策支援強化へ覚書締結

 花王の子会社である花王インダストリアル(タイ)と武田薬品工業の子会社であるタイ武田は10月28日、タイで最も深刻な社会問題であるデング熱感染症について、「タイ・デング熱感染症予防および対策に関する覚書」を締結した。これは、両社が民間企業として初めてタイの機関とも連携し、かつ長期的に実施する協力体制となる。
 今回の覚書締結により、より広いコミュニティを活用することが可能となり、両社は支援をさらに進めていくとしている。この協力体制により、バンコク都全50地区をカバーすることができるようになるが、両社はさらにサポートする地域を全国に拡大することをめざす。覚書締結のために実施された調印式には、梨田和也在タイ日本国大使とChadchart Sittipuntバンコク都知事が出席した。
 都知事によると、2022年の9カ月間だけでもバンコク都ではデング熱感染症患者数として、3000名以上が確認されていて、不幸なことに亡くなった人もいるという。
 都知事は「両社との連携による啓発活動や、バンコク都全地域における効果的なキャンペーン展開に期待しています。蚊を媒介するこの疾患は、住民、健康ボランティア、医療従事者、そして経済ならびに関係するすべての人々の幸福に影響を及ぼしています。これは喫緊の問題であり、私たちは、可能な限り多くのサポートを必要としています」と述べた。

ユニ・チャーム、インドネシア現地法人が小学生に「ゴミの分別」授業実施

ユニ・チャーム、インドネシア現地法人が小学生に「ゴミの分別」授業実施

 ユニ・チャームのインドネシア現地法人であるPT Uni-Charm Indonesia Tbkはこのほど、インドネシア教育文化研究技術省と協働して、ジャカルタ特別州内の小学生に「ゴミの分別」をテーマとした授業を実施した。
 近年の経済成長により、インドネシアではゴミが年々増加している。西ジャワ州にあるインドネシア最大の廃棄物最終処理場では、1日あたり約7000tのゴミが持ち込まれ、バリ島やバンドュング市の処理場でも、それぞれ約1400tのゴミを処理している。また、最終処理場に持ち込まれるゴミの大半は分別がされておらず、多くの場合リサイクルなどは行われていない。このように廃棄物の増加やリサイクルが浸透していないことなどもあり、最終処理場に持ち込まれるゴミの量は年々増加傾向にある。
 そこで今回、ジャカルタ特別州内の小学生を対象に、分かりやすい「ゴミの分別」について授業を実施し、子どもたちが環境問題を考えるきっかけ作りを行った。
 授業にあたっては、「ゴミを分別して捨てる」ことの重要性を小学生に理解してもらうために、同社のアンバサダーである「ポコちゃん」が分かりやすく説明するコンテンツ(動画や資料等)を開発。また、授業終了後には、リサイクル原材料を用いた「ポコちゃんノート」を受講者全員にプレゼントした。

ライオン、「ハブラシリサイクル」活動 今年は20万9184本を回収

ライオン、「ハブラシリサイクル」活動 今年は20万9184本を回収

 ライオンは、使用済みハブラシを回収してリサイクルするプログラムを2015年から実施しているが、このほど、昨年10月から今年9月までの1年間に、20万9184本のハブラシを回収したと報告、また、今回、2015年5月の開始から7年5カ月での累計本数が100万本を超え、110万6791本となったことを発表した。
 ハブラシは使い続けると毛の弾力がなくなり、毛先が開いたり、汚れを落とす力が2割から4割低下したりすることから、同社では「1カ月に1度」の交換を推奨しており、生活者のお口の健康増進を図っている。そして、口腔衛生のために交換したハブラシを貴重な資源として循環させ、人々の健康と地球の健康の向上を実現する仕組みづくりを進めている。
 同社では、2015年からテラサイクルジャパンと提携して開始し、アジアで初めて、使用済みハブラシを回収し熱溶解の後、再生プラスチックとして植木鉢等にリサイクルしている。
 同プログラムでは、参加希望者が個人・学校・団体などの単位で事前に「ハブラシ回収プログラム」ホームページから参加登録し、自ら回収ボックスなどを設置して使用済みハブラシを集め、ハブラシが2kg以上(約200本)集まったところで集荷依頼をする仕組みとなっている。また、回収量に応じてテラサイクルポイントが付与され、植木鉢等のリサイクル製品への交換や任意のNPO団体・教育機関への寄付に使用することができる。
 今年9月末時点の登録アカウント数は、1122拠点で、医療関係、学校、企業など多くの団体と個人が登録している。

メディパルHD、23年3月期上期連結決算は増収・営業増益

メディパルHD、23年3月期上期連結決算は増収・営業増益

 メディパルホールディングスは11月1日、「2023年3月期第2四半期決算説明会」をオンラインで開催。渡辺秀一社長による当期決算概況と今期からスタートした新中期ビジョンの説明が行われた。
 上期連結決算業績は、売上高1兆6853億9600万円(前年同期比2.6%増)、営業利益255億4300万円(5.2%増)、経常利益332億6100万円(0.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益173億2400万円(6.5%減)の増収減益であった。
 事業別業績では、メディセオ事業が売上高1兆956億円(1.7%増)、営業利益120億円(29.4%増)。またPALTAC事業は、売上高5548億円(4.4%増)、営業利益119億円(10.4%減)。
 渡辺社長は今上期について、「メディセオ事業ではコロナによる受診抑制の影響は前期より緩和され、コロナ関連の検査機器や抗原検査キットの売上増が貢献して増収。また新規事業売上げも47億円とさらなる利益成長に向け、取り組みを強化中」と総括。PALTAC事業についても、「人流の増加傾向が見られ、医薬品・化粧品の販売が拡大し、売上高は増収となった。一方で、物価高騰による低価格志向への対応として、小売業がチラシや特売等の販促施策を強化したことで減益となった」と説明した。
 併せて、新中期ビジョン(~2027年3月期)の概要についても解説。渡辺社長は、「基本方針は、“Change the 卸 Forever”で、成長戦略として5つを設定した。いずれも人材戦略・財務戦略を基盤とするもの。特に人材戦略では、未来志向型人材の育成を推進することで、創造性豊かな企業文化醸成・多様な人材活躍を促す施策を講じていく」と説明した。

日本キャンドル協会、ジャパンキャンドルアーティストアワード2022開催

日本キャンドル協会、ジャパンキャンドルアーティストアワード2022開催

 日本キャンドル協会(JCA)は10月29~30日の2日間、東京タワーで「ジャパン キャンドル アーティスト アワード2022 FINAL(JCAA2022)&東京タワーCANDLE NIGHT・CANDLE MARKET」(協賛=カメヤマキャンドルハウス、サラヤほか)を開催。「JCAA」では予選審査を通過したファイナリスト作品からグランプリ、準グランプリ等入賞作品を決定した。
 「JCAA2022」は、次世代のキャンドル業界を担う才能あるキャンドルアーティストを日本で発掘することを目的としたアワード。東京タワーでの開催は昨年に続き2回目となる。今回の会期は2日間(昨年は1日のみ)とし、アワードのほかにもスペシャルゲストによるトークショーやミニライブ、キャンドルやメッセージキャンドルなど多数のキャンドルを灯すキャンドルナイト、ワークショップも行われるなど、盛りだくさんのコンテンツでキャンドルの「今」がわかるイベントとなった。
 初日に行われた「JCAA2022」では、はじめにJCA・金指琢也代表理事があいさつに立ち、「東京タワーは日本を明るく照らす象徴であり、キャンドルとの親和性が高いことから、ここをJCAAの会場とし、今回で2回目を迎えた。また、今回は前回よりも2倍のエントリー作品数となったことから、『2』をキーワードに、会場の広さやコンテンツの数を2倍の規模にした。次回の第3回目は、東京タワーの高さ333mの『3』に因んで3倍の規模で開催したい」と述べた。


2022年11月9日号 記事一覧

経営・施策

  • 政府の電力需給に関する検討会会合、電力需給対策を発表
  • スギ薬局、独自開発の「生活習慣病リスクレポート」千葉県我孫子市で採用
  • 貝印、観世能楽堂の公式スポンサーに
  • 小林製薬、「温室効果ガス排出削減目標」がSBTイニシアチブの認定取得
  • 桃谷順天館、今年もピンクリボン活動を展開 社員自ら啓発する仕掛けも
  • 花王の今期歳暮ギフト戦略 「アタックZEROギフト」等に注力

製品・サービス

  • P&Gジャパン、「和の実byヘアレシピ」パッケージリニューアル
  • コーセー「ファシオ」、迫力ボリュームマスカラを復活 マツココ限定発売
  • マツキヨココ、まつ毛特化のメイク落とし「マスカラリムーバー」販売
  • ユニ・チャーム、「ソフィソフトタンポン」から期間限定デザイン発売
  • 相模ゴム工業、「サガミオリジナル0.01」から待望のLサイズ新発売
  • 日本製紙クレシア、「クリネックス」「スコッティ」スヌーピーデザイン
  • 大王製紙、“紙個包装”に変更した「エリス 新・素肌感」発売
  • サンスター、「サンスター干支ハブラシ2023卯」通販で限定発売
  • 四国化成工業、一般家庭向けに洗濯槽クリーナーを上市 市場に新規参入
  • ダイヤケミカル、「D1 THE LIQUID」「ラビッコピクニックセット」発売
  • UYEKI、薬用入浴剤「百薬湯」が好調 “温浴効果で免疫アップ”期待

宣伝販促

  • ファンケル、「おいしいものがたり」開始 生産者との共同開発商品をPR
  • サンギ、「ハップアールフェイススクラブ」新発売記念キャンペーン実施
  • 日本製紙クレシア、#すっきりアンバサダーが「スコッティ」使用方法紹介
  • 貝印「AUGER」、購入者向けプレゼントキャンペーン実施
  • サンスター「VO5」、PayPayポイントプレゼントキャンペーン実施中
  • クラシエHP、「旅の宿」オリジナルグッズプレゼントキャンペーン実施

人事・組織

  • 王子ネピア、役員を選任
  • 小林製薬、人事異動を発表

決算

  • 花王、22年1~9月期は増収減益 原材料価格高騰、中国市場減速等が影響
  • マンダム、23年3月期第2四半期決算説明会 増収効果で黒字転換
  • 小林製薬、22年12月期第3四半期決算は増収減益 国内事業は新製品が寄与
  • ポーラ・オルビスHD、22年1~9月期業績は減収減益に

調査・統計

  • 経済産業省 22年1~8月洗浄剤統計 合成洗剤・洗濯用での金額の伸び顕著
  • プラネット、「高齢者介護」意識調査 「父・母」の介護経験67.6%

イベント・展示会

  • 大王製紙、オンラインイベント第2弾「エッセンシャルタッチ講座」開催

施設・店舗

  • メディパルHD、来年2月に本社を移転

訃報・葬儀

  • 訃報 宮西一仁氏(小林製薬取締役) 60歳

時評・コラム

  • 時評 11兆円超えた通販の浸透を痛感

その他

  • ファイントゥデイ資生堂、コーポレートデザインが「Red Dot Award」受賞

特集 【H&BC/シニア・ヘルスケア】

    経営・施策

    • 大人用排泄ケアは外出拡大で伸長傾向 高付加価値商品が市場を牽引

    製品・サービス

    • 花王 「リリーフ まるで下着」改良 紙パンツの装着シルエットに着目
    • フェニックス アラ!シリーズから「弱酸性薬用デオリーフォーム」発売
    • 日本製紙クレシア 「ポイズ肌ケアパッドナチュラルコットン100%」展開
    • ユニ・チャーム 「ライフリー超うす型下着の感覚パンツ」新改良
    • 大王製紙 「アテントSケア軟便安心パッド」17年ぶり改良
    • 白十字 「サルバあて楽パッド朝まで1枚夜用」を注力展開
    • リブドゥコーポレーション 「リフレ超うす安心パッド」ロングセラー続く
    • シャボン玉石けん 介護現場でも活躍する「全身ケアソープ」
    • エステー 「消臭力エールズ」から介護専用のゴミ箱用消臭剤を発売
    • ライオン 「スマイル40ゴールドコンタクトマイルド/クール」新発売
    • 小林製薬 「命の母アクティブ」新発売 更年期後の不調を改善
    • グリーンベル 「驚きのつめきり」来年4月発売へ 全重量30%以上軽減
    • ファンケル 「ビューティブーケ」から「発酵バイタル&ブライト」新発売
    • ロート製薬 「メンソレータムADクリームm」改良 ジャー開けやすく


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。