2022年10月12日号掲載記事より
花王「est」、進化型のサブスクビューティプログラムβ版を限定導入
花王は10月4日、プレステージブランド「est(エスト)」の、進化型サブスクリプションビューティプログラム「est Skin Athlete Gym(エスト スキンアスリートジム)」のβ版を11月から20名程度を対象に「BEAUTY BASE by Kao 銀座店」で限定導入(30万円/1年間)すると発表した。
今回のプログラムは、美容の専属プロフェッショナルチームと最良の肌を目指すプレシジョン・スキンソリューション提案を実施するサービス。お客さま1人ひとりがめざす“美しさ”の実現に向け、専属のエストビューティエキスパートを始めとする専門家チームが年間を通じて寄り添い、オンライン、オフライン双方で肌測定とカウンセリングを行ないながら、1人ひとりの肌に合わせたスキンケア方法を提案するとともに、おすすめの「est」商品を紹介していく。さらに、トリートメントサービスや外部専門家の監修による食事・運動方法をアドバイスするなど、トータルでのビューティプログラム提案を行なっていく。
初回の募集は10月5~18日、20名程度を予定。2023年はβ版2.0を導入、100名を募集。2024年に本格導入の予定。このプログラム導入後、ブランド全体の売上げを2025年には6割増、2030年にはブランドに占めるプログラムの構成比を4割まで高めていきたいとしている。
花王は同日、報道関係者を対象にオンラインで発表会を開催。化粧品事業部門・清原麻紀子エストブランドマネジャーは「化粧品のサブスクと言えば毎月決まった商品が届く、モノのサブスクが多いと思いますが、estのサブスクはきれいになれるためのカウンセリングを中心とした様々なサービスを消費していただく顧客体験型となっています。さらにそれをパーソナルな体験価値にまで昇華させていることが従来の化粧品のサブスクと一線を画す進化型のサブスクと言えると考えています」と語った。
マンダム、来春新卒入社者内定式開く 「オシャレで自信の持てる服装」で
マンダムは10月2日、東京・日本橋同社オフィスで対面による2023年新卒入社者内定式を3年ぶりに執り行った。
同社はコロナ禍の影響で直近2年間はオンラインで内定式を開催してきた。23年新卒採用選考はオンラインのみで実施したが、入社後に切磋琢磨しながら共に成長する内定者同士の絆づくりや、入社後の働くイメージをより描けるなどの観点から今年は対面での実施となり、内定者は「オシャレで自信の持てる服装」をテーマとした私服で式に臨んだ。
亀田泰明副社長は内定者11名それぞれに内定通知書を授与した後、「当社は現在、新しい商品カテゴリーの創造にチャレンジし、会社を大きく変えようとしている。理由は、コロナ禍やウクライナ戦争、気候変動、そしてインフレといった様々な急激な変化で先行きの不透明感が増す中、柔軟かつ積極的にそうした変化に対応していかなければならないからだ。不確実な世の中であっても常に生活者にお役立ちをし続ける会社にしていきたい」とあいさつし、マンダムの一員として伝えたい3つのメッセージ①「人間系」を根幹に据えた企業理念②グループのコーポレートスローガン「BE ANYTHING, BE EVERYTHING.」(意味:なりたい自分に、全部なろう。)③ビジョン「VISION2027」――を伝えた。
小休憩を挟んだ後、「内定者の就活史~就活でなりたい自分に全部なろう~」をテーマにプレ発表が行われ、10月中旬に開催される24年新卒者向け同社会社説明会に参加する就活生に向けて、内定者が発表するプレゼテーション内容(自身の就活の振り返りやマンダムの新卒選考内容、マンダムを選んだ理由等)の予行演習が行われた。
RX Japan、「第3回COSME Week大阪」開催 出展社数は計250社に
RX Japanは9月28日~9月30日の3日間、インテックス大阪で、3回目の大阪での開催となる化粧品総合展「第3回COSME Week大阪」を開催。コロナ禍が3年目を迎え、業界の最新動向を掴むことが喫緊の課題となる中、情報収集や新たなビジネスチャンスを求めて初日から多数の来場者で賑わい盛況となった。
「COSME Week大阪」は、化粧品原料・OEM・容器・販促ツールなどが集まる「第3回化粧品開発展 大阪(COSME Tech OSAKA)」と、国内外の化粧品・美容・健康食品の最終製品が集まる「第3回国際化粧品展 大阪(COSME OSAKA」の2つの専門展で構成された化粧品の総合展。2展の出展社数は昨年より90社多い合計250社、併催展を含めると総計700社となり、西日本の化粧品業界の展示会としては最大級だ。
海外からの出展社もイタリア、アメリカといった化粧品の本場の国々に加え、中国、韓国、ポーランド、UAE、カナダ、ベルギー、タイ、台湾、シンガポールからも出展。密度の濃い商談があちこちで行われていた。
化粧品開発展では、SDGs対応のアップサイクル原料や100%天然由来原料、多機能エイジングケア素材など注目の新製品が多数出品されたほか、容器・パッケージや最新技術・OEM、さらには販促・マーケティングツールも一堂に展示。
また、「国際化粧品展」は国内外の最新コスメの最終製品が1万2000点集結し、製品の仕入れやトレンドの把握に絶好の場となり、新作コスメや話題の製品がその場で試せるほか、オリジナルコスメ企画の相談もできるなど、PB・OEM開発にも最適な内容が評価を受けた。
イオン、23年2月期第2四半期決算 営業収益・各利益とも最高値を更新
イオンは10月5日、「2023年2月期第2四半期決算説明会」をオンラインで開催。吉田昭夫社長が現在の消費環境認識や上期概況、事業の進捗について報告を行った。
同社の第2四半期連結決算は、営業収益4兆4871億8400万円(前年同期比3.3%増)、営業利益958億7700万円(23.3%増)、経常利益953億2100万円(22.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益180億3800万円(293.1%増)と増収増益で着地。営業収益・営業利益・経常利益・四半期純利益すべてで過去最高を更新した。
また、セグメント別業績では、「ヘルス&ウエルネス」「SM」「国際」等5事業が増収となった。
吉田社長は景気見通しについて、「家計に占める食品・日用品のウエイトが相対的に高まる中、生活防衛意識・価格への感度は日増しに高まる半面、多様化する嗜好を満たす付加価値型商品ニーズも高くなる。こうした二面性のマインドが強まる、メリハリの利いたシビアなものとなる」との見解を示した。
当期業績についても触れ、「想定通りの進捗で増収増益となった。特に四半期純利益は前同の約4倍となった。いまだ前同値に届かない事業については、客数増加を主眼に置いた施策を推進していく」と説明した。
最後に吉田社長は、現在グループ利益に占める小売業の割合が41%となったことを明示した上で、「今期各利益が最高益となった理由は、限られた事業のみが利益を上げるのではなく、この事業ポートフォリオのバランス、営業利益構造の改革に取り組んできた結果」と総括した。
良品計画、新業態「無印良品500」展開開始 500円以下の日用品などが中心
良品計画は9月30日、“日常生活の基本を支える商品の提供”をコンセプトに、販売価格500円以下(税込み)の日用品や消耗品販売を中心とした新業態店舗「無印良品 500」の展開開始を発表した。
1号店は同日にオープンした「無印良品 500 アトレヴィ三鷹」(東京都三鷹市)。立地はJR三鷹駅構内(4階)で、売り場面積は181.82平方mとなる。
同社によれば、「食品をはじめ多くの生活必需品の価格高騰が続く中、品質の良い商品を手に取りやすい価格で提供し続けるため、創業以来変わらず素材の点検や工程の見直し、包装の簡略化に取り組んできた」ことを背景として、この取り組みをさらに進化させたのが新業態「無印良品 500」であるとする。
販売する商品のうち、500円以下の商品は日用品・消耗品を中心に約7割を占め、具体的には洗剤各種や掃除用品、キッチン用品、トイレットペーパーやキッチンペーパー等紙類、歯ブラシや歯磨き粉等の洗面用品、化粧水・乳液といったスキンケア用品、シャンプーやコンディショナーなど。この他、下着や靴下、ノートやペンなどの文房具、スープやカレーなどの食品、クッキー等の菓子類も販売する。
新業態では、通常の「無印良品」と比べて売り場面積をコンパクトにし、駅ナカや駅チカ、街中など、日常的に来店しやすい生活圏に出店していく方針で、「まず来年2月末までに都心部を中心に30店舗、その後年間20店舗ほどを計画する」と話している。
2022年10月12日号 記事一覧
会合・発表会
- アリナミン製薬、かぜ薬「ベンザブロック」の新CM発表会を開催
経営・施策
- スギ薬局、QRコードをかざすだけ「お薬受取ロッカー」導入
- エステー、環境省「選ぼう!3Rキャンペーン」に参画
- ファイントゥデイ資生堂、「選ぼう!3Rキャンペーン」に参加
- ライオン商事、来年1月に社名変更 「ライオンペット」に
- 花王グループ、「ピンクリボンキャンペーン2022」実施中
- サツドラHD、小~高校生を対象に道内で出張授業を開催
- アカカベと大阪府、包括連携協定を締結 健康、子供・福祉など6分野で
- 小林製薬と大阪府、眼の健康の普及啓発活動でポスターを作成
- ファンケル、使用済み化粧品PET容器の回収を101店舗に拡大
- 花王、植物由来原料の商業化をめざすベンチャー企業に創立メンバーで参画
- キリン堂、フェズと包括的業務提携を締結 DXの取り組み強化など目的に
- エステー、スタートアップ企業を支援するビジネスプランコンテストに参画
製品・サービス
- ユニ・チャーム、「ソフィSPORTS」外装を刷新 「ズレに強い」強調
- エステー、「エアフォレストリフレッシュミスト」一般向け発売を開始
- クラシエHP、「ディアボーテHIMAWARI」数量限定ムーミンデザイン発売
- ライオン、「システマEXハミガキ」など改良 パッケージの機能性高めて
- ライオン、「ソフラン アロマリッチ キャサリン」新発売
宣伝販促
- サンスター、「HUNTER×HUNTER」コラボでキャンペーン実施
イベント・展示会
- コーセー、次世代担う高校生に向けて化粧品・美容に関する講座を開催
- シック・ジャパン、正しい体毛ケアを伝える授業を実施 小学生を対象に
- 全卸連、「第4回CSSカップ」首都圏A地区予選開催 総勢41名が参加
- アース製薬、「アニマルハーモニー大阪のつどい」にブース出展
- 牛乳石鹸共進社、11月26日「いい風呂の日」で「お風呂川柳」募集開始
時評・コラム
- 時評 小規模小売業者の活路を信じて
その他
- プラネットVANVAN第136号
- 大島椿、大島椿モチーフのドレスがNYファッションウィークに登場
特集 【H&BC/コスメ秋】
- 化粧品市場が回復基調、スキンケア需要高まる秋冬に期待かかる
- ウェットシェービング市場 今年に入って回復傾向に
- SK-Ⅱ ガラスボトルのリサイクルプログラムを全国へ展開
- 花王 「メディア リュクス」新発売 大人の美しさ引き出すブランドへ
- マンダム 「ルシードエル質感再整トリートメントシリーズ」新発売
- コーセー 「ワンバイコーセー ディープハイドレーター」発売
- コーセーコスメポート 「グレイスワン」高機能オールインワンジェル発売
- ナリス化粧品 敏感肌用スキンケアブランド「アトデリエ」全面刷新
- 資生堂 「SHISEIDOビオパフォーマンス」から新美容液発売
- ホーユー 「シエロ カラートリートメント」発売 1回で驚きの染まり
- クラシエHP、美容貯金スキンケアシリーズ「NUAN」を展開
- ユースキン製薬 「ユースキン」手荒れケアニーズの高まりに対応
- BCLカンパニー 「ベキュアハニー」から数量限定ギフトセット発売
- 伊勢半 「キスミーフェルム」限定色眉マスカラ発売
- ダリヤ サロンドプロ無香料ヘアカラーの早染めクリーム・乳液が新処方に
- 近江兄弟社 バリア機能でうるおいが続く癒しのハンドケア発売
- ファンケル 「AIパーソナル角層解析」サービスを全直営店舗で開始
- ユニリーバ 「ダヴ 洗顔料シリーズ」改良 やさしく洗える処方に
- ファイントゥデイ資生堂 ダメージケア迷子を解き放つ「黒TSUBAKI」誕生
- 太陽油脂 「パックスナチュロン ハンドクリーム」トライアル促進
- 第一石鹸 「MaMa&こどもと使える寝ぐせ直しウォーター」が好調
- pdc 「ピュアナチュラル」×「ちいかわ」とのコラボ商品限定発売
- シック・ジャパン 「スタイリングパートナー」を展開中
- 貝印 新ブランド「AUGER」 異業種コラボで若年層の取り込みを強化
- フェザー安全剃刀 お家で簡単セルフカット「ヘアカットモンスター」発売
- P&Gジャパン 「ジレット プログライド エアー電動」新発売
- ライオン 美白ハミガキ「Lighteeハミガキ PREMIUM」新発売
- 明色化粧品 「ケアナボーテ」シリーズ新発売 新毛穴専門スキンケア
- 桃谷順天館 「HAPPINESS BEAUTE」から新製品4アイテムを発売
- ガルデルマ スキンケアブランド「セタフィル」ドラッグチャネルで販売
- 花王が研究発表 “髪のキメ”を感じた時にオキシトシン量が上昇
- ユニリーバ「クリア」 頭皮ケア調査 約7割がトラブルの原因を知らず
- FT資生堂「SENKA」 洗顔意識調査 気になる肌トラブルは「毛穴汚れ」
- ランコム 東京・表参道でPOP UPイベント「美肌菌ステーション」開催
経営・施策
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研究・開発
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イベント・展示会
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