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2022年10月5日号掲載記事より

シャボン玉石けん、地島での生活排水に関する実証実験の結果発表

シャボン玉石けん、地島での生活排水に関する実証実験の結果発表

 シャボン玉石けんは、福岡県宗像市地島(じのしま)において、昨年9月から11月までの3カ月間にわたる「生活排水の環境及び生物に対する影響に関する実証実験プロジェクト」に参画し、このほど、実証実験の調査結果報告会を開いてその成果を発表した。
 同プロジェクトは、「未来の海を守る 島まるごと無添加石けん生活」を掲げ、地島における一般家庭や地島小学校、漁村留学センターなどにおいて、合成洗剤ではなく石けんを使用した場合の実際の生活排水による環境への影響を調査したもので、実証実験にはシャボン玉石けんの固形石けんや台所用石けん、洗濯石けん、せっけんハミガキ、シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、酸素系漂白剤などが使用された。
 9月27日に宗像市の海の道むなかた館で開催された報告会には、プロジェクト参画メンバーのシャボン玉石けん森田隼人社長、宗像市の伊豆美沙子市長、九州環境管理協会の百島則幸理事長、山口大学大学院創成科学研究科工学系学域循環環境工学分野・今井剛教授らが出席し、実証実験の概要や意義、そして検証結果の報告を行った。
 それによると、下水処理場から海に放流される水を分析した結果として、石けんを使用することで、水をよりきれいにできることが分かったとし、下水処理施設の曝気槽(水をきれいにする浄化施設)にいる微生物も種類や量が増えるなどの良い影響があったことなど、石けんに切り替えたことで、環境面に対して良い効果があったことが伝えられた。
 また、今回の実証実験に伴う地島の住民へのアンケート調査の結果、島民の環境に対する意識や石けんに対する理解が深まったことも大きな成果として報告された。
 森田社長は、「本プロジェクトは、こうした結果が出て終わりというものではなく、日本全国をみれば、下水道が普及していないところ、世界的にも水道設備が整っていないところもまだまだあり、今回の成果を元に、きれいな水を守る、豊かな海を守る、ということに向けて、しっかりと情報発信を行い、取り組みを続けていきたい」と語った。

ときわ商会、「ときわ会セミナー」開催し117名が参加

ときわ商会、「ときわ会セミナー」開催し117名が参加

 ときわ商会は9月21日、都内で「ときわ会セミナー」を開催。取引先メーカー、同社従業員など117名が出席した。
 第1部は営業部の及川尚人氏の司会で進行。大阪芸術大学客員教授、Smile Words代表取締役・ひきたよしあき氏の「たちまち発信力 受信力 対話力を向上させるコツ」をテーマにした講演が行われた。
 第2部は相澤淳史専務の司会で進められ、東京大空襲の映像記録「東京大空襲とすみだ」を制作した多田井利房氏による「東京大空襲とすみだ(平和とは?)」を演題にした講演が行われた。
 講演終了後、相澤隆史社長(写真)があいさつに立ち、「当社は昨年4月に基幹システムの入れ替え、本稼働を行ったが、毎日行っていた業務ができなくなるという問題が発生し、得意先様、メーカー様にご迷惑をおかけし、お詫びに回る状況が半年間続いた。2020年はコロナ禍、2021年はそれに加えてシステムの入れ替えによる対応で2年間まったく営業ができなくなるというネガティブな出来事が続いたが、その間、新卒、中途採用で新しい仲間が入社し、新しい会社をつくっており、これからはポジティブに活動していく。
 昨年の大変な状況を乗り切り、その状況下でも利益を出すことができたことで自信を深めることができた。今後もメーカー様、得意先様から選ばれる卸になっていけるよう最大限努力していく」と述べた。

ローソン、非制約・非接触のアバター活用開始「グリーンローソン」に導入

ローソン、非制約・非接触のアバター活用開始「グリーンローソン」に導入

 ローソンは9月22日、アバター事業を手掛けるAVITA(アビータ)と、時間や場所・年齢・性別・様々な障害に制約されない新たな働き方やアフターコロナにおけるリアル店舗での非接触の新しい接客の実現に向けて協業を開始すると発表した。
 同社はこの協業により、「アバター活用による新しい接客と、シニア層や育児中の人、障がいのある人でも制約なく働くことができる環境を提供する」としている。
 同社では、アバター活用の協業第1弾として、今年11月末に都内にオープン予定の未来型店舗「グリーンローソン」に、アビータ社のアバター接客サービス「AVACOM」を導入し、アバターを活用した来店客の困り事へのサポートや新商品の説明、Vチューバ―とのコラボレーションによるエンターテインメントの提供など、新しいコミュニケーションの実現を目指していく。
 今後の計画としては、「グリーンローソン」での検証を行った上で、2023年度中に東京と大阪の10店舗で勤務する、ローソン認定アバターワーカー「ローソンアバターオペレーター」50名を育成する。
 さらには、2025年度中に全国各地のローソン店舗で活躍する「ローソンアバターオペレーター」1000名の育成を目指すという。
 同社はこのアバター技術の活用で、「これまでは1人1店舗での勤務だったが、1人が同時に複数店舗で勤務することが可能になる」とし、将来的には遠隔での深夜防犯、専門家へのオンライン相談、地方特産品の遠隔販売などでの活用も検討していく考え。

花王、髪色を部分的に変えることで印象が変化することを確認

花王、髪色を部分的に変えることで印象が変化することを確認

 花王は9月26日、髪のデザインカラーに使用する色と印象の関係性を調査、その結果を発表した。
 それによると、ナチュラルブラウンの髪の人に黄色系とピンク系のデザインカラーを入れると「フェミニン」に感じ、赤系と緑系を入れると「キュート」に感じるなど、デザインカラーに使用する色によって印象が変わることが明らかとなった。今回の発見を応用すると、髪の毛全体の色を変えなくとも、毎日のおしゃれにデザインカラーをプラスするだけで簡単に印象をチェンジすることができると考えられる。
 今回はナチュラルブラウンの髪色で調査したが、興味深いことに、同じ調査を髪色が異なる条件(暖色系や寒色系)で行なうと、印象変化に寄与するデザインカラーの色に違いがみられた。この違いを詳しく解析したところ、髪色とデザインカラーに使用する色の差(色相差)が印象変化により重要であることが示唆された。
 同社では今後の研究で、それらの関係性を紐解くことによって、1人ひとりの髪色を考慮したデザインカラーを提案できると考えており、将来的には、このような印象研究の知見と、これまでのヘアカラー商品開発の知見を合わせ、多くの人が髪色によるおしゃれを楽しんでもらえるサービスの開発をめざすとしている。

ライオン、熊本県合志市で口腔チェックアプリ活用した取り組みを実施

ライオン、熊本県合志市で口腔チェックアプリ活用した取り組みを実施

 ライオンは、熊本県合志市と、地域社会の発展及び口腔健康の実現に貢献する包括的連携に関する協定を締結し、市民の人たちに対する口腔ケア意識の向上や、デジタルを活用した口腔健康習慣の定着支援に関する活動に取り組んでいるが、同協定にもとづき、4月から7月まで市民の人たちを対象に、口腔ケアの意識を高めるきっかけづくりになるアプリケーションを提供した。
 同社が提供したアプリケーションは、スマートフォンで歯ぐきと歯の写真を撮ると、AIが歯ぐきの「くすみ」「ハリ」「下がり」の状態をチェックし、その結果とあわせておすすめのケア方法を紹介するというもので、合志市の市民、ウエルネスシティこうし会員、合志市勤務者を対象に、アプリケーションの使用体験の希望者を募集、4月19日~7月28日の期間、10代以上の男女171名に参加してもらい、使用体験の前後でアンケートを実施、アプリケーションの感想やオーラルケア習慣について聞いた。使用後アンケート回答者数55名。
 その結果、89.1%が「オーラルケア意識が高まった」と答え、アプリケーションについては78.2%が今後も「利用したい」と回答。そのうち、今後も「定期的なお口の状態のセルフチェックとして(83.7%)」利用したいと答えた人が最も多く、同アプリケーションが歯科健診に行く前に自宅で簡単にできるツールとして有用な可能性が示唆された。


2022年10月5日号 記事一覧

会合・発表会

  • P&G、「ブラウンシリーズ9Pro」美顔器ヘッドモデル発表
  • JILS、「ロジスティクス全国大会2022」開催 共同配送事例等紹介
  • 東海卸組合、化粧品・トイレタリー合同部会を開催 値上げ動向など共有
  • 近石工、第42回情報交流会開催 凸版印刷のDXの取り組みを聴講

経営・施策

  • 資生堂、英スキンケアブランド「ガリネー」を取得
  • 牛乳石鹸共進社、11月1日出荷分から「赤箱」内容量変更を実施
  • あらた、「統合報告書2022」発行 コーポレートサイトに掲載
  • 花王、「花王社会起業塾」22年度支援対象起業家を決定
  • 旭化成HP「サランラップ&ジップロック」、Oisixとコラボ

製品・サービス

  • ニベア花王、「ニベアメン モーニング10」ドライプロテクション発売
  • クラシエHP、「肌美精プレミア」薬用クリーム&3Dマスク改良発売
  • 牛乳石鹸共進社、「ミルキィボディソープ」赤箱の香りを数量限定発売
  • バスクリン、「髪姫」「髪殿」薬用シャンプー等つめかえタイプ発売
  • ファイントゥデイ資生堂、新「HADASUI」誕生 処方・デザイン一新
  • P&Gジャパン、「レノアハピネス夢ふわタッチ」新香調を追加発売
  • P&Gジャパン、「ボールドジェルボール4D」に新香調 を追加発売
  • サンスター、スタイリッシュな「オーラツーミー ポータブル」新発売
  • UFCサプライ、「こどもハブラシ ブラッシィ」シリーズをリニューアル
  • ユニ・チャーム、夜専用パンツ「オヤスミマン」新デザインにポケモン採用
  • ユニ・チャーム、「シルコット ウイルス除去ノンアルコール外出用」発売
  • 大王製紙、ウエットティシュー「除菌できるシリーズ」新製品・改良品発売
  • 大王製紙、「アテントSケア軟便安心パッド」17年ぶりリニューアル
  • GSK、「シュミテクトコンプリートワンEXプレミアム」新発売
  • 富士薬品、「カイテキIB錠」新発売 イブプロフェン主成分の解熱鎮痛薬
  • バスクリン、「ソフレ マイルド・ミー」コットンミルクの香りなど発売
  • バスクリン、「薬用ソフレ 濃厚しっとり入浴液」改良、新香調も発売
  • サンギ、「アパガードプレミオトラベルセットeco」など新発売
  • クラシエHP、「ディアボーテHIMAWARI」ムーミンコラボ限定品発売

宣伝販促

  • 健栄製薬、初のスキンケア「ル・マイルド」TVCMに永瀬廉を起用
  • 第一三共HC、「ミノン アミノモイスト」新CM放映開始
  • サンスター、「ガム・プラス」シリーズCM「黒幕」篇を放送開始

人事・組織

  • キリン堂HD、社外監査役を選任
  • ユニ・チャーム、10月1日付人事異動を発表

研究・開発

  • 小林製薬とカーブス、阪南市で運動習慣と認知機能・健康指標の実証実験
  • サンスターなど、肥満度が高いと歯の喪失リスク ビッグデータ解析で判明
  • コーセー、第32回国際化粧品技術者連盟学術大会で研究発表

調査・統計

  • SM3団体、22年8月度販売統計調査 全店&既存店共売上高は前年割れに
  • 経済産業省 22年1~7月洗浄剤統計 洗顔・ボディ用身体洗浄剤が好調
  • ファイントゥデイ資生堂「エージーデオ24」、秋冬のニオイの意識調査実施
  • 明色化粧品、大人女性の毛穴悩みを調査 75%が毛穴に悩み中と回答

イベント・展示会

  • 全家協、「リビングワンダーランド」3年ぶりに開催し盛況に
  • 第15回スイーツ甲子園、野田鎌田学園高等専修学校が貝印賞を受賞
  • ライオン、SDGs推進フェア「SDGs AICHI EXPO 2022」に出展

時評・コラム

  • 泡沫 リアル開催をやりたい気持ちが募る今
  • WADAI フェニックスの業務用製品がミニチュア玩具として発売

特集 【家庭紙】

    経営・施策

    • 家庭紙関連市場 原材料高騰受け各社価格改定打ち出し、流通も真摯に対応

    製品・サービス

    • 日本製紙クレシア 「クリネックス」プレミアムロールシリーズを一新
    • 王子ネピア 「ネピアプレミアムソフトトイレットロール」シングル追加
    • 丸富製紙 「ハナタバCocochi」新発売 「暮らしにも私にも心地よい」
    • 大王製紙 「エリエール贅沢保湿ティシュー」リニューアル発売

    イベント・展示会

    • コアレックスグループ ウクライナの民族楽器奏者招いてコンサート開催


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。