2022年9月7日号掲載記事より
「イオンウエルシア九州」設立記者会見 調剤併設型DgS+SMの新業態開発
イオン九州とウエルシアホールディングスは9月1日、合同記者会見を開き、合弁会社「イオンウエルシア九州」(福岡市)を設立したと発表した。新会社は生鮮・デリカを含めたスーパーマーケットを運営するイオン九州の知見と調剤薬局を含めたドラッグストアの運営に関するウエルシアの知見を相互に共有し、新業態の開発と運営を行う。新会社の資本金は4億5000万円、出資比率はイオン九州51%、ウエルシアHD49%、社長にはイオン九州の安倍俊也氏、副社長にはウエルシア薬局の内田悦郎氏が就任した。
出店は、まずは福岡県を中心にドミナントを形成し、地盤を固め、九州各エリアに出店。2030年までに200店舗、売上高1800億円を目指す。450坪の店舗をプロトタイプとしてエリア、立地に合わせて300坪クラスの店舗も検討する。第1号店の出店時期、店舗名は未定。
合同会見にはイオン九州・柴田祐司社長、ウエルシアHD・松本忠久社長、新会社イオンウエルシア九州・安倍俊也社長、内田悦郎副社長が出席。
ウエルシアHDの松本社長は「当社は食に対する取り組みも重要な課題として注力している。今回、九州地区ではイオン九州と力を合わせることにより、生鮮を含めた食品を拡充したドラッグストアを展開することでその取り組みを更に強化する。今後は合弁会社の新業態と当社のドラッグストアの両面で九州の出店を強化し、お客様にウエルシアがあって良かったと言っていただける会社にしたい」と述べ、イオン九州の柴田社長は「単にドラッグストアに食品を加えるということではなく、お互いの強みを活かすことによってお客様のウェルビーイングに貢献したい。ハーフマイルでワンストップショッピングができ、毎日立ち寄る『かかりつけのお店』をつくっていく」と語った。
「東京医療品フェア」2年半ぶり開催 110社が出展 約850名が来場
東京医療用品卸商協同組合は、医療衛生用品の総合展示会「第107回東京医療衛生用品フェア」(以下、東京医療品フェア)を8月25~26日、東京・浅草の東京都立産業貿易センター台東館で2年半ぶりに開催。コロナ感染予防対策を徹底し、取引先メーカー110社が出展、販売店関係者約850名が来場した。
「東京医療品フェア」は毎年2月と8月に開催しているが、2020年の8月~今年2月までコロナ禍の影響で中止を余儀なくされた。「今回は、コロナ第7波の中ではあるが、一昨年、昨年よりコロナウイルスの弱毒化に加え、行動制限が緩和に向かっていること、メーカー様並びに得意先様からリアル開催を望む声が多く寄せられたことから、熟慮を重ねた上、感染予防対策を徹底して開催に至った」(沼田俊光実行委員長〈ユニ・ワールド〉)
毎回恒例のイベントコーナーでは、「会えるよろこびに、胸たかぶらせて」をテーマに①姿勢分析&健康測定、モーショントレーニング体験②健康チェック体験&自動車事故防止のためのドライバーステップチェック体験③カジュアルギフト需要のある商材展示④生活習慣の改善や手軽にできる適度な運動で体力向上を図る商材展示⑤コロナ禍で変わった新生活習慣の商材展示⑥新商品紹介(2022年6月以降発売の559SKU)――を展開した。
会期2日目には記者会見が開かれ、あいさつに立った岡本正敏理事長(森川産業)は「今回の開催は、ギリギリまで議論を重ねた上での判断となったが、いちばん背中を押してくれたのは、メーカー様の『医療衛生用品は丁寧な説明が必要な商材も多いので、商談にはリアル開催が欠かせない』という声だった。実際に開催してみると、多くの出展メーカー様から高評価を頂き、開催して良かったと捉えている。次回は来年2月に開催するが、今回の感染予防対策の内容をさらにブラッシュアップして、コロナ禍の中でも安心・安全に開催したい」と述べた。
アイスタイルリテール、サブスク型出店サービス「co-store」を展開
アイスタイルの連結子会社であるアイスタイルリテールは、8月30日、体験型出店サービス「co-store」をリリースすると発表した。
「co-store」は月額固定のサブスクリプション形式で@cosme TOKYOおよび@cosme STOREに出店できるサービス。市場調査や物件、店内デザイン選定、人材の手配から教育など実店舗出店にまつわる様々な手間やコストを負担することなく、気軽にリアルの売り場に進出することが可能。
また、化粧品に関心の高い生活者が多く来店し、多彩な編集企画売り場やイベントなどを通して生活者と化粧品との出会いを創出してきた@cosme TOKYOや@cosme STOREに出店することにより、これまでの販路だけでは実現できなかった顧客接点をもつことが期待できる。
コロナ禍以降、化粧品業界でもデジタルシフトが加速しているが、化粧品のEC化率は現状では約10%となっており、今後も伸長が予測されるが、リアルでのユーザー接点がまだ圧倒的に多い状況にある。加えて、「実際に試して購入したい」という化粧品特有のニーズの高さや、比較的店舗へのアクセスが良い地域が多い日本の事情も踏まえると、今後は集客力に優れた店舗や、そこで提供される体験の価値がより高まっていくことが考えられる。
一方で、実店舗への出店は内装など店舗のハード設計からスタッフ教育まで様々なノウハウが必要となるため、ローンチ間もないブランドなどでは、取り組むハードルが高いのが実情だ。
新サービス「co-store」は、これらのハードルを取り除き、ブランドの想いと商品を伝え、体験を通じて生活者とブランドの出会いを創出する。
サンスター、新サイト「歯みがき道~歯みがき道が人生を決める~」公開
サンスターグループは、人生100年時代に向け、歯周プラーク(歯垢)除去と菌叢コントロールによる口腔ケアを通じ、一生自分の歯で食べることができる人を増やすことを目的に、歯周病予防啓発情報を発信する新サイト「歯みがき道~歯みがき道が人生を決める~」を8月23日から公開している。また、おすすめのケア方法やお役立ち情報の指南書付き「歯みがき道はじめる!セット」(6点セット+指南書/3883円)を同日新発売した。
口腔ケアで重要なことは、プラークコントロール。それを実現するためには、“BIR”、B:ブラッシングと、I:歯間清掃(インターデンタルクリーニング)、そしてR:洗口液でのリンシングがとても効果的となる。
そこで、サンスター通信販売の消費者向け会報誌で人気コンテンツだった「歯みがき道」をウェブコンテンツ化し、楽しくやさしく、オーラルケアのノウハウを伝えながら、正しい口腔ケアを習慣化する一助になる情報発信を開始する。
「歯みがき道」とは、サンスター通信販売の消費者向け会報誌のコンテンツとして2020年に誕生。オーラルケアのアンバサダーとして、歯みがき道をとおして星弓子が、伴走するように口腔ケア知識を伝え、共に学び、成長する。
URL=https://www.hamigakido-sunstar.com/
ライオン、「開運干支石けん(卯)」予約販売開始
ライオンは、来年(2023年)の干支である卯をかたどった年末年始のノベルティに適した「開運干支石けん(卯)」を主に法人向けに10月14日までの期間限定(50g250円〈税抜き〉)で予約販売する。
干支石けんは、企業の年末年始の挨拶の品や福袋などに入れる商品として使われることが多く、「お正月にかかせない」「必ず家に飾っている」「貰うことを楽しみにしている」「シリーズで集めている」など、毎年楽しみにしている人が多く人気の高いノベルティだ。
「開運干支石けん(卯)」は、2023年の干支である卯をかたどった石けんと、石けんに貼る目や耳、小槌などのシール、屏風、敷物のセットで、組立図を見ながら、簡単に、楽しみながら組み立てられる。また、箱を開けたところに「開運おみくじ」をつけ、お正月らしい楽しみを加えている。
さらに縁起の良いあしらいを集めたデザインで、健やかで幸あふれる1年となるようにと願いを込めたほか、愛らしいうさぎに打出の小槌を持たせて開運招福を祈念した。すがすがしい「アクアフローラル」の香りで、お正月らしいデザインの屏風と合わせて飾ると新年を彩る「香りの置物」として楽しめる。
申し込み単位は1梱(100個)以上、のし紙100添付。
2022年9月7日号 記事一覧
特別企画
- 小売業界展示会で存在価値高めるペット用品
- いなばペットフード トイレストレス軽減する「CIAO」新シリーズ展開
- 日本ペットフード 「パルワンラビットフード」大容量発売
- H.U.ウェルネス 尿検査キット「愛犬のおしっこチェック」発売開始
- ユニ・チャーム 「銀のスプーン三ツ星グルメ」お魚味クリーム新製品発売
- ユニ・チャーム 猫用健康機能食「AllWell」から3種の新製品発売
会合・発表会
- JACDS定例記者会見、「食と健康 実証実験」結果を報告
- VCA、ボランタリーチェーンフォーラム開催 DX時代のVCの成長戦略
経営・施策
- 花王、「日ASEANにおけるアジアDX促進事業」に採択
製品・サービス
- 花王、「KATE 魂コレクション」数量限定発売
- サンギ「HAP+R」、洗顔石けんをエコパッケージに改良
- ファンケル、「エッセンスインCCクリーム〈ブライトコーラル〉」新発売
- クラシエHP、「肌美精」シートマスクと「ケアベア」がコラボ
- BCLカンパニー、「サボリーノ」「クレンジングリサーチ」限定品発売
- 花王、「ハミング 自動投入専用」新発売 少量で洗えて長く使える
- サラヤ、「アラウ.ベビー泡全身ソープ」リニューアル 「敏感肌用」追加
- ユニ・チャーム、「ソフィセンターイン」などから金木犀の香り限定発売
- 日本製紙クレシア、「スコッティカシミヤスヌーピーハロウィン」限定発売
- フェザー安全剃刀、セルフカット「ヘアカットモンスター」2品発売
- 大王製紙、「エルヴェール ペーパータオル紙包装シングル200枚」発売
- UYEKI、ウイルス対策スプレー「インフクリン」に注目集まる
- カメヤマ、花げしき・花ふぜいの新アイテムが高付加価値線香として人気
- マルエス、「道しるべ 我が家の小さなお坊さん 般若心経」が好調
- ライオン、ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレーがジャパンスター賞受賞
宣伝販促
- 貝印、グルーミングツール「AUGER」レシートキャンペーン実施中
- バスクリン「アーユルタイム」、PRムービーをWEBで先行公開
人事・組織
- エステー、10月1日付人事異動を発表
- プラネット、監査等委員会設置会社移行 坂田政一氏が新社長就任
- キリン堂HD・キリン堂、組織変更・人事異動を発表
研究・開発
- 花王、キャッサバ残渣をバイオマスとして利活用する製造モデル調査を開始
- 岐阜大学、エリスリトールが犬の歯周病原因菌を抑制 研究結果を発表
調査・統計
- 東洋経済オンライン、主要商品の価格推移特設ページを開設
- JADMA、21年度通販市場 売上高7.8%増の11.4兆円規模に
- PRページ プラネット 中国の日常生活と日本製品購買」調査22.03発行
- 西化工 22年1~6月化粧品統計 化粧水、美容液、パックの市場回復が顕著
イベント・展示会
- エステーミュージカル「赤毛のアン」 2022年の全日程を終了
施設・店舗
- ファンケル、本社1階にカフェスペース新設 社内コミュニケーションに
特集 【H&BC/オーラルケア】
- オーラルケア市場 衛生意識、未病管理・予防意識の高まり背景に堅調
- J&J、広島大学 米国発「セルフ口腔ケアプログラム」国内初導入
- アース製薬 和田守弘プロデンタルリレーション事業部長インタビュー
- ライオン 高価格帯ハミガキ「クリニカPROハミガキ」新発売
- サンスター 「ガム・プラス」シリーズ新発売 歯周病菌の増殖原因も殺菌
- UFCサプライ 「こどもハブラシ ブラッシィ」やわらかソフト毛発売
- DHL 「ループ植毛型舌クリーナー」発売 舌に優しく汚れをキャッチ
- 花王 「クリアクリーン」「ピュオーラ」「ディープクリーン」積極展開
- 稲田歯ブラシ 1ランク上のプレミアム歯ブラシ「デントスターEX」展開
- エビス 「ザ・プレミアムケアすき間プラスやわらかめ/ふつう」」発売
- 銀座ステファニー化粧品 「リーチ ポップフロス」新発売
- デンタルプロ 美白歯ブラシ「デンタルプロ ブラックダイヤクリア」発売
- シャボン玉石けん 自然派の「せっけんハミガキ」が好調
- サンギ 新たな付加価値商品「アパガードeco歯ブラシS」を9月に投入
- 小林製薬 「糸ようじスルッと入るタイプY字型」新発売
- ラピス お米由来の歯ブラシ「エコデント」が好評
経営・施策
製品・サービス
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。