2022年8月3日号掲載記事より
ライオン、「LMC2022」開催 秋の新製品・市場活性化策を説明
ライオンは7月21日、22日の2日間、都内のホテルで流通向けの提案説明会「ライオンマーケティングコミュニケーション2022」(LMC)を開催。事業方針、優良顧客育成に向けた取り組み、市場活性化を図る秋の新製品、サステナビリティ活動などについて説明した。
全体プレゼンテーションでは三國正晴上席執行役員ヘルス&ホームケア営業本部長があいさつに立ち、出席者へのお礼を述べるとともに、3年振りのリアル開催となった今回のLMCは、招待人数を限定し、検温、手指消毒の他、ライオン社員は抗原検査を実施、展示は4ブースに絞り、会場は一方通行にするなど徹底した対策を講じていることなどを説明。
次に竹森征之上席執行役員ヘルス&ホームケア事業本部長が事業方針を説明。同社のパーパスである「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」に向け4つの提供価値領域「オーラルヘルス」「インフェクションコントロール」「スマートハウスワーク」「ウェルビーイング」において事業の進化、新価値創造を加速させる考え方を説明した。
引き続き、田村雄大ヘルス&ホームケア事業本部トレードソリューションセンター部長が優良顧客育成に向けた同社の取り組みについて詳細な説明を行った。
また、展示ブースプレゼンテーションでは、「クリニカPRO」など3ブランドとサステナビリティ協働取り組みに関するプレゼンテーションが行われた。
AJD、「AJD商品フェア(秋・冬)」を大阪で開催 202社が出展
医薬品小売業ボランタリーチェーン・オールジャパンドラッグ(AJD)は7月21日、大阪市内のホテルで2022年AJD商品フェア(秋・冬)を開催し、取引先メーカーなど202社が出展した。
今回のフェアのメインテーマは、「未来を我が手に核心・確信・革新」。総売上金額は160億7484万円となった。
当日は、入口前に抗原検査カウンターも設けられ、出展者・来場者等、フェアに関係する全ての人に抗原検査が実施されるなど、感染症対策に万全を期しての開催となった。
会場入り口付近には、AJD特設コーナーとして「定番(PB)最新商品&リニューアル品(2022年秋・冬)や「定番(PB)メモリーズ(2019春・夏~2022春・夏)」、「NB商品 新規登録商品」、「販促☆フェス・AJDおすすめ選定品」、「斡旋商品新規登録商品」、「AJD次世代マーケティング~キャンペーンのご案内~」など各コーナーでの展示が行われた。
更に会場では、医薬品、衛生用品、化粧品、日用品、健康食品、食品、情報、調剤、定番新商品の各ゾーンが設けられ、秋・冬シーズンに向けた新商品や主力品を展示した出展メーカーのブースがずらりと並び、各社とも新商品や注力商品をアピールした。
SM3団体、22年6月度販売統計調査 総売上高は3カ月連続前年割れ
全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会の業界3団体は7月21日、月例の「スーパーマーケット(SM)統計調査(販売・景気動向)記者発表会」をオンラインで開催。オール日本スーパーマーケット協会の中村伸一郎常務理事が22年6月度販売実績(速報値)について、総売上高(270社)が9585億2265万円、前年同月比は、全店ベースで98.5%、既存店ベースで97.4%であったと説明した。
中村常務理事は今概況について、「総菜と非食品のみ前同月比を上回るなど全体的に芳しい状況ではない。特に大都市部店舗が、前年のコロナ特需の反動減から不振となっている。内食需要低下による来客数・買上げ点数の減少が顕著、かつ仕入れ価格の高騰からの値上げが響き、全体的に買い控え状況がみえている」との分析結果を明らかにした。
併せて、業界を取り巻く値上げ問題に、業界団体としてどう取り組むかについても触れ、「生活者に値上げの背景について理解してもらう意識の醸成や、適正な購買データの収集などのアプローチが必要だ。併せて電気代高騰への対応も必須で、協会として『節電対策ガイドライン』を制作して会員企業に配布したが、行政への働きかけ等小売業界全体での対策が必要だろう」との見解を示した。
イオン、従業員体験価値(EX)向上の取り組み説明会をオンライン開催
イオンは7月25日、報道関係者を対象に「従業員体験価値(EX)向上の取り組み説明会」をオンラインで行い、イオン、イオンスタイル約350店舗で展開する「AIワーク」と「MaI(マイ)ボード」について説明を行った。
それによると同社のDXの方向性は、CX(顧客体験の向上)とEX(労働生産性向上)の2つの方向性で進めており、CXについては「レジゴー」などのタッチポイント改革、サプライチェーン改革を進めており、その運用の中心にある約12万人の従業員の体験価値(EX)の向上、バックオフィス改革にも取り組んでいるが、これまでバックオフィスでは計画の共有、掲示物やノートによる連絡などアナログ業務が多く、非効率な状態になっていたという。
そこで、これらの課題解決に向け「AIワーク」「MaIポート」の2つのシステムを開発。
「AIワーク」は、チームの勤務計画をAIが自動で起案するシステムで、従業員の計画業務時間を低減するほか、勤務希望の提出と勤務シフト確認を携帯端末からいつでも行える。また、勤務パターンだけでなく、1人ひとりの職能もデータ化することで、チームの課題を把握しやすくなり、補充人員の確保や技能教育などをよりスムーズに行える。今後、時間帯ごとの作業割り当ての実装を予定している。
一方、「MaIボード」は、連絡ノートや掲示板などのアナログな情報共有ツールに替わり、デジタルサイネージでチーム内の情報共有を行えるツール。画面から業務連絡や作業の確認ができるほか、営業数値やチラシ情報、近隣店舗との比較や好調商品など「改善のヒント」となる情報も常時更新される。
予測精度の高い計画をAIが起案することで、ムダ・ムリ・ムラの少ない適切な人員配置に近づけ、“働いた分きちんと成果につながる”生産性の高い環境へと導くとともに、MaIボードによってチームでの改善活動が促進されることで、“自分たちで売場や環境を良くする”機会が増え、よりいっそうの働きがいを感じられる職場になるという。
バスクリン、「バスクリン」容器利用の環境にやさしい夏の自由工作を紹介
バスクリンはこのほど、「バスクリン」の容器において、環境にやさしい素材であることをより分かりやすく知ってもらうため、新たに「紙パッケージマーク」を採用。また、これに伴い、容器リユースを通した親子間での知育を推奨していくべく、使用後の容器を再利用(リユース)した「環境にやさしい夏の自由工作」をWEBページ(https://www.bathclin.co.jp/sustainable/reuse_paper/)で公開した。
WEBページでは、「バスクリン」の容器に隠されたヒミツを楽しい4コママンガで解説。「『バスクリン』の容器で楽しく遊ぼう」をテーマに、「バスクリン」容器の水に強い特長や加工のしやすさを活かし、お風呂で遊べる外輪船、親子で演奏して楽しめるギターやでんでん太鼓、スマホスピーカーや文具入れなどの大人も使える便利アイテムの作り方を紹介し、空容器の再利用工作を通じて、知育や親子のコミュニケーションをサポートする。
2022年8月3日号 記事一覧
M&A・設立
- ウエルシアHD、ふく薬品(沖縄)を子会社化
会合・発表会
- JILS、「設立30周年の集い」に258名が参加
- サンスター、「30代から!歯周病予防による“健康貯金額”セミナー」開催
- 日石工組東日本支部、22年度第1回研修会開催 マスター・奥中社長が講演
- ユースキン製薬、新製品発表 「ユースキン シソラ フェイスマスク」等
- コーセーマルホファーマ、「カルテHD」から全身用ローションなど発売
- シャボン玉石けん、香害・化学物質過敏症啓発講演会を開催
経営・施策
- 牛乳石鹸共進社、大阪市と「災害救助物資の供給等に関する協定」締結
- コーセーコスメポート、「ビオリスの森」づくり、植樹活動を開始
- BULK HOMME、定期コース利用者向けサービスを改良
製品・サービス
- 王子ネピア、「ネピアネピecoバイオマスマスク」でJIS T9001取得
- あらたグループ会社、韓国のコスメブランドを日本で展開開始
- 花王、中国で「キュレル」からZ世代向けクリーム発売
- 花王、柔軟剤「ハミング フレア フレグランス」新発売
- 花王、「めぐりズム蒸気でホットアイマスク」改良新発売
- ファンケル、「2022年秋限定メイク」数量限定品発売
- コーセー、「雪肌精みやび」から「クリーム ネクタル」発売
- エステー、ハロウィン限定「消臭力」新発売
- 日本防災女子「女性防災セット99」にサンスター、ユニ・チャームなど参画
- 大王製紙、「ハイパーブロックマスクエリカラ7枚入り」発売
- 大王製紙、「グーン まっさらさら通気」くまのプーさん限定品発売
- 貝印「AUGER」、メンズブランドとコラボ 代官山でポップアップストア
宣伝販促
- マンダム「清涼部」、暑さ乗り切る冷感テクニック「クールハック」を提案
- エステー、家中ニオイすっきり消臭力におまかせ!キャンペーン実施
人事・組織
- フェザー安全剃刀、役員人事を発表
研究・開発
- 花王、「どんな肌でも化粧のりがよい」叶える新パウダージェル技術開発
- ライオン、皮膚洗浄剤連用による肌の保湿効果とかゆみ抑制効果を確認
- 桃谷順天館、糖蜜含有酒粕エキスの新知見 皮膚細菌叢のバランス改善確認
- 花王「髪のキメ研究」、滑らかな指どおりを持続させる新技術を開発
- 花王、紙おむつによる腹部へのしめつけが乳幼児の睡眠に影響すること確認
調査・統計
- プラネット、「香りと消臭」意識調査 気になるにおい「トイレ」が最多
イベント・展示会
- SK-Ⅱ、「どうする?真夜中の撮影」キャンペーン公開記念イベント開催
時評・コラム
- 日雑談 パーム油国産化可能か 油脂工業会館の報告書に注目
特集 【夏季特別号②】
- コロナ禍3年目の大阪・道頓堀エリア調査 休業含む店舗数はピーク時半減
- サプリコ 「中高年が活動する委員会」事業継承研究会を開催
- 22年上半期流通業界の動向 21年比で各小売業態の回復傾向が顕著に
- 全卸連・森友会長インタビュー 逆の発想でビジネスを考えることも必要
- PALTAC 中間流通プラットフォーム強化に向けて新たな挑戦
- あらた・滝口北海道支社長インタビュー 北海道独自の流通体系構築が必要
- 北海道卸連・中島理事長インタビュー 3年後の第100回総会に向けて
- カルタス・小澤社長インタビュー 基本を大切に新たな使命と役割果たす
- イースト、「1週間安心の防災セット」販売中 防災関連商品の品揃え強化
- RX Japan 「COSME Week大阪2022」9月開催 細野事務局長に訊く
特別企画
会合・発表会
経営・施策
製品・サービス
イベント・展示会
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