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2022年7月20日号掲載記事より

PALTAC、「栃木物流センター」でカワチ薬品の物流を受託

 PALTACは7月12日、かねてから建設を進めている「栃木物流センター」において、来年2月の開設に伴い、カワチ薬品の物流を受託すると発表した。
 「栃木物流センター」は、RDC新潟、RDC埼玉に次ぐ3カ所目の新型(SPAIDモデル)物流センターであり、AI・ロボティクス等の最新技術を活用することにより、人員生産性は従来型のセンターに比べ2倍以上となっている。
 同センターをカワチ薬品の専用センターとして運用することで、カワチ薬品の店舗立地やレイアウト、運用に合わせた配送計画や納品スタイルなどを実現し、店舗運営、配送、物流センター庫内などトータルで両社にとって最適かつ効率的な流通を構築することが可能となる。また、この特徴を活かし、両社の連携・協働を深化させることで、持続的社会に向けた環境面での取り組みも進めていく。
 さらに、既存の汎用センターのカワチ薬品向けの出荷を栃木物流センターに集約することにより、関東エリア全体での既存センターの出荷キャパシティを確保し、主要市場である当該エリアの事業拡大にもつなげる。

クスリのアオキHD、22年5月期決算は食品と調剤が伸長し増収に

クスリのアオキHD、22年5月期決算は食品と調剤が伸長し増収に

 クスリのアオキホールディングスは7月13日、都内で「2022年5月期決算説明会」を開催し、当期決算概況と次期取り組み、第三次中期経営計画(~2026年)の進捗状況をそれぞれ説明した。
 当期連結決算業績は、売上高3283億3500万円、営業利益140億7000万円、経常利益157億8500万円、親会社株主に帰属する当期純利益98億3900万円であった。(「収益認識に関する会計基準」適用のため増減率は記載なし)
 なお前年と同一の会計基準では、売上高3389億8300万円(10.8%増)、営業利益139億円(14.4%減)、経常利益156億1500万円(10.0%減)となる。
 青木社長(写真)は当業績について「下期計画で、コロナ禍からの回復と価格販促強化による売上高改善への期待が大きく、それを計画値に高く盛り込んでしまった。予算の付け方が実力以上であったことがその要因」と総括。特に価格販促強化の影響からくる売上総利益率の減少、併せて電気代高騰等も各利益における計画値未達につながったとの見解を示した。
 また、青木社長は前期からスタートした新中計「Vision2026」の進捗にも触れ、フード&ドラッグへの展開・調剤併設率70%・ドミナント化への移行という3つの重点施策の現状について、「生鮮を強化し、調剤を付加した新開発の400坪フォーマットへの改装もすでに250店舗が完了するなど順調で、次期での調剤併設率は61.8%を計画する」とし、エリア拡大からドミナント化に方針転換したことで、既存エリアでのスーパーを含めた積極的なM&Aも推進する方向性を示した。

スギHD、マレーシアの薬局チェーンと業務提携 PB・NBの輸出など

 スギホールディングスは7月6日、マレーシア国内に190店舗以上を展開し、処方箋調剤数トップシェアを誇るチェーン薬局「アルプロ薬局」の運営会社ALPRO PHARMACY SDN.BHD(マレーシア)と業務提携することで合意したと発表した。
 業務提携の具体的内容は以下の通り。

 ◎スギHDの役割
 ①ALPRO PHARMACYに対し、スギ薬局PB商品(エスセレクト)及び日本のNB商品の輸出及び商品情報の提供②DgS経営及び運営ノウハウの共有(陳列・販売方法・オペレーション等)③ALPRO PHARMACYと共同のMADE IN JAPAN商品の開発④ALPRO PHARMACYとの人材交流⑤マレーシア国内でのALPRO PHARMACYへのロゴなどの商標許諾

 ◎ALPRO PHARMACYの役割
 ①スギHDより、スギ薬局PB商品(エスセレクト)及び日本のNB商品の輸入②輸入商品の実店舗及び自社E―コマースでの販売③輸入商品のマレーシア国内におけるマーケティング活動④訪日(インバウンド)マーケティング活動への協力⑤マレーシア国内での、スギHDが指定する商標の使用⑥スギHDとの人材交流

エビス、「プレミアムケア」シリーズ夏の販促企画 8~9月にTVCM投入

エビス、「プレミアムケア」シリーズ夏の販促企画 8~9月にTVCM投入

 エビスでは、高付加価値の幅広ヘッドハブラシとして好調な売れ行きを続けているプレミアムケアシリーズの夏の販促企画として、コアターゲットである50~70代の固定視聴者層が多いBS放送5局へ、8~9月にかけてTVCMを投入し、更なる拡販を目指す。
 CMキャストには昨年末の地上波TVCMと、今春のBSTVCMに起用し注目を浴びた女優の黒谷友香を再び起用。黒谷の魅力を最大限に生かしながら、プレミアムケアシリーズの高機能性をわかりやすくアピールする「だから№1篇」(30秒)を投入する。
 プレミアムケアシリーズは今春、「ザ・プレミアムケア」と「プレミアムケア」の新製品によるラインアップ追加で、更なるユーザー獲得を図ってきた。今回の黒谷友香を起用したTVCM投入は、50代以上の視聴者含有率が高く、全国一斉放送となるBS放送ということもあり、認知の拡大に拍車がかかりそうだ。
 一方、同社では夏のトラベル需要期の取り込みに向け、抗菌キャップのおまけ付きによる販売促進を図る。
 まず7月15日~10月末まで「ザ・プレミアムケア」で実施、また8月1日からは「プレミアムケア6C 6R・M吊下げセット」での展開を図り、店頭でのユーザーへのアピールに全力を挙げる。

小林製薬、「ネコ型ブルーレット」限定発売 世界猫の日にちなんで企画

小林製薬、「ネコ型ブルーレット」限定発売 世界猫の日にちなんで企画

 小林製薬は、8月8日の世界猫の日に向けて、水洗トイレ用芳香洗浄剤「液体ブルーレットおくだけ除菌EX」から、愛らしいネコ耳つきの「ネコ型ブルーレットおくだけ除菌」(全3アイテム)を7月14日から数量限定で発売した。
 猫は自分にとって居心地がよく快適な場所を見つけるのが得意と言われ、同品は、トイレ空間をそんな快適な場所にしたい」という思いを込めて開発されたもの。猫を愛する同社の開発担当者が、猫の可愛さを最大限に表現できる耳の大きさや口元、パッケージの包装ブリスターにもこだわり、試作を重ねて完成に至ったという。
 ブルーレットの丸みを活かし、液剤ボトル部分は、ネコ耳やひげなどを施した特製のネコ型の容器を採用。付属の「かおシール」で表情をカスタマイズでき、自分好みのネコ顔を作ることもできる。
 同社では、「猫好きの方にとって大切な『世界猫の日』を一緒に盛り上げ、今までブルーレットを使用いただいたことのない人にも手にとっていただき、快適で癒やしのトイレ空間を提供していきたい」としている。


2022年7月20日号 記事一覧

会合・発表会

  • OTC薬協、「セルメの日シンポジウム」開催 OTC医薬品の価値を紹介
  • ライオン、ハブラシに焦点を当てた企業シンポジウムを主催
  • 近石工、「第110回技術部会」開催 SDGsや原料について講演行う
  • エステー、「赤毛のアン」チケット抽選会開く 7万件以上の応募集まる

経営・施策

  • 花王、「フジロックフェスティバル」の手洗い・手指消毒をサポート
  • バスクリン、「日本の名湯」応援プロジェクト 17カ所で寄付金贈呈式開催
  • NSファーファ・J 里村社長インタビュー 「NB主軸に事業を展開」
  • フマキラー、「ワクワク・学び 虫キャンプ」プロジェクト始動
  • サンスター、「『歯ぎしり・食いしばり』から考える全身の健康」を公開

製品・サービス

  • 日本製紙クレシア、「ポイズ肌ケアパッドナチュラルコットン100%」注目
  • 澁谷油脂、オリーブオイル70%の無添加石けんが好調な動き見せる
  • 花王、「エスト イルミネーティングパウダーファンデーション」発売
  • コーセーコスメポート、「コエンリッチ ザ プレミアム」発売
  • 明色化粧品、ユーザー参加型開発PJ発のクレンジングオイル発売
  • クラシエHP、「いち髪」インバスヘアケアシリーズ全面改良
  • 大王製紙、エリス初の紙包装 「素肌のきもちナチュラルシリーズ」発売
  • コーセーコスメポート、「タイガレイド」から「薬用CICAリペアクリーム」
  • 花王「エスト」、睡眠と肌に着目した機能性表示食品のドリンク発売
  • 小林製薬、「プロテインも入った青汁」自社通販で新発売
  • ナリス化粧品、睡眠の質高める機能性表示食品「ナリスL-テアニン」発売
  • クロバーコーポレーション、「敏感なお肌のためのシリーズ」を積極訴求

宣伝販促

  • ピップ、「コリナイ・プロジェクト」トークイベント第1弾を配信
  • バスクリン、熱中症予防のカギは「暑熱順化」 「浴トレ」をサイトで紹介
  • エステー、「米唐番」の新CM放映開始 TikTokでも同時公開

人事・組織

  • 資生堂グループ、人事異動を発表

決算

  • イオン、23年2月期第1四半期決算発表 GMS事業は9年ぶり黒字に
  • ウエルシアHD、23年2月期第1四半期決算は増収増益 調剤好調で全体牽引

調査・統計

  • プラネット、「中国の日常生活と日本製品購買に関する調査レポート」発行
  • KSP-POS 2022年6月 カテゴリー別ランキング
  • KSP-POS 2022年上半期 カテゴリー別ランキング
  • 西化工 22年1~4月化粧品統計 皮膚用・仕上用ともに2ケタ増
  • 東家同 22年6月度市況概況価格調査 値上げが浸透してきた模様

イベント・展示会

  • 全卸連、「CSSカップ全国選抜大会」に総勢67名が参加

特集 【夏季特別号①】

    特別企画

    • 夏商戦① 保存・調理関連品 内食の高まりで堅調な推移
    • 保存・調理関連品 旭化成HP 「冷凍貯金クッキング」をスタート
    • 保存・調理関連品 ライオン 「リード」簡単で便利な調理方法など提案
    • 保存・調理関連品 クレハ 「NEWクレラップ」安定供給に全力
    • 保存・調理関連品 宇部フィルム 高品質「ポリラップ」を安定供給
    • 夏商戦② 入浴剤 新生活様式の中、商品価値を再認識
    • 入浴剤 バスクリン 三枚堂社長インタビュー 入浴剤、育毛剤ともに好調
    • 入浴剤 花王 「バブ 至福の果実めぐり浴」新発売
    • 入浴剤 白元アース 積極的な商品展開で市場の活性化図る
    • 夏商戦③ 殺虫剤・虫対策用品 22年商戦前半は前年同期比96%に
    • 殺虫剤・虫対策用品 フマキラー 成長カテゴリーを強化
    • 殺虫剤・虫対策用品 大日本除虫菊 「ダニ対策製品」を拡充
    • 殺虫剤・虫対策用品 アース製薬 高付加価値品の積極展開で市場拡大図る

    経営・施策

    • 22年上半期 日用品化粧品メーカー動向 原材料価格高騰が業界を直撃

    調査・統計

    • インテージ SRI+データで見た22年上半期売れたものランキング
    • プラネット 「値上げ」意識調査実施 「値上がり感じる」50%以上


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。