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2022年6月8日号掲載記事より

資生堂、福岡久留米工場を竣工 国内3工場揃い、製品の安定供給推進

資生堂、福岡久留米工場を竣工 国内3工場揃い、製品の安定供給推進

 資生堂は、「エリクシール」など中価格帯のスキンケア製品の生産工場として5月20日、福岡県久留米市に福岡久留米工場を竣工し、6月より本格稼働を開始する。
 2019年に那須工場、2020年に大阪茨木工場を設立し、今回の福岡久留米工場の竣工をもって国内新3工場がすべて揃い、メイドインジャパンの高品質な製品をグローバルに安定的に提供する生産体制が整った。同社では新工場の本稼働を前に、リアルとオンラインのハイブリッドで報道関係者に向けたプレス内覧会を実施し、工場建設の背景や概要について紹介した。
 あいさつに立った魚谷雅彦代表取締役社長CEOは、新工場がアジアに向けたスキンケア製品の工場であると言及。日本発のエイジングケアブランドで、中国をはじめアジアを中心に展開している「エリクシール」など中価格帯のスキンケア製品を生産することを報告した。
 また、①最先端のIoTを取り入れた効率的な生産体制②環境に配慮したサステナブルな工場③「PEOPLE FIRST」な職場環境――などを披露するとともに、地域に開かれた工場として、地域交流の場となれるように共存共栄を目指し、見学施設「BEAUTY PLANET」をオープンし、2023年以降に工場見学をスタートさせることも明示。
 更に、今回の国内での工場建設が自らのブランドの更なる強化をもたらすとともに、日本の市場の活性化につながり、同社のスキンビューティー領域の生産をグローバルでリードするものになると示唆した。

花王、トワニー新商品発表会開催 「ドラマティックメモリー」を披露

花王、トワニー新商品発表会開催 「ドラマティックメモリー」を披露

 花王は5月26日、「TWANY新商品発表会」をオンラインで開き、塗膜収縮によって肌を引っ張り、ほうれい線を目立ちにくくする世界初(※)の成分アプローチを採用した、「トワニー ドラマティックメモリー」の新発売(9月10日)について発表した。「トワニー」は花王が国内を中心に注力するブランド「R8」の1つ。専門店・GMSで展開し、2021年度の売上げは前年比112%と順調に推移している。
 ほうれい線が目立つことは多くの人が抱える肌悩みの1つで、特に40~60代では、8割以上の人が悩みに感じている(2021年8月花王調べ)。また昨今、マスクを外した時に口もとを見せることに抵抗を覚えるという声も聞かれている。
 今回、ほうれい線について様々な角度から調査・研究を重ねるなか、シワの深さが同程度であっても、その外側にある頬のふくらみが大きいほど、ほうれい線が目立つことがわかった。そこで、花王は、ほうれい線の見え方は「小鼻と口角を結ぶシワと、頬のふくらみの2要因による影の影響が大きい」と捉え、世界初の成分アプローチにより、塗膜が収縮することで、肌を物理的に引っ張り、シワと頬のふくらみの2要因からなる影を減らすことで、ほうれい線を目立ちにくくする「トワニー ドラマティックメモリー」を開発した。ファンデーション前の新習慣として提案していく。
 ※塗膜収縮成分(ノルボルネン/トリス(トリメチルシロキシ)シリルノルボルネン)コポリマー、ジシロキサンの組み合わせ。先行技術調査及びMintel社データベース内2022年2月同社調べ)

JCSA 22年4月度販売統計速報 総販売額は1兆687億円

 日本チェーンストア協会(JCSA)は5月24日、都内事務所で「定例記者会見」を開き、増田光男業務執行理事が「チェーンストア販売統計令和4年度4月度速報」(会員企業56社・店舗数1万943店)を公表した。
 令和4年4月度の総販売額は1兆687億円。前年同月比は全店ベースで98.8%とマイナスだったものの、既存店ベースでは102.1%とプラスとなった。
 部門別概況は、食料品が7250億円(全店ベース99.7%)、衣料品が662億円(102.9%)、住関品(日用品・医薬品・化粧品等)が2070億円で全店ベースは90.3%だったが、既存店ベースでは108.2%とプラスで推移した。
 増田業務執行理事はこの4月度概況について、「コロナ感染者数の下げ止まり傾向が続き、生活者の行動範囲が広がっている。そこでその反動減で食料品の動きは鈍かった。反対に衣料品や住関品は堅調となり、プラスとなった要因といえる」との見解を示した。

KOKUBOグループ、東京展示会開催 店頭活性化に向け多数の商品紹介

KOKUBOグループ、東京展示会開催 店頭活性化に向け多数の商品紹介

 小久保工業所並びに紀陽除虫菊、扶桑化学のKOKUBOグループ3社は、5月24~27日の4日間、東京都中央区日本橋にある東京営業所に併設された同社ショールームにおいてKOKUBO2022東京展示会」を開催。感染症対策も施しながら実施された同展示会には、連日多くの流通関係者が訪れた。
 今回の展示会場となった同社ショールームは、昨年開設されたばかりだが、ここ数年、コロナ禍で多くの人が訪れる展示会が思うように開催ができず、ショールーム開設後は個別に得意先などを招いて商品紹介などに活用してきたもの。
 展示会では、これから発売予定の新商品をはじめ、また地震や台風、豪雨被害など毎年のように大きな災害が生じている中、防災対策に活躍する商品を紹介するコーナーも設けられたほか、グループ3社の商品を一堂に集め、カテゴリーごとに展示が行われた。
 同グループの展示会には100円ショップ向けの商品から高付加価値商品まで、同グループならではのアイデア商品や便利グッズ、生活必需品の数々が揃っており、訪れた流通関係者も売り場の活性化、更に自社の売上、利益拡大に貢献する商品の数々が一堂にそろった会場を熱心に見て回り、その後は商談ルームにおいて活発な商談が繰り広げられた。

アース・ペット、東京駅「ヤエチカ」に初の直営店をオープン

アース・ペット、東京駅「ヤエチカ」に初の直営店をオープン

 アース・ペットは5月26日、東京駅八重洲地下街(通称ヤエチカ)に、同社初となる直営店「あーす・ぺっとはうす」をオープンした。
 同店は、ペットオーナーが抱えている様々な疑問や不安に対して、スタッフが応える場を提供する、“お悩み解決型ショップ”というこれまでにないスタイルの店舗である。同店ならではのオリジナル商品の販売も行っているが、むしろペットとペットオーナーのための情報発信基地としての意味合いの強いものであり、更にペット市場の拡大や業界の発展に寄与するこれまでにない取り組みをかたちにした店舗といえる。
 「トイレのしつけはどうしよう?」「ペットを飼いたいけれど、どうやって育てればよいの?」「飼うにはどんなものが必要?」など、現在ペットを飼っている人、これから飼いたいと思っている人にとって「かけ込み寺」や「保険の窓口」のような、これまでのペット業界にはなかった新しい取り組みが注目される。


2022年6月8日号 記事一覧

M&A・設立

  • ライオン、バングラデシュで合弁会社設立 同国市場に本格参入

会合・発表会

  • 日石工組、第63回通常総会を開催 「目標達成に向けて活動を推進」
  • アスコット、「ASPAC-消費財卸」セミナー開催 まさ屋・平井社長が講演
  • 全日本ブラシ組合、第53回通常総会開催 「ニーズに沿った製品を提供」
  • 旭化成HP×ゆとりうむプロジェクト、「冷凍貯金ラボ」発足発表会開催

経営・施策

  • 桃谷順天館、グループ共通「パーパス」を制定
  • 花王、「リサイクリエーションラボ」を慶応大、鎌倉市と開設
  • 大島椿、95周年ロゴ作成 企業ビジョンのシンボルとして活用
  • 花王、和歌山工場での取り組みで「レスポンシブル・ケア大賞」受賞
  • ライオン、「夏のリコチャレ2022~理工系のお仕事体感しよう!」に参加

製品・サービス

  • サンギ、発売37周年「アパガード」累計出荷本数1.5億本を突破
  • シック・ジャパン、ジョンマスターオーガニック×Chocomooとコラボ
  • コーセー、「雪肌精 クリアウェルネス スマートミルクパクト」発売
  • 牛乳石鹸共進社、「泡ミルキィ」ポンプ付き+詰替用ペアセット限定発売
  • 大王製紙、ワコールと新しいカラー共同開発 「アテント」に採用
  • 明色化粧品、サクマ製菓のキャンデーとコラボ DETクリア限定品発売

宣伝販促

  • ダリヤ、白髪染め「サロンドプロ」新CMに濱田マリを起用
  • 貝印「紙カミソリ」、攻殻機動隊SAC_2045とコラボキャンペ実施
  • ファンケル、「ファンケル大学に行く!」企業サイトで配信を開始
  • ライオン、「トップスーパーNANOX」と「東京リベンジャーズ」がコラボ

人事・組織

  • KAIグループ、役員を選任
  • エステー、執行役の管掌変更など発表

決算

  • P&G米国本社、21/22事業年度第3四半期業績は純売上高7%増

研究・開発

  • 花王、低粘度シリコーンオイルと忌避成分の組み合わせで効果的に蚊よけ

調査・統計

  • 経済産業省 22年1~3月度洗浄剤統計 「柔軟仕上げ剤」が活況

イベント・展示会

  • ライオン、「第79回全国小学生歯みがき大会」開催

時評・コラム

  • 時評 新工場稼働が国内活力を呼ぶ

特集 【SDGs・ESG】

    経営・施策

    • コロナ禍、さらに高まったSDGsへの関心 持続可能な社会の実現へ
    • 花王 2040年カーボンゼロ、2050年カーボンネガティブ実現へ
    • ライオン 健康な生活習慣づくりへ貢献 サステナブルな取り組み推進
    • ユニリーバ 新たな成長戦略「ユニリーバ・コンパス」を導入
    • ユニ・チャーム 紙おむつの循環型リサイクルに取り組む
    • 牛乳石鹸共進社 「ずっと変わらぬ やさしさを。」SDGs宣言を発表
    • サラヤ・更家社長インタビュー 「感染予防の重要性を積極的に訴求」
    • 太陽油脂 SDGsに基づく環境関連活動を推進 8つの重点テーマ設定
    • エステー 「みんなでエコ基準」を策定 第1弾商品を発売開始
    • シャボン玉石けん・森田社長インタビュー 「無添加石けんの普及図る」
    • 旭化成HP 「まいにちを、たいせつに。」サステナブル活動を推進
    • 小林製薬 「エコをカタチに」マーク付与製品を発売
    • KAIグループ 持続可能な経営に向けて 指針に基づく環境対策強化
    • アース製薬 CSV経営で本業を通じた社会貢献目指す
    • コーセー 雪肌精「SAVE the BLUE」夏のキャンペーン開始
    • コーセーコスメポート 山梨県南アルプス市とパートナー協定を締結

    製品・サービス

    • ミマスクリーンケア 「緑の魔女オートキッチン180g」紙パッケージ採用
    • バーモントソープ オーガニック石鹸&コスメ「バーモントソープ」展開
    • 東邦 「ウタマロ石けん」汚れ落ちの良さと手肌への優しさを積極訴求
    • ハイネリー 毛布を家庭で洗おう!「毛布洗い」の拡販に注力
    • サバ 「エコシャボン」油汚れに強く、手肌にやさしい微香性が人気に
    • 澁谷油脂 「SOC 薬用柿渋ボディソープ」が好調な動きみせる
    • 旭化成HP 「フロッシュ」自然にやさしい特長を訴求


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。