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2022年3月2日号掲載記事より

21年1~12月各小売業態販売統計調査 SC・百貨店は厳しさが継続

21年1~12月各小売業態販売統計調査 SC・百貨店は厳しさが継続

 各小売業団体の2021年1~12月販売統計調査によれば、ショッピングセンター(SC)・百貨店は前年をクリアできなかった月が多く、2020年に続き厳しさが継続した。また前年マイナス月が2つだったチェーンストアに対し、スーパー3団体はマイナス月が多いが、前年の反動の要素が強い。
 前年を下回った月数でみると、SCが6、百貨店が5で、2ケタ減が各3ということからみても、コロナ禍における集客数及び購買額の減少が大きく響いたことがみてとれる。
 一方でチェーンストアはマイナス月が2と少なく、堅調な動きを示したということができる。食品を主体にした展開が、在宅・外出自粛生活が主流となる中で強みを発揮したと言えるだろう。
 スーパー3団体はマイナス月が9あり、一見すると苦戦したかのようにみえるが、19年比ではほとんどの月で上回っており、前年の反動が表れたと推測できる。
 一方コンビニは、前年を上回る月が7と復調の兆しがみえてきたと言える。ただ、感染者数が減少傾向になった10月、11月は前年を下回っており、完全復調かを判断するには、もう少し様子を見る必要がありそうだ。
 気になるのは、12月後半から拡大した新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が、2022年1~2月の市場にどのような影響を及ぼすかであり、未だ不安は拭えないままだ。

ライオン、家庭内へのウイルス持ち込みと付着・伝播の実態を調査

ライオン、家庭内へのウイルス持ち込みと付着・伝播の実態を調査

 ライオンは、手洗いの重要性が認識される中、家庭内へのウイルス持ち込みとその付着・伝播の実態をこのほど調査研究、その結果を発表した。
 それによると、書面調査では約9割が“帰宅後、手を洗う”と回答しているものの、実際には、手洗い前にリビングやキッチンに立ち寄り、色々なところに触れていることがわかった。さらに、インフルエンザウイルスの挙動をもとに新たに作成したエージェントベースAIシミュレーションモデルを用い、家庭内にウイルスが持ち込まれた後のウイルス伝播の様子を可視化したところ、「帰宅直後の手洗いにより、家庭内へのウイルス伝播が抑えられること」が判明した。
 同社では、家庭内でのウイルス伝播を防ぐための対策として、帰宅後、玄関での手指消毒をした上で、リビング等に立ち寄らず、洗面所に直行し手を洗うことが重要だと呼びかけている。また、特に子どものいる家庭では、親子で一緒に洗面所に向かう“付き添い洗い”も、ウイルス伝播を防ぐ大事な手段だとし、自分のため、家族のために正しい手洗い習慣、手指の消毒習慣を心がけることが大切だとしている。

花王と京大、「使用済み紙おむつの炭素化リサイクルシステム」進捗発表

花王と京大、「使用済み紙おむつの炭素化リサイクルシステム」進捗発表

 花王は2月24日、京都大学と2021年1月から、愛媛県西条市の協力のもとで進めている「使用済み紙おむつの炭素化リサイクルシステム」の確立に向けた実証実験の進捗状況を発表した。実証実験は2023年までに炭素素材への変換技術を確立し、2025年以降の社会実装(「炭素化装置」の設置拠点・回収方法などのインフラ検討)を予定している。
 実証実験の目的は、使用済み紙おむつの「炭素化装置」の開発と、炭素化した使用済み紙おむつの炭素素材への変換だ。
 「炭素化装置」の開発については、花王・京都大学で炭化物の解析を進め、炭素を高収率で固定できることを確認。この研究の結果をもとに、既存のおむつ処理装置ならびに生ごみの炭化装置をベースに新たな「炭素化装置」の開発を進めた。
 また、2021年11月に西条市の保育施設に新たに開発した「炭素化装置」を設置し、約1カ月、発生するごみの量、保育士の作業量などを確認。使用済み紙おむつの発生量は平均で1日7kg程度となり、概ね月1回の回収が適切という結果となった。
 今後は、西条市の保育施設に設置した「炭素化装置」より、炭素化した使用済み紙おむつを回収し、花王・京都大学にて炭素素材へ変換する研究を進め、2023年までに変換技術の確立を目指す。また、西条市内での資源化循環システムの構築も検討していく。

明色化粧品、「モイストラボ」春夏の新製品発表 トレンドメイクも紹介

明色化粧品、「モイストラボ」春夏の新製品発表 トレンドメイクも紹介

 明色化粧品は2月17日、2022年春夏新製品オンラインプレス発表会を開催し、ベースメイクシリーズ「モイストラボ」の新製品「モイストラボエッセンス薬用美白コンシーラー」「同ミネラルファンデーション」を発表。また、当日はメイクアップアーティスト・東風上尚江(こちがみたかえ)氏によるトレンドメイクセミナーも行われた。
 はじめに、モイストラボシリーズ開発担当のUX推進部・妹尾圭子次長が、2020年以降のベースメイクの市場動向について、マスクの着用により、メイクの崩れやマスクへのファンデーションの色移りを避けるため、気になる箇所のみピンポイントでカバーするコンシーラーのメイクが主流となっていることや、ベースメイク全体では市場が落ち込む一方で、コンシーラーは、コロナ禍中においても安定した推移が見られていることを紹介。
 続いて3月1日から発売する今春の新製品として、肌悩みをカバーしながらシワ改善と美白ケアができるコンシーラー「モイストラボエッセンス薬用美白コンシーラー」と、くすみにくさを実現した肌に優しい100%天然ミネラル由来成分配合のファンデーション「同ミネラルファンデーション」の有効成分と製品特長について、実験結果を交えながら説明。マスク時代に合わせた「モイストラボ」の新しい提案を披露した。
 第2部の東風上氏によるトレンドメイクセミナーでは、同社の新製品を使用したメイクのコツや今年のトレンドメイクを軽快な語り口で解説しながら、2022年のトレンドメイクである2タイプの「ナチュラルで透明感のある素肌っぽい仕上がり」をモデルの女性で表現した。

BABYJOB、紙おむつサブスク「手ぶら登園」PRイベント開催

BABYJOB、紙おむつサブスク「手ぶら登園」PRイベント開催

 日本初の保育所向け紙おむつのサブスクサービス「手ぶら登園」を展開するBABYJOB(大阪市)は、自治体のおむつの持ち帰り問題の調査結果発表と、4月から初めてサービスを利用する人の料金が1カ月無料になる「はじめて!応援キャンペーン」のPRイベントを2月22日、都内の恵比寿ガーデンプレイスでリアル・オンライン併用で開いた。
 イベントには、4月から開始する「はじめて!応援キャンペーン」の応援アンバサダーを務める「モーニング娘。」OGでタレントの辻希美、応援サポーターとして夫・杉浦太陽を招いて、子育ての実体験などについてのトークセッションも行い、会場を盛り上げた。
 BABYJOBの脇実弘取締役CMOはイベントの中で、使用済みの紙おむつを保育所で処分するのではなく、保護者が家に持ち帰って処分している問題について、不衛生な上、保護者、保育士へ負担がかかっていることから社会問題となっていることを紹介し、その中で、「手ぶら登園」の事業が保護者と保育士の双方の負担を取り除き、衛生環境を整えるかけがえのないサービスになっていることを報告。
 更に、昨年6月に「保育園からおむつの持ち帰りをなくす会」を発足して政令指定都市のおむつ持ち帰り問題への対応状況を調査した結果を発表した。


2022年3月2日号 記事一覧

倒産・廃業

  • 宮脇商店、3月末で廃業へ

会合・発表会

  • 資生堂「マキアージュ」発表会、毛穴レス美容液リキッドファンデを披露
  • サンスター財団、「金田博夫研究助成基金」21年度贈呈式を開催
  • 油脂工業会館、「令和3年度油脂優秀論文表彰式」を開催

経営・施策

  • 花王、スポーツエールカンパニーに4年連続の認定
  • 日本薬科大学、社会人向け「漢方アロマコース」受講者を募集
  • ライオン、「健口眠体操」バーチャルプログラムを開発
  • バスクリン、「日本の名湯」応援プロジェクトで第1回目の寄付実施
  • ライオン、企業・自治体向けオーラルケア情報提供サービスを開始

製品・サービス

  • クラシエHP、「プロスタイル」寝ぐせ直しシリーズリニューアル
  • クラシエHP、ヘアケアブランド「ココンシュペール」から数量限定品発売
  • 大王製紙、「エリス」ブランドを刷新 「新・素肌感Style+」発売
  • エステー、「消臭力」から新香調「イングリッシュホワイトティー」発売
  • シャボン玉石けん、「シャボン玉台所用せっけん」泡タイプにリニューアル
  • P&Gジャパン、「レノア アロマジュエル」改良 2種類の新香調を追加
  • 白元アース、「ミセスロイド」改良 多機能を訴求した新パッケージに
  • バスクリン、育毛剤ブランド「インセント」「モルティ」から新製品発売
  • エビス、高付加価値オーラルケア製品「プロフィッツ」新発売
  • サンギ、「アパガードプレミオエクストラミント」リニューアル発売
  • アース製薬、ビューティーサプリ2品を新発売
  • 牛乳石鹸共進社、「スキンライフ薬用洗顔フォーム」お試し品数量限定発売
  • ウテナ、「プロカリテ」からヘアトリートメント「ヘアチューナー」新発売
  • 桃谷順天館、炭×クレイ配合の温感クレンジングジェル新発売
  • ユニ・チャーム、「銀のスプーン 三ツ星グルメ」から春の新製品発売
  • ユニリーバ、「ダヴ クリーミー泡洗顔料シリーズ」改良発売
  • カメヤマ、「花げしき」「花ふぜい」から高付加価値新製品を発売

宣伝販促

  • 牛乳石鹸共進社、「22年型全国銭湯のれん新シリーズ」をキャンペで提供
  • クラシエHP「FUNDAY」、「OKAMOTO'S」とのコラボ動画を公開
  • クラシエHP「マー&ミー ラッテ」、プレゼントキャンペーン実施中
  • コーセーコスメポート、「グレイスワンリンクルケア」新CMに米倉涼子
  • サンギ、「アパガードプレミオエクストラミント」改良記念キャンペ実施
  • ユニリーバ「AXE」、格闘技ゲーム「ストリートファイター」とコラボ
  • コーセー「エスプリーク」オリジナルムービー公開中 新垣結衣が出演
  • レキットベンキーザー、「薬用せっけんミューズ」新広告に遠藤憲一起用

人事・組織

  • カルタス、役員を選任

イベント・展示会

  • 「国際ホテル・レストラン・ショー」開催 4日間で2万8328人が来場
  • ライオンハイジーン、国際ホテル・レストラン・ショーで衛生管理等を紹介
  • JPC、包装展示会で社会調和した商品パッケージを公開

時評・コラム

  • 泡沫 値上げ問題はよそ事ではない


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。