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2022年2月9日号掲載記事より

PALTACと薬王堂、非食品・食品の一括物流を開始

PALTACと薬王堂、非食品・食品の一括物流を開始

 PALTACと薬王堂は1月31日、サプライチェーン全体のさらなる最適化・効率化を目指し、これまで非食品部門と食品部門において別々で行なっていた物流を2024年9月から協働して一括で行なうことを発表した。PALTACが食品流通を担うことは、同社にとって新たな事業エリアへの挑戦となる。
 今回、両社が発表した取組みは、現在はPALTACと他企業が別々で受託している薬王堂の非食品部門及び食品部門の物流をPALTACが南東北エリアにおいて一括して受託し、様々な課題を同時に解決することを目指すもの。
 一括物流の対象となる食品は、非食品部門との「管理、出荷、配送」における親和性と生産性を踏まえ、飲料や菓子など温度管理が不要な常温食品から取り組む方針で、これらを一括して納品することにより、配送に要する人手やトラック台数は2~3割減少し、配送費の削減やホワイト物流の推進などにつながることが見込まれるという。
 また、配送回数の減少に伴い、店舗での荷受け回数も減少することに加え、現在、非食品で行っているカテゴリ納品を食品にも導入することで、陳列作業が軽減され、働き方改革にも繋がることが期待される。
 なお、PALTACは一括物流の開始にあたり、物量増加に対応するため、約40億円を投資してRDC宮城を増設し、年間出荷能力を350億円から550億円まで拡大させる。これによりセンター運営に余裕を持たせることで、一括物流の拠点として活用するとともに、既存の物流においても他センターへの商品移動量を削減し、配送の効率をさらに高めていく。

花王、21年12月期連結業績発表 原材料価格高騰の影響受け増収減益に

 花王は2月3日、「2021年12月期」の連結業績を発表。同期の連結業績は、売上高1兆4187億6800万円(2.7%増)、営業利益1435億1000万円(18.3%減)、税引前利益1500億0200万円(13.8%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益1096億3600万円(13.1%減)で増収減益となった。
 同期は特需の反動、コロナ禍、原材料価格の高騰の影響を受け、厳しい業績となったが、花王らしいDXを進め、ヒット商品やシェア向上等一定の成果も創出。同時に戦略ブランドへの集中投資や構造改革、将来の成長のために基盤づくりを推進した。
 2022年度は「市況に依存しない強い事業体質に変える」「競争優位となる戦略的投資をする」「変化を先取りする急伸事業を始める」――の3つを経営方針に事業を進める。
 2022年12月期の業績予想は、売上高1兆4900億円(前期比5.0%増)、営業利益1600億円(11.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益1170億円(6.7%増)。

BCLカンパニー、サステナブルな輸入コスメ集まる新形態ショップを開店

BCLカンパニー、サステナブルな輸入コスメ集まる新形態ショップを開店

 スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーは1月27日、報道関係者を招いて新製品発表会を開催。草山恵新規ビジネス事業部輸入事業課長が、SDGsの一環としてこの春、サステナブルな輸入コスメが集まる新形態のショップ「サステナプラス」を開始し、5つのフランス発オーガニックコスメブランドを販売すると発表した。
 「サステナプラス」では3つのアクション①アンテナプラス(情報発信、コスメ管理、生産者情報等)②サイクルプラス(リサイクルプログラム導入、リサイクル什器等)③エシカルプラス(B品販売、簡易包装、ゴミレス等)――を基軸とし、今年は仏語でwell-beingを意味する“ビヤンネートル(bien-etre)”をテーマにフランス発オーガニックコスメブランドを販売する。
 ブランドは既に同社が取り扱っているデリケートゾーン用スキンケア「ウーマンエッセンシャルズ」とZ世代に支持されるオーガニックコスメ「ゼットエマ」、オーガニックUVケア「アルガマリス」の他に、今春日本初上陸となるブルーライトに着目したベーシックスキンケア「イドラプロテクトプラス」とオーガニックオーラルケア「パルプドヴィ」を加えた計5ブランド。いずれもサステナブル、エシカル、フェムテックといったキーワードでSDGsと繋がりの深い、新しいライフスタイルとこれからの時代にフィットしたブランドだとしている。

王子ネピア、レデイ薬局と協業で在宅介護向けECショップをオープン

王子ネピア、レデイ薬局と協業で在宅介護向けECショップをオープン

 王子ネピアは、レデイ薬局と協業し、超高齢社会に向けた在宅介護向けECショップ「ネピア×くすりのレデイハートショップ介護のしたく。おうち介護のかんたん通販」(以下、「介護のしたく。」)を、2月1日からオープンした。
 「介護のしたく。」は、突然始まる家族の介護でどのような用品を準備したらいいか分からない、色々な種類があり違いが分からないという困りごとに対し、排泄用品や介護に必要な商品を揃えることができるよう、開設されたECショップ。
 王子ネピアが病院や介護施設など、介護のプロにも販売している大人用紙おむつの他に、在宅介護で必要な用品(手袋、尿器、口腔ケア用品など)を、幅広く取り扱う予定。
 また購入手段として、「定期便」システムを用意。一度購入の手続きをすると、毎月決まった日にちに自動で商品を届けるシステムで、これにより消費者は家庭内の在庫がなくなる度に購入手続きをする手間を省くことが出来、買い忘れ防止にもなる、便利なシステムとなっている。

マンダムが調査、Z世代男子の約7割が「人前でマスク外したくない」

 マンダムはこのほど、Z世代の男性115人を対象に、コロナ禍でのマスク生活における肌悩みについて調査を実施し、その結果を次の通り発表した。

 【Z世代男子の約7割が、人前でマスクを外したくない】
 長期間のマスク生活により、人前でマスクを外すことに抵抗はあるかを尋ねたところ、70.4%の人が「非常にある・ややある」と回答。「非常にある」と答えた人は39.1%にのぼり、約3人に1人が強く抵抗を感じているようだ。

 【人前でマスクを外すことに抵抗を感じる理由は、「印象ギャップ」を出したくないが1位】
 人前でマスクを外すことに抵抗を感じる理由を質問したところ、「マスクを取った時の印象ギャップを出したくない」と回答した人が最多(48.1%)となった。続く2位3位も「肌トラブルを抱えているため」や「肌に自信がないため」といった“自分の肌に関する悩み”であり、40%以上の人が肌を気にしている実態が明らかになった。

 【肌悩みの原因は「にきび」「毛穴の黒ずみ(汚れ)」】
 Z世代男子の約8割が「肌に悩みがある」と回答しており、その理由としては、1位には王道の「にきび」が挙がったものの、2位には「マスク荒れ」という“今ならでは”の悩みが続いた。また、1月に実施した調査にも関わらず、「毛穴の黒ずみ(汚れ)」と回答した人が「乾燥・かさつき」以上に多い結果となった。


2022年2月9日号 記事一覧

会合・発表会

  • ドラッグストアMD研究会、DgS業態展望軸に政策セミナー開催
  • 「Point 0」、ライオン、パナソニックなど参画企業の成果を発表
  • 資生堂ジャパン、新製品発表会で「SHISEIDO」春夏の新製品を披露
  • 白元アース、「春季新製品提案会」開催 革新的な除湿剤など新商品を提案

経営・施策

  • ライオン、東京オフィスの土地・建物を譲渡
  • トモズ、LINE活用の処方薬配送サービスの実証実験を開始
  • 日本ロレアル、「東京都女性活躍推進大賞」産業分野で大賞受賞
  • アインHD、旭川市の非対面医療サービス構築の協議会に参画
  • シャボン玉石けん、北九州市のワクチン接種会場に「バブルガード」を贈呈
  • 小林製薬、高知県と「包括連携協定」締結 双方の保有する資源を有効活用
  • 大王製紙、「ハートサポート2022」始動 ザンビアの女の子をサポート
  • フマキラー、食品ロス削減に共同取り組み 岩谷マテリアルと共通販促物
  • ユニ・チャーム、おむつサブスク「手ぶら登園」の社員の利用料金を負担へ
  • 小林製薬、「副業制度」「服装自由化」を2月から導入

製品・サービス

  • サンスター、「カラダにユウキ 緑黄野菜」改良発売 キャンペーンも実施
  • 花王、「KATE」から限定品 「欲コレクション」発売
  • ニベア花王、「8×4MEN薬用ボディウォッシュ」新発売
  • コーセーコスメポート「グレイスワン」、シワ改善する部分用マスク発売
  • クラシエHP、「肌美精 大人のニキビ対策シリーズ」全面リニューアル
  • クラシエHP、「海のうるおい藻」改良発売 環境にやさしいパッケージに
  • P&G「ブラウン」、モバイルシェーバー「ブラウン ミニ」改良発売
  • P&Gジャパン、「パンテーン」ベーシックラインを5年ぶりに全面改良
  • ホーユー、白髪ケア「メンズビゲン カラーリンス+++」新発売
  • サンギ、ハップアールリッチクレンジングクリームが美容メディアで表彰
  • BCLカンパニー、サステナブルな「サボリーノ」を企業・数量限定発売
  • ウテナ、「マジアボタニカ」から「薬用バリアミスト/クリーム」新発売
  • ライオン、「hadakara」から泡が増え続けるボディソープを改良発売
  • ライオン、「キレイキレイ薬用手指の消毒ジェルプラス」新発売
  • 白十字、「サルバあて楽パッド朝まで1枚夜用」シリーズ改良発売
  • カンロ、オリジナルアロマスプレー&マスクスプレーを開発
  • アース製薬、「MA-T」活用した医科歯科向けの新商品発売
  • 相鉄ローゼン×日本製紙クレシア、「クリネックス」そうにゃん限定品発売
  • マンダム、「ルシードエルオイルトリートメント#EXヘアオイル」限定品
  • 明色化粧品、「薬用メディショット」トーンアップ日やけ止め下地を新発売
  • 東亜産業、日本製性感染症病原体検査キット(研究用)を新発売
  • ユニ・チャーム、「ソフィKiyora」からさくらの限定品発売
  • ライオン「ソフラン アロマリッチ」、さわやかな香り「エリー」新発売
  • 大王製紙、高機能不織布カラーマスク「リラカラ」に新色と小さめ追加
  • 大王製紙、「グーンまっさらさら通気」からトイ・ストーリー限定企画品
  • 白十字、外用消毒剤「ワンショットプラスP EL-Ⅱ」120包入りに
  • pdc、「ワフードメイド酒粕パック」トライアルサイズ数量限定発売

宣伝販促

  • コーセーコスメポート、「サンカットライトアップUVエッセンス」新CM
  • 日本製紙クレシア、「3月5日は産後ケアの日」キャンペーン実施中
  • 牛乳石鹸共進社、新Webムービー「穴があったら」篇をHPなどで公開
  • 桃谷順天館、銀座木村屋とのコラボによるツイッターキャンペーン実施

人事・組織

  • 花王、取締役異動・役員人事発表 ESG経営と監督・意思決定を一層強化
  • キリン堂HD・キリン堂、3月1日付組織変更・人事異動を発表
  • 花王、人事異動を発表
  • 児玉兄弟商会、新役員人事を発表 新たに執行役員設けた新体制に
  • ユニ・チャーム、部門長異動を発表

決算

  • PALTAC、22年3月期第3四半期決算発表 売上高8021億円に
  • エステー、22年3月期第3四半期決算は特需の落ち着き等で実質減収減益に
  • Genky DrugStores、22年6月期第2四半期決算は増収に 価格戦略・新店寄与

研究・開発

  • 花王、「リンゴ酸」を利用してくせ・うねり毛を整えやすくする技術を開発

調査・統計

  • ナリス化粧品が調査 ジェンダーフリーで使用されている化粧品1位は石鹸
  • 西化工 21年1~11月化粧品統計 洗顔クリーム・フォームがプラスに

イベント・展示会

  • 全卸連、「CSSカップ全国選抜大会」7月に延期を決定
  • J-NET中央、「第82回マーチャンダイジングフェア」中止を決定
  • ピップ、「ウエルネスフェスタ2022 Spring on Web」を2月28日まで開催中

時評・コラム

  • 時評 大手量販の子会社売却報道に思う


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。