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2022年1月26日号掲載記事より

ライオン、「e-presentation2022」実施 今春の新製品、施策等を発表

ライオン、「e-presentation2022」実施 今春の新製品、施策等を発表

 ライオンは1月18日、ライオンプレスクラブを対象に「ライオンe-プレゼンテーション2022」を行い、今春の新製品・改良品並びにマーケティング施策を発表した。
 はじめに久米裕康取締役上席執行役員(写真)があいさつに立ち、コロナウイルス感染症の再拡大や原材料価格の上昇で事業環境は厳しいとの認識を示した上で、この春の新製品は「市場の活性化を図ることを目的としたものである」と述べ、消費者ニーズに応える新製品を中心に市場活性化を図る考えを強調した。
 次に、「e-プレゼンテーション」に移り、掬川正純社長が動画であいさつ。掬川社長は、中長期経営戦略フレーム「Vision2030」では質的な成長だけではなく量的な拡大を目指し、良い生活習慣と高付加価値商品の提案により、人々の生活習慣をアップデートし、市場の拡大に貢献すること、基盤となる日本での事業展開を強化し、それをアジアに広げて、“日本生まれ、アジア育ちの世界企業を目指す”考えを伝えるとともに、この春のオーラルケア、ビューティケア、リビングケア、ファブリックケア、薬品の新製品はいずれも市場活性化につながる新製品であることを力強く伝えた。
 この後、ヘルス&ホームケア事業本部事業統括部の野村守主任部員がオーラルケア、ビューティケア、ファブリックケア、リビングケア、薬品各事業分野での新製品、マーケティング施策をスライドや実験動画を交えて説明。質疑応答で終了した。
 なお、同社は毎年、全国主要都市の会場に流通関係者等を招いて「春のプレゼンテーション」を実施し、ブランドごとに設置されたブースで実験を交えたプレゼンテーションを行っていたが、今年は昨年に続き、コロナ感染拡大の状況を鑑み、動画配信と担当者の説明による「ライオンe-presentation2022」として昨年の12月から今年1月にかけて実施している。

フマキラー、WEB政策共有会・新製品発表会開催 新価値創造へ

フマキラー、WEB政策共有会・新製品発表会開催 新価値創造へ

 フマキラーは1月14日から28日まで、「2022年度政策共有会・新製品発表会」をWEB形式で実施。大下一明社長(写真)はこの中で、今年度の基本方針や重点政策の概要など、事業戦略と目指す方向性などを詳細に語った。
 大下社長は今年度のスローガンについて、「世界でより価値ある企業となるよう、力強く突き進む」との思いを込めて、「RISING」としたと述べた上で、「昨年当社は殺虫剤市場で新製品が売上げに寄与し、伸び率で2年ぶりに業界トップに返り咲いた。園芸・家庭用品も伸長したことで、21年度売上高は前同比11%増の493億円を見込む」と説明。業績の好調さを強くアピールした。
 その上で今年度、さらなる業績伸長への重点政策のキーワードとして、「ポストコロナ時代の新価値創造」と掲げたと発表。「屋内用の虫対策」「屋外の危険害虫対策」の他、ウイルス・細菌等の「見えないリスク」領域で、独自の発想力で開発した製品を駆使して、人々の生活を守る提案を実践していく考えを示した。また、高まるガーデニング人気に向け、「安心して愉しめる『庭活』をトータルサポートしていく」構想も披露した。
 加藤孝彦常務兼国内営業本部長の営業方針の説明では、殺虫剤市場が長期化している状況を踏まえ、早期の売り場立ち上げ、晩期での売り場継続を進める考えを示し、ユーザーの生活行動変化に合わせた新商品「スキンベープイカリジンエアゾール」、「おすだけベープ」(リニューアル)、「ゴキ・ダニまとめてジェット」などを発売すること、あらゆる虫媒介の感染症、危険害虫の脅威の深刻化、身の回りのウイルス・細菌などあらゆるリスクに対して戦っていくこと、広告宣伝活動も積極的に行っていくなどを詳述した。

コスモス薬品、22年5月期第2四半期業績発表 ディスカウントを更に強化

 コスモス薬品は1月14日、オンラインで決算説明会を開き、横山英昭社長、柴田太経営企画部長が出席して、2022年5月期第2四半期の業績、出店状況などについて説明した。
 同期の連結業績は3711億3800万円、営業利益149億7900万円、経常利益164億9400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益112億4500万円となった。
 同期の業績について横山社長は「大きく業績が伸びた前期から反動減となったが、前々期比では20%程度の増益となっており、悪い業績ではないと思っている。
 昨年来の巣ごもり消費のトレンドでは、日常生活で使用すればなくなる消耗品は家の近くでまとめて安く買いたいという消費者ニーズが強まったと捉えている。これは当社が以前から目指していた経営方針と合致しており、これを満たす店は当社の小商圏型メガドラッグストアだと考えている。
 今の経済状況は可処分所得が増えていないのが一般庶民の感覚だと思う。このため消費者の支持を得るために価格は重要な要素だ。他社が売価を上げ、利益を確保している今だからこそ、安さは最大のサービスとの考えの下、一層のディスカウント強化を行った」と述べた。

KCMK、“エシカルeコマース”に賛同 「Go Ethical」で販売

KCMK、“エシカルeコマース”に賛同 「Go Ethical」で販売

 花王は1月19日、グループ会社の花王グループカスタマーマーケティング(KCMK)が商品廃棄削減に向けた取り組みの一環として、“エシカルeコマース”に賛同し、同日からアスクルが運営するインターネット通販サービス「LOHACO(ロハコ)」の商品廃棄削減を目的とする「Go Ethical」で、花王グループ商品を販売すると発表した。
 「Go Ethical」では、品質に問題はないものの、販売が終了したなどの理由で店頭に並ばなくなった商品を再販売する取り組みを進めており、従来、消費者に届くことなく廃棄されていた価値ある良品が、お買い得品として紹介されている。
 KCMKは、この取り組みに賛同し、まずは第一弾として化粧品日やけ止めブランド「ALLIE」の「アリィー エクストラUV ジェルN〈ミニ〉」(写真)の従来は廃棄処分対象となっていた良品の販売を行う。今後は、順次、対象商品を拡大していく予定。
 花王グループでは、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を策定し、重点取り組みテーマの1つとして「ごみゼロ」を掲げており、今回のKCMKによる「Go Ethical」での販売は、これを推進する活動の1つとなる。

小林製薬、オンラインインターンシップ開催 WEB-CM企画立案など体験

小林製薬、オンラインインターンシップ開催 WEB-CM企画立案など体験

 小林製薬は昨年7~9月にかけて、就職活動中の大学生・大学院生を対象に、「命の母ホワイト」のWEB広告を制作する「命の母ホワイトプレゼンツ インターンシップ2021」を完全オンラインで開催。この活動の様子と実際に制作された作品を同社HP内のインターンシップ特設サイトで、昨年12月27日から公開している。
 4回目を迎えた今回のインターンシップは前回と同様、「命の母ホワイト」のWEB-CMの企画立案を通してマーケティングを体験するコース「WEB-CM制作コース」と、「命の母ホワイト」のWEB-CMへ誘引するためのバナー広告、マンガ広告の制作を体験するコース「マンガ・バナー制作コース」の2つのコースを設定。
 エントリーとなる課題提出には就職活動中の大学生・大学院生ら492名(コース重複エントリー含む)の学生が参加し、両コースともそれぞれ、一時審査、最終審査を経て最優秀作品を決定した。
 同社では、「この活動の様子をドキュメンタリー動画にして、実際に制作された作品と共に特設サイトで公開しており、参加した就職活動生のみならず、多くの方に『女性のココロとカラダ』に興味と関心を持っていただく機会にしたい」としている。


2022年1月26日号 記事一覧

M&A・設立

  • ウエルシアHD、コクミン及びフレンチと資本業務提携(子会社化)

会合・発表会

  • 日衛連、「日衛連表彰式」WEB生中継 賀詞交歓会は昨年に続いて中止
  • イオンとキャンドゥが共同記者会見 「生活用品やキッズ用品強化へ」
  • アースグループ、方針発表会開催 市場拡大に向けた意欲的な新商品を紹介
  • 大日本除虫菊、東日金鳥製品商談会開催 「品質重視した新剤型を提案」

経営・施策

  • アインHD、「ゆうパック」活用の医薬品当日配送実証実験を埼玉県で実施
  • 相鉄ローゼン、移動スーパーを開始 食品・日用品など400品目を販売
  • アイスタイルリテール、化粧品専門店の美スギと協業 大阪に新店オープン
  • ライオン、「サステナビリティサイト・アワード2022」最優秀賞受賞

製品・サービス

  • ライオン、「キレイキレイ」清潔衛生品の自動販売機が期間限定で登場
  • 花王、「ビオレUV」から新感触の日やけ止め「水層パックUV」新発売
  • マンダム、「ギャツビ ザ デザイナー」から炭酸配合の洗顔料発売
  • ナリス化粧品、「アクメディカ」薬用パウダーをジェンダーフリーに変更
  • ライオン、「Ban汗ブロック ロールオンプレミアム」などリニューアル
  • 牛乳石鹸共進社、「ミルキィボディソープ」詰替え10%増量品限定発売

宣伝販促

  • マックス、「#お風呂上りに牛乳を飲もう!キャンペーン」実施

人事・組織

  • ユニ・チャーム、取締役人事を発表

研究・開発

  • ライオン、風邪のひきやすさと口腔状態の関係についての研究結果を発表

調査・統計

  • PRページ プラネット 中国の日常生活と日本製品購買に関する調査を報告
  • 経済産業省 21年1~10月度洗浄剤統計 「合成洗剤」が復調傾向に

イベント・展示会

  • 東京医療用品卸組合、「東京医療衛生用品フェア」中止を発表
  • 「JAPANPACK2022」2月開催で記者会見 基調講演に花王・澤田会長
  • ファンケル、「接客ロールプレイングコンテスト」開催 代表8名が競う

施設・店舗

  • 良品計画、食品・生活用品軸の新小型業態店を東京・東池袋に開設

時評・コラム

  • 時評 市場は早くも荒れ模様か


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。