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2021年8月18日号掲載記事より

JACDS定例記者会見、独自にシャンプー等日用品容器回収事業を実施へ

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は8月6日、定例記者会見において、2022年4月より施行されるプラスチック資源循環促進法に関連した取り組みとして今年10月より、「サーキュラーエコノミープロジェクト」を実施すると発表した。
 田中事務総長は、「これまで持続可能な社会の実現を目的に様々な活動に取り組んできた協会としては、このプラスチック資源循環促進法施行に先立ち、同法が重要テーマとする『サーキュラーエコノミー』への移行。具体策としての柱に位置付けられている『製造・販売事業者等による自主回収』に関して新たに取り組むべく、プロジェクトとして実施することとした」と説明した。
 施策としては、JACDS主催のもと、現在調整中の複数のトイレタリーメーカー及び卸企業の協力(共催)を得て、メーカーと共同制作する「JACDSオリジナル回収ボックス」を会員企業店舗(応募店舗)に設置し、参加メーカーのシャンプー等日用品空容器(ボトル・詰め替え用製品含む)を、生活者が洗って乾かした状態にしてボックスに投函して回収する。生活者にはマイルを付与し、回収した空の容器は回収ボックスや買物かごに再生される予定。
 まずはJACDS会員企業の東京都・埼玉県の店舗からスタートさせ、その後徐々に全国へと拡大させていく計画。参加メーカーも同様に拡大を図る考えだ。
 また、取り組みにかかる費用については、「回収ボックスの製作費、容器回収やマイルシステムについては共催メーカーで分担する」(同)という。

日本DIY・HC協会、「第57回DIY HOMECENTER SOW 2021」を10月開催

日本DIY・HC協会、「第57回DIY HOMECENTER SOW 2021」を10月開催

 一般社団法人日本DIY・ホームセンター協会はこのほど、10月7~9日に千葉・幕張メッセ国際展示場4~6番ホールで開催予定の、ホームセンター業界最大の総合展示会「第57回JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2021」の概要について発表を行った。
 DIYの普及・啓発とDIY産業の総合的な発展を目的に1978年から始まったイベントで、57回目を迎える今回のメインテーマは、「~いつでも頼れるホームセンター~DIYで暮らし楽しく!」。協会によれば、「ホームセンターはいつでも頼れる存在であり、楽しい暮らしを創造するために活用してほしいとの思いを込めた」とのこと。7月15日時点での出展規模は278社・759小間となっている。
 主な予定イベントは、ホームセンター企業トップによるディスカッションやホームセンターの機能や活動を紹介する「いつでも頼れるホームセンター」(新設)、話題の新商品やヒット商品、環境・資源商品を展示する「日本DIY商品コンテスト」、一般からDIY作品を募集して、優秀な作品などを表彰するコンテスト企画「JAPAN DIY大賞2021」など。
 稲葉敏幸会長(ECN)は開催に向けて、「可能ならば欧米大手ホームセンター経営者などを招聘し、情報交換や人的交流を図りたい。また今年は、協会として会員の事業サポートの一環から、日本製品の海外への売り込み、海外からの商品調達に向け、アジア地域での公的機関等を組み入れた取り組みを着手する」と強い意気込みを語っている。

花王、「mGCC技術」を開発 2次元の動画を3次元の歩行動作として解析

花王、「mGCC技術」を開発 2次元の動画を3次元の歩行動作として解析

 花王のパーソナルヘルスケア研究所とサニタリー研究所は、最新の機械学習技術を用いることで、2次元の動画を撮影するだけで3次元の歩行動作として詳細に解析できる「mGCC(mobile Gait Change Capture、エムジック)技術」を開発した。
 子どもの個性に合わせた支援や情報提供に役立てるという観点で、保護者がスマートフォンなどで撮影するだけという簡単な方法により歩行の発達を確認できる手法として今回開発に成功した「mGCC技術」は、一般的なデジタルカメラで撮影した2次元の動画について機械学習を行ない、人体の骨格点の動きを3次元のデータとして算出し解析できるようにしたもので、わざわざ計測装置を設置することなく、スマートフォンなどで日常的に幼児の歩行の様子を撮影するだけで、歩行動作の発達を知ることが可能となる。
 今後、幼児だけにとどまらず、成人や高齢者の歩行動作の解析にも同技術の応用範囲を広げ、一生涯を通した「歩く」という視点からのQOLの向上や健康増進などを支援する研究および技術開発を進めていくとしている。

ローソン、AIによる店舗配送ダイヤグラム最適化の実証実験を開始

 ローソンは8月6日、オプティマインドと共同で、AIによる店舗配送ダイヤグラムの最適化の実証実験を開始すると発表した。
 今回の実証実験では、現在は3カ月間固定となっている店舗配送ダイヤグラムを、当日の各店舗の在庫状況や発注数量をもとにオプティマインドのAIにより毎日最適なダイヤグラムに組み替えることで、日々の物量変化に合わせた配送体制を構築し、物流効率を極限まで高めることを目指す。
 まず、10月から群馬県の常温・冷凍の配送センターから管轄店舗約400店舗に向けた配送を、オプティマインドのAIにより作成した3カ月間固定の店舗配送ダイヤグラムで行う。
 事前にこの配送センターの配送車両48台の走行軌跡をGPSで詳細に解析した上で、店舗ごとの物量データを加味し、AIで店舗配送ダイヤグラムを作成したところ、配送台数を約8%(4台)削減し、CO2排出量も約7%(年間約100㌧)削減出来ることがわかった。今後、他の配送センターでもAIによる店舗配送ダイヤグラムでの配送を順次広げていく予定だ。
 さらにローソンは、2023年度中には、3カ月間固定ではなく、当日の各店舗の在庫状況や発注数量を基に、AIが毎日自動で作成する最適な店舗配送ダイヤグラムでの低温・常温・冷凍の配送を行う予定。群馬県の配送センターでのシミュレーション上では、配送台数を約15%削減、CO2排出量を約17%削減できることが確認できたという。

マンダム、「においケアセミナー」オンライン開催 住友生命社員に向けて

マンダム、「においケアセミナー」オンライン開催 住友生命社員に向けて

 マンダムは8月3日、大阪市内の住友生命保険相互会社の社員に向けて、「マンダムにおいケアセミナー」をオンラインで開催、40名(男性11名、女性29名)が参加した。
 同セミナーは2014年より“正しい体臭ケア知識の啓発”を目的として企業・団体を訪問して実施しているもので、今回は初のオンライン開催となる。
 セミナーでは、①体臭発生の仕組み(汗臭の種類)②年齢によって変化する体臭③体臭ケアの方法の3つのテーマで、マンダム広報部・佐藤実優氏が解説を行い、体臭サンプルを用いるなど体験型のセミナーが好評を得た。
 佐藤氏は「馴化(じゅんか)」という言葉を取り上げ、慣れ親しんだにおいは気付きにくいため、より注意が必要になると指摘。体臭別のにおいケア対策として、年代×体臭の種類×発生部位に効果的なケアをすることがポイントであるとし、汗臭には制汗剤やボディペーパー、デオドラントスプレーで制汗・殺菌・洗浄を、ミドル脂臭には殺菌剤配合のシャンプーや頭もふけるボディペーパーを、加齢臭には小まめにボディシートで拭き取ることなどを提示した。
 参加者からは、「自分は大丈夫と思っていても周りは匂っているかもしれないので、注意しようと思った」(20代女性)、「自分で自分の体臭が気になっていたのでケアの仕方など丁寧に教えていただきよかった。社内全体で意識が高まればいいなと思った」(20代女性)といった感想が聞かれた。


2021年8月18日号 記事一覧

会合・発表会

  • P&G「ブラウン」、最上位モデル「ブラウンシリーズ 9Pro」発表
  • ファンケル×キリンHD、共同研究セミナーで提携シナジー効果を報告

経営・施策

  • ココカラファイン、12店舗が地域連携薬局に認定 地域包括ケア担う
  • 桃谷順天館、コロナと闘う医療従事者へ化粧品を提供

製品・サービス

  • プラネット、販促情報マッチングの新サービス「THE PRODUCT TIMES」開始
  • PRページ ライオン「ルックプラス 泡ピタ トイレ洗浄スプレー」新発売
  • 花王、「クイックルJoan」からフロア用除菌シートなど新発売
  • P&G、“朝の寝ぐせケア”「新パンテーン エフォートレス」発売
  • クラシエHP、ヒゲ剃りのことを考えたスキンケア「FUNDAY」新発売
  • バスクリン、「きき湯ファインヒート」から「アクティブスイッチ」新発売
  • ファイントゥデイ資生堂、「ウーノ」男性用ノーカラーBBクリーム発売
  • ライオン、「フェルゼアプレミアム」シリーズ発売 ヘパリン類似物質配合

宣伝販促

  • エステー、「消臭力」新CM放映開始 CMソング10年分を収録
  • 大王製紙、「水まわりの“新常識”」提案するTVCM2篇を放映中

人事・組織

  • エステー、執行役員管掌変更・人事異動を発表
  • ローソン、人事異動を発表
  • フェニックス、中野裕太専務が新社長に就任

決算

  • あらた、22年3月期第1四半期業績は売上高2138億円に 高機能品が好調
  • アース製薬、1~6月期は過去最高の業績で推移 当初計画上回る増収増益

調査・統計

  • KSP-POS 2021年7月 カテゴリー別ランキング
  • 東家同 21年7月度市況概況価格調査発表 7月より品種・分類見直しへ

イベント・展示会

  • JACDS、2022年のドラッグストアショーは8月19~21日開催に決定
  • 日本化粧品検定協会など、美容の資格レッスンイベントをオンライン開催

施設・店舗

  • PALTAC、京都支店を移転

時評・コラム

  • 泡沫 国威発揚と商業主義から五輪は早く脱却を


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。