2020年10月21日号掲載記事より
日石工組、第61回通常総会開催 堀田一夫氏が新理事長に
日本石鹸洗剤工業組合は10月14日、東京証券会館で「第61回通常総会」を開催。理事・監事任期満了に伴う改選では新理事長に堀田一夫氏(堀田勘兵衛商店)の就任を決議、新副理事長には稲岡幸久氏(ミマスクリーンケア)、奥中泰征氏(マスター)に加え前理事長の志水双葉氏(フタバ化学)を、新理事には神谷哲也氏(第一石鹸)、小川淳氏(マックス)、澁谷禎彦氏(澁谷油脂)、西本武司氏(東邦)、田辺研氏(コープクリーン)をそれぞれ選出。また澁谷卓磨氏(澁谷油脂)は理事を退任し相談役へ就くなど、新体制のもと同組合の新たな出発を告げる総会となった。
会は米田義章非常勤員外理事の司会で進行、はじめに志水双葉理事長があいさつに立ち、「当総会はコロナ禍の影響で約5カ月延期したが、こうして開催することができ嬉しく思う。Withコロナ時代となった今、この状況に我々が変わっていくしかない。依然として経済の先行きは不透明だが、生活者の安心・安全・清潔な暮らしに欠かせない製品を提供する当組合員は、今こそ社会のお役に立つ時である。こんな時だからこそ、知恵を絞って世の中の役に立つ事業を積極的に展開してほしい」と述べた。
続いて出席者報告(会員64社中、委任状含む51社出席で総会成立)と各議案の審議・承認が行われた後、福井泉前副理事長(元第一石鹸)の閉会あいさつで総会を終了。
小憩後に催された懇親会では、堀田新理事長が「私が今後やらなければいけないことは、アフターコロナ時代を見据え、この組合に思い入れのある若い人達をバックアップして組合活動を次世代に引き継いでいくことである。そのためにIoTを積極的に活用しながら組合活動を展開できる仕組みを構築してWithコロナ時代を乗り切りたい」とあいさつし、三木晴雄相談役(玉の肌石鹸)の乾杯発声で開宴。盛況の中、稲岡新副理事長の中締めで散会した。
花王、インドネシア小規模パーム農園支援プログラム「SMILE」を開始
花王は10月14日、油脂製品製造・販売会社のアピカルグループ、農園(プランテーション)会社のアジアンアグリの2社と共同で、インドネシアの小規模パーム農園の生産性向上、持続可能なパーム油に対する認証の取得を支援するプログラムを開始する。
プログラムの名称は「SMILE」(SMallholder Inclusion for better Livelihood & Empowerment program)で、パーム油の持続可能なサプライチェーンの構築を目的とし、具体的には3社が共同で、環境や社会に配慮したサプライチェーンの構築を実現するために、RSPOでの活動や農園までのトレーサビリティの確保といった取り組みを進めていく。
特に多くの課題を抱えている小規模パーム農園への支援が本質と捉えた同社では、生産者と直に対話をしながら、生産性向上に向けて農園の管理方法や技術を指導していく構え。
支援の内容は、対象となる小規模パーム農園に対し、①持続可能性に配慮した生産管理方法と生産性向上に向けた技術支援②RSPO認証取得に向けた管理方法の教育③安全な作業方法に関する教育と、ヘルメット・手袋といった安全対策器具の支給や消火器の設置等、また同社が開発した植物原料由来の機能性展着剤「アジュバント」シリーズを技術提供する。
「SMILE」プロジェクトの実施期間は今年12月から2030年までの11年間。実施場所はインドネシアの北スマトラ州・リアウ州・ジャンビ州となる。同社が目指す支援規模の目標値は、総支援農園数4986件(農地総面積は1万7879ヘクタール)としている。
なお、同社は同日、本社で今プログラムを紹介する説明会を開催。責任者である根来昌一常務執行役員購買部門統括が、パーム油調達の現状と課題、今取り組み内容などを説明した。
ウエルシアHD、2021年2月期第2四半期決算は大幅な増収増益
ウエルシアホールディングスは10月8日、電話会議による「2021年2月期第2四半期決算説明会」を開催。池野隆光会長や松本忠久社長らが出席し、ドラッグストア業界動向や当期決算概況などをそれぞれ説明した。
同社の当期連結決算は、売上高4766億5600万円(前年同期比11.5%増)、営業利益264億8100万円(44.0%増)、経常利益278億8600万円(42.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益173億円(45.9%増)と大幅な増収増益となった。
松本社長は、「天候不順や営業時間の短縮など新型コロナ対策実施の影響を受けつつも、既存店が伸長率6.7%と好調を維持したこと。感染症予防対策商品や食品の売上げが大幅に増加したこと。またよどやとクスリのマルエの経営統合が寄与し、増収増益となった」と総括。併せて、人件費を中心にコストコントロールができ、1桁増に抑えられ、販管費の適正化が実現したことも奏功したと説明した。
松本社長は下期も同様に、①専門性の追求・営業力の強化②業務効率化に向けた取り組みの徹底③SDGsと社会貢献、の3つに継続して取り組むと宣言。通期業績予想を上方修正した上で、売上高は前回比191億円増の9541億円(9.9%増)、営業利益45億円増の433億円(14.5%増)、経常利益45億円増の462億円(14.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益23億円増の253億円(11.0%増)を見込む。
キリン堂HD、2021年2月期決算は増収増益 新型コロナ対策品などが拡大
キリン堂ホールディングスは10月9日、2021年2月期第2四半期決算を発表。売上高704億1400万円(前年同期比6.3%増)、営業利益29億5700万円(131.0%増)、経常利益33億4400万円(92.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益19億100万円(131.2%増)の増収増益となったことを明らかにした。
主力の小売事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるマスクやアルコール消毒液などの衛生用品、除菌関連商品などの日用品、巣ごもり需要による食料品が販売増となった一方で、外出自粛やテレワークなどにより、化粧品の需要が減少した。
調剤は、長期処方による処方箋単価は上昇となったが、医療機関への受診者数減少により、処方箋枚数が減少。梅雨明け後には気温が上昇し、飲料および殺虫関連商品や皮膚治療薬、熱中症対策商品などのシーズン商品の販売が好調に推移し、セグメント売上は増収となった。
また、比較的利益率の高いプライベートブランド商品の売上構成比が増えたこと、新型コロナウイルス感染症対策のために販売促進を控えたことで、売上総利益率が改善。さらに販管費の増加が抑制されたこともあり、セグメント利益は増益となった。
なお、通期の業績予想は、売上高1361億円(2.1%増)、営業利益39億9000万円(42.6%増)、経常利益47億4000万円(27.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益24億2000万円(35.4%増)を見込んでいる。
ミルボン、事業説明会開催 美容室向けデジタル支援策など紹介
美容室向けヘア化粧品を展開するミルボンは10月12日、都内で報道関係者を対象に事業説明会を開催。佐藤龍二社長が美容室市場の現状と課題、同社が取り組む美容室向けデジタル支援策などについて説明した。
同社は美容に関する様々な情報・価値を収集し、美容室・美容師への課題解決支援を事業目的としているが、現在、美容室はコロナ禍による来店客減少等の影響を受けているだけでなく、美容室市場の構造的課題が加速・表面化しているという。
そこで同社は、美容室・美容師へのデジタル化支援として、「教育のデジタル化」と、顧客が美容室から発行されるQRコードを使って登録することで美容室専売品をオンライン通販で購入できるWEBサービス「milbon:iD」を展開。また、美容室でのパーソナル対応を強化すべく、ヘアケア製品では全14ライン、89アイテムを取り揃えているほか、ヘアカラーでは500色以上の色味を実現。さらに研究開発にも積極的に取り組み、研究開発費用は年々増額させ、研究員も増員。研究拠点に関しては中央研究所(日本)の分室の検討や、21年には北米研究分室を稼働。さらに中国・タイにも研究分室の新設を予定しているという。
続いて、開発本部基礎研究グループ永見恵子氏が、特殊なマイクロスコープを使用した頭皮・髪チェックシステム「Smart Skin Care」の特長を紹介。同システムの機器を全国110軒の美容室に貸し出し、そこから集まった頭皮データ(延べ1.8万人分)をもとに様々な研究解明に取り組んでいく方針を説明した。
2020年10月21日号 記事一覧
M&A・設立
- クスリのアオキHD、フクヤ(京都)を子会社化
経営・施策
- ライオン、「ハブラシリサイクル」実績発表 1年間で16万7714本を回収
- タカラベルモント、来秋の創業100年に向け「パーパス」「ウェイ」制定
- コーセー、「メゾンコーセー」のバーチャルストアを開設
- コーセー、「ネイルホリック」から同社初バーチャルネイル試着アプリ登場
- PRページ 小林製薬 カイロ・温熱製品事業を更に進化
製品・サービス
- ユニ・チャーム、「ソフィKiyora贅沢吸収 Ag無香料 ふつう用」新発売
- P&G、期間限定おむつ「パンパース はらまきパンツ」新発売
- サンスター、「オーラツープレミアム」からムーミンデザイン限定品
- 小林製薬、「消臭元PARFUM」から冬季限定「雪の香り」発売
- ユニ・チャーム、「ウェーブ 超保水ウェットシート」シリーズ改良新発売
- エステー、「玄関・リビング用消臭力プレミアムアロマ」から数量限定品
- 花王、「ビオレガード」からウイルス・細菌に効く新製品4アイテム発売
- 大王製紙、「GOO.Nプラス」シリーズ新発売 保湿成分をプラス
- フマキラー、鮮度長持ち「食品用アルコール除菌フードキーパー」新発売
- エステー、「洗浄力」から濃縮タブレットの洗たく槽クリーナー新発売
- カネボウ化粧品「KATE」、エヴァンゲリオンとコラボ 限定品発売
宣伝販促
- 第36回企業広報賞 ユニ・チャーム、エステー・鈴木社長らが受賞
- 貝印、「しっくり眉プオジェクト」始動 第1弾は100人眉チャレンジ企画
- クラシエHP、「プロスタイル」発売30周年企画「なりきりBarbie」公開
人事・組織
- 大阪卸組合、石原真一氏(イシハラ)が新理事長に就任
決算
- イオン、2020年度上期決算は減収減益も回復トレンドに
- イオン北海道、2021年2月期第2四半期決算は増収増益 純利益は過去最高に
- イオン九州、2021年2月期第2四半期決算発表 約11億円の赤字に
- セブン&アイHD、2021年2月期第2四半期連結決算は減収減益
- ミニストップ、2021年2月期第2四半期決算は来店客数減で減収に
- ローソン、2020年3~8月期は減収減益に 「日常需要の取り込み」を図る
- ライフコーポ、2021年2月期第2四半期決算は各段階利益が過去最高
- イズミ、2021年2月期第2四半期決算は減収増益 営業・経常増益は4期ぶり
- 良品計画、2020年8月期決算は169億円の最終赤字に 減収は11期ぶり
研究・開発
- 資生堂、オンライン技術セミナー開く 広視野な顔の肌血管の可視化に成功
調査・統計
- P&G「パンパース」、NICU利用の低出生体重児と家族の実態を調査
- 東家同 20年9月度市況概況価格調査 引き続き商品供給面を優先する傾向
- KSP-POS 2020年9月 カテゴリー別ランキング
- マンダム、「コロナ禍の対面コミュニケーションとおしゃれ」調査第2弾
イベント・展示会
- 石鹸新報社主催、第124回新報クラブゴルフ大会に31社39名が参加
時評・コラム
- 時評 無念さ残る年詞交歓会の中止
- らいたあ 「マスク」を取り巻く短期間での環境変化に驚く
特集 【カイロ・温熱ヘルスケア】
- カイロ市場 2年連続の暖冬で2019年の市場規模は大きく縮小
- 大日本除虫菊 温感香料配合の「貼れる香るどんと」機能性カイロで提案
- 小林製薬 好調の高温即熱カイロ「マグマ」拡充 足もと用を導入
- 花王 「めぐりズム蒸気でホットアイマスク」改良新発売
- エステー サーモケア事業の販売戦略テーマは「寒さ対策+αの提案強化」
- ロッテ 短時間で温まる「快速ホカロン」新発売
- ボディソープ市場 19年は堅調に推移 高価格帯へのトレードアップが課題
- 入浴剤市場 コロナ禍で入浴剤への関心が高まり好調に推移
- 花王 「バブ」改良新発売 塩素を除去、素肌と同じ弱酸性に
- アラミック 高機能シャワーヘッドが好調 優れた機能が満載
- 澁谷油脂 「SOC 薬用柿渋ボディソープ」が好調
- バスクリン 「きき湯」「きき湯ファインヒート」改良新発売
- 牛乳石鹸 「ミルキィ」「バウンシア」「お湯物語贅沢泡とろ」が好調
- シャボン玉石けん 「無添加せっけんシャンプー」今春リニューアル
- アース製薬 お風呂文化を大切にしながら入浴剤市場の更なる拡大目指す
- クラシエHP ナイーブ泡で出てくるボディソープ(しっとりタイプ)発売
- ライオン 「hadakaraボディソープ オイルインタイプ」を新発売
- 小久保工業所 洗顔用泡立てネット「ホイッパー」をリニューアル
- 扶桑化学 「薬用入浴剤 和爽風雅」「マリンソルトバス」など新発売
- 紀陽除虫菊 「バーデンタイム ボタニカルバス」など新商品で入浴剤強化
- 白元アース 秋冬期に向け入浴剤、保温具で市場・売り場の活性化図る
経営・施策
製品・サービス
特集 【入浴剤・ボディソープ・バスグッズ】
経営・施策
製品・サービス
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