2020年9月23日号掲載記事より
全卸連、第2回常任理事会をオンライン開催 各卸がコロナ禍の影響を報告
全国化粧品日用品卸連合会(全卸連)は、9月9日、令和2年度第2回常任理事会をオンラインで開催した。会長、副会長、常任理事22名、委任状出席2名の合計24名が出席。新型コロナウイルスによる卸各社の報告を中心にした議事を進行・決議した。
全卸連に取材したところ常任理事会は、藤原愛三専務理事の司会で、新任役員の大橋豊副会長(あらた)、遠藤洋司常任理事(遠藤商店)、井上正治常任理事(シンタクス)があいさつ。この後、森友徳兵衛会長(森友通商)があいさつして議事に移り、①各卸からの報告(新型コロナウイルスによる営業活動の影響について)②各組合理事長から令和2年度の組合活動と今後の方向性について③賀詞交歓会開催の方向性について④会長報告⑤事務局報告――について決議した。
各卸からの新型コロナ感染拡大による営業活動への影響についての報告では、各社とも生活必需品、衛生関連のマスク、ハンドソープ、消毒剤が好調に推移したほか、在宅時間が増えたことで調理回りの台所洗剤、ラップ、ジッパーバッグ、キッチンペーパーなども好調、また、在宅で虫との遭遇が増えたことで殺虫剤も好調に推移しているといった報告が多かった。衛生関連品の供給は一時の品薄状態から改善したものの、国産マスクは瞬く間に売れてしまい、割り当てに気を使っている状況となっているなどの報告があった。一方、化粧品はインバウンド需要の消失、外出を控え生活行動が影響して苦戦しているといった声が多勢。また、業務用品もホテル、レストラン等の対象業種の落ち込みの影響を受けて振るわない状況となっているといった報告が挙がった。
イオンリテール、ネットスーパー事業説明会を開催 実施店200店舗体制へ
イオンリテールは9月10日、「イオン東久留米店」(東京都)において、現在推進するネットスーパー事業についてのマスコミ向け説明会を開催。担当者による事業の進捗と今後の戦略の解説、同店に新たに設置して今秋から全国で本格化させる「ドライブピックアップ」サービスの実演を行った。
席上、太田正道ネットスーパー本部本部長は、「現在、ネットスーパー実施店舗が全国約180店舗で、取扱い商品数は約3万5000品目に上る。20年度上半期における業績は売上げの伸びが前年同期比で約2倍、新規会員数も同じく約3倍と好調に推移している」と現況を解説した上で、「今後、ネットスーパー事業では、デジタル化と新しい生活様式への対応の強化がより重要となる」と同社が進める方向性を示し、21年2月末時点で200店舗規模での実施を目指す方針を明らかにした。
また、今後予定する取り組みとして、「巣ごもりで需要増となった生鮮食品やグロッサリー商品の品揃え強化や、時短対応のミールキット、家事消耗品等を中心に、ベビー用品やヘルス&ウエルネス商品、家ナカ商品まで取り揃えたい。『総合』を活かした品揃えを強化していく」考えを強調した。
この発表会では、4月にイオン羽生店(埼玉県)で開始し、その後利用者の要望を聞き設備面等ブラッシュアップした「ドライブピックアップ」サービスの実演も披露された。
ツルハHD、2021年5月期第1四半期決算は増収増益 営業利益は大幅伸長に
ツルハホールディングスは9月14日、「2021年5月期第1四半期決算説明会」をオンラインで実施。当日は、村上誠執行役員管理本部長、山崎拓也広報・IRグループリーダーの2名が出席し、当期連結決算概況と当期取り組みの進捗・実績等を説明した。
当期連結業績は、売上高2246億2300万円(前年同期比7.6%増)、営業利益151億6200万円(20.1%増)、経常利益153億2800万円(19.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益91億3700万円(4.7%増)の増収増益となった(JR九州ドラッグイレブンの業績は含まず)。
同社では当業績を、「日用品や食品など新型コロナウイルス関連需要の継続的な伸長と、人件費を中心とした販管費のコントロールも奏功し、既存店売上げも伸長した」と総括。インバウンド需要の消失や季節商材の不振等マイナス要因があったものの、増収増益を維持できた理由にそれらを挙げた。
通期計画目標とその取り組む施策については、「すでに共同仕入れを開始したJR九州ドラッグイレブンとの協働などスケールメリットを活かした施策やスマホアプリ活用促進策等デジタルマーケティング推進、精肉・青果取扱店の拡充などを積極的に推進していく。その結果として、売上高8600億円(2.3%増)、営業利益452億円(0.4%増)、経常利益464億8400万円(0.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益270億円(3.2%減)、期末店舗数2233店舗を目標に取り組みたい」と説明した。
森友通商「モーリス」、空間に浮遊するウイルスを30分で99.9%除去
森友通商は9月14日、自社商品の次亜塩素酸水「モーリス(噴霧気体)」の「浮遊ウイルスの除去性能評価試験」を第三者分析機関・北里環境科学センターにて実施し、空間に浮遊するウイルスに対する有効性が確認されたと発表した。
次亜塩素酸水「モーリス」は主成分が次亜塩素酸(HOCL)の除菌・消臭剤。発売から10年以上が経過し、累計で800万本(メーカー累計出荷、400ml換算)の売上実績があるが、メーカーに健康被害報告は1件も寄せられていない。
クリニック、介護施設、保育園・幼稚園、ホテル、厨房など幅広い業種のプロフェッショナルに「有効性が高いのに、安心して使える」製品として使用されてきた。
コーセー「プレディア」、初のコンセプトショップを静岡にオープン
コーセーは、“Sea&Spa”をコンセプトとする化粧品専門店向けブランド「プレディア」の初となるコンセプトショップ「Predia Island trip」を9月16日にオープンした。
新店舗は、静岡ターミナル開発が運営する静岡駅ビルパルシェ本館1階に位置し、顧客とブランドの新たな接点拡大を図るとともに、ブランドの世界観を発信する拠点として展開していく。
1996年に誕生した「プレディア」は、“Sea&Spa”をコンセプトとするナチュラルヒーリングブランド。代表商品のクレンジング「ファンゴWクレンズ」をはじめとするスキンケア、ヘアケア、ボディケアを中心に幅広く商品を展開し、使う人の肌と心に癒しの時間を提供することを目指している。
今回、ブランド初のコンセプトショップ「Predia Island trip」では、ブランドの世界観を体感してもらうため、店内の演出から装飾に至るまで、ブランドサイトの人気コンテンツ「プレディア島」のイメージを再現した。
店内には、ブランドこだわりの豊富なミネラル成分を含んだ海洋深層水と、肌へのケア効果が高いスパ(温泉)水などを取り入れた商品に気軽に触れることができる、水場のある体感コーナーを設置するなど、「プレディア」が提案するリラクゼーションビューティを五感で楽しむことができる。
店舗の運営については、静岡エリア中心に8店舗の化粧品専門店を展開するマサモリが行い、コーセーのビューティコンサルタントとともに、顧客1人ひとりに合ったきめ細かなカウンセリングを行うことで、顧客の美容をサポートしていく。
2020年9月23日号 記事一覧
M&A・設立
- アイスタイル、越境ライブコマースの運営を開始 新会社を設立
- メディパルHD、PMS事業で新会社設立 グループの事業集約で収益化へ
会合・発表会
- 麻友三愛会、ゴルフ大会の中止を決定 総会は書面決議で実施
- 「ポイントゼロ マルノウチ」カンファレンスでライオンが実証実験を発表
- ビジネスガイド社、「東京ギフト・ショー秋」コロナ対策徹底して開催へ
- 資生堂ジャパン、「ベネフィーク」新ミューズに安藤サクラを起用
経営・施策
- 「HELLO NEW PROJECT」始動 花王、ライオンなど13社と嵐が共同で
- ローソン、「ポプラ」140店舗を「ローソン・ポプラ」「ローソン」に転換
- ウエルシアHD、上新電機のDgS「マザーピア」6店舗を譲受
- 花王、「花王社会起業塾」2020年度支援対象3組を決定
- サツドラHDのグループ企業が起業家養成学校を開校
製品・サービス
- 花王、「ワイドハイター クリアヒーロー抗菌リキッド」新発売
- 小林製薬、「スマートフォンふきふき」などの新製品を発売
- ライオン、「スマイルザメディカルA DX」「同コンタクト」新発売
- オカモト、動きやすいレインスーツ「ストレッチ透湿レインスーツ」発売
- ユニ・チャーム、「銀のスプーン三ツ星グルメ」から新製品発売
- クラシエHP、「旅の宿」からシートマスク付き限定セット発売
- クラシエHP、「除菌ウエットシート」を数量限定発売
- サンギ、「アパガードプレミオ」増量品 「アパキッズ」グレープ風味追加
- ユニリーバ、「ダヴ バイオセレクション」発売 大人の髪悩みに対応
- ユニリーバ「ダヴ」、ラプンツェル限定デザイン発売
- RB・ジャパン、欧州で人気のフットケア商品を日本に導入
- シック・ジャパン、「ブルドッグ スキンケアフォーメン」新商品発売
- ファンケル、「マイルドクレンジングオイル」が累計販売実数1億本を突破
- サンスター、「ガム歯周プロケア」からハグキケア電動ハブラシ新発売
- J&J、「薬用リステリントータルケア歯周クリア」新発売
宣伝販促
- マンダム、「ギャツビーグローバルチャレンジャーズ」始動
- クラシエHP、「マー&ミーラッテ」新TVCM放映中
人事・組織
- メディパルHD、人事異動を発表
- PALTAC、取締役等の異動を発表
- ジボタン社、2事業部名を変更
調査・統計
- 東家同 20年8月度市況概況価格調査 商品の供給を優先した傾向が続く
- JILS「物流システム機器生産出荷統計」 19年度総売上金額は微減に
- 西化工 20年1~6月化粧品統計 上半期は全体16.4%減に
- グンゼとリブドゥコーポが介護従事者調査 コロナ禍で介護の負担増に
- ユニ・チャーム、清掃空間への清掃用品の適合性が気分に及ぼす影響を検証
施設・店舗
- イオンリテール、マスク専門ショップを常設化 約340店舗で展開へ
- コーセー、新「雪肌精」の世界観を「メゾンコーセー」で披露
時評・コラム
- 泡沫 コロナ禍こそ自らの社業振り返る好機に
- WADAI 山本香料「マスクに貼るアロマ」 化粧品開発展で注目集める
その他
- 桃谷順天館、「美肌菌」摂れるオンライン専門レストランを10月オープン
特集 【わが社の一押し】
- 一押し商品、隠れたヒット商品を探る 優れた商品提供で売上・利益を拡大
- 花王 「アタックZERO」高洗浄力に “抗菌+(プラス)”を導入
- 旭化成HP 「ジップロック」ハロウィーンデザイン限定発売
- 小林製薬 トイレを華やかに演出する「ブルーレット HANARIUM」新発売
- ライオン 「トップスーパーNANOX」改良 高濃度処方で最強洗浄を実現
- 牛乳石鹸共進社 「ミルキィ」「バウンシア」ボディソープが好調
- コーセーコスメポート 「グレイスワン」からシワ改善スキンケア新発売
- ホーユー 「シエロヘアカラークリーム」サロンの合間のリタッチ使い提案
- カネボウ化粧品 「KANEBO」スキンケア主力商品を刷新
- ユニ・チャーム 「ライフリー 歩行アシストパンツ」が高評価
- フマキラー 「ウイルシャット」から新製品 新型コロナ不活化効果を確認
- オカモト 新コンドームブランド「ピュアマーガレット」発売
- リブドゥコーポレーション 「リフレ超うす安心パッド」改良発売
- アース製薬 「アレルブロック」シリーズから新製品 気軽にウイルス対策
- 相模ゴム工業 「サガミオリジナル」薄物コンドームの代名詞的ブランドに
- エビス 「プログリップハブラシ」新発売 超極細スパイラルエッジ毛採用
- バスクリン 「きき湯」「きき湯ファインヒート」リニューアル
- ジョンソン ウイルス・除菌対策「ファミリーガード」家中1本で徹底除菌
- クレハ 「キチントさん」から回転式容器「カチッとロック」新発売
- オブジィー 手軽にウイルス対策「シェルマジック除菌スプレー」新発売
- 白元アース 「ノンスメル清水香」リニューアル 乾きが早くベタつかない
- 大日本除虫菊 「ゴミ箱のニオイがなくなる貼る消臭剤」が好評
- グリーンベル 「ステンレス製深爪防止ツメキリ」2品を発売
- エステー 新トイレ用消臭芳香剤「消臭力DEOXトイレ用」が好発進
経営・施策
製品・サービス
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。