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2020年9月16日号掲載記事より

粧工連、記者懇談会開く コロナ対策、将来ビジョン2022進捗状況など説明

粧工連、記者懇談会開く コロナ対策、将来ビジョン2022進捗状況など説明

 日本化粧品工業連合会(粧工連)は9月4日、オンラインで記者懇談会を開き、「withコロナの新しい生活様式を踏まえた取り組み」(コロナ対策)並びに、「粧工連将来ビジョン2022」の実現に向けた第3期4カ年(19~22年)の進捗状況を発表した。
 はじめに魚谷雅彦会長(資生堂)があいさつし、「新型コロナの影響で我々の日常は一変し、世界経済は未曽有の危機に直面している。また昨年まで国内化粧品の出荷は好調に推移していたが、今年1~6月は数量・金額ともに統計を取り始めた1985年以来の下げ幅となった。粧工連としてはこの状況に強い危機感を持っており、化粧品業界が大きなターニングポイントに立っているという認識のもと、これをチャンスと前向きに捉えて化粧品産業の新たな未来、新たな形をつくるために主体的に行動していく」と述べた。
 続いて塩島義浩企画政策会議委員長兼広報委員長(資生堂)が、「コロナ対策」の内容並びに「将来ビジョン2022」の進捗状況を説明した。
 「コロナ対策」では、「会員企業の製品開発、販路拡大を支援する環境整備」として、新たな消費者ニーズに対応した製品開発や電子商取引に関する業界自主基準・ガイドラインの制定、消費者への広報活動に取り組んでいくことなどを説明。
 「将来ビジョン2022」については、2つのミッション①消費者の化粧品産業に対する信頼性の向上②日本の化粧品産業全体のグローバル競争力の強化――の実現に向けた取り組みを積極的に展開し、「コロナ禍の中でもその進捗状況は計画通りに進行している」(塩島委員長)という。

花王とライオン、フィルム容器のリサイクルに協働で取り組む

花王とライオン、フィルム容器のリサイクルに協働で取り組む

 花王とライオンはこのほど、プラスチック包装容器資源循環型社会の実現に向けて、フィルム容器のリサイクルに協働して取り組むことを決定した。
 両社はこれまでもプラスチックの資源循環をねらって消費者と協力し、使用済みのプラスチックを回収・リサイクルする実証実験を進めてきた。しかし、リサイクルを規模を拡大して継続していくには様々な課題があり、特に、つめかえ製品のフィルム容器は複合素材のため単一成分のみの分離が難しい事に加え、メーカーによって使用しているプラスチック素材や設計が異なるため、そのリサイクル素材をフィルム容器などの製品に再生する場合に多くの制約がある。
 そこで、花王とライオンは資源循環型社会の実現をめざし、フィルム容器のリサイクルに企業の枠を超えて取り組んでいく。
 リサイクルを加速させるためには、回収の基盤となるしくみの構築とリサイクル技術の開発が不可欠と同時に、製品使用後のプラスチック容器の分別など、消費者を含めたステークホルダーとともに社会の意識を変えていくことも必要となる。そのために以下の4つの活動を進め、回収・リサイクル全体の経済性の改善を目指す。
 ①消費者、行政、流通との連携による、フィルム容器の分別回収のしくみを検討する。
 ②幅広い製品への利用や消費者の分別回収のしやすさに配慮し、かつ企業間あるいは業界の垣根を越えて共通利用が可能なリサイクル材料・容器の品質設計に取り組む。
 ③共同で回収・再生したリサイクル材料の活用方法を検討する。
 ④リサイクルに対する消費者の理解・協力を深めるため、普及促進・啓発活動に取り組む。

キリン堂HD、MBOで株式の非公開化目指す

 キリン堂ホールディングスは9月10日、経営陣が参加する自社買収(MBO)を実施し、株式の非公開化を目指すことを発表した。
 このMBOは、米投資ファンドのベインキャピタルが設立した特定目的会社を通じて、TOB(株式公開買い付け)を実施し、キリン堂HDの全株式の取得を行うもので、買付価格は普通株式1株につき3500円、買付予定株数は966万株(下限は588万株)で、買付総額は338億円となる予定。買付等の期間は9月11日~10月26日まで。
 キリン堂HDはTOB成立後、上場廃止となる予定。寺西豊彦、寺西忠幸、寺西廣行の3氏は公開買い付け成立後も継続してキリン堂HD及びキリン堂の経営に当たり、改革を進めていく。

化粧品総合展「COSME Week大阪」初開催 初日から多数の来場者で盛況に

化粧品総合展「COSME Week大阪」初開催 初日から多数の来場者で盛況に

 リードエグジビションジャパンは9月9~11日の3日間、インテックス大阪で、同社初の大阪での開催となる化粧品総合展「COSME Week大阪」を開催。コロナ禍により業界の最新動向を掴むことが困難な中、情報収集や新たなビジネスチャンスを求めて初日から多数の来場者で盛況となった。
 「COSME Week大阪」とは、化粧品原料・OEM・容器・サービスなどが集まる「第1回化粧品開発展大阪(COSME Tech 2020 OSAKA)」と、国内外の化粧品の最終製品が集まる「第1回国際化粧品展大阪(COSME OSAKA 2020)」の2つの専門展で構成された化粧品の総合展。出展社は「化粧品開発展大阪」が120社、「国際化粧品展大阪」が80社、合計200社で、新規性の高い化粧品原料や環境負荷の低い原料、デザイン性や環境を配慮した容器や素材、また、マスクに貼るアロマシールなどコロナ禍における新市場を開拓する製品なども大きな注目を集めていた。
 また、今回はコロナ禍中における開催となったため、会場入口では、手指消毒、マスク着用、体温測定が行われたほか、セミナーでは座席間隔を空けるなどの対策が採られていた。
 同社では3日間の来場見込者数を1万2000人としている。

JACDS、来年のDgSショー概要発表 4つの出展プラン設ける

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は9月9日、「第21回JAPANドラッグストアショー バーチャル開催 出展説明会」をウェビナー形式で開催。イベントの概要等について説明した。
 それによると、2021年3月17~18日を「ビジネスデー」として、3月13~21日を「一般デー」として開催。「ビジネスデー」では商談・セミナー・交流の3つの展開ができるほか、「一般デー」でも接客・セミナー・サンプリングの機能が活用できるとしている。
 出展プランは、プラチナプラン(費用500万円~)、ゴールドプラン(同300万円~)、シルバープラン(同100万円~)、ブロンズプラン(同50万円~)、の4つが設けられている。
 JACDSでは10月と11月に再度、出展説明会を開く予定。その後12月に第1回となる出展社説明会を予定している。


2020年9月16日号 記事一覧

会合・発表会

  • マツキヨHD、シワ改善化粧品「ザ・レチノタイム」改良発売 発表会開く
  • コーセー、「雪肌精 クリアウェルネス」新CM発表会 永野芽郁を起用

経営・施策

  • 台風10号被害 コンビニは一時4100店舗以上が休業に
  • 「新生イオン九州」がスタート 組織体制・取締役人事を発表
  • ツルハHD、「#おしえてBAビューティアドバイザー」特設サイトを開設
  • 薬王堂、キャッシュレス決済サービス対応を拡大 2社の取り扱い追加

製品・サービス

  • 花王、「PYUAN」から“混合頭髪”のための新ライン誕生
  • 花王、「ロリエDeo+(デオプラス)」発売 生理用品新シリーズ
  • ユニ・チャーム、「ムーニーマン冷えあんしん」ムーミン柄とMサイズ発売
  • 日本製紙クレシア、「スコッティー」からディズニーハロウィン限定品発売
  • P&G、第3の柔軟剤「レノアリセット」から新香調を追加発売
  • 牛乳石鹸、「カウブランド赤箱」からシリーズ商品2品を限定発売
  • P&G、「パンテーンミラクルズ」から色つやカシミア髪叶える新シリーズ
  • UYEKI、「加湿器の除菌タイム」がロングセラーに アロマ6種も追加
  • PRページ 晴香堂 インテリアアロマ「AROMUST(アロマスト)」が好調

宣伝販促

  • 牛乳石鹸、「バーチャル工場見学動画」公開 VRで石けんづくり見学
  • NSファーファ・J、「ファーファ ファインフレグランス」WEBCM公開

調査・統計

  • 日本製紙クレシア、新型コロナ以降の消費者の防災意識と対策を調査
  • KSP-POS 2020年8月 カテゴリー別ランキング

イベント・展示会

  • 日本不織布協会、10月16日に講演会実施 参加者受付を開始

時評・コラム

  • 時評 課題が多いレジ袋の有料化

特集 【キッチン・手袋】

    経営・施策

    • 台所用洗剤市場 20年は在宅勤務の増加が市場拡大に寄与
    • 家庭用手袋市場 20年はコロナ禍により2月以降は需要が急伸

    製品・サービス

    • 花王 食器用プレ洗剤「キュキュット あとラクミスト」新発売
    • オーエ 「泡キュット」シリーズから「コップ・ボトル洗い」新発売
    • P&G 「ジョイコンパクトW消臭」新発売 洗浄力と消臭力を融合し開発
    • ハイネリー ウィズコロナの時代でも「安心・安全」な石けんを届ける
    • ライオン 「Magica(マジカ)速乾+」改良 外装・香りをリフレッシュ
    • ミマスクリーンケア 「緑の魔女 キッチンプレミアム」が好評
    • サラヤ 「ヤシノミ洗剤」来年50周年 手肌と地球にやさしい洗剤として
    • サバ 植物洗剤「エコシャボン」が高評価 使い心地改良してパワーアップ
    • 小久保工業所 多彩なキッチン用品を展開 「大根おろしニャン」新発売
    • ショーワグローブ 「ナイスハンド」リブランディングを実施
    • 三興化学工業 絶縁手袋「エレテックス」シリーズが人気
    • ダンロップHP 売上げは伸長傾向続く コロナ禍で一部に品薄
    • 旭化成HP 「ズビズバ水だけでOK!アクリルスポンジ泡」新発売
    • エステー 「ファミリー」からプレミアムタイプの家庭用手袋2品を導入


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。