2020年8月26日号掲載記事より
あらた、「長期経営ビジョン2030」「中期経営計画2023」を策定
あらたは8月4日、同社グループが更なる企業成長を目指すため、「長期経営ビジョン2030」及び21年3月期から23年3月期まで3年を計画期間とする「中期経営計画2023」を策定した。
「長期経営ビジョン2030」の基本方針は、「夢をかなえる。暮らしを変える。『この先もずっと豊かで快適な毎日を送りたい。』そんな人々の“夢”をかなえる会社でありたい。新たな暮らしへ。あらたが変えていきたいという思いを『夢をかなえる。暮らしを変える。』」という将来ビジョンに表した。社会課題の解決や人々のより良い暮らしのために、様々な流通機能を備え、生活者の豊かな生活の実現に向けて中心的な役割を果たしていく。
「長期経営ビジョン2030」の目標数値は、10年後の2030年3月期に売上高1兆円と設定。1兆円を通過点とし稼ぐ力を持ち、物流、IT、人材への積極的な投資により収益性、生産性向上を図り、早期にリターンを得る好循環の仕組みを構築していく。
「中期経営計画2023」(21年3月期~23年3月期)の目標数値は、23年3月期売上高8450億円、営業利益115億円、経常利益120億円とした。長期経営ビジョンの達成に向けて持続的な成長を果たすため、ポストコロナの経済環境、社会生活の変化を見据えて設定した。
活動計画としては、①成長性の拡大(事業・商品構成の組み換え、リテール・サポート・海外事業の強化)②生産性の改善(標準化、IT化、アウトソーシング)③経営健全性の強化(総資産の圧縮により自己資本比率、ROEの向上、経営健全性の強化施策を実施することにより自己資本比率33~35%、ROE9%台の実現を目指す)④投資計画(投資総額300億円水準〈3年間〉)――など。
ウエルシアHD、ホームセンターみつわ(福井県)と資本業務提携で合意
ウエルシアホールディングスは8月18日、福井県で8店舗を展開するホームセンターみつわと、資本業務提携に関する合意書締結を行ったと発表した。
資本提携の内容は、同社がHCみつわの第三者割当増資による新株式を取得する(発行済株式総数に対する割合:14.5%)。取得価額は非開示。
また業務提携では、①HCみつわの「四ツ居店(福井県福井市)」「鯖江店(福井県鯖江市)」「敦賀店(福井県敦賀市)」の3店舗を、ウエルシア薬局が譲受する②HCみつわがHCの商品や販売に関するノウハウを積極的に同社グループに提供する③同社グループは、商品供給や店舗運営面等でHCみつわと連携し、営業力強化に協力する――などがその内容となっている。
ウエルシアHDは資本業務提携の目的について、「当社グループは、健康をテーマに付加価値の高い商品やサービスを提案する『専門総合店舗』を目指し、地域に根差した事業展開を推進する中で、現状未出店地域である福井県へのエリア戦略として、早期に店舗網を拡充させ認知度を向上させるとともに、ドラッグストアにマッチしたホームセンター(HC)商材の導入等を実施するため」と説明している。
ユニ・チャーム、2020年度第2四半期決算発表 衛生用品の需要拡大が継続
ユニ・チャームはこのほど、2020年12月期第2四半期決算短信(連結)を発表。売上高3565億5300万円(前年同期比4.1%増)、コア営業利益553億2700万円(41.1%増)、税引前四半期利益390億9300万円(0.2%増)、四半期利益241億4000万円(17.0%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益192億7800万円(23.8%減)で推移した。
セグメント別では、パーソナルケア(ベビーケア関連・フェミニンケア関連・ウェルネスケア関連)は売上高3086億9800万円(3.3%増)、ペットケアは売上高443億5400万円(9.9%増)、その他は売上高35億円(9.0%増)となった。
日本では、新型コロナウイルスの影響を除くと、約7%の増収、約44%の増益となった。感染予防意識の高まりによる衛生用品の需要拡大が継続した形となった。
海外では、新型コロナウイルスの影響から、一部地域で市場が急激に縮小したが、足元は緩やかに回復傾向にある。新型コロナウイルスの影響を除くと、アジアでは約3%の増収(実質約7%)、約26%の増益となった。中国、中東、北米等が伸長し、海外の収益を牽引した。
PPIH、2020年6月期連結決算は31期連続の増収増益に
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は8月12日、オンラインによる「2020年6月期決算説明会」を開催。高橋光夫専務執行役員CFOが当期決算及び各業態別事業概況・展開の進捗、次期見通しなどについて説明した。
同社の当期連結決算は、売上高1兆6819億4700万円(前年同期比26.6%増)、営業利益759億9700万円(20.4%増)、経常利益751億7300万円(10.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益503億300万円(6.9%増)であった。
高橋氏は好調の要因として、「1989年以来31期連続での増収増益、売上高と営業・経常両利益は3期連続の2桁成長となった。消費環境が大きく変化する中、顧客最優先主義を掲げ、必需品需要や緊急時特需には商品調達力を発揮して新規顧客層を取り込めたことが大きい。また、ユニーグループのフル連結や海外事業の好調も寄与し、売上高が大幅に伸長した」と述べ、一方で販売管理費率の改善が図れた等コストコントロールが進んだことも奏功した結果と総括した。
事業別業績では、ディスカウントストア事業の売上高は1兆1175億700万円(10.0%増)、総合スーパー事業の売上高は4916億2100万円(84.8%増)、テナント賃貸事業の売上高は582億2900万円(48.8%増)であった。
いずれも、ユニーが当期からフル連結になったことが、売上高・営業利益の伸長に大きく寄与した。
ジーユー、新コスメブランド立ち上げ 「#4me by GU」
ファーストリテイリング傘下のジーユーは9月4日、新コスメブランド「#4me by GU」(フォーミーバイジーユー)を立ち上げる。
ファーストコレクションとなる今期は、メイクのポイントとなる目元と口元にフォーカスを当て、誰でも簡単かつ手軽に使えるラインアップを選び抜き、リップスティック、クリームアイシャドウ、リップグロス、マルチパレットの4型で展開、全国のジーユー大型店・超大型店とオンラインストアで同日から販売を開始する。
「#4me by GU」の特長は、“ファッションに合う”コスメをコンセプトに、生活者のリアルな声に耳を傾け、潜在的なニーズと最新のおしゃれを融合している点。また、毎日の生活の中で気持ちよく使えるよう、「日本製」にこだわった品質の高さと、手に取りやすい価格も特長となっている。
同社は、「よりファッションを自由に楽しんでもらうため、服だけではなく、メイクも含めたトータルファッションを提案していく」としている。
2020年8月26日号 記事一覧
M&A・設立
- 粧美堂、化粧品・医薬部外品OEMメーカーを買収
経営・施策
- トゥディック、太田商事グループ傘下に参入 新役員の選出も
- 資生堂、ヤーマンと合弁会社「エフェクティム」設立 10月から営業開始
- マースJ、医療従事者に向けてチョコレート菓子5万7600個を提供
- シック・ジャパン、ロードレースチームとスポンサー契約締結
- リンコム「店番長」、マックスバリュ西日本の全店舗で運用し成果上げる
- スギ薬局、愛知県大府市・西尾市にアルコール消毒ジェルを寄付
製品・サービス
- 花王、メイク汚れを落とす「ビオレ クリアふきとりシート」新発売
- クラシエHP、「ラメランス」洗顔・クレンジングシリーズ改良
- カネボウ化粧品、「コフレドール」から新ファンデーション発売
- 桃谷順天館、「シービタ」世界展開開始 持続型ビタミンC誘導体配合
- エステー、「消臭力トイレ用スプレーウイルス除去プラス」リニューアル
- バスクリン、「きき湯ファインヒート」リニューアル、つめかえ用も発売
- 花王、「リリーフ」紙パンツ専用パッド「快適アロマ安心フィット」発売
- レック、「バルサンプラス」から「クロラスバリア」シリーズ新発売
- グリーンベル、「ベビー用ツメ削り」新発売 切らないので安心して使える
- 花王、「ビオレ 泡クリームメイク落とし」新発売 泡がクリーム状に変化
- クラシエHP、「肌美精ONE リンクルケアシリーズ」を改良 新製品も
宣伝販促
- コーセー、「雪肌精 クリアウェルネス」新TVCM放映開始
- 貝印、「#剃るに自由を」グラフィック公開中 MEMEを起用
- サンスター、新CM「口から始める健康習慣」で毎日のオーラルケア啓発
- 花王、ニューノーマル時代の新習慣「玄関リセッシュ」を新CMで提案
人事・組織
- サツドラHD、代表取締役の異動など発表
- マツキヨHD、人事異動を発表
決算
- 資生堂、2020年度第2四半期業績は連結売上高前年同期比26%減に
- バローHD、2021年3月期第1四半期決算 DgS・HC事業が大幅増収
- マツキヨHD、2021年3月期第1四半期決算は減収減益に
- アース製薬、2020年1~6月期は大幅な増収増益 海外展開や感染症対策強化
調査・統計
- マンダム、「コロナ禍の対面コミュニケーションとおしゃれ」意識調査
- NSファーファ・J、「令和の香りトレンドとノンシュガラー」意識調査
- KSP-POS 2020年7月 カテゴリー別ランキング
イベント・展示会
- 麻友、「第106回麻友見本市」開催中止に コロナ禍で判断
- 不織布産業展示会「ANDTEX2020」、来年5月26~28日に開催延期
- ユニ・チャーム、メディア限定の「みんなの生理研修」オンラインで開催
施設・店舗
- ドラッグストアモリ、宮城県仙台市に東北1号店を出店
- ファンケル、東京・銀座の旗艦店「銀座スクエア」を大幅リニューアル
時評・コラム
- 泡沫 うだる猛暑に辟易も秋の音は近く
特集 【電池・防災用品】
- 9月1日は「防災の日」 コロナ禍対策含む防災用備蓄が必要に
- FDK 「Premium S」など防災備蓄用品売り場で拡大展開図る
- パナソニック、乾電池式モバイル電源や長時間LEDライトを店頭展開
- マクセル 急速充電・大容量モバイル充電バッテリーを発売
- サンスター 水なしで歯が磨ける「長期保存用ガム・デンタルリンス」発売
- コロナ禍こそ止めてはならない「高付加価値商品」の潮流
- あらた 畑中常務インタビュー 製配販が協力しての価値伝達が重要に
- 花王 「ビオレu ザ ボディ ぬれた肌に使うボディ乳液」誕生
- カネボウ化粧品 「フリープラスオイルセラムクレンジング」発売
- マツキヨ×ナリス化粧品 共同開発ブランド「ザ・レチノタイム」全面改良
- マンダム スキンケア「エムフォー」からシート状美容液 通販で発売
- コーセーコスメポート 「ソフティモ」から高機能「クリアプロ」発売
- 貝印 高付加価値カミソリ積極展開 「KAI RAZOR axia」「Xfit」が好調
- ライオン 「トップスーパーNANOX」改良 高濃度処方、環境にも配慮
- 牛乳石鹸共進社 「泡で出てくる ミルキィボディソープ」が好評
- サンスター 「ガム・ウェルプラス」シリーズから新アイテムを追加発売
- エビス 「プログリップハブラシ」など新発売 ハウスウェア関連も
- デンタルプロ 「デンタルプロハブラシ」新発売 パーフェクトケアを提案
- PRページ ライオン 「リード」ブランド、新しい生活様式で注目集まる
- ユニ・チャーム 「ソフィはだおもいオーガニックコットン」に夜用追加
- オカモト 「プレミアム ゼロゼロスリー+ビバジェル」に注力
- 白元アース 「ノンスメル清水香」を一新 「界面活性剤ゼロ処方」に
- 日本製紙クレシア 「ポイズ 肌ケアパッド超スリム」リニューアル
- ジェクス 「デリケートゾーンケアシリーズ」を提案
- SK-Ⅱ 新発想の新スキンケアシリーズ「スキンパワー」4製品を発売
- I-ne 新スキンケア「ボタニストスキンケアエヴァー」新発売
- 白十字 「サルバ」あわせて使って楽×楽キャンペーン実施中
- サラヤ 「衛生」「環境」「健康」をキーワードに商品訴求
- エステー 新タイプのトイレ用消臭芳香剤「消臭力DEOXトイレ用」が好発進
- ウエ・ルコ 「キッチン用ハッカの除菌水」の需要が急伸
- バスクリン 「バスクリンマルシェ」をリニューアル
- 旭化成HP 「ジップロックシリーズ ハロウィーン2020」限定品発売
- 日本香堂 プレミアム線香「天壇ミニ」発売 供養環境の変化に対応
- P&G 新ヘアケアライン「ヘアレシピ『和の実』」新発売
- 小林製薬 新トイレ用芳香消臭剤「トイレの消臭元CLEAN」新発売
- 大日本除虫菊 「ゴキブリムエンダー」が発売以降好調な動き見せる
- フマキラー 「虫よけバリアスプレー アミ戸窓ガラス用」など好調
- 日本ペットフード 「コンボ」ブランドを軸とした店頭提案を強化
- ペティオ 犬猫併せて45SKUの新製品を上市 新たな売り場づくりへ
- いなばペットフード 主力「CIAO缶」で鶏なんこつ等新フレーバー追加
- アース・ペット 「愛犬用炭酸入浴剤ぬくりん」新発売
- コーセー 「雪肌精」35周年機にリブランディング 新シリーズ新CM放映
- クレハ 「新感覚『和』ハロウィン」企画など提案 メッセージ動画が好評
- プラネット 「マスク」意識調査 予防目的で使用する人が大幅増に
経営・施策
製品・サービス
特集 【H&BC/高付加価値商品】
経営・施策
製品・サービス
宣伝販促
調査・統計
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。