バックナンバー

2020年6月17日号掲載記事より

新型コロナ関連の経営破綻、全国で235件 6月は100件超のペースに

 東京商工リサーチは6月10日、「新型コロナ」関連の経営破綻が2月から同日午後5時までの合計で235件(倒産167件、弁護士一任・準備中68件)に達したと発表した。「新型コロナ」関連の経営破綻は、2月2件、3月23件から4月84件に急増、5月も83件と高止まりし、6月は10日に6件判明、合計43件に達し、月間100件を超えるペースをたどっているという。
 都道府県別は、42都道府県で発生し、件数の最多は東京都の52件(倒産44件、準備中8件)。以下、大阪府22件(同15件、同7件)、北海道17件(同14件、同3件)、静岡県13件、兵庫県11件の順。
 業種別では、緊急事態宣言の発令で来店客の減少、休業要請などが影響した飲食業が36件、インバウンド需要消失や旅行・出張の自粛が影響した宿泊業が35件。百貨店や小売店の休業が影響したアパレル関連が28件など、個人消費に依存した業種の苦戦が目立っている。
 また、休校やイベント自粛、飲食店休業の影響を受けた食品関連が31件、結婚式場や葬祭業の冠婚葬祭業が7件、パチンコホールが3件経営破綻したほか、休業から再開できず閉院したクリニックなど、幅広い業種に影響が広がっている。
 集計対象外の負債1000万円未満の倒産は、6月10日までに3件発生。企業・商店が制度融資や支援策などを活用せず、廃業や倒産を決断するケースも出ているという。表面化した経営破綻は氷山の一角との見方もあり、今後の水面下の動きには注意が怠れないとしている。

アークランドサカモト、LIXILビバが資本業務提携 HD会社設立

 アークランドサカモトとLIXILビバは6月9日、ホールディングカンパニー設立に向けた資本業務提携概要、中長期の将来像などを発表した。
 それによるとアークランドサカモトは、LIXILビバに対する公開買付けを実施。公開買付け及びその後スクイーズアウトにより、LIXILビバの親会社であるLIXILグループ以外の少数株主の保有分の株式取得(予定)。スクイーズアウト実施後、LIXILビバがLIXILグループの保有するLIXILビバ株式のすべてを相対で取得する(予定)。公開買付け価格は1株当たり2600円。自己株取得価格は1株当たり(株式併合前)2423円、自己株取得総額約566億円。公開買付代金は約519億円。公開買付期間は6月10日~7月21日を予定。三井住友銀行からの融資で資金を調達する。
 アークランドサカモトはホームセンタームサシ、大型食品スーパームサシ食品館などの事業を展開し、直近決算期の売上高は1127億円。LIXILビバはホームセンター事業、デベロッパー事業を展開、直近決算期の売上高は1969億円。両社の売上高を単純合計すると3096億円でカインズ、DCMホールディングス、コーナン商事、コメリに次いで5位となる。
 両社の統合を早期に達成し、より高い目標を一致団結して目指していくために、対等の精神に基づき、2021年度中にホールディング体制へ移行することを目指す。
 中長期の将来像(10年後)は、売上高5000億円(年率成長率5.5%)、営業利益400億円(営業利益率8.0%、年率成長率8.2%)。空白エリアへの出店で業界№1を目指し、EC、海外戦略で更なる飛躍を図る。

ユニ・チャーム「ソフィ」、「#NoBagForMe」プロジェクトを今年も始動

ユニ・チャーム「ソフィ」、「#NoBagForMe」プロジェクトを今年も始動

 ユニ・チャームの生理用品ブランド「ソフィ」は、女性が自分らしく過ごせる社会の実現を目指し、生理に対するこれまでの価値観に変化を起こすべく「#NoBagForMe」プロジェクトを昨年6月に発足。そして2020年は、“生理にまつわる知識向上と相互理解を促進する”ために、プロジェクトの活動主旨に共感し、多方面で活躍する新しいメンバーと「#NoBagForMe」を、6月10日から開始した。
 同プロジェクトは、1人でも多くの女性が、自分に合った生理ケアを知り、選び、自分らしく生きられる社会の実現を目指している。生理に対する世の中の理解を深めるため、19年は“生理について気兼ねなく話せる社会”の実現に向けて推進してきた。
 そして、今年は昨今の健康意識の高まりも踏まえ、“生理にまつわる知識向上と相互理解を促進する”ために、生理や生理ケアの正しい知識、様々な生理ケアの選択肢をより多くの人に知ってもらう活動を行っていく。
 正しい知識を通して、職場における「男女間・女性間の相互理解」を深めること、また女性が様々な生理ケアの選択肢を知ることによって、自分に合った適切なケアを見つけ生理中も自分らしく快適に過ごせることを支援していく。

P&G・ジャパン、再生プラを利用したフェイスシールドを制作・寄贈

P&G・ジャパン、再生プラを利用したフェイスシールドを制作・寄贈

 P&G・ジャパンは、「世界を変える力、未来を育てる力(A Force for Good,A Force for Growth)」のテーマのもと、様々な領域で取り組みを進めているが、今回、同社製品の使用済プラスチック容器から再生したリサイクルプラスチック(PP)を一部原料として使用し、協力会社(4社)とともに3Dプリンタで制作するフェイスシールド「3DプリントフェイスシールドWakyuモデル(学校用)」を寄贈する。
 なお、このフェイスシールドはリサイクルPP素材等を使用しているため、高温・アルコール消毒が可能で、適切な手入れをすることで長期間使用可能となっている。
 また、学校には世界の環境問題・プラスチックリサイクルを学んでもらう機会として、使用済プラスチック容器の再生の仕組みなどの教育資料なども併せて寄贈予定。現場のニーズと受け入れ態勢を確認し、全国聾学校長会と連携して、約1万個の寄贈を進める予定になっている。

マツキヨHD、和歌山県内に第1号店オープン 47都道府県への出店が完了

マツキヨHD、和歌山県内に第1号店オープン 47都道府県への出店が完了

 マツモトキヨシホールディングスは6月5日、和歌山県では初出店となる「薬マツモトキヨシ キーノ和歌山店」(和歌山市東蔵前丁)を開設した。この出店により、同社はグループとして国内47全都道府県での出店を果たしたことになる。
 同店は南海和歌山市駅(南海電鉄)を中心とした複合施設「キーノ和歌山」内の商業ゾーンの1階に立地する。同日に開業となった同施設には、この商業棟の他、ホテル棟(7月3日開業予定)や市民図書館等が入る公益施設棟がある。
 店舗の特長としては、「売り場面積に対し、約1万品目以上の品揃えを実現させた。商品構成も自社独自のデータマーケティングを駆使し、個別顧客行動分析に基づき、医薬品20%・化粧品70%・医療・衛生用品10%という構成にした」(同社)と説明する。


2020年6月17日号 記事一覧

M&A・設立

  • MrMAX・HD、中国合弁会社設立 中国国内におけるEC事業の拠点に
  • クスリのアオキHD、地元食品スーパー・ナルックスを子会社化

会合・発表会

  • 浴用剤工業会、総会を書面承認決議 新会長に喜治信次氏(花王)を選出
  • 宮城県卸組合、設立60周年迎える 記念総会を中止、書面で報告

経営・施策

  • 日本クレンザー工業会、定時総会を中止
  • 塩野香料、大阪市淀川区に除菌用アルコール500kgを寄贈
  • アース製薬、国内EC部・織田部長に聞く 取り組み強化で商品理解促進
  • 小林製薬、学校用トイレからの感染防止啓発ツールをHPで配信
  • コアレックス道栄、小林社長が北海道庁を訪問 医療関係への寄付の贈呈
  • 小林製薬青い鳥財団、2020年度助成事業・顕彰事業の公募を開始
  • サンスター、歯周病の啓発冊子「Mouth & Body Topics」PDF版を公開

製品・サービス

  • 花王、複合高機能樹脂「ルナフレックス」シリーズの提供開始
  • PRページ ライオン 「ルック+ バスタブクレンジング銀イオンプラス」
  • エステー、消臭力プレミアムアロマジャパニーズモダンから「茜椿」発売
  • 紀陽除虫菊、ナチュラル洗浄剤シリーズのお試しパックをリニューアル
  • イオン、コックス開発の「ひやマスク」販売 接触冷感素材に涼感加工採用
  • 小林製薬、20年秋の新製品14品目発表 「液体ブルーレットはなリウム」等
  • カネボウ化粧品、「LUNASOL」から2020秋コレクション「NEW CHIC」発売
  • ファンケル、「整肌(ととのいはだ)クレンジングジェル」新発売
  • マンダム、20年秋の女性コスメ新製品発表 ビフェスタ洗顔シリーズなど

宣伝販促

  • サンスター、新しい生活様式に役立つ健康情報を特設サイトで発信
  • オカモトラバーズ研究所、コンドーム装着スキル・知識で戦うアニメ公開中
  • P&G、新TVCM「想いの架け橋」篇を放映開始

人事・組織

  • メディパルHD、代表取締役の管掌追加と組織変更等発表
  • 大木ヘルスケアHD、役員人事を発表 平野源明専務が退任

研究・開発

  • 小林製薬、令和2年度知財功労賞「特許庁長官表彰」受賞

調査・統計

  • KSP-POS 2020年5月 カテゴリー別ランキング
  • ナリス化粧品が調査 顔用スキンケア品の使用は無香料派の女性が半数に

施設・店舗

  • サツドラHD、新社屋1階に調剤併設型店舗を開設 本社移転は9月を予定
  • クラシエHP、「a LITTLE a LOT」常設店をNEWoMan横浜にオープン

訃報・葬儀

  • 訃報 西端春江氏(ニチイ創業家) 99歳

時評・コラム

  • 時評 読み辛い消費者心理の向う側へ

特集 【H&BC/コスメ夏】

    経営・施策

    • 夏コスメの需要期到来 制汗剤、日やけ止め等価値ある商品提案で活性化へ
    • ファンケル “クリーンビューティ”意識を踏まえた事業展開を推進

    製品・サービス

    • 花王 「ソフィーナ」からシワ改善美容液発売
    • ナリス化粧品 新ブランド「モモア」から化粧下地とハイライト発売
    • コーセー 「メイクキープミスト」が総出荷数量100万本を突破
    • コーセーコスメポート 「クリアターン美肌職人」リニューアル
    • マンダム 「ギャツビー ボディペーパー」から期間限定品発売
    • 明色化粧品 ゆらぎ肌ケアの新ブランド「リペア&バランス」導入
    • BULK HOMME メンズスキンケア「バルクオム」英・仏で販売開始
    • 第一石鹸 「MaMa&こどもと使える寝ぐせ直しウォーター」今春改良
    • I-ne 「おこもり美容」テーマに3つの切り口で製品を提案
    • 太陽油脂 「パックスナチュロン UVクリーム SPF30」改良発売
    • 資生堂 新スキンケアブランド「BAUM」発売 サステナブルな社会実現へ
    • 伊勢半 「ヒロインメイク」から超耐久リキッドアイライナー誕生
    • ライオン 「Ban汗ブロック プラチナロールオン」新発売
    • クラシエHP 「ディアボーテ HIMAWARI」ムーミン限定品発売
    • 小林製薬 「アットノンニキビあとケアジェル」4月に新発売

    調査・統計

    • 伊勢半が調査 約3人に2人が自粛期間中もメイクしていることが判明
    • プラネット調査 女性がメイクする時は「同性の友人と会う・遊ぶとき」


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。