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2020年4月29日号掲載記事より

大阪卸組合、第1回近畿圏卸アンケート結果発表 総合評価第1位はP&G

大阪卸組合、第1回近畿圏卸アンケート結果発表 総合評価第1位はP&G

 大阪府化粧品日用品卸組合(三好賢二理事長)はこのほど、今春に加盟組合卸を対象に実施した、主要メーカーに関する調査「第1回近畿圏卸アンケート」の結果をとりまとめ、上位15位の企業を発表した。
 今回の調査は、30社のメーカーを対象に、29社の加盟組合卸の回答を集計したもので、調査項目は①情報提供満足度(10点)②店頭価格安定度(10点)③商品供給対応度(20点)④新商品貢献度(20点)⑤売上高貢献度(20点)⑥利益率貢献度(20点)――の6項目。
 その結果、総合評価1位はP&G(評価点72点/回答件数18件)、2位は白元アース(72点/17件)、3位は、エステー・牛乳石鹸(各70点/18件)となった。
 三好理事長は「全卸連からの提案をきっかけに、首都圏卸組合に続き、当組合でも『卸アンケート』を実施することとなった。質問項目は、一部当組合独自のものに変更したが、昨年末に公表された首都圏卸組合の調査結果の内容と比較すると、幾つか異なる点が見られたのは興味深い。また、今回調査時期が新型コロナウイルスの感染拡大の時期と重なったことも、結果に影響した可能性はあるだろう。
 いずれにせよ、こうした調査は継続して実施することで、一定の傾向が見えてくるものであり、次回の実施については当組合の重要な検討課題となる」とコメントしている。

日本チェーンストア協会が会見、19年度の総販売額は4年連続マイナスに

日本チェーンストア協会が会見、19年度の総販売額は4年連続マイナスに

 日本チェーンストア協会は4月21日、都内事務所で記者会見を開き、井上専務理事と増田充男執行理事の出席のもと、「2019年度チェーンストア販売動向」及び「同販売統計令和2年3月度速報」(ともに会員企業55社・店舗数1万621店)を発表した。
 2019年度の会員チェーンストアの総販売額は前年同期比98.8%の12兆2866億円と、4年連続でのマイナスとなった。
 井上専務理事はこの結果を、「昨年は消費者の節約志向に加え、7月の長雨、冷夏等の影響を受け、消費が弱かった。10月以降は消費増税や暖冬等から、消費マインドはさらに冷え込んだ。結果、食料品は堅調だったが、衣料品や住環品が苦戦したことから全体的にはマイナスとなった」と総括。2020年度も新型コロナウイルスの影響等から消費マインドの低下が続き、小売業は厳しい環境下での対応を迫られるとの見解を示した。
 また、令和2年3月度の総販売額は1兆338億円、前年同月比で100.8%と、こちらは2カ月続けてのプラスになった。
 日用品では、フリーザーバッグやペーパー類、ウエットティッシュ、キッチン用品が好調だったものの、子供用おむつや新入学用品などが不調だった。また、医薬品・化粧品では、うがい薬やボディ・ハンドソープ、除菌スプレー、キッチン洗剤、衛生用品がまずまずの動きだったが、カウンセリング化粧品やボディケア、フェイスケア、ヘアカラー、芳香剤などの動きが鈍かったとしている。

新型コロナ対応 Genky DrugStores、福井県のマスク斡旋施策に協力

新型コロナ対応 Genky DrugStores、福井県のマスク斡旋施策に協力

 Genky DrugStoresは4月19日、福井県が実施する「県民向けマスク購入の斡旋」施策をサポートすると発表した。
 これは、福井県が新型コロナウイルスの拡大防止を目的に、県内の全世帯約28万9000世帯に「マスク購入券」(1枚)を郵送・配布するもので、県内で展開する同社店舗にこの「マスク購入券」を持参して、レジで提示すれば、大人用不織布マスク50枚入り1箱(税込み価格=2350円)を最大2箱購入できるという。
 販売期間は4月24日から5月10日まで。マスクは、県内全17市町の「ゲンキー」64店舗で販売される予定。
 福井県はこの事業のために、県内の製造業者2社の協力を依頼し、一箱50枚入りのマスクを30万箱、合わせて1500万枚を独自に確保したとしている。
 同社では、「マスクは数日に分けて各店舗に納入される。福井県民全てに配布できるよう、十分に用意するので慌てずに来店を」と呼び掛けている。

桐灰化学、「熱中対策」シリーズ拡充、店頭認知向上目指す

桐灰化学、「熱中対策」シリーズ拡充、店頭認知向上目指す

 桐灰化学は昨年、「熱中対策」シリーズにおいて、ヘビーユーザーの育成と新たなユーザーの獲得に取り組んだ。今シーズンは、新アイテムの導入やシリーズのラインアップ拡充など、「店頭認知」を高めていくことで、暑さ対策製品カテゴリーにおけるシェアアップを狙っていく。
 2019年シーズン(3~9月)の暑さ対策製品カテゴリーの市場規模は約65億円(前年比92.5%/市場は同社定義による)。「コールドスプレー」(スプレー及びミスト)と「額冷却シート」の売上げ縮小が前年割れの要因となったが、「冷却スカーフ」(前年比107%)、「暑さ対策シート」(同308.5%)については、市場規模は小さいものの大きく拡大した。
 そうした中、同社では今シーズンの「熱中対策」シリーズにおいて、新アイテムの導入に加え、スプレータイプ及びミストタイプの製品のリニューアル及びラインアップの拡充を図った。
 まず、市場が拡大する「暑さ対策シート」の新製品として導入したのが、「熱中対策肌キンキンシート」である。また、「コールドスプレー」においては、「店頭認知」を向上させたパッケージに一新し、「服の上から極寒スプレー」としてリニューアル。熱中対策シリーズの柱となる製品として育成していく。
 また、ミストタイプの「シャツクール」では、台紙タイプへの変更や新香調の追加、「詰替パウチ」の導入などでシリーズ強化を図った。
 同社では「今年は、新型コロナウイルスの影響により、レジャーやスポーツは自粛が続く可能性はある。しかし、長期予報では、7月は平年以上の暑さになるとの予報もあり、屋外での仕事や自宅での屋外作業など、店頭での訴求ポイントの工夫も並行して行っていきたい」としている。

エステー、「ムシューダ」CMがフジサンケイグループ広告大賞W受賞

エステー、「ムシューダ」CMがフジサンケイグループ広告大賞W受賞

 エステーはこのほど、フジテレビ、産経新聞などのフジサンケイグループが主催する「第49回フジサンケイグループ広告大賞」において、防虫剤「ムシューダ」シリーズのテレビCM3編がクリエイティブ部門の「テレビ優秀賞」を、また、同じく「ムシューダ」のラジオCM3編がメディア部門の「ラジオ最優秀賞」をそれぞれ受賞したことを発表した。
 フジサンケイグループ広告大賞は、3媒体以上の広告展開をしたメディアミックス部門、媒体ごとに広告展開したメディア部門、クリエイティブ部門などがあり、各カテゴリーにおいて、広告の総合性、広告の創造性、広告の大衆性――という広告の持つ3つの特性を重要視し、各賞を選考する総合広告コンクール。
 今回受賞した「ムシューダ」CMは、「テレビ優秀賞」が2019年4月から放映を開始した「どっち」編、「食べるな」編、「ビビる虫」編で、「ラジオ最優秀賞(40秒未満)」は、同年9月から放送した「ごはん」編、「パンツ」編、そして「怒る女」編となっている。
 今回の受賞について、同社執行役・鹿毛康司エグゼクティブクリエイティブディレクターは、「思いがけなく賞をいただいた。これはいつも一緒に楽しんで応援してくれる皆さんからのプレゼントであり、皆様の受賞でもあります。おめでとうございます。そしてありがとうございます」とコメントしている。


2020年4月29日号 記事一覧

会合・発表会

  • ウエルシアHD、中期経営計画を発表 23年度売上高目標は1兆800億円

経営・施策

  • 花王、「キレイライフスタイルプラン」進捗状況を公表
  • 花王、最優秀企業に選定 米国の大手金融専門誌が評価
  • 新型コロナ対応 スギ薬局、調剤カウンターにパーテーション導入
  • 新型コロナ対応 千葉卸組合、総会開催を見送り
  • 新型コロナ対応 PALTAC、決算説明会の開催を中止
  • 新型コロナ対応 P&G・ジャパン、マスク・消毒液を医療機関へ寄付
  • 新型コロナ対応 北海道卸連、第95回総会中止を決定
  • 新型コロナ対応 石洗工、定時総会を理事による書面審議で対応
  • 新型コロナ対応 マツキヨHD、店舗従業員に特別手当支給
  • 新型コロナ対応 シャボン玉石けん、オンラインでの新卒採用を導入
  • 桃谷順天館、YouTubeに「就活生向け」チャンネル開設
  • エステー、「クリアフォレスト」が寝具メーカー「赤堀」の寝具3品に採用
  • ちふれ化粧品、新スローガン「くらし、ともに。」を制定

製品・サービス

  • 花王、男性用尿シミ防止スプレー「リリーフ メンズブロック」発売
  • 花王、「ピュオーラGRANハブラシていねい磨き」新発売
  • ファンケル、20日分サイズのサプリ4品目新発売 流通専用商品
  • クラシエHP、「ディアボーテHIMAWARI」ムーミンボトル限定発売
  • I-ne、「おこもり美容」テーマに3つの切り口で製品を提案
  • ライオン商事、「獣医師開発 ニオイをとる砂専用 猫トイレ」新発売

宣伝販促

  • 資生堂、マキアージュ新イメージキャラに森星、清野菜名、池田エライザ
  • ザ・ギンザ、「ザ・ギンザ」グローバルミューズに冨永愛を起用
  • ライオン、「ルックプラス バスタブクレンジング」新CM放映
  • UYEKI、「カビトルデスPRO」などのTVCM放映中

人事・組織

  • サバ、田苗淳一専務が代表取締役社長に就任
  • ウエルシアHD、HDと子会社の新経営体制を内定

決算

  • アークス、2020年2月期連結決算は増収減益に 災害反動やコスト増響く

研究・開発

  • 日本メナード化粧品、免疫力に重要なβ―グルカンの高濃度抽出方法を開発

調査・統計

  • SM3団体、20年3月度販売統計調査 総売上高(既存店ベース)は7.4%増

時評・コラム

  • 時評 命を懸けて部署守る人に敬意を

特集 【衛生材料】

    経営・施策

    • 衛生材料市場、3大カテゴリーが牽引、マスク・除菌関連商材にも注目

    製品・サービス

    • 花王 「リリーフ アクティブ吸水ナプキン」新発売
    • 日本製紙クレシア 「ポイズ」昨年25周年迎えて改良
    • P&G UI(尿もれ)専用ケア製品「ウィスパー」誕生
    • 王子ネピア 大人用紙おむつ「エクストラ800SP」改良
    • 小林製薬 「サラサーティコットン100」4SKU改良 パッケージを一新
    • ユニ・チャーム 「ソフィSPORTSナプキン/躍動ショーツ」発売
    • 大王製紙 「elisコンパクトガード」新ラインアップ2種発売
    • 白十字 「サルバ紙パンツ用やわ楽パッド」で新提案

    宣伝販促

    • リブドゥコーポ 「リフレはくパンツ25周年記念キャンペーン」実施中


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。