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2020年4月1日号掲載記事より

経済産業省、マスク生産設備導入支援事業、8件を採択

経済産業省、マスク生産設備導入支援事業、8件を採択

 経済産業省は3月13日、令和元年度マスク生産設備導入支援事業費補助金に係る公募案件について、外部有識者による厳正な審査を行った結果、2月28日の3件に続き8件を採択することとし、約5650万枚規模の増産設備の導入支援を決定した(うち1件は24日に辞退)。3月中に設備導入を行い、順次、生産・増産を開始する。
 採択された7件は、アレグロニット工業、シャープと鴻海精密工業、シャープマーケティングジャパン、SHARP COCORO LIFEのコンソーシアム、白鳩、北陸ウェブ、明星産商、meteco、ロキテクノと三井化学、ナカンテクノ、トロイカジャパンのコンソーシアム。
 そのうち、シャープのコンソーシアムは、鴻海精密工業(台湾)からマスク製造に関する技術協力を得て、日本国内でマスクの製造設備を2ライン設置し、不織布マスクを製造。白鳩は不織布マスク画像検査装置の導入で、より高い品質の確保と人員削減等安定した増産体制を構築する。
 北陸ウェブは高速なカメラ検品と同時梱包により、少人数による耳ゴムの検品作業の実現と納期を短縮。また、明星産商はマスクの休眠生産設備の改修で増産体制を構築する。
 ロキテクノ、三井化学、ナカンテクノ、トロイカジャパンとのコンソーシアムは、部材から生産機械、流通等の企業が連携し、安定した供給を目指しマスクの生産設備を設置。導入後は、連携による相乗効果を最大限生かしマスクを生産する。

NSAJ 「新型コロナウイルスの影響」調査 従業員用マスクも不足

 全国スーパーマーケット協会(NSAJ、横山清会長)は3月24日、「新型コロナウイルスの影響に関する実態調査」の調査結果を発表した。
 それによると、感染拡大防止に向け、約9割が試食販売を中止、約8割が惣菜などのバラ売りを中止。アルコール消毒液の設置、従業員のマスク着用を義務付け、トングやバスケット、カートの消毒実施、従業員の健康チェック強化などに取り組んでいる。
 営業面での影響については、マスクや輸入食品など商品の欠品、チラシ休止やイベント中止による需要減のほか、開店前の行列対応や点数制限を守らない過度な買い占めへの対応、商品の入荷問合せや苦情対応などに従業員の時間が割かれる点を挙げる回答が目立った。
 また、小中高の一斉休校により、約半数の企業で従業員確保に影響。小さな子供のいる家庭への対応だけでなく、高校生アルバイトの出勤停止措置を行った企業もある。シフトの調整や、本部からの応援、営業時間の短縮などを行うも、もともと人手不足が続いており、対応に苦慮している。
 そのほか、従業員用のマスクやアルコール消毒液など衛生用品の不足、従業員が感染した場合などの対応、商品の安定供給への懸念、仕入先の資金繰り悪化など事業継続への懸念などが回答として寄せられた。

ユニ・チャーム、大人用紙おむつの使い方をLINE活用して紹介

ユニ・チャーム、大人用紙おむつの使い方をLINE活用して紹介

 ユニ・チャームはこのほど、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」にて、大人用紙おむつの正しいおむつのあて方、選び方、使い方手順をチャット形式で紹介するコミュニケーションアカウントを開設し、今年1月から本格運営を開始した。
 同社は排泄トラブルの悩みに対応するため、2017年にウェブ上にて大人用紙おむつ業界で初めて人工知能チャットボットを採用した「大人用おむつNavi」を開始。その結果、「大人用おむつNavi」の利用件数は、17年の導入時と比較して19年末までに使用率2.5倍以上と大きく拡大している。
 一方で、スマートフォンの急激な普及により、インターネットの利用もウェブからアプリへ急速に移行、コミュニケーション手段もEメールから「LINE」やソーシャルメディアへと変化している。
 そこでこのほど、24時間365日環境を問わずアクセス可能なアプリ「LINE」を活用した正しいおむつのあて方、選び方、使い方手順を動画で解説する「大人用おむつNavi」を、今年1月から本格的に開始した。
 サービス内容は、①男女の尿もれの仕組みの違いと対策について②軽い便もれの仕組みと対策について③おむつ診断(7つの質問に答えるだけで最適な大人用紙おむつを推奨)④商品のサイズについて⑤動画による大人用おむつのはき方、はかせ方⑥お客様相談センターへのお問い合わせ――。

花王、衣料用消臭剤「ワイドハイター CLEAR HERO 消臭ジェル」新発売

花王、衣料用消臭剤「ワイドハイター CLEAR HERO 消臭ジェル」新発売

 花王は4月18日、洗濯の際に洗剤と一緒に入れて使う衣料用消臭剤「ワイドハイター CLEAR HERO(クリアヒーロー)消臭ジェル」を新発売する。“クリア消臭テクノロジー”で、汗・皮脂・靴下・生乾き・食べ物などを衣類の5大悪臭を消臭・防臭する。
 「ワイドハイター」ブランドは、2008年に洗剤・柔軟剤での洗濯悩み(汚れ・ニオイ・菌)に向けて「ワイドハイターEXパワー」を発売以来、衣料用漂白剤市場を牽引してきた。
 今回、衣料用漂白剤の利用実態調査から、消費者はある程度の効果を感じているものの、ニオイ悩みや不満があり、より機能の高い商品を求めていることがわかった(19年7月同社調べ)。
 そこで花王は、普段の洗濯では解決しきれないニオイ悩みに向けて、洗濯の際に洗剤と一緒に入れて使う“衣料用消臭剤”の「ワイドハイター CLEAR HERO 消臭ジェル」を新発売する。
 「洗浄」「消臭」「抗菌」の3つの消臭アプローチで多面的に消臭する“クリア消臭テクノロジー”により、汗・皮脂・靴下・生乾き・食べ物など、衣類の5大悪臭を消臭・防臭する。フレッシュフローラルの香り。

森友通商、デリケートゾーン用石けん「わたしの秘密」タイなどで発売

森友通商、デリケートゾーン用石けん「わたしの秘密」タイなどで発売

 森友通商は、デリケートゾーンの気になる黒ずみやニオイをやさしく洗うデリケートゾーン用植物性石けん「わたしの秘密」(日本製)を5月にタイ、ベトナムを中心に国内でも発売する。
 タイ、ベトナム市場ではデリケートゾーン用ソープの需要が増加しているが、日本製のデリケートゾーン用石けんはほとんど市場にはない。また、日本製のデリケート用石けんは1500円以上のものがほとんどで、東南アジアに輸出した場合には高価になる。
 そこで同社は、900円(推奨価格)で展開できる「わたしの秘密」を企画・開発した。日本での販売は販促ツールを活用した展開を予定している。


2020年4月1日号 記事一覧

経営・施策

  • シャープ、三重(多気)工場でマスクの生産を開始 1日約15万枚生産
  • 新型コロナ対応 ユニ・チャーム、在宅勤務を延長
  • 新型コロナ対応 製薬協、独・GISAIDに5万ユーロ拠出
  • 新型コロナ対応 花王、在宅勤務を4月12日まで延長
  • アース製薬、千代田区と健康な暮らしを守る連携協定を締結
  • 歯磨工、「歯をみがくことの大切さ」テーマに標語を募集
  • ライオン、日本水環境学会「ライオン特別賞」受賞者を決定
  • サミットストア、店頭回収ペットボトルキャップの売却代金を寄付
  • 新型コロナ対応 ドラッグストアモリ、「特別新卒採用」を実施

製品・サービス

  • 桃谷順天館、プレステージブランド「RF28」、トモズ新業態店で販売開始
  • クラシエHP、「ナイーブボディソープ」限定品 「冷やしミント」など
  • エステー、「消臭力」フローラルシリーズ発売 イメージ異なる3つの香り
  • バスクリン、「バスクリンクールICEBOX」数量限定品発売
  • ショーワグローブ、作業用手袋「護(MAMORI)」など発売
  • P&G、「パンテーンミラクルズ」から「日中の髪のお直し」3製品発売
  • P&G、「パンパース さらさら風通しパンツ」夏季限定発売
  • ユニ・チャーム、「銀のスプーンパウチ 旨ほぐし仕立て」新発売
  • ユニ・チャーム、猫用「おうちでおしっこチェックキット」新発売
  • 大王製紙、「elis素肌のきもち」に名称変更 デザイン刷新
  • コーセー、「コスメデコルテ」から新感触のスティックファンデ発売
  • ダリヤ、水使わず頭皮リフレッシュ「リフレッセ ドライシャンプー」改良
  • 花王、「ALBLANC」をリステージ 薬用ファーストエッセンス新発売
  • 資生堂とローソン、「インテグレート」共同企画品を数量限定発売
  • 明色化粧品、「DETクリア」薬用美白タイプを数量限定で発売
  • プラセス製薬、頭皮&ボディ用デオドラントミスト発売 あらたと共同開発
  • ユニ・チャーム、ゆるうんちストッパー搭載「ムーニーエアフィット」発売
  • UYEKI「ドライニング」、“大切な衣類はおウチで洗おう!”で拡販

宣伝販促

  • 資生堂ジャパン、マツコ・デラックスの新社会人に向けた手紙を駅に掲出
  • ダリヤ、「サロン ド プロ白髪川柳」19年の年間グランプリ決定
  • クラシエHP「プロスタイル」、Twitterリプライ施策を開始
  • リブドゥコーポ、「リフレはくパンツ25周年記念キャンペーン」実施
  • ライオン「CHARMY Magica速乾+」新TVCM放映開始 濱田岳が出演

人事・組織

  • 資生堂、4月1日付けで人事異動を発表

決算

  • ツルハHD、2020年5月期第3四半期決算は増収増益 営業利益が2ケタ増に
  • サツドラHD、2020年5月期第3四半期は売上高増も最終赤字を計上
  • クスリのアオキHD、2020年5月期第3四半期決算 出店加速で増収増益

研究・開発

  • サンスター財団、海外留学生2名を募集 歯科・医科分野の基礎研究支援

調査・統計

  • JCA、20年2月度販売統計発表 総販売額は5カ月ぶり増
  • JACDS、DgS実態調査 DgS市場は約7兆7000億円規模に
  • 西化工 19年1~12月化粧品統計 前年比3.8%増に 7年連続拡大
  • SM3団体、20年2月度販売統計調査 既存店16カ月ぶりにプラス

イベント・展示会

  • JACDS、第15回セルフメディケーションアワード 最終結果を発表
  • エステー、「赤毛のアン」主役に2年連続で田中れいなを起用
  • 花王、「第11回花王国際こども環境絵画コンテスト」募集開始

施設・店舗

  • イオン、再生可能エネルギー100%使用の店舗が誕生

時評・コラム

  • 時評 新型コロナ禍で縮む市場
  • 泡沫 五輪延期は改めて原点回帰の契機に

特集 【殺虫剤・虫対策用品】

    経営・施策

    • 家庭用殺虫剤関連市場 19年は微増 ハエ・カ用は堅調、ダニ用は大幅増
    • 大日本除虫菊 平野営業本部長インタビュー 「ゴキブリムエンダー」導入

    製品・サービス

    • フマキラー 売り場提案力をパワーアップ 高効力の新製品30SKU発売
    • エステー 「ムシューダ ダニよけ」新発売 ダニよけ成分天然100%
    • 児玉兄弟商会 創業100周年 天然除虫菊使用した蚊取り線香など人気
    • ウエ・ルコ プラゴミ削減に対応した紙製虫よけ発売
    • カーボーイ 害虫駆除用品「ムシモン」薬剤使わず害虫を駆除
    • アース製薬 「2020の夏も、アースが守る。」今季も積極的に取り組み
    • UYEKI ダニ対策品ベストセラー「ダニクリン」シリーズ積極展開
    • 立石春洋堂 アリを巣ごと退治「ヘキサチン アリペイト」など新発売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。