2020年2月5日号掲載記事より
「PALTACフェア2020」開催 シニア、寿命をテーマに提案を披露
PALTACは1月30~31の両日、大阪市内のマイドームおおさかで「PALTACフェア2020」を開催し、全国の同社取引先企業から約2000名が来場。「勝売繁盛」をテーマに、同社の最新物流機能や春夏の新商品、「美と健康」に関連する新たな切り口や具体的な店頭展開例の数々を披露した。
今回は、①同社の新物流機能、海外・SCM・店舗支援機能の紹介②需要創造型クロスMDを紹介する「提案ゾーン」③春夏の新商品をカテゴリー別に展示した「新商品ゾーン」④同社取引先メーカー141社による「メーカーブースゾーン」――を各階にレイアウト。
毎回好評を博している「提案ゾーン」では、今回人々が長い人生を健康的かつ豊かで快適に暮らせるよう、「日常生活の質向上」や「健康寿命の延伸」に繋がる需要創造型の提案として、①快・楽②食で美と健康③シニア④寿命――の4つのキーワードによる需要創造型クロスMDで提案した。
また、「新物流機能」では同社独自開発の次世代物流システム「SPAID」について説明。さらに「SCM・店頭支援」では、昨年「店頭実現率向上」を目的に約300名のラウンド営業のスペシャリスト部隊として発足した「店舗支援本部」の主な機能について説明が行われた。
このほか、今年開催される東京五輪・パラ五輪への備えとして、開催期間中の輸送影響度(大会輸送影響度マップの紹介)、最新インバウンド情報、都道府県なんでもランキング――などのパネル展示コーナーも設置され、会期中、売り場作りのヒントを収集する多くの来場者で盛況となった。
NID、第103回下期展示商品約定会開催 マツモトキヨシが脱会へ
日本ドラッグチェーン会(NID)は1月28~29日、パシフィコ横浜で「第103回下期展示商品約定会」を開催。出席加盟社65社505人、出展メーカー426社(2098人、新規出展13社)、参加卸16社153人、参加総数507社2756人が参加した。
会場では、医薬品、健康食品、化粧品、日用品、衛生、雑貨、食品、新商品コーナーなどを展開。出展メーカーは、主力品や新商品、NID専売品等を展示し、熱心な商談が行われた。
展示会2日目の29日には、記者会見が行われ、関伸治会長(セキ薬品)、森信ニッド社長(ドラッグストアモリ)、浦上晃之商品開発委員長(ゴダイ)が今回の展示会やNIDの現況などについて説明。会見の冒頭には、創業メンバーであるマツモトキヨシから脱会(今期末6月の見通し)の申し出があったことが報告された。
関会長は「これまで日本ドラッグチェーン会を牽引していただいた企業であり、その尽力は本当にありがたかった」と述べ、森ニッド社長は「ホールディングス系のドラッグストア企業は規模からして1つのボランタリーチェーンと言えると思う。昨年、NIDが50周年の節目を迎えたということもあり、マツモトキヨシ様はNIDを卒業されるものと捉えている」と述べた。
NIDは、加盟社数が77社で年々減少しているが、店舗数は5620店舗と伸びている。関会長は「今後も売上げを落とさず前に進んでいく」と強調した。加盟社総年商は1兆6856億円(ドラッグ部門)。商品取扱高は1%減少の予測だが、PB・専売品売上高は8%伸長の見通し。
花王、「ines(イネス)」新製品発表会開く スカルプ美容に着目
花王は1月27日、都内で報道関係者を対象に「花王ines(イネス)」新製品発表会を開催した。新製品のスカルプ美容エキスパートケアブランド「ines」の発売について説明するとともに、トータルビューティアドバイザーの水井真理子氏によるホリスティック美容に関するトークセッションとマッサージメソッドの実演を行った。
仲田実紗希ヘアケア事業部ブランドマネジャーによると、女性の頭皮ケアに対する意識はここ数年拡大傾向にある。それは身体の内側(土台)からケアして、健やかな美しさを育みたい、頭皮をきれいにし、肌・からだ・気持ちを含めた総合的な美しさを引き出したいという意識だという。そこで、花王は、頭皮は美のバロメーターであると考え、頭皮から美しさを底上げし、使うたびに気分を高めることを目指し、「ines」を開発した。
「ines」とは、純粋、清らかを意味するギリシャ語由来の言葉。澄みきった美しさを育みつづけて欲しいという願いを込めてネーミングした。顔と頭皮は1枚の皮膚だからこそ、頭皮にも顔と同じように特別なケアを提案する。日々の外的環境要因によって変化する頭皮コンディションに合わせて選べるこだわりの2種類のシャンプーと2種類のトリートメントをラインアップした。
この後、トータルビューティアドバイザーの水井真理子氏によるホリスティック美容に関するトークセッションとマッサージメソッドの実演が行われた。
クレハ、クレハカット啓蒙でロイヤリティ向上 販売方針説明会開く
クレハは1月28日、代理店卸を招いて「NEWクレラップ・キチントさん2020年販売方針説明会」を開き、20年度の「NEWクレラップ」、「キチントさん」の販売方針を説明した。
会は、鈴木史彦包装材事業部統括部長の司会で進行。はじめに小林豊社長があいさつに立ち、同社は高付加価値型の企業を目指し、利益率の高い差別化商品を増やしていく方針が実現しつつあり、今年度の業績も順調に推移し、特に家庭用品と機能製品が貢献している現況を報告した上で、「今年、クレラップは発売60周年の節目の年を迎える。製品のライフサイクルが短くなっている中、長い間、消費者にご愛顧いただけていることは、商品改良等に継続して取り組み、代理店様のご理解、ご協力をいただけたからだと捉えている」と代理店へ感謝の気持ちを伝え、今後も“いちばんうれしいラップ”を目指し、ロイヤルユーザーの拡大を図っていく考えを伝えた。
次に陶山浩二常務執行役員包装材事業部長が「2020年度販売方針」を説明。「NEWクレラップ」は、①販売手法の“量から質へ”の継続②クレハカット啓蒙によるロイヤリティーの向上③「60周年記念NEWクレラップ」でお客様へ感謝――の3つを販売方針とすることを発表。
休憩を挟み、春風亭柳橋(落語芸術協会副会長)によるクレラップ発売60周年記念落語が行われ、その後、懇親会が行われた。
サツドラHD、2020年5月期第2四半期決算は増収減益 営業利益は40.2%減
サツドラホールディングスは1月29日、都内で「2020年5月期第2四半期決算説明会」を開催。富山浩樹社長は、「既存店業績は堅調だったものの、この期に不採算店舗のスクラップ等を加速させたため、特別損失が増加した結果」と、当決算が増収減益となった要因について説明した。
同社の当四半期連結決算は、売上高450億5000万円(前年同期比8.4%増)、営業利益1億3800万円(40.2%減)、経常利益1億6900万円(36.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失1億8800万円(前期は四半期純利益5100万円)であった。
中軸のリテール事業(ドラッグストア)の売上高は448億7500万円(8.5%増)、営業利益1億3800万円(30.3%減)と大きく利益を落とした。
その要因として富山社長は、「通常フォーマット店舗(179店舗)はESLPを中心とした低価格戦略を敷き、前年比で110.1%と堅調だった。一方のインバウンド対応店舗(29店舗)は、国際情勢の悪化等から同92.8%と減収となった」と解説。さらにこの結果を受け、「店舗展開としては、北海道・沖縄以外のエリアから一旦撤収する。稼げるエリアに資源を集中する」と語り、本州からの撤退を宣言した。
最後に富山社長は、成長のための重点ポイントとして、「競合との差別化にもなる、地域をつなぐ地域コネクティッドビジネスへの進化」を掲げた上で、その一環としてコープさっぽろとの業務提携を挙げた。
2020年2月5日号 記事一覧
会合・発表会
- 日本生協連、新年記者会見 19年(4-12月)総供給高は前年比0.6%減に
- 製薬協、中山会長が会見 「全世代型社会保障では国民的議論の喚起を」
- フマキラー、政策共有会を大阪で開催 20年度の販売目標は117%に設定
- I-ne、新ヘアケア「ヴィーガンライン」発表 サステナブルな環境構築
- 日石工組、新春懇親会開催 志水理事長「喜ばれる商品づくりに励む」
経営・施策
- エステー、エステートレーディングの通信販売企業への販売事業を承継
- 花王、ブルームバーグ社の「2020年男女平等指数」に選定
- ユニ・チャーム、4つのESG指数の構成銘柄に選定
- イオン、CDPの「気候変動Aリスト」(最高評価)企業に
- 富士薬品、高尿酸血症治療薬「ユリス錠」の製造販売承認取得
- ユニ・チャーム、FC今治とのトップパートナー契約を発表
- 全日本ブラシ組合、「毎月8日は歯ブラシ交換の日」ラジオCMなど提供
- ユニ・チャーム「ナチュラルムーニー」、繊維製品の安全証明認証を取得
- 花王、「ファインファイバー技術」応用商品第1弾の取り扱い店を拡大
製品・サービス
- 大木製薬、SHQ-1配合美白クリーム「アバンタイム」、Dgsで展開
- 花王、ビオレの冷シートシリーズから「ビオレ冷タオル」新発売
- コーセー、「コスメデコルテAQ」からクッションファンデーション発売
- 紀陽除虫菊、新マスク「ウイルス防衛隊 抗ウイルスマスク」発売
- マンダム、20年春の新製品〈男性用化粧品〉 「GB除毛クリーム」など
- エステー、「ムシューダダニよけ」など新発売
- P&G、シェーバー「ブラウン スタイリングシリーズ」改良
- クラシエHP「ラメランス」、「アナと雪の女王2」限定デザイン第2弾発売
- 大日本除虫菊、「ゴキブリムエンダー」など春の新製品7SKU発売
- マンダム、「ギャツビー フェイシャルペーパー」など数量限定品発売
- シック・ジャパン、「SMARTSHAVE」1周年 サブスクサービス展開
- ライオン、「ルックプラス バスタブクレンジング 銀イオンプラス」発売
- ライオン、「Magica速乾+」改良 パッケージと香りをリフレッシュ
- ライオン、「クリニカアドバンテージNEXTSTAGE」からホワイトニング発売
- ライオン、「リード冷凍も冷蔵も新鮮保存バッグスライドジッパー」新発売
- PRページ NSファーファ・J 「ファーファ」で環境対応エコライン展開
宣伝販促
- ライオン、「Ban」新CMキャラクターに泉里香を起用
人事・組織
- 誠寿堂、新社長に桐月篤郎氏が就任 桐月敬社長は代表権のある会長に
- オークワ、CEO・COO廃止を含む代表取締役の異動を発表
- いなげや、取締役・本杉吉員氏が4月1日付けで社長に就任
- フジモトHD、役員を選任
- エステー、4月1日付の執行役の管掌変更などを発表
- J&J、2月1日付で役員人事を発表
決算
- PALTAC、2020年3月期第3四半期決算発表 売上高2.4%増
- Genky DrugStores、2020年6月期第2四半期決算 価格戦略推進で営業利益減
- カワチ薬品、2020年3月期第3四半期連結決算 増収も経常利益は4.6%減に
研究・開発
- コーセー、肌機能を簡便・迅速に計測する技術を開発
調査・統計
- エステー、「花粉症と仕事」実態調査 約7割が仕事に影響すると回答
- ユニ・チャーム、子どもの昼間の“おもらし”(昼間尿失禁)実態を調査
イベント・展示会
- 日本香堂、関東地区の卸店招き恒例の新春懇親会開く
- マンダム、プロに学ぶ、大人のパーソナルメイク講座開催 75名が受講
施設・店舗
- セブン-イレブン、全世界で7万店突破
- 小津グループ・ディプロ、新本社工場が2月3日から稼働
- I-ne、西日本エリア初のボタニスト直営店を大阪にオープン
時評・コラム
- 時評 消費増税がもたらしたもの
- WADAI トゥディック、自社開発化粧品がテスト販売で好感触
- WADAI ダイヤケミカル 自動車芳香剤「ポピー」がEU圏で大ヒット
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